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2006年5月15日 (月)

駐禁取締りの民間委託 警察が次に打つ手は?

 不起訴になれば点数は消す。免停等の行政処分は撤回する。
 それが、90年頃までの運用だったようだ。
 『交通取締りに「NO」と言える本』(90年12月発行)のため、職業運転者やその組合、弁護士たちを取材したところ、みなそのように認識していた。

 ところが、90年を過ぎた頃から急に
「不起訴になったのに、警察は点数を消さない。おかしい」
 という声が全国から聞えてくるようになった。
刑事と行政は別。不起訴は関係ない。点数は消さない
 という運用に変わったのだ。
 絶対消さないということもないのだが、原則として(とくに大都市の警察で)「消さない!」という姿勢を押し通したがるようになった。どうも、警察庁から「消すな」という指示が出たように思われた。
 なぜ?

 90年4月の読売新聞一面トップに、要するに「現場警察官が違反を確認しただけでカネを取ってしまえる制度にしたい」という趣旨の大きな記事があった。
 93年11月の朝日新聞、94年10月の讀賣新聞に、要するに同趣旨の大きな記事が載った。

 ははあ。
 そのような制度にするためには、「現場の確認は絶対」という前提が要る。
「現場の確認は絶対とまでいえず、だから運転者はしばしば争い、不起訴になることも、点数が抹消(処分が撤回)されることも普通にある」
 という状況があってはマズイ。
 しかし、かといって、
「検察さんよ、不起訴はヤメてくれ。略式に応じない運転者は全員公判請求して有罪にしてくれ」
 というわけにはいかない。
 それで、まずは警察ができる範囲のことはしっかりやろうと、
「違反だと確認した以上は、点数は消さない。行政処分は執行する。不起訴? それは検察官が刑事処分についてお目こぼししただけだ。行政処分とは関係ない」
 という形にしたくなったのだな、と私は推理した。

 このやり方は、うまくいった。
どうせ点数が消えないなら、争ってもムダじゃん
 と、刑事処分のほうも泣き寝入りしてしまう運転者も、たくさんでてきた。「どうせムダ」と言って運転者の足を引っ張る者もでてきた。
 かくして、「現場の確認」は、
・行政処分から見ると、ほぼ絶対。
・刑事処分から見ると、行政処分よりは落ちるが、ほぼ絶対。
 というふうな状況ができあがった。

 そうして、現場の確認(「確認事務」)のみによってカネ(「放置違反金」)を徴収してしまおうという制度(90年4月に読売新聞で発表されたのとほぼ同じ制度)が、このたび実現したわけだ。

 90年4月に読売新聞で発表された制度と、今回の制度、違う点は、後者にはまだ「反則金」を納付せずに刑事手続きで争う道が残されることだ。
 警察は(霞が関は)、その道も早く取り払ってしまいたいはず。
 なら、どうするか。そこだよ。

 今回の新制度では、「反則金」を払わずに、定められた法律手続きにしたがって争い(※)、不起訴になっても、車の持ち主が(または、持ち主としての自分が)反則金と同額の「放置違反金」を徴収されてしまう。
 これは誰が考えたっておかしいだろう。

 ※ 駐車違反では、ほとんどすべてが、「違反は事実だが、違反の動機、付近の状況、駐車の時間、再犯の可能性等(つまり悪質性)からして、処罰の要はない(または極めて軽い処罰を)」という主張だろう。悪質性は大事な要素だ。

 しかも。
 争うためには、まずは違反キップを切られてないといけない。
 違反キップを切られれば、点数が付される。
 争って不起訴になっても、「放置違反金」は取られるわ、点数はつくわ。
 一方、知らん顔してキップを切られず、持ち主の立場で「放置違反金」を払った者には、点数はつかない。ゴールド免許のまま。
 これも、誰が考えたって「不公平だ!」ってことになるだろう。

 つまり、新制度は、そういうわかりやすい不備を抱えてスタートするのである。
 「おかしい!」「不公平だ!」という批判が当然出てくる。
 今のところ、私がほとんど1人で言ってるわけだが、これから、大きな世論みたいな形になっていくだろう。自然にそうならなければ、世論があるという形をつくろうとするだろう。93年の朝日新聞の記事がそんな感じだった。

 そして!
「わかりました。不公平はいけませんね。では、反則金はナシにしましょう。放置違反金1本でいきましょう」
 とくるんじゃないのかねぇ。
 同時に(または前後して)、
「この講習を受ければ、車両の使用制限命令はしません(または制限期間を短縮します)」
 とくるかなぁ。
 完全に放置違反金(それはつまり「行政制裁金」)1本になったら、そのときは、
「使用者責任を果たさないのは、運転者として危険ともいえます。よって、放置違反金の納付命令を受けた持ち主には放置点数(違反点数と同点)をつけ、その点数によって、免許更新時には違反運転者講習を受けていただくこともあるとか、そういうふうにしましょう」
 とくるか。
「新しい時代の講習になりましたので、値上げします」
 ってのもアリだなぁ。
 94年の読売新聞の発表から、今回の「放置違反金」まで、12年も待ったけど、上記のような“改正”は、これからばたばたっと展開するんじゃないのかなぁ。

 交通違反を研究し続けて今年で23年目。
 今日もそんなことばっかり考えてるんだよぅ(笑)。

 昨日(日)の昼間のTBS「噂の東京マガジン」で今井のことを言ってた、とかちらっと聞き、「え? 私は知らないよ」と…。
 それって、『週刊朝日』の、黒木昭雄さんとの対談記事が、「中吊り大賞」に選ばれたっちう話だったんだ。担当編集者氏、おめでとうございます。

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