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2019年6月23日 (日)

新型オービスの否認裁判!

Photo_20190623194001  さいたま地裁で本邦初、超重要な速度違反裁判が進行中だ。
 メルマガ「今井亮一の裁判傍聴バカ一代(いちだい)」で毎回レポートしている。あと少なくとも4回はレポートすることになりそう。
 そのたんびに本邦初、超重要とはどういうことか説明するのは面倒だし、記事が無駄に長くなる。
 そこで、説明はこの記事で行ない、メルマガにはURLを貼ることとした。

 ごく簡単に説明するとこういう流れになる。

1、警察庁は新型オービスを使って速度取締りの新制度をつくろうとしている。
 ※ ちなみに警察の多くの文書では「新たな速度違反自動取締装置」とされている。それじゃ長いし、また間違いなく新型なので、私は「新型オービス」と呼んでいる。ネットでは「移動式オービス」という語がすっかり定着している。固定式まで移動式と呼ばれたりする。しかし警察文書のどこにも「移動式」の3文字はなく、「移動オービス」という別種の装置がすでにある。なので私は絶対に「移動式」とは呼ばない。ネットに逆らってマイナー路線まっしぐらだ(笑)。

2、新型オービスはタテマエ的には、日本のオービスの老舗である東京航空計器(以下TKK)と、スエーデンが本社のSensys Gatso Group(以下センシス)の2社が競合する形になっている。だが、警察庁の“主流派”はあからさまにTKK推しであることが見て取れる。

3、そんな中、埼玉県北本市の国道17号線に設置されたセンシス社の固定式(SWSS。Speed Warning Safety System)により105キロ(45キロ超過)と測定され捕まった若者が否認。どうやら昨年8月、さいたま地裁で裁判が始まった。
 ※ 画像上はその固定式と同型で、岐阜県大垣市に設置されているもの。マニア氏の撮影による。センシスの固定式は現時点では埼玉と岐阜に各1台しかない。

1902022 4、センシスの新型オービスは固定式も可搬式も、いちおう測定はレーダー式だが、従来の日本のレーダー式と全く違う。おそるべき高性能だ。その分従来の立証より手間がかかるうえ、何より今後の他の裁判のリーディングケースになる本邦初の超重要裁判ゆえ、検察官は完璧2万%の有罪と勝ち取ろうと頑張っている。
 どうせ罰金7万円か8万円のたかが速度違反事件なのに、なんと途中から合議(裁判官3人)になった。

 この裁判を見逃してたまるものか! 最優先で傍聴だ! と私はさいたま地裁へ通っているわけ。通常の取材では知り得ないことがぼろぼろ出てきてもう大変っ!
 メルマガ第2228号「センシス社の新型オービス、本邦初の検察側証人尋問に大興奮!」、第2229号「センシスの新型オービス、それって軍事技術じゃないのっ?」、第2252号「センシス社の新型オービス、意外なことがいっぱい分かった!」などでレポートしてきた。

 以上でとりあえず説明を終え、6月21日に行なわれた証人尋問(証人はミニスカートの女性!)のレポートを書きます。

 ←6月23日20 時20分現在、週間INが100で3位~。

2019年6月22日 (土)

裁判官の「説諭」は試験エリートの自己満足?

 本日20時54分からのテレ朝「サタデーステーション」に、ピエール瀧さんの「覚せい剤取締法違反」の判決のことで阿曽山大噴火さんが出演予定と聞いた。
 「ピエール瀧被告に異例の10分説諭 裁判官「人生」問う」と6月18日付けNHKニュース。この「10分説諭」についてかな。
190621  念のため言っておくと、以下は刑事訴訟規則。

(判決宣告後の訓戒)
第二百二十一条 裁判長は、判決の宣告をした後、被告人に対し、その将来について適当な訓戒をすることができる

 主文、犯罪事実、量刑理由、執行猶予の説明、上訴権の告知、そのあとに付け足して言うのは、あれは「訓戒」だ。しかしメディアは必ず「説諭」という。被告人を被告と表記し、未決算入を無視し、監視カメラを頑強に防犯カメラと呼ぶ、少女買春を援助交際と呼ぶ、みたいなものかと。

