仙台高裁秋田支部のオービス公訴棄却判決を読み、猛烈に感動!
仙台高裁秋田支部、06年3月14日宣告、オービス(やはり三菱電機RS-2000B型!)の公訴棄却の判決書きと、付随する、一審秋田簡裁の判決書き(罰金6万円)、控訴趣意書、それに対する検察官の答弁書、を読んだ。 ※写真は礼田計さん
◆一審判決
まあ、ごく普通、との印象。
よくある判決より若干長いので、一審の弁護人はそれなりに説得力ある争いをしたのかなぁ、と想像することができる。
東京航空計器は、自社の社員が定期点検を行う。が、三菱電機は(全部かどうか私は知らないが)、別会社に点検させる。一審では、その点検会社の社員が証言している。
判決は、その社員の証言(客観的な裏付けとなるデータが何ら存在しない!)を鵜呑みにしたうえで、「…異常や誤作動があったことを窺わせるような具体的事実や証拠がなく、前記認定に合理的疑いを差し挟むには至らないものである」としている。
これは卑怯だと思う。普通の運転者には、そんな「具体的事実や証拠」がなくて当たり前ぢゃないか。
◆控訴趣意書
驚いた! 客観的な裏付けとなるデータが何ら存在しない、そのことしか言ってないのね!
ごちゃごちゃよけいなことを言わず(もちろん、いろいろ主張・立証するのが悪いとは言わないが)、本質のみズバリ突く…。私が知る限り、前例のない主張ではないかと思う。素晴らしい! 感動した!
◆答弁書
A4サイズで1枚ちょい。まあ、普通の検察の姿勢が書かれている。つまり、「メーカーや点検会社が大丈夫と言ってるから大丈夫なのだ」と。
◆控訴審判決
ほほおぅ! へえ! と驚いた。こういう判決だったのか!
本件前後の違反者の自白の供述は、測定値の正確性まで認めたことにならない、逮捕された本件被告人が略式に応じたことは、測定値を認めたことにならない、といったところにまで踏み込んでいる。なんと常識的な判断! 感動したよ!
読んで思い浮かんだのは、
「世間のしがらみのない、曇らない目をもった子どもが、当たり前のことを素直に言った。それをしっかり受け止める、曇らない目をもった王様(裁判官)がいた」
というふうな童話。そんな童話、なかったっけ?
詳しくは後日。いま忙しいのだよぅ。日曜に、運動不足を一気に解消しようと(馬鹿だよね)プールでだいぶ泳ぎ、めっちゃ疲れて(血圧の上が100を切ってしまった)だいぶ寝ちゃったこともあり、いろいろ押せ押せになってるのだ。
仙台高裁秋田支部「客観的裏付けがない」と公訴棄却!!
秋田オービス公訴棄却判決「あれは誤判だ」と三菱電機も言い続けるのか
オービス公訴棄却判決を書いた3人の裁判官
公訴棄却を食らった三菱のオービス(高抑)をさっそく礼田計さんが140枚撮影!
秋田のオービス公訴棄却 現場はこんな道路(礼田計さん撮影)
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