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2006年9月の39件の記事

2006年9月28日 (木)

オービス定期点検時の写真撮影は肖像権侵害?

 9時45分から酒気帯び(「車に寝泊まりして発泡酒500mlを2本」)の判決、だったのだが、いくらなんでもこの判決は決まり切ってるし…で、ご相談等にきりきり対応し、秋晴れの下、有酸素散歩約1時間。週に少なくとも2回は散歩するよう、心を入れ替えたのだ。前回の散歩は日曜。

 15時から、東京簡裁・刑事2室2係(関口政利裁判官)728号法廷。
 首都高中央環状線内回り、足立1-29のオービスⅢLj事件、の第5回公判。
 ※ Lj までフィルム式。Lkから電子式。

 定期点検のとき、総合精度試験といって、テープスイッチの測定値とオービスの測定値とを比較する(測定対象は、たまたまそこを通過した一般車両)。
 そのとき写真撮影もするのだと、東京航空計器の森成社員は証言した。
 前回、検察官(私の好きな検察官)は、その写真があれば提出すると述べた。

 さあ~、どうなるのか。
 いや~、これが面白かった。
 今日はこれだけ傍聴しに、往復約2時間かけて出てきたのだが、十二分に堪能できた!

 検察官、弁護人、裁判官とで、けっこう長いやりとりがあったのだが、一部かいつまんで言うと…。
 検察官は、出さないと言う。
 その理由の1つに、こういう趣旨のがあった。
「撮影は点検のために行っており、ナンバーとか顔とか犯罪に関係ない個人情報が写真には写っているので…」
 ええ~っ? それって、違法の可能性がある撮影を当たり前に行ってると、検察自身が言ってることにならない?

 ま、それはともかく、オービス事件の、唯一の証拠といっていいものは、写真である。
 写真に焼き付けられた測定値(とされる記号)が、被告人車両の速度と同一(とみなして良いもの)かどうか、が問題なのである。
 たとえば102㎞/hと測定して、102㎞/hと表示するよう信号を出して(それを定期点検ではテープスイッチの測定値と比較する)、しかし写真には120㎞/hと写ってることはないのか、そこが問題なのである。
 写真を出さずに、総合精度試験は「良」でしたと言っても、何の意味もない。

 関口さんは、写真の開示命令を出すかどうか、保留にして、被告人質問が始まった。

 被告人はなんと、しきりにこういう趣旨のことを言うのだった。
「写真に写った速度が、本当に正しいのか、被測定車両のメータを確認しないと意味がない」
 そして、裁判官から何度も尋ねられ、こういう趣旨のことも言うのだった。
「誤測定の原因は、スタートループとストップループとの間の測定に誤りがあったからだと思う」
 被告人はあまりにしゃべりすぎるものだからポイントがよく掴めなかった、ともいえるが、少なくとも、写真の開示を求めた理由は、私が上記問題だとしたこと、とは到底思えなかった。

 うわ~、それじゃ、写真をチェックする必要がなくなるじゃん!
 当然、関口さんは、写真の開示は必要ない、とした。
 なんと、もったいない!

 被告人はネットでいろいろ調べたと言っていたが、私のブログまでは知らなかったようだ。
 え? 知ってたが、ややこしくて読み切れなかった? うぅ…。
 他にも見所というか聴き所はあったのだが、今回はこれくらいにしとこう。
 次回は論告・弁論。

 エレベータを降りたところで、霞っ子クラブのユキさん、毒人参さんにばったり。
 広報へ開廷表を見に行くというので、私も。
 最近やたら傍聴人が多いので、1階ロビーの開廷表を増やしてほしいと、広報のお兄さんにお願いする。

 地裁刑事分、高裁刑事分、とかばさっとバインダーに綴じるんじゃなくて、1枚ずつ掲示板に貼りつける裁判所もある。
 あれをやったら…。
 いや、日本一事件数が多いという霞が関の裁判所ビルでそれをやったら、1階の壁という壁にずら~~~っと貼りつけることになって、景観上…楽しいことになるかも(笑)。

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著者:和合 秀典,今井 亮一,松谷 宏,本多 勝一,日向 咲嗣
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 この本、早々と増刷がかかったそうだ。
 和合さんが逮捕された影響なのだろう。
 ※ といっても、容疑は和合さん本人の「払いません」ではない。

 和合さんの執筆分、読ませてもらったけれども、高速道路の通行料金を取り続けることの“犯罪性”が、非常に明解に書かれている。ニュースでは、こんなことはなかなか紹介されないだろう。ま、ご一読を。
 私の執筆分は、他の私の著作を未読の方のために書いたので、既読の方にはちょっと物足りないかも。ま、他の執筆者諸氏の「払いません」と、どこがどう違うか同じか、見比べてみてください。

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駐車監視員への公務執行妨害 検挙は全国で29件30人

 記者会見、15時30分と思ったら16時に変更になったとわかったので、その空き時間に警察庁へ行ってきました。毎度お世話になります。

 これ、そのうち発表されるんだろうか、9月10日現在の「全国で発生した駐車監視員に対する公務執行妨害事案」。

 検挙件数は全国で29件、人数は千葉の1件の被疑者が2人のため30人、だそうだ。
 検挙があったのは12都府県で、警視庁の10件がぶっちぎりトップ。

 「処分」は、罰金が13件、懲役(執行猶予付)が1件。
 ほか、公判請求されているものが3件あるようだ。

 「被害時における駐車監視員の状況」「犯行時における容疑者の状況」なんてデータもある。
 確認標章(新しい駐禁ステッカー)を取り付けられて「この野郎っ!」「外せ!」と暴行・脅迫に及ぶんなら、まだわからないじゃないが、そうではないケースもずいぶんあるというのが、交通違反一筋23年の私には興味深い。

 それから、9月13日付けの「新たな駐車対策法制の施行状況について」。
 確認標章の取付け件数は、
   6月  15万4125件
   7月  20万7133件
   8月  23万7900件
 順調に伸びているようだ。

 全国における確認事務(新しい駐禁取締り)の民間委託費は、約80億円(予算ベース)だそうだ。
 来年度、委託の数はどっと増えるらしい。
 加えて、どうも今年度の入札は、赤字覚悟で札を入れた業者が少なくないような。
 来年度の委託費は、どこまで増えるのか、注目される。

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警察官証人の旅費・日当は不当利得!

 さあ、たいへんなことになったよぅ!

 簡単にいうと、自分の交通違反(実質的な悪質・迷惑性はナシ)の裁判に証人出廷し、旅費・日当、または旅費だけを請求・受領した警察官5人と、そのうち3人の雇い主である東京都、2人の雇い主である千葉県を被告として、
「不当利得したカネを返せ、慰謝料と弁護士費用を払え」
 という訴状が、27日(水)東京地裁に提出されたのだ。
 原告は、NP会の中島修さん。
 代理人弁護士は、山下幸夫さん。

 その記者会見が、27日午後4時から、霞が関の裁判所ビルの司法記者クラブであった。
 お2人と以前から知合いの私も、レクを聞いてきた。
 阿曽山大噴火さんも、幹事社の許可を得て参加。

 旅費(交通費)については、5人の警察官は全員、いったん警察署等に出勤してから裁判所へ行き、警察署等へ戻っているのに、自宅と裁判所との往復交通費を請求・受領したんだという。
 日当については3人の警察官が、勤務中なのに(つまり税金から給料を得ているのに)請求・受領した(つまり税金から得た)んだという。
 そのへん、原告は詳細に調べたようだ。
 もとの交通違反の裁判のときも、あの人のやり方は緻密だった。
 それでいてけっこう飄々(ひょうひょう)としてるんだから…。

 さあ、被告側はどんな答弁書を出すのか。
 旅費のほうは、完全にインチキだから、差額を返す可能性がある。
 しかし、日当はどうするのか…。
 認諾するか争うか、争うならどんな理由で?
 これ、警視庁と千葉県警だけの、冒頭の交通違反裁判だけの話ではない。
 警察庁とも相談しなきゃならないのでは…。
 被告・東京都の代表者は石原慎太郎・知事。男らしくスパッと認諾…しないよねぇ。

 じつは私、今年の早い時期、記事にしようかと、原告の件とは関係なしにいろいろ調べてた。
 刑事裁判記録をいくつか閲覧し、複数の裁判でどんな書類が作成され、どの警察官に旅費・日当がいくら支払われたか、確認もしてきた(東京簡裁の道路交通法違反を全件傍聴してるから、それができた面がある)。
 刑事裁判でチョー有名なある弁護士さんから話も聞いた。
 扱った事件が公判になったとき証言するのは、完全に職務の一部だ、等々と。

 個々の警察官は、長年の慣習というか、上司から指示もあるのだろう、罪の意識なく、旅費・日当を請求・受領(する場合は)し続けてきたにすぎないはず。
 それが突然、不当利得だと訴えられて…。
 たいへんなことになったよ!

