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2006年7月31日 (月)

捜査は適切だったが無罪求刑

 都内某所で、某ニュース番組にコメント(VTR撮り)。

 警視庁で、警視庁から警察庁への「駐車規制の見直し実施状況の報告」の開示を受ける。
 「特別様式」なんてものをわざわざつくって、全国都道府県警から、こーんな面倒くさい報告書を上げさせるとは、やっぱりあの通達が重要だったってことかしら。

 14時すぎ、裁判所へ。

ひき逃げ誤認逮捕:名誉回復のため無罪求刑へ 東京地検
検察が無罪求刑 ひき逃げ事件で10カ月勾留の男性
検察側が無罪求める論告 誤認逮捕事件

 この事件の、傍聴券配布の準備が始まってた。
 締切りは14時30分。
 一般傍聴席が35席で、抽選に並んだのが40人くらいだったかな。
 私は外れる気がせず当たったが、阿曽山大噴火さんは外れて大ショックを受けてた。

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 15時から地裁刑事3部(柴田誠裁判官)531号法廷で、道路交通法違反、危険運転致傷の審理(何回目か不明)。
 2分間、カメラ撮影があった。
「撮影を開始してよろしいでしょうか」
「これより、撮影を開始します」
「30秒前です」
「撮影、終了します」
 といちいち言うんだよね。

 撮影が終わって、被告人が法廷に入ってきた。大柄な青年だった。
 傍聴席は、私から見えただけで3席ほど空いていた。
「みんなが並んでるから、並んでみよっと。あら、抽選に当たっちゃった。でも受付の開廷表を見たら、強制わいせつってのがあった。そっちが面白そう」
 とかいう人がいるんだろうか。阿曽山さん、かわいそ。

 検察側が、真犯人の供述調書などを証拠請求。
 取調べる予定だった証拠(証人尋問の請求)を撤回。
 そうして、検察官の「ご意見」(論告)。
「結論として、いずれについても犯人がほかにおり、被告人の無罪を求めます」
 と始まったのだが…。
 真犯人と、犯行時の同乗者の供述が、詳細で合致するものだったし、被告人のアリバイがはっきりしなかったりして、だから捜査は適切だったと、長々述べてるような。

 続いて弁護人の「ご意見」(最終弁論)。
 真犯人と同乗者の証言には不自然な点があったし、そこを弾劾すると「覚えてない」をくり返すばかりだった…。被告人のアリバイが当初はっきりしなかったのは、身に覚えのないことで2カ月前もたってからの取調べだったせいであり、じつは裏を取れるアリバイがあった…。05年7月の段階で、犯行車両であるサニー(?)が、やひつ(?)峠に放棄されていると情報があったのに、警察が発見したのは06年3月…。

 最後に、被告人は述べた。
「早く無実の判決を出してほしいですね」

 無実の者を一刻も早く被告人の立場から解放すべく、直ちに判決するんだろうかと私は思ったが、言渡しは8月23日になった。
 15時30分閉廷。

 阿曽山さんと、1階喫煙室で話してたら、さっきの被告人の友人らしき若い男性が2人きた。
 やひつ(?)峠に放棄されていた犯行車両のことについて、
「木が生い茂ってたなんて、あり得ない。よく言うよ!」
 という旨を、しきりに言っていた。
 このお2人、なんとしても傍聴券を取ろうと、朝5時半に裁判所へ来たらしい。
 持つべきは友、か。
 そのうち、被告人本人と、ご家族らしきご婦人たちも来た。
 みんなうれしそうだったねえ。 

 真犯人と同乗者は、危険運転致傷、証拠隠滅、偽証、犯人隠避などの罪で起訴(公判請求)されたという。
 これから毎週、地裁の開廷表をチェックするか。

 ところで、もしも真犯人が判明しなかったら?
 そりゃあ、被告人は有罪にされてた可能性が高いだろう。
 少なくとも、「被告人は無実だから無罪になるはず」とは到底言えない、言えません。

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