捜査は適切だったが無罪求刑
都内某所で、某ニュース番組にコメント(VTR撮り)。
警視庁で、警視庁から警察庁への「駐車規制の見直し実施状況の報告」の開示を受ける。
「特別様式」なんてものをわざわざつくって、全国都道府県警から、こーんな面倒くさい報告書を上げさせるとは、やっぱりあの通達が重要だったってことかしら。
14時すぎ、裁判所へ。
「ひき逃げ誤認逮捕:名誉回復のため無罪求刑へ 東京地検」
「検察が無罪求刑 ひき逃げ事件で10カ月勾留の男性」
「検察側が無罪求める論告 誤認逮捕事件」
この事件の、傍聴券配布の準備が始まってた。
締切りは14時30分。
一般傍聴席が35席で、抽選に並んだのが40人くらいだったかな。
私は外れる気がせず当たったが、阿曽山大噴火さんは外れて大ショックを受けてた。
裁判大噴火 著者:阿曽山大噴火 |
15時から地裁刑事3部(柴田誠裁判官)531号法廷で、道路交通法違反、危険運転致傷の審理(何回目か不明)。
2分間、カメラ撮影があった。
「撮影を開始してよろしいでしょうか」
「これより、撮影を開始します」
「30秒前です」
「撮影、終了します」
といちいち言うんだよね。
撮影が終わって、被告人が法廷に入ってきた。大柄な青年だった。
傍聴席は、私から見えただけで3席ほど空いていた。
「みんなが並んでるから、並んでみよっと。あら、抽選に当たっちゃった。でも受付の開廷表を見たら、強制わいせつってのがあった。そっちが面白そう」
とかいう人がいるんだろうか。阿曽山さん、かわいそ。
検察側が、真犯人の供述調書などを証拠請求。
取調べる予定だった証拠(証人尋問の請求)を撤回。
そうして、検察官の「ご意見」(論告)。
「結論として、いずれについても犯人がほかにおり、被告人の無罪を求めます」
と始まったのだが…。
真犯人と、犯行時の同乗者の供述が、詳細で合致するものだったし、被告人のアリバイがはっきりしなかったりして、だから捜査は適切だったと、長々述べてるような。
続いて弁護人の「ご意見」(最終弁論)。
真犯人と同乗者の証言には不自然な点があったし、そこを弾劾すると「覚えてない」をくり返すばかりだった…。被告人のアリバイが当初はっきりしなかったのは、身に覚えのないことで2カ月前もたってからの取調べだったせいであり、じつは裏を取れるアリバイがあった…。05年7月の段階で、犯行車両であるサニー(?)が、やひつ(?)峠に放棄されていると情報があったのに、警察が発見したのは06年3月…。
最後に、被告人は述べた。
「早く無実の判決を出してほしいですね」
無実の者を一刻も早く被告人の立場から解放すべく、直ちに判決するんだろうかと私は思ったが、言渡しは8月23日になった。
15時30分閉廷。
阿曽山さんと、1階喫煙室で話してたら、さっきの被告人の友人らしき若い男性が2人きた。
やひつ(?)峠に放棄されていた犯行車両のことについて、
「木が生い茂ってたなんて、あり得ない。よく言うよ!」
という旨を、しきりに言っていた。
このお2人、なんとしても傍聴券を取ろうと、朝5時半に裁判所へ来たらしい。
持つべきは友、か。
そのうち、被告人本人と、ご家族らしきご婦人たちも来た。
みんなうれしそうだったねえ。
真犯人と同乗者は、危険運転致傷、証拠隠滅、偽証、犯人隠避などの罪で起訴(公判請求)されたという。
これから毎週、地裁の開廷表をチェックするか。
ところで、もしも真犯人が判明しなかったら?
そりゃあ、被告人は有罪にされてた可能性が高いだろう。
少なくとも、「被告人は無実だから無罪になるはず」とは到底言えない、言えません。
人気blogランキング ← 31日21時15分現在、週間INが630で、19位♪
« 警視庁機動救助隊? | トップページ | 国選弁護人の事務に関する契約約款? »
「刑事/その他刑事」カテゴリの記事
- 客引きは手っ取り早く儲かるらしい(2024.11.28)
- 新宿歌舞伎町、20歳女性が時価8万円の財布に現金100万円(2024.10.31)
- 日々の犯罪と他人事バイアス(2024.10.29)
- 昼間の訪問者は皆トクリュウがらみか(2024.10.18)
- じつにくだらない詐欺メール、しかし、、、(2024.10.20)
最近のコメント