あおってオービスに捕まらせ「やったーぃ!」と楽しむ連中がいるのでは?
10時から、東京簡裁1室2係(浅見牧夫裁判官)826号法廷で新件。
【場 所】 首都高・環状線・内回り・八丁堀3-1
【日 時】 2004年12月10日 4時30分頃
【装 置】 東京航空計器 オービスⅢLk
【測定値】 118㎞/h 制限速度50㎞/hを68㎞/h超過
【被告人】 40歳前後
【弁護人】 なし
【主 張】 右側車線を走行中、猛速度でやってきたと思われる白いクーペタイプの車に、後部左側にくっつかれ、左側から追い抜いていくのかと思ったが追い抜かず、ヘタに自分が左車線を移ろうとすると衝突するかもしれないし、左右の車線の間に分離帯があったり、左車線に車があったりで、左車線へは移れず、当時は加速するしかないと思ってしまった。オービスのストロボが光ったとき、その後続車は離れており、光ったあと、ようやく左車線から追い抜いて行った。略式で罰金を払ってしまえばオシマイだが、そういう事情があったと、裁判官の前で言いたかった。行政処分はすでに免許取消を受けている。
ここのオービスは、道端に立ってるのでフィルム式と見えるが、じつは電子式(画像伝送式)。仕様書では「自立型」のオービスⅢLkだ。
オービスマップでは「L」とされているが、機能としては「LH」なのだ。って意味わかる?
鈴木健一検察官は、今日はピンクのネクタイ。
ピンクかよ! と言いたいところだが、似合ってるじゃん。私もああいうピンクのネクタイを買うか…いやぁ、私はダメだろうなぁ、ピンクに合う上着がないし…などとしばし唸る(笑)。
こういう事件では、後続車の車種等を詳しく覚えていないことを理由に、「そのような車両は存在しなかった」と言う検察官がよくいるが、鈴木さんは、そういうつまらないことをあんまり言わない。
それもあるし、なんちゅーかあの独特の個性が私は好きなのだ。
被告人の車両はだいぶハデな車だったようで、この事件、想像するに、左車線へ逃がさないようあおってスピードを上げさせ、オービスにひっかからせて「やったーぃ! ざまぁみれ」と楽しむ輩(やから)に、やられたんじゃないのかなぁ。
どうもそういうのがいるように思われる。“撃墜マークを”貼ってたりしてね。
求刑は相場どおり罰金9万円。
浅見さんは直ちに判決するつもりのようだった。が、弁護人のいない事件でそれをしては、あとで「いい加減な裁判だった!」と誹られるおそれも…と一瞬躊躇したのか(すみません、傍聴人は勝手にいろんなこと想像するのです)、被告人に「もう1回出て来られますか…」と尋ねた。
すると被告人は即座にはっきり「はい」と言い、時刻もいつでもいいと言った。
ので、判決は次回となった。
10時34分閉廷。
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