 裁判官の訓戒に対し私がしばしば感じるのは、「たかが試験エリートのくせに分かったようなこと言ってんじゃないょ」である。分かったようなことを言って「自分は被告人の人生、将来を真剣に考えている良い裁判官だ」みたいな気分になっているらしいことが見て取れることが多く、私は好きじゃない。
 たとえばこんな訓戒なら、私は驚き尊敬する。

裁判官 「量刑の理由でいろいろ言いましたけど、あれはテンプレートです。本当は、初犯ゆえに執行猶予なのです。この程度の事件は初犯ならみんな執行猶予で決まりなのです。再犯しないことの固い誓いが通じたから執行猶予とか勘違いしたら絶対ダメです。下総精神医療センター、条件反射制御法の平井愼二医師の言葉をお借りすると、人間には人間脳と動物脳があり、固く誓うのは人間脳です。しかしコカインの魅力は動物脳に刻まれています。人間脳は動物脳に勝てません。だから薬物犯は再犯をくり返すのです。万引き常習者がもう絶対二度と万引きはしないとどんなに固く誓ってもまた万引きしてしまう、それも同じです。肝に銘じておいてください」

 でもそんな訓戒は無理な話だ。検察も裁判所も人間は人間脳だけで動くと考え、気持ち(人間脳)をしっかり持てば再犯しないとの考えで固まっているから。薬物や万引きや性犯罪については、だから再犯が多いという面は確かにあるだろうと思う。

 ちなみに、ピエール瀧さんの判決は傍聴券抽選だったそうだ。その大行列の中で、ある裁判傍聴マニアが、若い女性の団体か何かに「女は傍聴に来るな!」とか叫んでいたという情報が入ってきた。“あの人物”かと推認でき…。

 画像は6月21日のさいたま地裁の門前だ。6月20日には東京地裁の1階の喫煙室で張り紙を見た。その喫煙所は6月末で廃止、7月1日~12月27日、建物外の北側に喫煙所を設ける、1月6日から敷地内全面禁煙と。
 裁判所前の歩道で嗅ぎ煙草(かぎたばこ)を売る者が現れたりして?

 

 ←6月22日20 時20分現在、週間INが110で3位~。

 

 

 

2019年6月21日 (金)

コンビニの女子店員に好意を抱き

 「不手際に不手際を重ねた…厚木刃物男の逃走を許した“3つの大きなミス”」と6月20日付けFNNPRIME。
 刑が確定した以上、どのみち刑務所へ行く。以下は刑事訴訟法。

第四百八十五条 死刑、懲役、禁錮又は拘留の言渡しを受けた者が逃亡したとき、又は逃亡するおそれがあるときは、検察官は、直ちに収容状を発し、又は司法警察員にこれを発せしめることができる。

 なぜずるずる逃げ回ったのか、という意見もあるようだ。
 私としては、何ら不思議じゃないと思う。逃れられる余地がありそうに思えばどこまでも逃れようとする。その場の感情や欲望でのみ動き、先を考えられない、自ら責任を取るなんて頭にない、人間にありがちなそういう傾向が定着、深化した者はいくらでもいると思う。
 たとえば、前科10何犯、刑務所出たり入ったりのある男は、刑が確定してから姿をくらまし…。おっとそれはヤバイ話なのだ。いずれ明るみに出ることもあるだろう。

 メルマガ「今井亮一の裁判傍聴バカ一代(いちだい)」、6月は現時点で以下の8号を発行した。

第2269号 無理ムリな控訴棄却、裁判員制度のメンツを護ったのか!
 東京高裁の若園敦雄裁判長、私は良い評判を聞いていた。良い判決を傍聴したこともある。なのに今回、2人の若いマレーシア女性の1人の無罪を認めたとほぼ同じ理由でもう1人の有罪(懲役9年、罰金400万円)を追認した。なぜ?

