「寺澤オービス事件」とうとう判決!
4月25日(火)、さいたま地裁・川越支部へ。
早めにつき、13時10分からの4号法廷(早川幸男裁判官)の、道路交通法違反の判決を傍聴。
被告人は、紺色のジャンパーのおじさん。右肩がさがっている。
今年2月14日の夜、運転して居酒屋へ行き大量に飲酒、0.45mg。
酒気帯びの累犯前科2件あり。
懲役10月の実刑。
13時30分から1号法廷(曽我大三郎、早川幸男、小河好美裁判官)で、いよいよ、ジャーナリスト寺澤有さんを被告人とする「寺澤オービス事件」(平成13年[わ]第661号。詳しくは『交通取り締まりのタブー!』を)の判決。
交通取り締まりのタブー!―反則金+放置駐車違反金で1千億円超え!お巡りさんウハウハのカラクリ 著者:寺沢 有,小谷 洋之 |
13時36分、
「別の事件が長引いているので、もうしばらくお待ちください」
と書記官。
はああ、と思って席を立ち、4号法廷へ行ってみると、早川さんが道交法違反・業過の判決主文をくり返しているところだった。懲役2年、執行猶予5年、保護観察付き、訴訟費用負担。
執行猶予は最大5年。保護観察付きで5年とは、実刑ぎりぎりってことだ。被告人の身内らしき男女が喜んでいた。
それが13時38分に終わり、13時40分、1号法廷に3人の裁判官が登壇。
曽我裁判長が、主文を読み上げた。
「主文。被告人を罰金8万円に処する。その罰金を完納できないときは、金5千円を1日に換算した期間、被告人を労役場に留置する。訴訟費用は被告人の負担とする」
00年10月1日の夜の、三菱電機RS-2000型(高速走行抑止システム。俗称「新H」)による37㎞/h超過の事実を、当法廷で取調べた関係各証拠により認めた、として、争点についての補足説明が始まった。
言渡しは約25分間…。
百何十件かのオービス事件を傍聴してきた私からすると、ま、ごく普通の判決だった。
「ごく普通」とは、オービスのメーカーの、客観的な裏付けとなるデータが何ら存在しない証言(つまりセールストーク)を、そのままオービスの信頼性の理由とすることをいう。
他の事件と多少違っていた点は、東北大学大学院の澤谷邦男教授の、机上の計算と、三菱電機から聞いたという話が、有罪の理由に加えられていたことくらいか。
寺澤さんの感想はこうだ。
「呆れた。いつまでカタログを読んでるんだ、と。
この人(裁判長は)、裁判官じゃなく、三菱電機から来た人なのかと思った。
24回も(公判を)延々とやって、カタログの要約かよ、と思った。カタログ判決だ。
あれ(裁判長)が(自分の)父親だったら、やんなっちゃう。
ほんとに呆れた」
即日、控訴。舞台は東京高裁へ移ることになる…。
14時30分~16時、同じ1号法廷で、「強盗致傷、窃盗、傷害、強盗、詐欺、危険運転致傷、道路交通法違反」という罪名の事件の審理があり、少し傍聴してみた。
被告人(身柄。拘置所)は、坊主頭でメガネの、どこにでもいそうな若者だった。
追起訴分の冒頭陳述をやっているところ。仲間といっしょに車で、自転車に乗った女性のバッグをひったくることをくり返していたらしい。甲148~152号証の要旨告知の途中で、私は退出。
帰宅して、大急ぎで生活クラブ生協の荷物を取り、洗い物をし、洗濯物を取り込み、また外出。某雑誌の取材を受けに。
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