社長に命じられて無免許運転
3時間半ほど仮眠をとって、10時から東京簡裁・刑事2室3係・728号法廷(北村幸次裁判官)で、道路交通法違反の新件。
事件番号が「平成18年(ろ)第1号」。一昨日のオービスⅢLk事件は「平成18年(ろ)第98号」だったのに…。
被告人は身柄(拘置所)。
道路交通法違反で身柄ってことは、雑誌等の路上販売(道路不正使用)か、住所不定の無免許か?
だが、そういう事件の被告人はたいてい、気力のない、しおれたような感じがあるもの。この被告人にそれは感じられない。なんだろう。
社長に命じられて無免許運転し、池袋で職質されて覚醒剤で現行犯逮捕され、覚醒剤のほうは一審有罪で控訴中。無免許のほうは略式で罰金(たぶん20万円)の支払命令を受けたが、罰金は払ってやると言っていた社長が雲隠れして音信不通となり頭にきたので、略式命令は不服だと正式裁判を請求した、という事件。
それで自分の罪が消えるわけではないが、社長も捕まえて無免許の教唆で処罰してほしいらしい。
そしたら被告人は、無免許教唆の犯人をいったん隠避したが自首した、ということになるんだろうか。そんなメンドウな扱いは検察はしないんだろうか。私にはわかんない。
ともあれ、テキパキ感、はきはき感のある被告人で…。こう言っては何だが気持ちよかった。
求刑は罰金20万円。次回判決。
11時開店の農林水産省地下第5食堂で、不定期メニューのカツ丼450円。
煮汁のしみたタマネギがたっぷりで、うまいんだぶぅ。
『鬼平犯科帳の世界』で池波正太郎さんは、
「けれど、ぼくは食べることを特別に書いてるわけじゃなくて、季節感を出すために書くんです。それを感じてくれなきゃどうしようもない。いまは冬でも胡瓜や茄子があったりして、食べ物の季節感がなくなっちゃいましたけどね」
と述べている。なるほど。私はなぜ書くのか。季節感はぜんぜんないな。でも、書くほうが、記事のバランスが良いように感じるのだよ。でしょでしょ。そうだと言ってよぉ。
すぐに帰って仮眠。
被告人質問が終わり、「じゃ、傍聴席のそちら(※)、今井さんですか? どうぞ」と堀内信明裁判官から言われ、なぜか私が証人として尋問されることに…。私は「あ、そうだっけ」と、とくに驚きもしない…という夢をみた。
そういえば2002年3月27日、
私の仕事場へ突然、裁判官が来たのだ。裁判に必要な心証を得るための?出張ナントカだと。すぐに弁護士も来たので「なぜ連絡してくれなかったのか」と問うと、「こういうのは抜き打ちでやるのだ。自分もあわてて駆けつけたのだ」とのこと。ふうん、なんかよくわからないけど面白いことやるのね。私は、これは良い機会だパソコンでアレを見せてあげようと思いつく。が、誤ってそのソフトを削除してしまっており焦る。ふり返ると、裁判官は布団を敷きズボンを脱いでステテコ姿になり寝ようとしている。白いステテコに黒い臭そうなソックス。オヤジ~。弁護士もその隣で寝る準備に入ってる。あり? この人たちゃナニしに来たんだ? これが出張ナントカなの? まいいや、そんじゃ私も寝るか、ラッキー。その前にオシッコ…。トイレから戻るともう2人はいない。ありゃ?と外へ出ると、しとしと雨降る路地のもう100mも先を裁判官は黒い法服を着て黒い大きな布張りの傘をさしてすたすた歩いていた。その路地は、私が小学校低学年のころ今井家が間借りしてた風呂なし汲取便所の家の前のあの懐かしい路地なのであった…。
という夢をみたっけ。
※ 堀内さんは被告人を「そちら」と呼ぶことがあるのだ。「被告人」「あなた」「キミ」、裁判官によって、またシーンによって、いろんな呼び方がある。
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