060928_ 全国の傍聴マニア諸君!
 警察官に限らず、証人は、法廷へくると、書記官か廷吏に指示され、何か書類に記入し、押印してるでしょ。
 あれが、証人出廷カードとかいうもので、あそこに、旅費・日当を「請求する・放棄する」とあって、どっちかに証人自身でマルをつけるようになってるのね。
 ※ 画像の「証人カード」はだいぶ昔のもの。

 でもって、証言したあと、書記官か廷吏から普通郵便サイズの茶封筒を受け取ることがあるでしょ。
 あの中に、旅費・日当または旅費だけが入ってるのね。ジャラっと小銭の音がすることがあるでしょ。

 それで、だ。
 今後、警察官証人は、あれを受け取るかどうか、注目しようっ!
 ※ 退廷して書記官室などへ行ってから受け取ることもあるようだけど。

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2006年9月27日 (水)

車両の使用制限命令 全国第1号

車使用禁止:悪質駐車繰り返す…全国初の適用 大阪
 悪質な放置駐車を繰り返したとして、大阪府公安委員会は26日までに、堺市東区白鷺町の男性会社員(27)に対し、道路交通法に基づき、自家用車を40日間使用禁止とする命令を出した。今年6月の同法改正で車を主に使う「使用者」に使用禁止を命じられるようになった。府警によると、全国初の適用。

 と毎日新聞(上掲はその一部)。
 この「使用制限命令」は、確認標章(新しい駐禁ステッカーで、かつ放置違反金の納付命令発出に至るもの)を取り付けられた日前(ひぜん)6カ月間に受けた、放置違反金の納付命令の回数による。
 ってややこしい?
 ま、要するに、
A、駐禁ステッカーを取り付けられた
B、それにより放置違反金の納付命令があった
C、そのステッカー取付けの日前6カ月間に受けた納付命令の回数を数える
 という関係のなかでの、納付命令の回数が、使用禁止命令についての警察庁の通達にある「納付命令の回数」だ。
 ってもっとややこしいか。ああっもぉう、いいや。

 とにかくだ、6月1日に制度がスタートして約4カ月間がすぎた。
 そうして、全国初の使用制限命令が出た(と報じられた)わけだ。
 毎日の記事はこう続く(太字は今井)。

 府警駐車対策課によると、大阪市西成区岸里東1の交差点内で7月18日、会社員の車が放置されているのが見つかった。その後の調べで、この車は今年6月1日~同7日にも計5回、近くで駐車違反されていた。しかし、会社員はこれまで「友達に車を貸した。誰が駐車したか分からない」などと話したため、運転者の責任を問えなかった。

 あり? 上記Aのステッカー取付けは、7月18日だったのか。
 上記Bまでに、そして何やかやの手続きに、あるいは発表までに、だいぶかかったねぇ。
 不可解なのは、「この車は今年6月1日~同7日にも計5回」ってとこ。それと「などと話したため」ってとこ。
 上記通達にあるとおり、上記Cが3回、つまりステッカー取付け最低4回目で、使用制限命令になるはず。
 また、ストレートに放置違反金へ進めば、「などと話す」場面はないはず。
 これは…何かごちゃごちゃモメたのかな?

 そういうことだと、新制度以前にも、(現行のとは法的意味の違う)駐禁ステッカーを取付けられ、知らん顔している可能性がある。
 もしあったとして、警察は、新制度以前の駐禁の責任を追及するんだろうか。
 そのへん、どう運用されてるんだろう。

 ちなみに、京王線つつじが丘駅前から、まっすぐ甲州街道(国道20号)に出た角に、交番があるでしょ。
 あの交番の斜向かいあたりの歩道に、旧ワッカを取付けられたままのバイクが、もう何カ月も放置されてる。ガードレールに倒れ込むような格好で。
 これ、駐車違反という犯罪の犯行車両だし、盗難にあったものなら盗難の被害品だし、持ち主が乗り捨てたんなら、廃棄物の処理の法律か条令の違反にならないんだろうか。
 とバイクをながめて、ふと顔を上げれば、すぐ斜向かいに交番が…。うーん…。

 とにかく、使用制限命令を受けたその「男性会社員」のその車には、「運転禁止標章」というのがぺったり貼られる。
 これを運転し、または運転させた場合は、3月以下の懲役または5万円以下の罰金の対象になる。
 40日間が経過する前に、勝手にはがしたり、破損または汚損した場合は、2万円以下の罰金または科料の対象になる。
 ただし、「男性会社員」自身は、他の車を自由に運転できる。
 違反歴や違反点数といったものは、誰にもつかない。

 ところで、もう1つ、ワタシ的には大ニュースが入ってきている…。
 警察官が、自分が扱った事件で刑事裁判の法廷に証人出廷して、旅費・日当を請求・受領するのは二重取りじゃないか!
 と前々から私は言ってきた。
 今年1月、東京区検へ何度も通い、裁判記録の閲覧をしたのは、二重取りの事実を裁判記録のなかで詳細に確認するためだったのだ、じつは。
 今日、NP会の中島修さんが原告となって、提訴の記者会見をやるんだという。へえ!

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無料通行の和合さん逮捕!

払いません。―ナンデ?モッタイナイ! Book 払いません。―ナンデ?モッタイナイ!

著者:和合 秀典,今井 亮一,松谷 宏,本多 勝一,日向 咲嗣
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 この本の第1章「高速道路通行料は払いません」、和合さんの執筆部分をようやく読んだ。
 「首都高500円通行」として始まったのは87年、500円から600円に値上げされた直後だという。
 そして01年、「全国の有料道路の無料通行」を始めたのだという。

 当時のノートを見ると96年2月、「TIN」の学習会つか月例ミーティングに、和合さんをお招きしている。
 主旨に賛同し、私も首都高(当時は700円)を500円で走った。合計2回か3回。3回だったかな。
 当時、私はバイク(ホンダCB250RS。燃費はリッター30㎞くらい)が足で、首都高を利用することなど滅多になかった。のだが、必要もないのにわざわざ走ったわけ。500円で。

 すると、あとで首都高公団の職員が拙宅を突然訪問して来たり、私のほうから、最高裁の裏手にある公団のビルを訪問したり、とても良い体験だった。一般人がまず来ない公団ビルには、すっげぇ便利な地図が(あれは安くないだろ)何種類も無料でラックに置かれてあり、貧乏だった私は狂気して何種類も取った。貧乏性なので根こそぎは取れなかったyo(笑)。

 500円通行1回につき、差額の200円の3倍、プラス督促の郵便代が50円だったか、私は公団から請求された。3件なら1800円プラス。
 和合さんは、「そういうのは全部、俺に送らせろ」とか言ってたっけ。
 私は自分の責任でやるつもりだったから、和合さんのセリフはよく覚えてない。
 貧乏な私としては、何千円も賭ける余裕はなく、かつ首都高を利用する必要などもともとないもんだから、私の「500円通行」はそれきりになった…と記憶する。

 05年の、落葉樹が紅葉する時期に入ってからだったか、公団が民間会社に移行し始めたのは。
 そのとき、無料通行というか通行料金不払いは、刑事犯罪になった。それまでは民事の債権・債務の問題だったのだ。
 和合さんおよび「フリーウエイクラブ」の会員は、以降無料通行をしたら続々逮捕されるのか、と私は思った。
 ところが、そうはならなかった。なぜ?

 そしてこの9月26日、読売新聞に<<高速道の無料通行、宣言書発行の会長を逮捕>>との記事(下掲はその一部)。

 全国で広がっている「無料通行宣言書」を使った高速道路料金の不払い運動を助長したとして、滋賀県警高速隊は26日、この宣言書を発行している「フリーウェイクラブ」会長の和合秀典容疑者(64)(埼玉県戸田市)を道路整備特別措置法違反容疑で逮捕した。

 滋賀県警? 容疑は幇助・教唆?
 と首をかしげていたら、その約7時間後の毎日新聞に、<<高速道:料金不払い勧めた会社役員逮捕 滋賀県警>>との記事(下掲はその一部)。

 滋賀県警は26日、高速道路で「無料通行宣言書」と書いた紙を示し、料金を払わないよう勧めていた「フリーウェイクラブ」(事務局・埼玉県)の会長で会社役員、和合秀典容疑者(64)=住所不定=を、道路整備特別措置法違反(不正通行)容疑で逮捕した。

 はにゃ? 和合さん、「住所不定」?
 読売新聞のほうは「埼玉県戸田市」となってるのに。
 そんなことより、毎日新聞は続けてこう書いてるんだねぇ(■部分は記事では実名)。

 調べでは、和合容疑者は、同県豊郷町の暴力団組員、■■■■容疑者(31)=同容疑で逮捕=と共謀。■■容疑者が今月4日、名神高速道路八日市料金所(同県東近江市)を通過する際、係員に宣言書を渡し、料金1300円を支払わなかった疑い。
 県警は▽■■容疑者は会費1万円を払って会員になり、和合容疑者が宣言書を与えた▽神奈川県警が8月、同クラブ会員を同容疑で逮捕したことを知った■■容疑者から「逮捕されるのでは」と電話で相談を受けた和合容疑者が「逮捕されたのは正規会員ではない。大丈夫だから、今まで通りにしたらいい」などと不正通行を勧めた--ことから共謀関係にあると判断した。
 和合容疑者は事実関係を認めているが、「法解釈はいろいろある」などと供述しているという。

 はは~、やっぱ刑法の、

(共同正犯)
第六十条
 二人以上共同して犯罪を実行した者は、すべて正犯とする。
(教唆)
第六十一条
 人を教唆して犯罪を実行させた者には、正犯の刑を科する。
2  教唆者を教唆した者についても、前項と同様とする。
(幇助)
第六十二条
 正犯を幇助した者は、従犯とする。
2  従犯を教唆した者には、従犯の刑を科する。

 このへんの規定でパクったのか。
 しっかし、本丸は和合さん本人の「無料通行」ではないのか。
 警察(および道路会社)は、この逮捕をきっけかに何かやるつもりなのか。何をどこまでやるつもりなのか…。
 いずれにせよ、たぶん、和合さんは略式による罰金に応じず、公判請求されれば法廷で、テレビなどで言い続けてきた持論を熱く展開するのだろう。あのオジサンのバイタリティは侮れない。って私もオジサンだが、和合さんにはとてもかなわないよぅ。

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2006年9月26日 (火)

オービスは「ニセ科学」であることを裁判所にどう気づかせるか

9月25日(月)

 13時30分から、東京高裁第7刑事部(植村立郎・荒川英明・村山浩昭裁判官)717号法廷で、「寺澤オービス事件」の第2回公判。

 オービスの製造販売会社(本件装置では三菱電機)の社員が「我が社の商品はこれこれ優秀でしてプラス誤差は絶対出ません」と、何の客観的裏付けもなく口先だけで言う、のを鵜呑みにして有罪とする、それが「確立された採証法則」だと(うっきゃ~!)、前回村上満男検察官が答弁(答弁書を提出)したのに対し、堀敏明弁護人が弁論(弁論要旨を提出)。
 次回判決期日を決め、約2分30秒で閉廷。

