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2006年6月 2日 (金)

駐車監視員が可哀想…

 6月1日のこと、だいぶ大きく報道されたね。
 テレビをよく観てる方は、「今井の奴、ずっと同じネクタイだぞ!」と気づいたはず。わはは。

P1000902_3  6月1日、駐車監視員を追いかけての感想は、「お粗末!」「お見事!」の2つだ。

 「お粗末!」は、手際の悪さというか準備不足。
 テレビやスチルのカメラに追い回されて緊張、という面もあるのだろうが、どうも携帯端末自体にいろいろ問題がありそう。練習不足もありそう。
 携帯端末が不調で焦ると、注意が散漫になり、思わぬ受傷事故が、ということもあり得るんじゃないか。

 こんな状態でなぜスタートさせたのか、不思議な気がした。
 初めてのイベントの準備について、イベントが行われてから批判するのは簡単、ではあるけれども、それにしても、という感じ。
 なんか駐車監視員がマヌケに見える。
 でも、悪いのは、携帯端末をつくった側、契約した側、駐車監視員の研修を行った側のはず。
 駐車監視員が可哀想に感じたよぅ。

 「お見事!」は、見境がないこと。
 車内に人がいる車には目もくれず、宅配だろうがダスキンだろうが工事だろうが、銀行の前でハザード点けてるタクシーだろうが、車内に人がいないと見るや、直ちに確認事務(新しい取締り)を始めるんだね。
 そこはお見事だった。 

 しかーし!
 あんな、交通量がそう多くなく、2車線のうち歩道寄りの車線の一部に路上駐車の列があっても、とくに迷惑とはいえない道路で、その路上駐車の列を一掃するのではなく、人が乗ってない車だけを狙って、配達等の仕事や用事の人をイジメてると、恨みをかうんじゃないの?

 紙に書かれた法律(この場合では交通規制。ルール)は、それ自体では、あらゆるケースに対して公平・公正であることは不可能だろう。
 法律の目的(この場合では、交通の安全・円滑、事故防止。もっといえば公共の福祉)に沿って運用し、取り締まられた側(処罰されそうになった側)は、不服があれば、処罰をどうすべきか、取り締まった者以外の者(検察官・裁判官)に判断してもらえる、そういう手続きを保障しておかねばならない。

 もしも、そういう手続きを省き、ルールどおりに杓子定規に取り締まって、強制的にカネを徴収しよう(処罰しよう)とするなら、ルール自体が、そうとう合理的でなければならない。
 もちろん、完全に合理的であるのは無理だろう。
「善良な人も、少しは処罰されてしまう」
「悪質な人も、少しは逃れてしまう」
 どっちかにならざるを得ない。
 後者を選択するのが適当だろう。

 具体的には、迷惑性の低い場所では、10分なり30分なり60分なりまでの駐車は合法とする、それがいちばん手っ取り早いだろう。
 そうすれば、「違法駐車」の大半は、一瞬にして消えるだろう。
 合理的なルールのもとで違法駐車とされるもの=迷惑駐車、としたうえで、見境なくビシビシ取り締まっていくなら、駐車監視員さんは恨まれるどころか「頑張ってね」ってことになるはず。

 ところが、ルールは(ごく一部の例外を除いて)これまでのまま、しかも、上記「そういう手続き」はまだ残されているものの、苦労して不起訴になっても、点数は付されてゴールド免許でなくなり、なんと、「反則金の納付がない。公訴を提起されてない」という理由で、車の持ち主の立場で「放置違反金」を徴収されてしまうという、驚くべきシステムにしておいて、「取り締まりを民間委託します。時間長短を問わずビシビシ取り締まります」では、これはもう、ただカネを集めたかった、警察の縄張り内の委託事業を爆発的に増やしたかった、でしかないではないか。
 どうしても、目立つ制服を着た駐車監視員が恨まれることになる。
 いまに、事件が起きるんじゃないか。
 駐車監視員が可哀想だ。
 「こんな仕事だったのか」と、辞める駐車監視員も出てくるかも。
 だから、コアズは5月29日になっても「お祝い金10万円」で駐車監視員を募集するのか(募集広告は礼田計さんからもらった)。

 以上、『ドライバー』の連載原稿の下書きでした。
 さあ、そろそろ原稿計4本を書かねば…。

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