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2006年9月14日 (木)

中津川簡裁と名古屋地裁・簡裁 1泊2日傍聴の旅

 さてさて、今日の記事は長いよぅ。休み休み読んでくださいね。

 13日(水)は早朝から高速バスに乗り、またも中津川簡裁のオービス事件を傍聴してきたのだ。
 中津川市役所では、今回は定食・半ライス370円を食ったよ。
 小さな茶碗のご飯(それでも農林水産省第5食堂の半食よりずっと多い)と、赤だし味噌汁と漬け物と、惣菜はハンバーグ、揚げ物、肉野菜の煮たの、から選べるところ肉野菜に。これで370円は、かなりお得だろう、ねえ。

 今回は、最終弁論(13:30~14:22)と、結審に当たっての被告人の最後の陳述(14:22~14:37)。
 岩野壽雄弁護人の最終弁論は、凄かったねえ。
 こういうの、お願いして書面をもらえば内容はわかるんだが、やっぱナマで聴くのは違う。

 面白かったのは、岩野弁護人が最初に、「体調が良くないので座って弁論を行いたい」旨言ったのに対し、山崎松三裁判官が検察官にわざわざこう言ったこと。
「検察官、今のに対してご意見は」
 はあ? 弁論を立ってやるか座ってやるか、法的に手続き的に何の意味もない。
 そんなこと、いちいち検察官の意見を求めるなんて、「私は検察官の下僕です」と言ってるのでなければ、公正中立でない者が公正中立をアピールしようとして、ちぐはぐなことをやってる、としか思えないんだけど。

 弁論のなかに、こういう部分があった。
「本件は、当職(※岩野弁護人)の33年に及ぶ裁判官としての、6年の弁護士としての、それぞれの経験を通してみて、希有の審理が行われた案件である」
 たしかに希有だと、何度か傍聴してきた私も思ったよ。

 それから、中津川駅近くの「五平餅の喜楽」へ寄り、みんなで一服。
 喜楽のご主人、傍聴に来てくれていたのだ。
 『五平餅味栗毛』という冊子によると、「中津川で最も古い歴史を持つ昭和18年創業の五平餅の老舗」だそうだ。
 私は1人だけ昼間っからビールを飲んぢゃう。

 それから名古屋へ移動。
 栄(さかえ)の珍しい店で、ある方々と秘密の会合(笑)。
 お2人とは初対面なのだが、なかなか良さそうな人たちで安心。

 深酒はせず、キャバクラへも引っかからず、ビジネスホテルで1泊。
 14日(木)は朝から、名古屋の裁判所合同庁舎。
 地裁刑事第1部B係(池田信彦)裁判官の704号法廷で傍聴三昧。
 検察官は、なんちうかルノアールの絵画を思わせる、しかし生意気風なお姉さん。女性の立会い検察官は、ああいう人、多いね。って偉そうにすんません。
 以下、開始時刻は開廷表のとおり。

(1) 9時55分 道路交通法違反 判決 在宅
 坊主頭でジーンズにデイパックの被告人は5分遅刻。
 懲役6月・執行猶予3年。訴訟費用については言及せず。
 朝寝坊してイベント会場へ急ぐため、60㎞/h制限を161㎞/hで走行したんだそうだ。
 前科前歴なしで懲役6月(速度違反の最高刑)とは、一般道だったんだろうか。
 裁判官が「執行猶予の意味はわかりますか?」と被告人に尋ねることはよくあるが、池田さんは尋ねて被告人に答えさせていた。へえ。

(2) 10時 窃盗 審理 身柄(拘置所)
 被告人は俳優顔。
 社会へ出たら再び雇うという社長(?)と、内縁の妻(狭心症で不整脈ありと弁護人)が情状証言。
 宣誓書の文面は、東京とは違うんだね。
「本当のことを申します。知っていることを隠したり、ないことを申し上げたり致しません。以上のとおり誓います」
 そんなふうな宣誓だった。ちなみに東京は…。
「良心に従って真実を述べ、何事も隠さず、偽りを述べないことを誓います」
 客として行っていたスナックのママの車から財布(?)を盗み、郵便局のキャッシュカードで223万円を窃取。あてずっぽうで暗証番号を押したところ、3回目でヒットしたんだそうだ。
 求刑は懲役1年10月(の実刑)。

(3) 10時40分 業務上過失致死 判決 在宅
 リクルートスーツの、見た目しょぼい若者、という感じの被告人。
 制限40㎞/hを90㎞/hで走行。左側から左折して出てきた車を避けきれず、対向車線へ出て、対向車と衝突。被害者を死亡させたんだそうだ。
 禁錮3年・執行猶予4年。
 事件番号は「平成17年」。速度等について否認していたらしい。
 事故で人を殺しても、ほとんど執行猶予、と『交通死―命はあがなえるか』にあったのを思い出す…。