   *******

 廊下の開廷表を見ると、15時から道路交通法違反の判決。へえ。
 被告人氏名は、あらま! 東京簡裁で真っ向争ってた会社役員氏ではないか。
 4月27日の簡裁判決、当ブログでは書かず、どうも『ラジオライフ』でも詳しくは書かなかったような…。

 東京簡裁(浅見牧夫裁判官)の判決は、求刑通り罰金9万円。訴訟費用は(弁護人は私選なので、東京航空計器の社員らの旅費日当)被告人負担。
 浅見さんは、判決理由の最後に、こんなふうなことを述べていた。
測定データと撮影データとのマッチングが全く行われていない旨の、傾聴すべき論拠がある。定期点検は万全を尽くすべきことは論を待たないことを付言する」

 このオービスは電子式。東京航空計器のオービスⅢLk
 定期点検のとき、現場にテープスイッチ(タイヤの通過に反応してスイッチが入り、2点間の時間差から速度を演算)を貼りつけ、その測定値と、オービスの測定値とを比較して、オービスのほうがすべて若干低いことを理由に、「総合精度 良」とする。
 この点検は、東京航空計器の場合は下請けに出さず社員が行っている。
 本当にすべて若干低かったのかどうか、誰にもわからない。
 しかも! オービスの唯一といっていい証拠は、写真(画像)に焼き付けられた記号(測定値とされるもの)であるのに、写真(画像)の記号とテープスイッチの測定値を照合することを、全く行っていないのだ!
 「傾聴すべき論拠」とは、そのことなのだ。

 で、高裁7部の今日の判決は、「本件控訴を棄却する」。
 植村裁判長は、上記の点についてはこう述べた。
「たしかにその証拠は提出されていない。しかし疑問を呈するようなものはないので、結合(上記マッチング)の証拠がないのは問題ない」

 製造販売会社の社員が何の客観的裏付けもなしに保証する機能・性能を、そのまま鵜呑みにする者に、いったい何を呈すれば疑問を感じるのか。
、測定値の速度で走行していなかったという、確かな証拠
、製造販売会社の社員の証言には、客観的な裏付けが一切ないというその事実

 により無罪としたのは、92年9月宣告の大阪高裁の判決
 により公訴棄却としたのは、06年3月宣告の仙台高裁秋田支部の判決

 のような「確かな証拠」がないのが普通なのだから、そしたら、に習って、「客観的な裏付けが一切ない」というその一点だけを追及する、それしかないように私は思うのだが…。

 たまたま見た朝日新聞9月20日の夕刊、「かがく批評室」に、菊池誠・大阪大教授(物理学)が、こんなことを書いていた。

 見かけは科学のようだが実は科学ではない、「ニセ科学」が蔓延している。代表的な例として血液型性格判断やマイナスイオンを挙げれば、なるほどその手の話かと合点がいくかたも多いのではないだろうか。

 その「代表的な例」の1つに入る資格を、オービスは優に備えている!

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   *******

 2つのオービス事件の間に、「建造物侵入、強盗、営利略取、監禁」という罪名の第1回公判を、地裁第11刑事部(平木正洋・品川しのぶ・高橋明宏裁判官)で少し傍聴。
 なんだと思う?
 スロットの「ゴト」の「打ち子」をやっていた被告人は、他の3人と共謀して、「ゴト」の元締めを襲い、現金とカードを奪い、さらにその元締めを拉致監禁して自宅にあるカネを奪おうとした…という事件。
 しかし被告人は、「一切関与していません」と否認。
 これから共犯者や被害者や、通報したその奥さんや、警察官が、証人として出てくることになるのかな。

   *******

 埼玉県川口市の市道で、脇見運転の車が保育園児らの列に突っ込んだという、なんとも酷く悔しい事件について少し。
 酒気帯びではないようだし、ひき逃げでもないし、危険運転致死傷にも問えず、業務上過失致死傷(上限は懲役5年)になるのだろう。業過も厳罰化を、という世論になるのだろう。だが…。
 運転者にいくら注意や自制を求めても、ほとんど無意味ではないのか。

 人間という生物は、善悪は抜きに生物としての人間は、身勝手で不注意なものなのだ。
 そして車は、一瞬の間違いで簡単に人を殺す、凶器なのだ。
 2つが合体すれば、ある確率で、悲惨な事故・事件が起こる(起こり続ける)のは、悔しいけれど当たり前。
 運転者に注意や自制を求めると同時に(あるいはそれ以上に)、ガードレールなどの構造物で歩車道を分離するとか、つまり運転者が間違いを犯しても簡単に人が死傷しない、そういう環境をつくっていくしかないんじゃないのか。
 道路のペイントや、たとえばハンプ(かまぼこ状の盛り上がり)などで、心理的に注意したくなったり、物理的に速度を落とさざるを得なくなったり、させる方法も有効だろう。

 カネがかかる?
 でも、交通安全施設の設置管理に使途を(以前より若干ゆるやかに)限定された交付金、の原資になる反則金の収入は、年間800~900億円。最新号の『ザッカー』に書いたように、今年度の予算は昨年より多い。
 この使途を見直せば、かなりのカネが出るんじゃないないのかなぁ…。

 とにかく、白線を1本引いて、あっちが車道、こっちは歩道の扱いとする、なんてことが普通である現状が「信じられないっ!」と、こういう無惨な報道に接するたびに驚愕する…。

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2006年9月25日 (月)

反則金保険と放置違反金保険

 <<無認可共済:反則金保険大手が廃業 金融庁「交通違反を助長」>>と毎日新聞。
 以下はその記事のリード部分。

 駐車違反など刑事罰に至らない交通違反の反則金を補償する無認可共済「全日本交通相互保障協会」(静岡県浜松市)が、自主廃業することが23日、分かった。4月の改正保険業法施行で無認可共済も規制対象になり、金融庁が「何度違反しても保険で賄えるため交通違反を助長しかねない」として、営業を認めない意向を伝えていた。ただ、全国に100前後ある同協会のフランチャイズ(FC)業者には規模が小さく同法の対象にならない業者も多数あるとみられ、金融庁は対策に苦慮している。【清水憲司】

 「ただ…」以降の部分は、こういうことなんだそうだ。

 ただし、FC業者の多くは加入者が1000人以下のため、規制対象にならず、反則金保険事業の継続は可能。金融庁も打つ手を見いだせず、「公序良俗に反する可能性が高い」保険を黙認せざるを得なくなりそうだ。

 実質あんまり変わんないのか? どうなんだろ。

 当ブログの、いちばん上の記事の下に、広告がつくでしょ。
 ときどき書籍を画像つきで紹介してるのは私だが、その下の広告は、私じゃない。なんか知らないけど、自動的につくのだ。
 6月頃から、だったか、反則金保険の広告がやたら多かった。
 が、その後、なりをひそめた。
 毎日の記事にあるような事情が水面下で進んでいたせい…かしら。

 ところで、どうもまだまだ勘違いしてる人が多いようなので、また言っとこう。
 交通違反のカネのペナルティは、3つある。

 罰金 … 刑事罰の一種。前科になる。赤キップを切られると、受けるペナルティは、罰金または懲役刑となる。

 反則金 … 取締りを受けたあとは本来、「違反は事実か」「事実として処罰すべきか」「すべきとしてどれくらいの罰が適当か」を検察官、裁判官がチェックすることになっているところ、「そんなチェックは必要ないよ。俺は当局が違反名に応じて一律に決めた額のペナルティでいいよ」という人だけが払える、特別の行政上のペナルティ。切られたのが青キップの人は、この反則金ですますこともできる。

 放置違反金 … 放置駐車でステッカー(確認標章)を貼られた場合、①違反者が正直に出頭して違反キップを切られ反則金を払う、②違反者が違反キップを切られたのち起訴される、③違反者(少年)が家庭裁判所の審判に付される、この3つのどれかにならなければ、ステッカーを貼られたその車の持ち主(車検証上の使用者)が、放置違反金の納付を命じられる。逆にいえば、自分の車で違反して、出頭や点数を逃れたい人は、放置違反金を納付することで逃れられるわけ。

 反則金保険が保障するのは、以上3つのうち、反則金だけだ。
 05年の取締り件数の、トップ3は…。
1、シートベルト 318万6884件 ※これは点数が1点つくのみ。カネのペナルティはない。
2、スピード違反 276万3193件
3、駐停車違反 159万3377件

 このうち駐車違反は、6月以降、取締りを2倍にすると言われている。2倍というのは、取締り(検挙)ではなく、ステッカーの取付枚数(05年はおおよそ200万枚か)の2倍かもしれない。
 まぁ、年度末までに本当に2倍を達成できるか怪しい状況だけれども。

 駐禁ステッカーを貼られて、反則金保険を利用するためには、出頭して違反キップを切られなければならない。違反キップを切られれば違反歴になるし、点数もつく。
 一方、出頭せずに(つまり違反キップを切られずに)、放置違反金を払って終わらせれば、点数はない。

 こういうなかで、反則金保険に入るのは、罰金、反則金、放置違反金の区別がついてない人、がけっこう多いんじゃないか、という気がするんだけど、どうだろう。
 いや、1年間に1回捕まるか捕まらないかの人なら…ってそれじゃわざわざ保険に入る意味がないような気もするんだが…。
 結局、なんかよくわかんないけど安心したいから、てな感じなんだろうか。

 では、「放置違反金保険」はどうか。
 これはねぇ、代替刑罰ともいえる反則金、の保険に比べれば、そして、駐禁というものがここまでなんつーかゲームのようになってしまったことを思えば、「公序良俗」に反する度合いは小さいんじゃないか。
 払うかどうか任意の反則金とちがって、放置違反金は強制徴収なんだから、その点からは、保険の意味もあるように思う。
 しかし、よくよく考えると、掛け金は相当な高額になっちゃうかも。
 大ざっぱにいえば、放置違反金は半年間に3回払うぶんには、カネ以外のペナルティはないんだから。

