石川県の委託契約 1ユニット日2万6250円
石川県の駐車監視員は、金沢中(なか)署管内の1ユニットのみ。
その委託契約書を、木曜、有酸素散歩約1時間のあと、読んだよ。久々に京王線つつじが丘駅付近の「CON CAFE」で。
甲は、へえ、警察本部長ではなく、谷本正憲・石川県知事。
乙は、株式会社アイビックス北陸。
午前5時から午後10時までの間で駐車監視員1ユニットを運用して8時間確認事務を実施する場合において支払うべき基本委託日額は、税込2万6250円、という単価契約。
1カ月ごとに、乙は甲に請求するんだそうだ。
契約数量は、210ユニット×日。
残業等あるにしても、えらく少ないよね。
かけ算すると、551万1250円。
そういえば、お隣の福井県で、月給14万7000円の駐車監視員の募集があった。
東京なんかに比べると、ずいぶん安いが、試しにこの月給に、年度末までの10カ月をかけると、147万円。
駐車監視員は2人以上1組で1ユニットなのだから、2人1組としても294万円。
そのほかに、「統括責任者」と「代行者」を選任しとかなきゃいけないし、「確実に所用の駐車監視員を巡回に従事させることができるように、契約業務開始までの間に4名以上の駐車監視員資格者証保有者を確保しておかねばならない」ともある しかも、駐車監視員1名について、少なくとも、夏服上衣2着、冬服上衣1着、防寒服1着、雨衣1着、ズボン2着、白色ワイシャツ必要数、紺色無地ネクタイ1本、黒色靴1足、黒色ベルト1本、を用意しなければならない。
駐車監視員に対し、費用(人件費を含む)は受託者持ちの、20時間以上の研修も行わねばならない。
アイビックス北陸、大丈夫 なのか?
赤字覚悟で契約を取り、実績を積んで、来年度以降どかんと契約が広がる(委託ユニットが増える)とき、儲けを得ようと思ってるのか? 「警察のお仕事もやってます」ということで、他の事業を有利に運ぶことができれば、たかが1ユニットを動かすための赤字など、屁でもないのか?
うーん、私は事業のことは、ようわからんです。
だいたい、募集に月給14万7000円とあるとき、会社の支出は月14万7000円ぴたりなのかどうか、そこからして、ようわかりません。
とまれ、こういう契約書をしみじみ読んでると、さらに開示請求したいことが出てくる。
警察庁と警視庁に電話して文書を特定し、郵便とネットで開示請求することにしたし(ネットのほう、できるのか?)、山形県警にも聞きたいことがあるし、そういえば神奈川県警に手数料と郵送料を送るのを忘れてるし、ご相談等の未対応もたまってるし、自力HPの駐車関係のFAQをそろそろ更新しなきゃいけないし、あぁ忙しい忙しい。って、そんなこと言って走り回る奴が「不思議の国のアリス」に出てきたっけ?
あ、そうそう、イギリス滞在が長かったご近所の方から、聞いたよ。
イギリスの駐車違反の取締りをする人たちを「traffic warden」というらしい。
「warden」なんて語、初めて知ったです。
「traffic warden」で検索すると、顔に銃(じつはtoy gun?)を突きつけられたとか、あちらの事情がいろいろわかるよ。
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