(4) 10時50分 恐喝 審理 在宅
 論告・弁論。
 被告人は現役の暴力団員で、17、18歳の暴走族に因縁をつけて現金50万円を脅し取ったと検察官。
 明示の金銭要求はしておらず、その後の請求もしていない、と弁護人。
 求刑は懲役3年。

(5) 11時10分 大麻取締法違反 審理 身柄(拘置所)
 同じ弁護士が弁護人。これも検察官によれば、現役の暴力団員。
 開廷表では「等」となっていなかったが、どうも、グループを組んでのATM荒らし? 被害総額は2200万円を超えているとか。
 求刑は懲役5年(の実刑)と、押収してある大麻没収。

(6) 11時40分 建造物侵入・窃盗 審理 身柄(留置場?)
 サッカーのユニフォームのような格好の、中国の少年風の被告人。
 少年風というのは、連行してきたのが私服の男3人で、ええっ? 何? 拘置所でも警察留置所でもないなら鑑別所とか? と私が勝手にイメージしたせい、ということがある。
 腰縄は青。もしかしたら私服の警察官なのか。不明。
 バールなど犯行用具を車に積んで、仲間と盗み(店舗荒らし?)をくり返していたそうで、余罪があり、「合議事件と併合」になるらしい。

 次々と、よくもまあ、いろんな事件があるもんだ。
 裁判官という仕事もたいへんだ。検察官もずっと同じ。たいへんだ。

 これで午前中は終わり、地下の食堂へ。
 東京の裁判所ビルの地下食堂より、だいぶお得感あり。
 大名天丼(だっけ?)か、わらじカツカレーか、悩んだ末、後者に。460円。ご当地感はなかった。失敗。

 それから、家裁と簡裁民事のビルと、いわゆる交通裁判所とはちょっと違うらしい交通違反処理の建物、をぶらぶら見学。
 職員とモメてる、ラフな格好の男性がいた。
 勝手にどこかへ入った…? トイレに入ってはダメなのか…? よくわからなかったが、ぎょっ、男性のズボンの腰とお尻のところに何やら茶色いものがべったり! とりあえず洗おう、とか職員が…。うんち? ええっ、なに?

(7) 13時20分 危険運転致傷 判決 在宅
 被告人は、黒スーツ、髪ぼさぼさ(今風のヘアスタイル?)。左手薬指にリング。
 酒酔いで対向車線を走り、赤信号無視で80㎞/hで交差点に進入、衝突。運転者に全治約1カ月、同乗者に71日間のケガを負わせたんだそうだ。
 懲役2年6月・執行猶予4年。
 私は事故のことはよく知らないが、危険運転でその量刑なのか、とは思ったよ。

 そして13時30分から、名古屋簡裁・刑事2係(山本正名裁判官)403号法廷。
 このレーダ事件を傍聴したくて、名古屋に1泊したのだ。
 前夜、栄でお会いした「ある方々」の1人は、この被告人なのだ。

 機械はEY-020C。
 松下通信工業、改め(親会社に統合され)松下電器産業の、ヤマダサトシ社員の尋問。
 宣誓のとき、全員起立。おぉう、そういうの久しぶりだ。
 地裁の池田信彦裁判官の法廷では、証人以外みんな座っていた。

 ヤマダ社員は、大学院卒業(電子情報工学専攻)だという。
 私がスピード違反事件を傍聴してきた限り、メーカー社員では最高学歴だ。

 検察官(珍しく上着とズボンの色が別。どこかスナックのバーテン風)の尋問には、もう、うんざり。
「コップがここにありましたね?」
「では、ここにあったのはコップですか?」
「そうすると、コップがあったのはここということで間違いないですね?」
 みたいな。
 よっぽど自信がないのかな? と感じた。
 具体的な内容は、上記リンク先のサイトを待つとして…。
 今回のヤマダ社員も、三菱電機、東京航空計器の社員と同様、旅費日当の茶封筒を受け取るのかと思ったが、そのシーンは見られず、証言が終わるとすぐに退廷した。
 松下の社員は、旅費日当を受け取らないんだろうか。
 だとしたら、偉い! そんなことを「偉い!」と思えるのがスピード違反裁判なのだ。
 あと、山本正名裁判官、だーいぶ変わった感じだね。
 テキパキ感がものすごい。進行というか、裁判官としての反応に、ものすごく気合いが入ってる。あれが個性なのだろうか。そのうち鬱病になるんじゃないかと、心配したよ。

 被告人に名古屋駅まで送ってもらい、16時30分発の京王バスに。
 ありがとう! 自力で電車で行ったら、絶対迷って乗り遅れてた。

 さあ、ご相談等に対応しなければ。2日休んで、まただいぶ溜まってしまった…。

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