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2006年9月24日 (日)

朝日記者の酒気帯びと懲戒解雇

 朝日新聞甲府総局の記者(27歳)が酒気帯び運転で検挙され、懲戒解雇になったという件。

 「酒気帯び朝日記者、外国人キャバクラ好きだった」というZAKZAKの記事(9月21日)だと、こんなふうになってる(以下は記事の一部)。

 山梨県警甲府署の調べだと、記者は休みだった17日夜から18日午前にかけて、居酒屋や自宅で1人、焼酎やビールを飲みまくった。
 そして2日酔いが抜けきらない19日午前1時40分ごろ、甲府市相生の自宅から乗用車で外出。繁華街から郊外へ抜ける飯豊橋で取締をしていた甲府署員が検問し、酒のにおいがしたため検査したところ、呼気1リットル中0.15ミリグラム以上のアルコールが検知された。

 ええっ? 24時間か20時間くらいたって「2日酔いが抜けきらない」?
 讀賣新聞の「酒気帯び運転の記者、朝日新聞が懲戒解雇」という記事では、こうなる(以下は記事の一部)。

 中川記者は19日未明、自宅近くの甲府市内で乗用車を運転中、山梨県警甲府署の検問で検挙された。社内調査によると中川記者は、休みだった前日の18日、日中に自宅で焼酎を飲んでいたという。飲酒量などについて同社は、「具体的な調査結果の説明は控えたい」としている。

 じつは、そのほかにも飲んでいたのかもしれない。
 じつは、27歳なのに肝臓が悪くて、アルコールの抜けがものすごく悪かった(本人も常々承知していた)のかもしれない。
 じつは、午後2時40分までに、25度の焼酎ペットボトル(4リットル)を2本くらいイッキ飲みしており、全身アルコール漬けの状態だったのかもしれない。

 そういうのは論外として、そうじゃない可能性(あくまで可能性だよ)の話をしよう。

 「18日日中」というのは、何時までを指すのか。
 「夕方」といわないところをみると、正午からそう外れないのだろう。
 午後1時40分までとすれば、午前1時40分まで、12時間。
 午後2時40分までとすれば、午前1時40分まで、11時間。
 日中とは、だいたいそのへんをいうのだろう。
 11時間とか12時間とか、間を空けて、「俺はまだ酒が残ってるよ」と、普通、思うか?

 酒気帯び運転には、FAQにもあるとおり、過失犯の処罰規定がない
 つか、多くの犯罪は、

刑法第三十八条 罪を犯す意思がない行為は、罰しない。ただし、法律に特別の規定がある場合は、この限りでない。

 のである。
 道路交通法の場合、ほとんどの罰則は第1項と第2項に分かれる。
 第1項が故意犯で、第2項が過失犯だ。
 でもって、酒気帯び運転の罰則には、第2項がないのである。
 本件記者氏が、飲んだ量と、飲み終えた時刻等から、「酒気を帯びてるはずがないよ」という状況であったなら、それでも酒気を帯びていたのは、過失であり、処罰の対象にならない。

 そしてもうひとつ。
 本当に0.15mg以上だったのか? ということ。
 前々から私は言っているが、あの酒気帯び検査の値は、どこまで信用できるのか。
 0.15未満か以上かで、普通車で初犯なら20万円という大金、場合によっては懲戒免職、懲戒解雇さえかかるというのに、1回だけの、しかも普通の運転者にとっては正しい方法・手順でちゃんと検査してるのか、わかりようもないやり方で…。それでいいのか?

 私は昨年暮れ『ラジオライフ』で、アルコール消しグッズだっけ、あれの被験者をやった。何十回も呼気検査をした。最低3回は連続して検査する必要があると痛感し、雑誌には3回のデータを載せた…。

 よし、ここらでちょっと休憩。
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 はい、休憩終わり。
 で、何が言いたいかというと、だ。
 じつは本件記者の酒気帯びは過失であり、あるいは無実であり、本来ならきちんと争うべきなのに、
「とにかく飲酒・酒気帯び運転と名がついたものは叩け! 血祭りに上げろ!」
 というムードを朝日の上のほうは感じ取り、叩かれ血祭りになるのを怖れて、早々と幕引き(懲戒解雇)した、そういう可能性もあるんじゃないかと、私はどうも想像してしまうのだ。

 なんでそんな想像をするかというと、まだご記憶の方もいるだろう、以前、宮崎支局の朝日記者氏の交通違反で、「記者は争うつもりだったのに、批判を怖れた上のほうが幕引きさせた」という臭いがぷんぷんする報道があったでしょ、あれがどうにも頭に浮かんでくるのだ。
 以下は私が『ドライバー』に書いた囲み記事。

2004年8月22日(日) 朝日新聞東京本社の記者が昨年10月、宮崎支部にいたとき夜間通行禁止の道路を走って捕まり、不服があって反則金を払わず、取り調べにも素直に応じなかったところ今年7月、なんと宮崎地裁に起訴されたという。そのことについて『週刊新潮』に「交通違反で起訴されたバカ記者は常習犯」との記事があり、どんな「バカ記者」なのかと買って読んだ。はりゃ~。いきなり冒頭から「たった9000円の罰金を払わなかったために宮崎地検から在宅起訴された」ときた。起訴されて罰金刑になるんであって、罰金を払わなかったら労役場留置だよ。反則金の誤記としても、反則金の納付は任意であって、払わないから起訴されるなんて法律上あり得ない。どうやら新潮は、「罰金」と「反則金」の区別がつかないばかりか、捕まる=罰金払う、払わなかったら裁判、と完全に思いこんでるらしい。違反の悪質性自体にはまったく言及なし。しかも「常習」の根拠は2年前に記者氏がオービスに捕まったことのみ。記者氏がオービスの信頼性に疑問を持ったことも、悪いことであるかのように新潮は書いている。「バカ記者」はどっちなの。いちばんバカは、そんな記事を読むために300円出して新潮を買った今井だって? ぎゃふん(死語)。

 今回、『週刊新潮』はどんな記事を書くんだろう。ある意味、楽しみ…。

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2006年9月23日 (土)

オービス事件はどこへ消えた!?

9月22日(金)

 10時50分から東京簡裁・刑事1室1係(松本弘裁判官)826号法廷で、道路交通法違反の新件。

 法廷前の開廷表を見ると、その事件がない! ぎょっ!
 取下で流れたそうだ。
 あれ~、せっかく眠いのガマンして出てきたのに。
 でもま、これはしょーがない。
 運転者が、いったん略式で罰金の支払命令を受け、不服だからと正式裁判を請求したが(刑事訴訟法465条)、やっぱり取り下げた、ということなんだろう。そういうのがまた1件あった、というデータ自体がマニアには重要なのだ。

 運転者のほうから刑訴法465条により正式裁判を請求したのは、「検察統計年報」の公判請求の人数にカウントされない。
 今年4月以降の東京区検の公判請求は、「普通なら略式でいいんだけど、住所不定・無職だったので勾留し公判で罰金刑を言い渡すことにした。未決勾留期間を1日5000円に換算して、相当の金額または全額を執行したことに…」という酒気帯び1件、かもしれないと、現時点での傍聴からはわかる、そんな状況だ。
 来週は、新件の予定なし。

 毎年あんなにあったオービスの新件、どこへ消えたんだろう。
 略式で落としまくってるのか、溜めている(いずれまとめて法廷へ出てくる)のか。
 今日の取下の事件など、もしかしたらオービスだったのかも…。

 826号法廷では、窃盗の判決をやっていた。
 前科複数ありで、懲役2年6月、未決20日(?)算入。
 築地のどこかの倉庫へ、ハシゴをかけて入り、冷凍バチマグロ約5万円相当、ホンマグロ24万1500円相当を窃取したんだそうだ。

刑法第二百三十五条  他人の財物を窃取した者は、窃盗の罪とし、十年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。

 11時から地裁414号法廷(高山光明裁判官)で、傷害の新件。
 被告人は28歳になったばかり。
 どうも不思議に思うんだけど、誕生日が第1回公判の直前ないし1、2カ月ほど前、という事件がやけに多いような気がする。偶然なんだろうか。気になるから目立ち、多く感じるんだろうか…。あるいは、「人は誕生日へ向け犯罪を犯しやすくなる(検挙されやすくなる)」という法則でもあるんだろうか…。

 仲間(スロット仲間?)の送別の飲み会で飲み過ぎ、「もっと飲め」「そっちがもっと飲め」でケンカになり、店の外へ出て、手拳で顔面を殴打、倒れた相手に馬乗りになり、気を失って顔面血だらけの相手を、交番の警察官が駆けつけるまで殴り続け、眼下底骨折、尾骨骨折で全治2カ月の重傷を負わせた、という事件。
 さしたる前科・前歴はないんだそうだ。
 求刑は懲役2年。
 11時54分閉廷。

刑法第二百四条  人の身体を傷害した者は、十五年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。

 同じく11時からだった強制わいせつの法廷へ行くと、満員札がかかっていた。

 9月に入って、やたら傍聴人が多いような。
 強制わいせつの法廷は、いつも満席だ。さっきの傷害も10人ほどいた。
 強制わいせつは、たいてい電車内の痴漢(のうち下着の中へ手を入れたもの)。
 これからソレをやると、満席の傍聴人からじろじろ見られることになるよ。

刑法第百七十六条  十三歳以上の男女に対し、暴行又は脅迫を用いてわいせつな行為をした者は、六月以上十年以下の懲役に処する。十三歳未満の男女に対し、わいせつな行為をした者も、同様とする。

