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2006年2月14日 (火)

公務執行妨害・器物損壊等

 13時30分から地裁刑事17部432号法廷(佐々木直人裁判官)で、「公務執行妨害・器物損壊等」の新件。
 以前、駐禁レッカー商法の女性警察官とモメたおばさんが、つい頬を手で叩いてしまい、女性警察官はしゃがんで泣きだしたという「公務執行妨害・傷害」を傍聴したことがあり、時間があれば(ほんとはないんだけど。泣)のぞいてみることにしているのだ。

 被告人(身柄。拘置所)は、ルー大柴さんから脂と毒を抜いた感じ。
 新宿歌舞伎町で、駐禁で(たぶんいわゆるワッカを取りつけられ)交番へ行ったところ、職務質問され(たぶん車内の捜索に任意で応じるよう求められ)、拒否。捜索差押許可状(令状?)の執行を受けそうになったところ、浮気相手の若い女性を乗せたまま、やにわにバックさせ、巡査(41歳)が運転するパトカー前部に衝突させて3万3642円の損害を与え、続いて前進させ、巡査(43歳)が運転するパトカー後部に衝突させて9万6642円の損害を与え、さらに逃走しようとしたがタクシーに衝突するなどして停止。現行犯逮捕。車から覚せい剤0.556gと、0.051gの水溶液入りの注射器が発見された。前日使用しており尿中から覚せい剤が…。という事件。「等」は覚せい剤だったのだ。

 覚せい剤の前科3犯(服役2回)から約3年後のことで、事件当日の少し前に、友人のパーティで若いギャング風の男から、覚せい剤ではないと「スプラッシュ」をもらい、使用して覚せい剤とわかったが、使用し続けたのだという。
「前科3犯で車内に覚せい剤があるのに、駐禁でのこのこ交番へ出頭するとは信じられないが」
 との問いに、
「覚せい剤の影響があったと思う。そこがまさに覚せい剤の怖いところだ」
 旨答えていた。
「過去の3回の裁判で『二度とやらない』と誓ってきたが、今まで反省とか後悔とかしたことがなかったように思う。運の悪さ、ツキのなさばかり思っていたように思う。これまではそうだった。しかし今回捕まって、幼い子供を残して刑務所へ行くことを思うと、苦しくて苦しくて。これが反省なんだと気づいた。子供(の存在)がこんなに大きいものとは」
 旨泣いていた。
 傍聴席で被告人の母親も泣いていた。
 傍聴席には黒スーツの若い男女が10人ほど。

 求刑は懲役4年、押収してある覚醒剤と注射器没収。
 14時26分閉廷。

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