印字式アルコール検知器の不具合 2年3カ月たってなぜ「確認」?
朝日新聞に不可解記事!
飲んでなくてもアルコール検知が誤作動 199件 2006年04月22日01時12分
高速道路での飲酒運転取り締まり用に配備したアルコール検知器が、飲酒していなくても検知反応を示す誤作動を起こす恐れがあったとして、警察庁は21日、7県警が96年2月~03年11月に摘発した199件について検知が適正だったかどうか確認すると発表した。
問題の検知器は、京都府の計測器メーカー製で、呼気に赤外線を照射してアルコール濃度を検出する仕組み。ところが、計測時に呼気と内部の温度差があると結露が生じ、正常に作動しないことがあったという。03年11月に不具合が分かり、使用を中止して原因を調べていた。
計測器は全国47都道府県で計263台配備され、山形、和歌山、兵庫、滋賀、福井、福岡、熊本の7県で計199件の違反を摘発し、192件の罰金刑が確定していたという。
警察庁によると、摘発の際には現場で警察官が飲酒量を聞いたり、歩行状況や言動などを調べたりして結果はカードに記入している。確認作業は約1カ月で終了する見込み。
これまで摘発された運転者からは苦情はなかったといい、警察庁は「摘発は客観的な判断も伴っており、誤作動が原因で違反にされた例はまずない」としている。
直ちに思い出されるのが、2004年1月22日付けの「印字式アルコール検知器の一部不具合について」。「印字式アルコール検知器の一部不具合に係るお知らせ」というのもある。
前者のほうによれば、「検知器」とは、「ヤナコ計測製」の「AL-100S型」。
なるほど、京都府に「ヤナコ計測」という会社がある。
所轄署の機器は都道府県で購入するが、高速道路交通警察隊のものは警察庁の予算で購入し、各都道府県に配るようだ。
「47都道府県に227台」で、「取締件数は8件」。
そして、「旧型」は「7県36台、取締件数191件」とある。
227+36=263 8+191=191
2006年4月21日の発表は、どうも2004年1月22日付けの「…一部不具合について」のものと思われる。
でも、だったら、2年3カ月たった今ごろなぜ、「検知が適正だったかどうか確認する」なの?
「確認する」と言いながら、なぜ「摘発された運転者からは苦情はなかった」「誤作動が原因で違反にされた例はまずない」なの?
まるで、「取締りが適正に行われたと確信している者が、取締りは適正に行われたことを確認する」みたいじゃないの。
加えて、「摘発の際には現場で警察官が飲酒量を聞いたり、歩行状況や言動などを調べたりして結果はカードに記入している」「摘発された運転者からは苦情はなかった」「摘発は客観的な判断も伴っており」という部分。
自白をどう取るか、ウィニーから流出したとされるマニュアルもある…。酒臭などなくても、酒気帯びで検挙したからには、「強い酒臭があったので」と報告書には書くのではないか…。
どうも、なんだか、不可解な記事である。
新聞は警察発表をそのとおり書く(垂れ流す)だけ、掘下げは週刊誌等のほうで(やる場合は)やる、だから新聞などくだらないのだ、というご意見もあるだろうが、私としては、こんな不可解な発表をそのまま記事にしたのは偉いと思う。だぁって、これを手がかりに、何らかの方法で調べてみるとか、アンテナを張っておくとか、できるもの。ってそんなこと思うのはマニアだけ?
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22日(土)、またプールへ。金曜に続いて運動したことになる。よしよし。
夕食をつくってすぐ、駐禁取締り民間委託のことで、某TV番組のロケへ。
途中、二輪車の駐禁レッカーの現場に遭遇。いっぱい写真を撮ったよ。超ラッキー!
いや、でもなあ、破れたのだろうシートにテープを貼り、ステップのところに安全靴らしき汚いブーツを置いた、生活感あふれるぼろい原付スクータ(自転車の間の比較的迷惑性が低い場所にあり、原付だけレッカーしても自転車はそのままだからまったく意味ナシ!)が無惨に移動されていくのを見て、可哀想に思ったよ。
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