 警察庁の情報公開室は、12時から1時まで休み。
 しょーがない。裁判所1階ロビーのソファでうとうと。3時頃から起きてるので。
 12時40頃目を覚まし、農林水産省地下第5食堂で、カツ丼410円。
 ここのは具(とくにタマネギ)がいっぱいで、肉は少ないけど満足。

 13時15分から地裁522号法廷(平出喜一裁判官)で、偽証の判決。
 私が「ニコニコお姉さん」と勝手に呼んでる書記官は、今日は松葉杖をついていた。あらら。
 黒のタイトスカートのスーツで茶髪の若い女性がきて、若い弁護士だな、と思ったら被告人だった。
 懲役1年、執行猶予4年、訴訟費用(国選弁護人の費用)負担。

刑法第百六十九条  法律により宣誓した証人が虚偽の陳述をしたときは、三月以上十年以下の懲役に処する。

「もう高校生とかではありませんからね」
 と平出さん。被告人は20歳くらいなのだろう。
 何の事件か知らないが、親友に頼まれ安易に偽証したんだそうだ。
 執行猶予、4年は長めだ。
 交友関係を平出さんは心配したんだろうか。

 私はそれで席を立ったが、かなりの人数の傍聴人はそのまま。
 廊下の開廷表を見ると、次が麻薬及び向精神薬取締法違反の判決。その次が強姦致傷と傷害・強姦致傷(被告人は2人)の審理。ふうん。
 どっちかまたは両方を、あの傍聴人たちは待ってるのだ。
 通りかかった阿曽山大噴火さんに「これ、何ですかね」と尋ねると、強姦…のほうは、例のアダルトビデオのアレらしい。ははぁ、そうなのか。
 しっかし阿曽山さん、なんでも知ってるなぁ。「裁判所案内人」とかやったらどうでしょ。

 13時30分から、102号法廷で、安田好弘弁護士の公判を傍聴。
 広い法廷はかなり埋まっていた。

 私は14時で退出。警察庁へ。
 いずれも都道府県別の、確認事務(新しい駐禁取締り)に係る公務執行妨害の検挙・逮捕の人数及び件数と、確認事務に係る弁明の件数と内容と結果、がわかる文書を開示請求。計600円。
 犯罪統計などコピー。約1000円。

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2006年9月22日 (金)

セコムジャスティック上信越 駐車取締りと駐車場管理

詐欺:「セコム上信越」など家宅捜索 新潟県警
 新潟市土地開発公社が駐車場管理を委託する警備会社「セコムジャスティック上信越」(同市)の元副社長(63)が売り上げを過少申告し、公社から約4億7000万円をだまし取ったとして刑事告訴された問題で、新潟県警捜査2課などは21日、同社と親会社の「セコム上信越」(同)を詐欺容疑で家宅捜索した。

 と毎日新聞9月21日(上掲は記事の一部)。
 セコム…?
 確認事務(新しい駐禁取締り)の入札の文書に、そんな社名、なかったっけ。

060922_2  と先日届いたばかりで机の上に置きっぱなしの、長野県の「入札経過書」をふと見たら、あらまぁ、「セコムジャスティック上信越(株)」の名があった。

 右は、長野中央署管内のもの。
 松本署管内の同経過書にも、同社の名があり、同じ金額で札を入れ、やはり同じ金額の「新日本警備保障(株)」に1位をとられてる。

 しっかし、同じ「セコム」でも、「セコム上信越(株)」は、落札額の約3倍の金額を出してる。どゆことなんだろね。

 ってそんな話じゃなくて、駐車違反の取締りの委託を受けようかという業者が、駐車場の管理の委託で…。
 なんちゅうか、ありゃりゃ…。

 ん? ちょと待てよ。4億7000万円?
 なんか、遠~い記憶が…。

 そうだ! その金額、02年の初め頃に全日本交通安全協会が所得隠しをしたとされた金額と、なんという偶然、同じじゃん!
 あのとき全日本安協は、警察との懇親会等に使ったと言ってたっけ。
 それで私は、
「7年間に4億7000万円って、1年間に約6714万円。毎月毎月約560万円。そんなに飲めないよぅ、体壊すよぅ」
 とか、何かに書いたんだっけ?
 「セコムジャスティック上信越」(の副社長氏?)は、何に使ったんだろう。
 来年度の確認事務の入札は、どうするんだろう。

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熊本でオービスⅢLkを器物損壊

速度違反で通過、戻ってオービス壊したが…逃げ切れず
 熊本県警八代署は20日、自分のスピード違反を撮影した速度違反自動監視装置(オービス)を壊したとして、器物損壊の疑いで宮崎市の会社員の男(24)を逮捕した。「摘発を逃れるためにやった」と容疑を認めているという。
 調べでは、会社員は7日午前2時半ごろ、熊本県八代市の国道3号に設置されたオービスの配線箱を工具のようなもので破壊し、電気配線を引き抜いた疑い。
 会社員はオービスの前を速度違反で通過した後、戻ってきたらしい。同署は現場近くに止まっていた車の目撃情報や、オービスの記録から容疑者を特定した。
 オービスは速度違反をした車のナンバープレートと運転者を自動的に撮影する装置。運転者に違反事実を知らせるため、撮影の瞬間に赤い光を発し、後日警察から出頭通知が送られてくる。  ZAKZAK 2006/09/21

 とZAKZAK。
 取締りに腹を立てて、あるいはなんとか逃れようと、交番のガラスを割ったり、警察官に1万円を渡そうとしたり、という報道はしばしばあるが、破壊を企てたとは、日本では2例目かな。3例目? どうだっけ。

 別冊ベストカーの『全国オービス&ネズミ捕りマップ』、に出てくる写真を見ると、「八代市の国道3号」のオービスは、東京航空計器のオービスⅢLkだ。

 オービスⅢは、「a」から「h」までがフィルム式、「k」が電子式(通信回線で画像を伝送するタイプ)だそうだ。
 ところがオービスマップや車雑誌では、ループコイル式のHシステムだからと、「LH」と表記される。「Lh」はフィルム式の最後の型じゃん。紛らわしいよっ。
 これは、三菱電機のRS-2000(高速走行抑止システム端末装置)を「Hシステム」と呼ぶところからきているので…ってそんなマニアな話はヤメとこう(笑)。

060922_1  とにかく熊本のそれは電子式なので、撮影後に現場へ戻って破壊しても、取締りを逃れることはできないのだ。画像はとっくに中央装置へ伝送され、光ディスクに記録・保存されているのだ。

 右は電子式オービスの「工事請負契約書」の1枚目。新奥多摩街道・上りなど3カ所の「新設」と、国道16号・内回り1カ所の「更新」のものだ。
 「宮崎市の会社員の男(24)」は、いくら賠償請求されるのだろう。

 そして、記事が「運転者に違反事実を知らせるため、撮影の瞬間に赤い光を発し」としているところが、ワタシ的には面白い。
 オービスのストロボが赤くまぶしい理由については、『なんでこれが交通違反なの!?―警察は教えない126の基礎知識』で書いたが、「違反事実を知らせるため」とズバリ言い切るまではしなかった。
 ZAKZAKの記者氏は、何をもとに言い切ったんだんろうか…。
 ちなみに、オービス破壊については、

スピード違反の男、証拠隠滅を狙ってオービス爆破   
[ 2006年09月09日 11時00分 ]
[ロンドン 7日 ロイター] スピード違反でオービス(自動速度違反取締装置)に撮影されてしまった男性が、証拠隠滅のためカメラを爆破したがデータを消去することができず、結局逮捕されて4カ月の禁固刑となった。
この男、グレイグ・ムーア(28)は2005年8月、自分を撮影した英マンチェスター郊外のハイドに設置されていたカメラを爆破したという。
カメラはボロボロに壊されてしまったが、ムーアがスピード違反した証拠写真や、彼こそが爆破犯であることを証明する写真がデータ保存されていた土台部分は無傷だった。

 とexiteニュース(上掲はその一部)。
 このニュースを見たとき、イギリスはヤルことがハデだなぁ、と思ったが、日本もだんだんと欧米に近づいてきたってことか…。

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2006年9月21日 (木)

常習累犯窃盗 今日も証人は来ない…

 簡裁で酒気帯びを傍聴してから…。

 15時30分から東京地裁刑事11部(平木正洋裁判官。しゃべり方がナレーターのよう)403号法廷で、常習累犯窃盗の続審。
 被告人氏名が「警視庁原宿警察署留置番号9号こと××××」という、まぁまぁ珍しいものだったので、なんとなく傍聴してみたのだ。

 開廷前、検察官が傍聴人らに「○○さん、いらっしゃいますか?」としきりに言う。証人が来る予定らしい…。
 傍聴席に、昨夜お会いした、六本木のゲイバーのママさん(でしたっけ?)がいて、にっこりご挨拶…。

 手錠に腰縄で奥のドアから被告人が登場(拘置所に勾留)。
 茶色の、ちょっとデザインが入ったブルゾンに黒系のズボン。身柄にしては珍しい格好だ。
 やけに、しょぼーん、へなーん、とした雰囲気の年配男性。

 平木さんが、壁の時計を見て言った。
「あのう、今日も証人、来ないかもしれませんね」
「えっ!? 今日もですかっ!?」
 と弁護人(国選)。

 なんと、証人(窃盗の被害者)は、前回30分待ったが来ず、今回も来ない、ので、次回はもしかしたら勾引の手続きを取るかも…という話になり10分で閉廷。

 この事件をずっと傍聴しているという阿曽山大噴火さんに1階で聞いたら、入ったのは牛乳店で、煙草を吸うためライターを(黙って)借りようとしただけで、窃盗の犯意はなかった、とまぁ、そんなふうな事件らしい。
 法廷で被告人は、早く仕事をしたい、自分も苦しい、と言ってたっけ。

