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2006年2月 9日 (木)

川越支部と東京簡裁で三菱RS-2000事件を傍聴

2月8日(水)

 いつもは車で行くさいたま地裁・川越支部へ、きょうは電車と徒歩で。ちょうど2時間だった。
 11時から「寺澤オービス事件」第23回公判。曽我大三郎裁判長。合議。
 三菱電機のRS-2000(高速走行抑止システム。俗称Hシステム)による37㎞/h超過。測定値97㎞/h。

 まずは弁護人が、今日発売の『週刊プレイボーイ』の記事を証拠申請。
 検察官は、いつものように不同意。
 弁護人は撤回し、被告人質問を30分ほど。
 RS-2000の写真には違反時刻が午後10時49分と焼き付けられているが、寺澤さんは午後10時54分に車を止めて携帯電話で話しており、当該道路へ出たのは午後11時をまわっているはずという。
 その点について興味深い陳述があったが、『ドライバー』で報告することにしよう。

 11時35分から論告。
 メーカーが言うRS-2000の機能を延々と述べた。
 でもそこには、なんの科学的・技術的・客観的根拠もない。メーカーの言い分を鵜呑みにしてるだけ。
 この検察官は低くて威厳のある声だけに、かえって無能さが際だって聞こえるのだった。
 こんな検察で、日本は大丈夫なのかと、心底不安になった。私って愛国者?

 驚いたのが求刑。相場は罰金7万円のところ、なんと10万円!!
 まあね、否認事件のとき、たまに、相場より1万円ほど高かったり、上限である10万円だったりすることはあるが、本件では、いかにも「寺澤憎し」というものが感じられ、なのに懲役は求刑できないところが滑稽だったりしたよ。
 有罪判決の場合、10万円ってことはない。7万円か、検察官の顔も少し立ててせいぜい8万円だろう。

 12時3分から弁護人(堀敏明弁護士)による最終弁論。
「立証責任は検察にある。本件ではそんな立証はない」
 等とツボを押さえた弁論。

 12時37分、寺澤さんが最終陳述。
 12時39分から次回期日を決め、12時42分閉廷。
 注目の判決は4月25日13時30分だ!

 私はすぐに、東京簡裁へ。
 15時から534号法廷(堀内信明裁判官)で、寺澤オービス事件の大槻・澤谷教授(両人とも博士)の尋問調書を取り寄せたオービス事件(甲州街道下り世田谷区給田のRS-2000)の第7回公判があるのだ。前回は中津川簡裁のオービス事件(東京航空計器オービスⅢLj)と期日が重なってパスしたので、今日はどうしても傍聴したく。
 駅まで35分の歩き(ミニ散歩)も含め、ちょうど2時間くらいだった。池袋の駅で迷わなかったらもうちょい早く着けたな(笑)。

 こっちのオービス事件(被告人は78歳。「汚名を着たまま墓へ行けない!」)は、弁護人が大槻教授を証人申請し、大槻教授はすでに川越支部で証言しているので、ではそれを取り寄せてみよう、という話になっているのだった。
 堀内さんは、いつもよく説明してくれるので、ほんと助かる。勉強にもなるし。初めて刑事裁判を傍聴する人には、東京簡裁刑事1室3係の堀内信明裁判官の法廷(534号を使用)がお勧めだよ。

   

 そして、大槻教授の証言は何かの書類を前提としているので、じゃあそれも取り寄せようか、検察官が今日申請した書証についての意見は次回にしようか、ということで15時21分閉廷。弁護人が5分遅れたので正味16分。

 農林水産省地下の第5食堂でロースカツ定食(半食)420円。
 帰宅して生活クラブ生協の班長さん宅へ。マイコープの品も…。
 前夜は単行本(共著)の原稿で遅くまで起きてたし、疲れた~。久しぶりにプロポリスを。

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