第2268号 万引きが止まらない妻、夫はADHD、嗚呼そんな人生もあるのだ
 「ま、僕自身がけっこうメチャクチャなので、それを10何年支えてくれて、 ま、恩ってのがあるので見捨てるつもりはないんで」とADHD(注意欠陥多動性障害)の夫はきっぱり言うのだった。

第2267号 コンビニの女子店員に好意を抱き、マンションの鍵穴に接着剤
 しつこく言い寄る男を気味の悪い客と思い、誰とも交際する気はないと女子店員は言った。ところが、女子店員が男性と歩いているところを見て客は腹が立ち…。裁判官は被告人(25歳)の裏側にあるものについて妙な言及をし…。

 以下の2号は6月14日にお知らせした

第2266号 クレプトマニアはみなさん、キョロキョロして目が点になっている
第2265号 興奮してきて体がすごく熱くなって脇の下からも足からも汗が垂れて

 以下の3号は6月8日にお知らせし

第2264号 失うことばかりの人生、普通に生きるのが楽しいんだねと
第2263号 予想どおりの最高裁判決、補足意見に期待した私がバカでした
第2262号 13歳女子に淫行した21歳、“中出し”で取る責任とは

170222  いま購読登録すると以上8号がどどっと送信される。そして月末まであと5号が順次送信される。
 次号は、典型的オレオレ詐欺に引っかかり250万円を受け子に渡してしまったお婆ちゃん(被害時72歳)の証人尋問をレポートしよう。オレオレ等特殊詐欺に注意しろとどれだけ言われても、引っかかるお年寄りが続出するのはなぜか、うわぁ! なるほど! である。
 次々号は、新型オービスの固定式の否認事件。たしか過去4回にわたりレポートしてきた。警察庁および全国都道府県警察の方々にお読みいただいていると思う。でも、回し読みしてません? お1人1部ずつ購読してくださいょ。本件オービス事件に限らず、法廷で何が行われているかリアルに知ることは、日々の捜査に、捜査書類の作成にきっと役立つはず。上を目指す警察官、検察官はみんな購読してます。みんなってのは言い過ぎですか、ひ~。

※ 画像はいただきもの。珍しい標識だ。どこが珍しいって、裏側に公安委員会のシールがない。だからこの標識による規制は道路交通法的には無効なのだ。何の規制? いやそれが忘れちゃって。😞

 ←6月21日11 時30分現在、週間INが90で3位~。

2019年6月20日 (木)

「実刑確定の男」とは

 「実刑確定の男」、聞き慣れない表現だ。

 ある犯罪で逮捕・勾留され、起訴後に、あるいは検察側証人の尋問が終わってからとか、被告人は保釈されることがある。
 最近、無免許運転で逮捕・勾留され、起訴後もしばらく勾留され、保釈保証金100万円を納めて保釈された被告人がいた。 ※メルマガ第2259号「どうも不可解な無免許裁判、なんと過去に「殺人容疑」で…!」。

190619201-1  一審(簡裁または地裁)で実刑判決を受けると、保釈は直ちに取り消されて収監される。
 具体的には、判決言渡しの期日に検察の職員が原則2人傍聴席にいて、主文が実刑(執行猶予なし)だと直ちに1人が廊下へ出る。収監するので準備を、と担当部署に連絡するのだろう。そしてすぐ傍聴席に戻る。
 実刑に決まっている事件、実刑の可能性が高い事件では、被告人は大きな荷物を持って来ているのが普通だ。

 実刑判決の言渡しが終わって裁判官が閉廷を宣すると、傍聴席から2人の職員が立ち上がり、バー(傍聴席の前の柵)の中に入って保釈取消の書面手続きをする。
 弁護人は、すぐ再保釈の請求をする旨を職員や被告人に言うことがある。
 で、「じゃ行きましょうか」と職員が言い、大きな荷物を持った被告人を連れて奥のドアへ3人で去る。