 私はこれで帰るが、阿曽山さんは? と聞いたら、16時からメインのがあるんだという。
 渋谷のスクランブル交差点とかで、靴先に釘を仕込んで、女性のブーツの足を蹴ったとかいう事件…。
 へえ、いろんなのがあるんだ。
 興味は尽きないが、自分の持ち場(交通違反)をあまり離れてもなぁ…と帰る。

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車に寝泊まりして発泡酒500mlを2本

 14時20分から、東京簡裁刑事2室2係(関口政利裁判官)728号法廷で、待ちに待った道路交通法違反の新件。
 今年4月以降、東京区検は道路交通法違反をどうも1件も公判請求してなかったようなのだ。
 被告人には申し訳ないが、待ちに待った公判請求。
 さあ、どんな事件が出てくるのか。

 被告人(50歳代)は身柄(拘置所)だった。あー。
 スピード違反で身柄ってことは普通あり得ない。

 都内の高校を卒業して半年間、会社員をやったが辞め、アルバイトなどを転々とする。
 04年9月にアパートを出てホームレスに。
 06年3月から、車内(軽自動車)の中(またはマンガ喫茶)で寝るようになった。
 8月10日、仕事(日雇いの作業員)を終え、コンビニ駐車場で発泡酒500mlを2本飲んで寝入り、翌11日1時頃、池袋を向かって車を運転し、4時36分頃、信号無視をパトカーに現認され、4時38分頃、停止させられて飲酒検査。0.15mg。「飲んでない」などと否認。現行犯逮捕。

 何時に飲み終えたのか、わからなかったが、発泡酒の500mlを2本で、0.15mgも出るのか。
 『新版 図解交通資料集』(立花書房)によれば、体重60kgの男子(被告人もそれくらい)で、ビール中瓶2本(1000ml)だと、1時間後に0.321~0.238mg、2時間後で0.261mg、3時間後で0.201mg。それ以上は記載がないが、他の記載からして、4時間後は制令基準値未満に、と思われる…。

 人を逮捕したり長く勾留したり、20万円もの大金を取ったり前科者にしたり、そんなたいへんなことの元になる飲酒検査、これでいいのかとは誰も言わないなぁ。
 と思うのは私だけ。裁判は進む…。

 放火や窃盗の前科が3件あるが、それは20年以上前のこと。
 違反歴は5年以内のが4件。
 普通なら略式で罰金20万円で終わるところ。
 住所不定で所持金数千円だったので、「略式命令を受けても払えるわけない」と、勾留のうえ公判請求ということになったのだろう。

 被告人の反省・悔悟の弁を聞き(当時は投げやりになっていたのだそうだ)、求刑は罰金20万円。
 30分ほどで結審し、次回判決。
 判決は、罰金20万円、金5000円を1日に換算し、刑に満つるまで算入、だろうか…。

 ロフトプラスワン・ネイキッドで昨夜、最前列の店奥側にいたお客さん(女性)にばったり…。

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論理矛盾で有罪の理由を拾わせる

9月20日(水)

 5月17日、第1回公判。「初めて遭遇、酒気帯び検査拒否!」。
 6月21日、第2回公判。「1交機の警察官2人を証人尋問」。
 8月9日、第3回公判。「酒気帯び検査拒否 仰天の展開!!」。

 の15時30分から第4回公判。東京簡裁刑事1室3係(堀内信明裁判官)534号法廷。

 この日は、検察官からの被告人質問の残り。
 残りと言いながら30分以上やったね。
 何が長かったのか。

 被告人は、医療関係者。
 酒が弱くてほんの少ししか飲まず、その後だいぶ寝て、完全に醒まし、運転して帰ることに。
 検問で簡易な感知器に息を吐きかけたところ、意外にも酒気の反応が出たと言われた。
 警察官はフーセンで検査するからと準備にかかったが、そのやり方は、医療の検査をしたことがある身からは、到底正確な検査はできないものと思えた。
 そこで、血液検査でやってほしいと求めたところ、フーセンでなければダメだと警察官は言い、ならば血液検査はダメだという根拠(書面)を示してほしいと求めた…。
 そんなふうなやり取りをしているうち(警察官はどうしても応じず)、検査拒否で現行犯逮捕という事件なのだが、そのあたりのことは、前回まででよくわかっていた。

 要するに、検査に応じる意思はある、拒否するつもりなどない、ただ、正確に検査してほしいので血液検査を求めた、どうしてもダメと言うならその根拠(書面)を示してほしかった、というもので、これでは検査拒否には…。

 そこで検察官は(人柄はたいへん良さそうなんだけど、職務上)、
【書面を示されれば検査に応じる=示されなければ応じない】
 へ、なんとかもっていこうと頑張ったのだ。
【今回、書面を求めた=あらゆる場合に書面を求める → あらゆる場合に書面を求めることまではしない=今回求めたのは検査拒否または時間稼ぎの意図からだった】
 へ、なんとかもっていこうと頑張ったのだ。
 いっしょに傍聴していたトコさんも、あとで、「あれはおかしいですよね」と苦笑していた。

 傍聴席で、私はこんなことを思った。
 あることを、徹底的に細かく分解(意味のない、分解のための分解を)していくと、もとの意味から遠く離れた末端のほうで、もとの意味とは異なるように見える要素が出てくる。それを突きつけて、「ほぅら、やっぱりもとの意味はウソだったのだ!」とする…。
 なにかそういうマニュアルが、ないし引き継がれた伝統が、検察内部にはあるんじゃないのかな。

 それを支えているのは、論理矛盾でもなんでもテキトーに拾って有罪判決を書いてくれる裁判官がいるから、なのかな。
 そういう裁判官は、きっとこう考えるのだろうと思う。
「真実が何か、どうせ誰にもわからない。もしも万が一、被告人がウソを言ってるなら、無罪を書いたとき被告人はペロッと舌を出し、また犯行を重ねるだろう。罪のない人が被害を被るかもしれない。万が一にもウソつき被告人に騙されてはいけない。警察も検察も犯人だというなら、ま、それに乗っかって、有罪の理由をテキトーに拾って有罪にしとこう。裁判所の門を、ウソつきが笑って出て行くことは、万が一にもあってはならない」

 でも、この被告人は、非常に頭が良くて誠実な感じで、供述は見事だったと思う。
 逮捕されて約2時間後、任意で応じた呼気検査の結果は0.02mg(政令基準値は0.15mg)。
 それが意味するものは何か、「へえ!」と思わされた。
 次回は論告・弁論だ。

 いったん帰宅して夜、新宿ロフトプラスワン霞っ子クラブのイベント。
 ところが、やってないじゃん! ネイキッドのほうじゃん!
 誰だよ、ロフプラって告知したのは! わ…私かよ…。

 20時すぎに行ったのに、私と礼田計さんの出番は21時半頃というので、この機会にと、百人町の界隈をぶらぶら歩く。ドンキホーテで買った「百歳酒」の2合瓶を、紙袋に包んでちびちび飲みながら。あの界隈は、ほんとにコリアンタウンなんだねぇ。やー、良かった。

 イベントのほうは大盛況。
 霞っ子クラブに最初会ったとき、
「これから裁判員制度へ向かう。裁判のことがマスメディアに出ることが多くなる。君らは売れるよ、きっと」
 とか私は言ってたわけだが、ほんとブレイクしましたねぇ。
 次は、被告人演歌でCDデビューだ。がははははは! ← 勝谷誠彦さん風

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2006年9月20日 (水)

放置違反金の弁明 東京は2000件

 昨夕、帰宅したら某番組から電話あり。
 読売新聞の、弁明についての記事を見たかと。
 それで初めて見た。面白いっ!
 ブログであんまりコメントし尽くしちゃうと、お仕事がつまらなくなるので、簡単に、できるだけわかりにくぅく(笑)コメントしとこう。
 以下、記事はブツ切りにしますね。

駐車違反弁明、大半「腹痛で」…ネットの誤指南も影響

 駐車違反の取り締まりを強化した改正道交法の施行に伴って、新たに導入された弁明手続きを巡り、今年6月以降、警視庁に提出された弁明書が約2000通に上り、その多くが「運転中に腹痛に見舞われた」などと、トイレを理由に違反の取り消しを求める内容だったことがわかった。

 確認標章(新しい駐禁ステッカー)を取付けられて、違反者が出頭せずに知らん顔してると、車の持ち主(車検証上の使用者)に対し、放置違反金の仮納付の納付書と、弁明通知書が郵送されてくる。
 その弁明が、2000通もあったのか、へえ。
 で、その多くが、「トイレを理由に」ってか。ありゃ~。

 インターネット上にも、「トイレを口実にすれば免除される」という間違った摘発逃れを指南する情報が出回っており、同庁では「自然災害や、車が盗まれたといった理由でなければ取り消しはできないのに……」と、困惑気味だ。

 弁明をどう扱うか、警察側の考え方は、私のFAQの<<どんな「弁明」が認められるか>>にあるとおり。
 「トイレを口実にすれば免除される」ってもんでは、まったくないだろう。

 ただ…。
「当時の運転者は、急な腹痛と便意で、直ちに用便するよりなかった。事態は切迫していた。
 唸りながら運転を続けていると、公衆便所(またはコンビニ等)があり、付近の道路および交通の状況はこれこれで、短時間の駐車は迷惑がないものと認められた。そこで、当時の運転者は、本件駐車を行ったものである。
 腹痛および便意が真実であることには、これこれの裏付けがある。迷惑性については、用便後直ちに(また別の日の同時刻に)撮影した現場写真がある。
 したがって、本件駐車については、運行の管理を怠ったとまではいえず、当該車両の使用者の責に帰すことが著しく妥当性を欠くことは明らかである」
 という弁明なら、どうなのか。

 新制度は、違反者の責任の追及が第一義とされている。
 そこまで当時の事情がわかってるってことは、「当時の運転者」が誰か、弁明人は知っていることになる。または、弁明人自身が「当時の運転者」であることになる。
 その場合、警察は、違反者の検挙へ向けて動くのか。動くとして、どの程度真剣に動くのか、という未知の要素はあるけれども。 

