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2006年8月29日 (火)

酒気帯び運転の心理とは

 福岡の「海の中道大橋」で8月25日に起こった事故(または危険運転致死傷事件)、あまりに痛ましくて、言葉も見つからない。

 加害者は酒気帯び運転だったそうだ。
「酒を飲んで、なぜ運転するのか!!」 
 という怒りの声が全国に満ちている、のだろうと思う。
 だが…。

 酒気帯びは、普通は略式による罰金ですむ。
 普通車での相場は、初犯で20万円。2回目だと25万円…。
 3回目は公判請求されて正式な(通常の)ほうの裁判になり、懲役4月か5月で執行猶予3年。それがおおよその相場だ。

 私は道路交通法違反の裁判を傍聴しまくってる。
 最も多いのはオービス事件なのだが、酒気帯びも42件傍聴した。
 うち7件は、無免許でもあった事件だ。
 エクセルのファイルの備考欄から、少し拾ってみる。

「うつ病でアル中。泥酔してアクセルとブレーキ間違え追突」
「そば屋、ゲイバー、レストランで飲み女の子2名と4件目へ向かう途中衝突事故」
「アルコール性肝炎で家では飲めず、コンビニ数店でワンカップを買い路上で飲酒。7合」
「仕事が終われば酒が楽しみ。前夜ウィスキィの500mlペットボトルを7~8本。もう酒と煙草やめる」

 飲んでなぜ運転するのか。
 傍聴を重ねていると、こういうことだろうと思えてくる。

 酒を飲みたい。飲む事情があった…。
 車は便利。運転して帰りたい…。
 そうそう捕まるもんじゃない。大丈夫、捕まらないさ。実際いつも捕まらない…。
 事故を起こさないよう、注意して運転すればいいんだ…。

 そもそも交通ルールは、きわめつけのザル法だ。
 多くの運転者が日常的に違反している。捕まるのはごく一部(平沢勝栄さんの著書によると検挙率は0.005%)。
 こういう交通ルールのあり方は、元法制局長官もズバリ指摘してるように、遵法意識そのものを奪っている、というほかない。
 そのへんも、酒気帯び運転者の、そして同乗者の心理に、大いに関係するのだろう。飲食店も含めた、運転者に酒を提供する側の心理にも、多かれ少なかれ関係するのではないか。

 罰則を強化しても、「どうせ捕まらないだろう」「捕まらないように運転するさ」という者には、あまり影響がないわけだし、罰則の強化は、逃げる動機の強化でもあるようで、危険運転致死傷罪が設けられ、酒気帯びの罰則が強化された頃から、ひき逃げが激増している…。
 悪しき副作用なしに、酒気帯び運転を大幅に減らすには、よっぽど知恵を絞らなきゃ、そしてたぶん何かを捨てる覚悟をしなきゃいけないんじゃないか…。

 ところで、駐車監視員への公務執行妨害で、また逮捕者が出ましたね。

駐車監視員に暴行、男逮捕=松葉づえ振り回す-愛知
 愛知県警中署は28日、路上駐車を取り締まった男性監視員(59)に暴行を加えたとして、公務執行妨害の疑いで名古屋市熱田区の無職の男(29)を逮捕した。
 調べでは、男は同日午後0時35分ごろ、同市中区栄の路上に駐車していた自分の乗用車に、監視員が放置車両確認標章を付けたことに立腹。持っていた松葉づえを振り回し、監視員の足にぶつけるなどして取り締まりを妨害した疑い。 
(時事通信) - 8月28日19時1分更新

 これで14人目だ。

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