検察官を追いつめると求刑が重くなる?
「寺澤オービス事件」の量刑についてちょっと。
制限60㎞/hの一般道における37㎞/h超過。相場は罰金7万円だ。
ところが検察官は10万円を求刑。
あり得ねー、って感じ。
検察側としては、「オービスは科学の名に値しないエセ計測器だ」旨、大槻義彦教授からズバリ言われ、対抗して呼んだ澤谷邦男教授(東北大学大学院)にまで「100%正確とは神様でないと言えない」と証言されてしまい、集プレ等で全国に報じられてしまったのだから、相当ムカついただろう。
「寺澤憎し!」という検察側の思いが伝わり、ワタシ的には、なんつーか、こっけいだった。
で、判決は、罰金8万円。
これを私は、
「相場どおり7万円としたら、あまりに検察の顔をつぶすことになる。かといって10万はムチャだ。1万円のせて8万で許してね」
という量刑と思った。
が、弁護人の堀敏明弁護士は言うのだった。
「相場の8掛けというのがあってね…」
判決は求刑のだいたい2割引が基本線。それはよく言われる。
なるほど、本件も8掛けだったのか。
でも、私には、なんか違和感がある…。
というのも、これまで百数十件のオービス裁判を傍聴してきたが、スピード違反の罰金刑は、ごく一部の例外を除いて、必ず求刑どおりの金額なのだ。スピード違反に限っては、8掛けなどないのだ。
これは、スピード違反は大量ゆえに、超過速度、車種、制限速度、前科といった、いわば外形的な要素だけで処理しなければならず、その要素によって決まった求刑の金額を、正式な裁判であれこれ審理したからといって動かすわけにはいかない、という、大量処理ゆえの事情によるんじゃないのかな。
だから、私は「8掛け」とは露思わなかったのだが、しかし、うーむ、「8掛け」か…。よくわかんない。
裁判長も、求刑から2万円も減額する理由を、なんにも言わなかったし。
そういえば、相場は8万円と思えるところ、求刑は10万円で、判決は9万円。1万円減額の理由を、裁判官は言わなかった、という事件もあった。
その事件のときも、検察官は被告人質問であれこれ突っ込んだが、結局検察官のほうが言い訳することになり、傍聴席からは、検察官はぼろぼろと見えた。
メンツをつぶされると求刑の金額を上げる検察官もいる、ってことになるのか、ならないのか…。そういう場合、裁判官は、相場の1万円増しを落としどころとするのか…。
うーん、1人で悩んでないで、誰かにきいてみよう。誰に?
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と昨日の記事に、「きっこのブログ」をマネて載せたのが、功を奏したのか。
やっぱりみんなそう思ってたと、そういうことか。ううぅ…。
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