 6月から施行された改正道交法では、駐車違反の取り締まりが、車のタイヤにチョークなどで印を付けてから30分程度の時間をおく方式から、違法駐車を確認した時点で、すぐにステッカー(違反標章)を張る方式に切り替わった。

 そうそう。つまり、迷惑性や違反の動機には関係なく、形が違反でありさえすれば、直ちに取り締まるようになったわけだ。

 さらに、ステッカーを張った車の運転者が出頭に応じない時には、車の所有者に、普通乗用車の場合1万5000~1万8000円の違反金を科す規定も新設された。この場合、所有者には、違反金の支払いを求める仮納付書とともに弁明通知書が送られ、駐車違反の理由について、弁明書で説明する機会が与えられる。正当な理由と認められた場合、所有者は違反金を払わなくても済む。

 そうそう。上述のとおりだ。
 金額については1万円てのもあるが、捨象しとこう。

 同庁交通部によると、6月から先月末までの3か月間の都内の取り締まり件数は12万9066件。うち運転者が出頭に応じなかったり、出頭が遅れたりして、車の所有者に違反金の支払いを求めたケースは、約70%にあたる約9万2000件。この中で弁明書が提出されたケースは約2000件で、「急な腹痛でトイレに立ち寄っていた」といった理由が大半を占め、「近くに駐車場がなかったから」といった言い訳もあった。

 ほぉ、70%か。国会答弁にあったと同じ割合だね。
 9万2000件中、弁明したのが2000件。てことは、約2.2%。
 これは、すごく多いよ!
 免停などの行政処分、駐禁レッカーに対する、行政不服審査法にもとづく不服申立は、ゼロコンマ
 また、『払いません。―ナンデ?モッタイナイ!』にも書いたように、青キップ、赤キップを切られて反則金も罰金も払わずに終わるケースは、おおよそ1.4%。
 弁明の約2.2%は、こういうものとしてはメチャ多いよ! 

 一方、ネット上の掲示板やブログでも、「ステッカーを張られた時は、腹痛のふりをして近くの会社でトイレを借り、既成事実を作ろう」「腹痛のまま運転することは、道交法の安全運転義務の規定に反するので、それを盾に抵抗しよう」などの書き込みが、コピーされて広がっている。

 へえ、どこの「掲示板やブログ」なんだろう。
 見てみたい。どなたか教えてください~。

 弁明で「正当な理由」と認められるのは、〈1〉盗まれた車が路上に放置されていた場合〈2〉災害で車を乗り捨てざるを得なかった場合――などに限られる。約2000件のうちこれに該当したのは売却後、名義変更が間に合わなかった車などを含め約100件程度だった。

 上記FAQの通達を見てね。

 交通部では、誤った情報が出回っていることについて、「摘発までの時間が短くなった分、2~3分で済む用事なら言い訳にならないと考え、『腹痛によるトイレ』なら、ごまかせると勘違いしている人がいるのでは」と指摘している。  (2006年9月19日14時38分  読売新聞)

 弁明でも不服申立でも、また、内容が何であれ、不服があるとき合法な手続きをきちんと踏む人が多いと、大量処理システムは麻痺するのだ。
 てか、そんな人の割合は極めて微少であろうことを前提に、システムはできあがっているともいえる。
 そして、極めて微少であることが、取り締まりが公正、妥当であることの証左とされていくのだ。

 ここで一番重要なのは、以下のことだ。

1、形だけ違反なら取り締まることができるのは、取り締まったあとに、迷惑性や違反の動機等について調べ、処罰する(カネを取る)かどうか、チェックするシステムが保障されているから。それは不可欠の前提である。

2、そのチェックのシステムなしにカネを取るなら、そもそも規制が合理的かつ最小限のものでなければならない。それは当たり前のことだから、警察庁も、合理的かつ最小限の規制とするよう、2本も通達を出している。

3、ところが、見直しはごく一部でしか行われていない。そして、こともあろうに、出頭して違反キップを切られ、迷惑性や違反の動機について主張・立証し、不起訴となっても、法律を見る限り(また警察庁の回答を見る限り)、車の使用者からカネを取ることになっている!

 つまり、もう迷惑性や違反の動機はカンケーねーよ、とにかくカネを取り、カネを取ることを民間(主に警備業界)に委託する(委託費を払う)んだよ、ニュー駐禁ビジネスを立ち上げたんだよ、そういうことなのである。

 じゃあ、どうすりゃいいのか。
 システム的には蹴られるとわかっている弁明でも、いや、そんなはずはないと誠意をもって、地道にやっていく、これだけの数の弁明が、しかもそれなりに真っ当な内容の弁明が、こんなにきてるぞ、という実績をつくっていくしかないんじゃないの?
 でもって、選挙の投票のとき、よくよく考える。
 そうでないと、国会、議員は動かない(動けない)、そういうもんだろうと私は思うけどね。

 まぁね、「掲示板やブログ」に何が書かれてるのか知らないまま、ものすごーく深読みの、つか妄想ぎみの憶測をしてみるとだよ、「トイレだとウソついて弁明すりゃ助かる」と喧伝している(あるいは、ありがちな噂を後押しする)者がいるとすれば、それは、「弁明なんぞするのはどうせそんな連中だ」「弁明してもムダ」というイメージを早めにつくり、ニュー駐禁ビジネスをスムーズに拡大したがってる勢力かも…なーんてね。

 弁明は全国でどれくらいなのか、警察庁に開示請求しとこう。

 ←2015年1月23日追記: 長きにわたり「社会・経済(全般)」のカテゴリーでやってきたが、前夜、「裁判」のカテゴリーを発見。知らなかった、そっちのほうが断然なじむじゃん! つーことでさっそく変更したっ。

 ※ 本日夜、新宿歌舞伎町のロフトプラスワンで、霞っ子クラブのイベントあり!

  2007年1月7日付記   弁明の大半が「腹痛で」という報道は、どうやら誤りであることがわかりました。警察庁のデータによると、6~8月の弁明受理件数、2290件のうち、「トイレ」は374件、16.33%にすぎず、最も多いのは「取締りに対する不満」で、792件、34.59%でした。

 ※ 2011年5月5日付記   国の弁明件数については『最新版 なんでこれが交通違反なの!?』に載ってます。

  2011年5月5日付記   「駐禁取締りは収益事業」をご参照ください。

原付の酒酔い0.6mgで懲役実刑

 19日(火)、手帳に13時15分からオービス事件とあり、裁判所へ。
 電車内でよく見れば、「彫り師 オービス 判決」。
 なにそれ。
 はは~、これ、たしか霞っ子クラブの mixi の公判予定で見て、ついでがあれば傍聴してみようかと、手帳に書いたんだっけ。
 しかし今日は他についでがない。
 これ1件のために…。げー。ま、いっか。

霞っ子クラブ 娘たちの裁判傍聴記 Book 霞っ子クラブ 娘たちの裁判傍聴記

著者:長谷川 雫,加賀美 はる子,高橋 ユキ,多岐川 美伎
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 裁判所内は、当事者・関係人でないらしき人たち(主に若い男女)がやたら多かった。
 1階で閲覧できる開廷表、少し(または、だいぶ)前に合計で2倍くらいに増やされたのだが、そこにもぉう人だかり。
 トコさんが来て、今日は多いですねと。多いよ。今発売中の『ドライバー』で、裁判傍聴が非常に身近になったようだ旨書いたけど、もうカンベンしてよって感じ。

 彫り師のオービス事件は、時刻はわかってるが、法廷が不明。
 ええーい。開廷表は9階の広報(総務)で見よう。
 と9階へ。ここは誰もいなかった。
 ところが…。え? ない?
 1時台に道路交通法違反の判決が(新件も審理も)ない!
 ちぇー、また私のメモミスか?

 結局、あちこちうろうろして、14時から東京高裁第4刑事部(大野市太郎・奥山豪・中島経太裁判官)で、道路交通法違反の控訴審第1回。

 広い法廷の傍聴席には、私と、被告人の老いた両親らしき男女のみ。
 事件は酒酔い運転。身柄(拘置所)。
 被告人は46歳。そりゃ両親も老いるわけだ。
 検査値は0.6mg。原審は、さいたま地裁川越支部。
 原付の酒気帯びで3回捕まって罰金(10万円)を払ったが懲りず、今度は酒酔いで実刑(4月? 原付だから3月?)を食らって控訴したのだった。

 初めての公判請求で(つまり初めて正式な裁判になって)実刑というのは、相場からすればだいぶ重い。
 0.6mgということ、暴力団と関係ありとされがちな職種(の手伝い)であること、が考慮されたのだろうか。捕まるとき、非常に情状の悪いことが何かあったのかもしれない。

 父親が情状証人。被告人質問をして、次回判決。

 強制わいせつの地裁法廷を、小窓から覗くと、ぎっちり満席だった。
 傍聴券の事件でもないはずなのに。
 傍聴を身近に感じ始めた人たちには、色情系が人気なんだよね。
 ま、私も、覚醒剤や出入国管理法違反なんかより色情系のほうを傍聴したがるけど。
 いや、冤罪を訴える事件で、支援者がつめかけたのだろうか。
 被告人は、会社員か会社役員風の男性だった。電車内の痴漢である可能性大…。

 この日、間違って入った地裁の別の法廷で、珍しいシーンに遭遇した。
 わいせつ図画販売・わいせつ図画販売目的所持の判決。
 身柄(拘置所)の被告人に、裁判官が判決を言い渡した。
 懲役1年6月、執行猶予3年。
 この事実は当法廷により取調べた関係各証拠により認められ、相当法条を適用のうえ主文のとおり判断しました…。
 とか述べて量刑の理由に移ろうとしたとき、書記官(女性)が立って裁判官に何やら…。

 なんと、中野郵便局の住所がどうとかで、立証主旨の拡張のために弁論の再開をしなければならなかったところ、裁判官が忘れたのだ。
「あ、すみません」
 裁判官は恐縮の照れ笑いで、被告人をもとの席に戻し、弁論再開。
 被告人に最終陳述の機会を与え(被告人は何も述べなかったが)、改めて結審。
 そうして最初から判決をやり直した。
 しっかし検察官よ、壇上の裁判官が間違って判決の言渡しを始めたのに、知らん顔してるかね。そんなもんなの?