 控訴審(高裁)でも、控訴棄却(実刑維持)が見込まれる場合、保釈中の被告人が大きな荷物を持って来ていることがある。
 しかし、実刑維持となっても、直ちに保釈が取り消されることはない。
 なぜ?  私は法令の根拠を調べてないが…。
 一審と違って控訴審は、被告人の出頭を要しない。出頭しない被告人はよくいる。
 出頭した被告人は直ちに保釈を取り消され、出頭しなければまだしばらく娑婆にいられる、そりゃあおかしい、ということはあるでしょ。

 控訴審判決の翌日から2週間を経過すると、その実刑判決は確定する。
 この段階で「実刑確定の男」なるものが生まれるわけだ。
 それから検察は、収監するのでどこそこへ出頭せよという郵便を保釈制限住居へ送る。なかなか出頭しない者もいるはず。
 以下は刑事訴訟法第96条第3項。

○3 保釈された者が、刑の言渡を受けその判決が確定した後、執行のため呼出を受け正当な理由がなく出頭しないとき、又は逃亡したときは、検察官の請求により、決定で保証金の全部又は一部を没取しなければならない。

 没収ではなく「没取」なのだ。BOSCHのぼっしゅだ。
 さて急ぎメルマガ次号を書かねば。
 次号は、すんげぇ控訴棄却判決をお届けする! ちら聞きする限り評判の良いあの裁判長が、あんなぼろぼろな有罪維持をなぜやったのか。落ち目の裁判員制度にこれ以上ケチをつけられない、論理則経験則等に照らしてその推認は不合理とは認められない。 ←これは控訴審判決の決まり文句ね。

※ 画像は、銀座の晩杯屋へ行く途中にあった店。最近できたはず。なんかお洒落だよねぇ。若い女性グループ、男性グループが続々と入って行った。なんだろ。

 ←6月20日9時30分現在、週間INが90で3位~。

2019年6月19日 (水)

監視カメラをなぜ防犯カメラと呼ぶのか

 ちらっと言っておく。防犯カメラ。
Img_1459  私は2003年の3月か4月からはっきりと裁判傍聴マニアになった。
 その後いつ頃からか、今ちょっと定かじゃないのだが、「防犯カメラ」の画像解析結果、つまり動画の1コマを静止画としてプリントアウトした、そういう書証がひんぱんに出てくるようになった。録画が法廷内のモニターに再生されるのもだいぶ見てきた。

 結局は、有罪の証拠として都合のいいものを拾っているだけ、都合が悪いものは臆面もなく隠すのだな、というシーンも傍聴してきた。あんときゃ驚いたね。阿曽山大噴火さんも驚いてたよ。 ※断っておくが検察官が悪いわけじゃない。無罪の証拠を隠すのは日本では全く合法なのだ。合法なことをして何が悪い、てなもんだ。

 なんにしても、傍聴席で傍聴する限り、それらカメラは「防犯」に何ら役立っていない。
 常時撮影、録画し続けていたら、過去の録画のなかに犯行場面があった、というものばかりだ。
 テレビニュースを見ても、その感じは揺らがない、強まるばかり。

Stb_1297  いや、もしかしたら「防犯」に役立つ場面もあるのかもしれない。でも、少なくとも私は聞かない。
 機能的、目的的にはあれは「監視カメラ」でしょ、と言いたくなる事情しかない。

 なぜ「防犯カメラ」と言い張り続けるのか。
 やっぱ「監視カメラ」は聞こえが悪く、「俺も常時監視されているのか。その映像を誰がどう利用するんだろ。気味が悪いし、不倫とかをネタに恐喝されたりするんじゃないか」「厳重な管理規定を設けるべきじゃないか」なーんて感じさせてしまいかねない。「防犯」なら脳天気に受け容れられやすい、そういうことかなぁ…。中国はどう呼んでるんだろう。

 私はねぇ、普通は誰も気にしない枝葉末節がどうも気になるところがある。困ったもんだ。ごめん、ちっとも困ってません(笑)。

 ←6月19日1時30分現在、週間INが80で3位~。

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