中津川簡裁のオービス事件 とうとう裁判官を忌避!
またまた中津川簡裁のオービスⅢLj(東京航空計器製、ループコイル、自立型のフィルム式)事件を傍聴に行ってきたよぅ。
昨年10月と今年1月に続き、3回目。今や乗り慣れた感のある高速バスで。
近くの中津川市役所の職員食堂で、今回は、悩んだ末、てんぷらうどん大盛430円を注文。見てたら、おばちゃん、冷凍の四角いうどんを2つ、湯切り籠(て言わないか?)に入れよった。ええっ、2つかよ! ラーメン丼の大盛うどん、関西風で旨く、てんぷらは野菜の形が目立って良。完食。もう胃袋がはちきれそう。まーたデブになるがな。
市役所を出て川沿いの道路を渡り、中津川の河原でごろり横になる。
いつの間にか太陽が雲の陰に。ぼんやり河原を見てたら、何百mか先から、地上の晴れの部分がすごいスピードでこちらへ向かってきた。雲が流れて太陽が顔を出そうとしているのだ。キタキタキタキターッ、あー、あったかーい!
中津川の流れは、1月より多かった。昨夜雨が降ったのか、雪が溶けつつあるのか。しっかし川の水は際限なくどーどー流れてくるなぁ。たいしたもんだ。
…と、そんなふうに毎日河原で寝そべって暮らすのが俺の理想なんだよぅ。
13時30分から、中津川簡裁(山崎松三裁判官)1号法廷で、オービス事件。
この被告人は偉い。情報公開条例を利用して、岐阜県警のオービスの契約書・仕様書をゲットしたら、現場の走行車両の速度をチェックする試験について、検察側の書証に出てくるやり方は契約違反であることがわかったという。へえ!
しかしそれを添付した弁39号証が、裁判所により弁44号証とされ、かつ、取調べ「済」かどうかの記載が証拠等関係カードにない、というミスがあり…。
そのことを片付けてから、岩野壽雄弁護人──途中から私選で弁護。33年間、裁判官を務め、01年に弁護士登録した人。03年には保管場所法違反で最高裁で逆転無罪(破棄自判)を勝ち取り大きく報道された──が、ゆらりと言った。
「では、まことに唐突で失礼な言い方でございますが…」
裁判官忌避の申立をしたのである。
いま私は「ゆらりと」と表現したが、このへん、なんとも言い難い味がある。「迫力」というありきたりなものとは違って…。うー、なんとも表現し難い。
私は今年3月16日までに(エクセルでデータ化したものだけで)390件を傍聴し、もういろんな裁判官を見てきたが、このオービス事件の山崎松三裁判官は非常に特別との印象を受けた。残念だが、忌避はやむを得ない選択、と思う。
岩野さんは心臓の手術をしたばかりで体調が悪いそうで、理由書は被告人が朗読。数分かと思ったら、13時44分から14時10分まで朗読。
その間、申し訳ないけれども、山崎松三裁判官の態度はよくなかったなぁ。ある意味、ストレートな人なのだろう。
若い検察官(前回、山崎さんがわざわざ「支部長検事さん」と呼んだ若者)はといえば、まあね、いつもああいう感じなのかもしれないが、いかーにも、つまんなさそー。「俺カンケーねーよ」感が漂っていた。
それで、だ。こういう忌避の申立は、訴訟遅延が目的だとして簡易却下されるのが常らしい。
山崎さんはどうするのか。
傍聴席から見た機微(そこが面白いんだよ!)は、いずれ『ドライバー』に書くことにして、結論だけ言うと、「手続きを停止し、合議の(地裁の?)結論を待つ」ということになった。おお!
だから、次回期日は未定。
仙台高裁秋田支部のオービス公訴棄却判決にも驚いたが、この中津川簡裁のオービス事件も、ちょっと目を離せない!
往路は京王バスだったが、復路は、中央道中津川ICのバス停へ京王バスの40分ほど前に来たJRバスに乗ってみる。車中、16日に霞ヶ関の裁判所ビル地下の書店で買った『実例 警察官の職務執行』(立花書房)をお勉強。しようと思って寝る。
朝7時前に出て、帰宅が22時過ぎ。約1時間の傍聴のために約15時間使ったわけだが(しかも交通費9400円はたぶん自費?)、今日の公判は濃かった。ぜんぜん後悔なし。という自分はこれでいいのかと、ちょっと悩む(笑)。
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