 帰り際、少し空いたので1階の開廷表を念のためチェック。
 なんと、「彫り師 オービス 判決」と思われるのが、13時15分、ちゃんとありましたがな。えーっ? どうなってんの? んもぉうっ!
 ま、そんなこともあるよね~。

 農林水産省地下、第4食堂(蕎麦食堂)で、季節のそば、大盛り400円を試す。
 そばが2盛り出るのだが、両方とも汁そばにしたのが失敗だったか。うーむ。

 それから渋谷の桜丘法律事務所へ。
 今年中に、第2次Nシステム訴訟(の提訴)をやる予定なので、その打ち合わせ。
 第1次の訴訟のときより数倍に増えたNシステム、そしてTと連携させるという通達、さらには愛媛県警から流出したあのNデータ、そういうことがあるので。
 警察の方、びっくりしました? 詳しいことは、これから発送されるNシステムニュースに載ってますから。

 夜、某週刊誌の記者氏と酒。

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 ※ ぎょっ! 本日夜、新宿歌舞伎町のロフトプラスワンで、霞っ子クラブのイベントがあるんでした。私もゲストで呼ばれてるんでした。

2006年9月18日 (月)

「懲戒」以外の公務員の飲酒運転

飲酒運転:大阪国税局 国指針より処分軽く 検挙6職員に
 大阪国税局が、03~04年の2年間に飲酒運転で警察に検挙された職員計6人に対して、人事院の示した懲戒処分指針より軽い、内規による訓告処分で済ませていたことが、毎日新聞の情報公開請求で分かった。飲酒運転への厳罰化や処分強化の流れが進むなか、酒類販売免許交付など酒を扱う国の機関が、身内に甘い対応を取っていたことに対し、批判が出そうだ。

 と毎日新聞(上掲記事はその一部)。太字は今井。
 この部分、東京新聞の記事ではこうなる。

 大阪国税局が二〇〇三-〇四年に飲酒運転で警察に摘発された職員六人に、人事院が示した懲戒処分指針より軽い、内規による訓告処分で済ませていたことが十五日、分かった

 唐突に「分かった」とだけある記事は、他の新聞の他の記事でもよくある。
 そのへん、どういう折り合いがついてるんだろう。

 という話はどうでもよくて、毎日新聞がしたという情報公開請求は、懲戒処分について(だけ)ではなく、「…及び内部処分がわかる文書」という件名で為されたのかな。
 普通、「懲戒」という文言がすぐ頭に浮かぶけれど、「懲戒処分」だけ請求すると、「内規による訓告処分」等は出てこないんだよ。
 大阪国税局だけでなく、すべてのお役所に「…及び内部処分の概要がわかる文書」を開示請求すると、さらにディープなことがわかる可能性がある。
 私はとてもそこまでやってられない。
 警視庁ほか、いくつかの府県警察に、しばらく前にやったので精一杯だよ(泣)。

 9月12日付けの四国新聞が、
「器材の老朽化などを踏まえ、今年五月に呼気一リットル当たり〇・〇一ミリグラムのアルコールも検出できる最新型の感知器を五十個導入した」
 そして最近になって、
「わずかな酒のにおいも検出できる高精度のアルコール感知器を新たに百個導入、香川県内各署や交番に配備した」
 と報じている。
 その「感知器」の、それぞれの契約書(仕様書を含む)及び取扱説明書は、これはさっそく開示請求してみよっかな。

 そういえば、あと少しで年末。
 “アルコール消しグッズ”を雑誌が取り上げる季節だ。
 私も昨年は、『ラジオライフ』の実験で被験者になった。すっげぇ勉強になった。
 今年は各誌、どんなふうに取り上げるんだろう。

 ひき逃げ厳罰化、のことについては、山下幸夫弁護士のブログの、

 ところが、警察庁などは、ひき逃げの重罰化を急ごうとしているが、そこに見られるは世論への迎合と、「安上がりの刑事政策」であろう。しかし、それでは、本気で酒気帯び運転やひき逃げを減らすことはできない。

 これに尽きるんだろうと思う…。
 ちなみに、今どきの世論は、国や行政機関や何かの団体が、つくってる、そういう面がけっこうあるんじゃないかと思う。世論とはもともと、つくりやすく、つくられやすいもの、なのかもしれないが、それを超えた震撼する理由は、またの機会に。

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2006年9月17日 (日)

酒気帯び検査 誤差の可能性

 酒気帯び検査は、通常1回しかしない。
 酒気帯び検査の器材は、いわゆるフーセン内の呼気をポンプで吸引するタイプので、ワンセット×円。たいした金額ではない。印字式のタイプは、もっと安いだろう。
 一方、酒気帯びの罰金は初犯で普通車で20万円。生活者にとってかなりの大金だ。
 無実なのに大金をとられて前科者にされてはかなわないし、有実の者が見逃されても困る。
 酒気帯び検査は、たとえば3回やって真ん中の値をとるとか、平均値をとるとか、すべきではないか。

 …という話を、昨夜新宿で、某週刊誌の記者氏らとした。
 そして今朝、「自動車ニュース&コラム」に、「福岡3児死亡 危険運転罪で起訴 地検 今林被告酩酊と認定」という、西日本新聞社の記事。

 この事件の危険運転致死傷罪の適用は、これまで報道を見ていると、どうもなんだか無理ムリのような、そんな気がしてならない。 

第二百八条の二  アルコール又は薬物の影響により正常な運転が困難な状態で四輪以上の自動車を走行させ、よって、人を負傷させた者は十五年以下の懲役に処し、人を死亡させた者は一年以上の有期懲役に処する。その進行を制御することが困難な高速度で、又はその進行を制御する技能を有しないで四輪以上の自動車を走行させ、よって人を死傷させた者も、同様とする。
 人又は車の通行を妨害する目的で、走行中の自動車の直前に進入し、その他通行中の人又は車に著しく接近し、かつ、重大な交通の危険を生じさせる速度で四輪以上の自動車を運転し、よって人を死傷させた者も、前項と同様とする。赤色信号又はこれに相当する信号を殊更に無視し、かつ、重大な交通の危険を生じさせる速度で四輪以上の自動車を運転し、よって人を死傷させた者も、同様とする。

 重要な事件だから検察は慎重に事を進めた、のであればいいが、果たしてそうなのか。
 オービス事件を長く追っかけてると、日本の検察は如何にバカかということ、あるいは明らかにバカな側面があることが(ま、それは検察に限らず、組織も個人もそんなもんか)、しみじみわかってくる…。
 弁護人はどう主張・立証するのか。注目される。

 それはさておき、9月17日付けのその西日本新聞社の記事に、こういう部分があるのだ。太字は今井。

 アルコール検知の数値も、飲酒量や体重などから計算した値は呼気1リットル当たり「0.5ミリグラム程度」と推定。実際は今林被告から0.25ミリグラムが検知されたが、事故直後、知人に持ってきてもらった水を飲んだことに加え、「検知方法によって誤差が出た可能性もある」としている。今林被告の弁護人は同日、「危険運転致死傷罪での起訴は疑問。公判で事実の解明に努力したい」とコメントした。

 これ、地検自身が、1回だけの検査値は信頼できないことを言っている、ということではないのか。
 実際、裁判傍聴を重ねていると、酒酔いではなく酒気帯びなのに0.8mgとか、べつに酔ってなくて相当の距離を普通に運転してきたのに0.93mgとか、そういうのがあるのだ…。

 ところで、こんな本が出ました。私の執筆部分はもちろん反則金。 

Book 払いません。―ナンデ?モッタイナイ!

著者:和合 秀典,本多 勝一,今井 亮一,日向 咲嗣,松谷 宏,堀 泰夫,浦井 裕樹,日下部 雅喜,斎藤 貴男
販売元:三五館
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 他の方々が何を執筆されてるか、私は全く知らない。あとで読ませてもらいます。
 「和合秀典」さんとは、あの無料通行、フリーウエイクラブの和合さんだ。道路関係では話題の人といえる。

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2006年9月16日 (土)

オービス公判請求 再開か!?

 ワタシ的には超ビッグニュース!

 東京区検による道路交通法違反事件の公判請求は、今年4月1日以降、多くても1件だったと思われる。
 これは異様だ。
 原因は何か。
 東京簡裁の(つまり区検が公判請求する)道路交通法違反は、ほとんどがオービス事件であるところ…。

① 東京簡裁に、オービス神話を疑う裁判官が出てきた
② 秋には寺澤オービス事件の控訴審が東京高裁で始まる予定
③ 仙台高裁秋田支部の控訴棄却事件について検察は上告、その上告趣意書が同じ頃に提出される予定

 そのへんがあわさって、東京区検はオービス事件の公判請求を躊躇しているのか。そんなことが現実にあり得るのか…。ある元裁判官氏は、「地検が大きな事件を抱えると、区検の検察官が応援にいくので…」旨言っていた…。

 いずれにせよ、否認する被疑者がいても、なんとか略式に応じさせ、どうしても応じないものは、不起訴にするか、公判請求を先延ばしするか…だったことになる。
 だが、そんなことがいつまでも続くはずがない。
 そう思っているうち…。

 9月6日、上記②の事件の控訴審が始まり、検察側の答弁書が出た。
 少しして、③の事件の上告趣意書が出た。
 やっかいなオービス事件について、検察側の最終的な見解、姿勢がはっきり打ち出された、ということだ。
 それは要するに、こういうことだった。
「客観的な裏付けとなるデータは一切なしに、オービスのメーカー社員のセールストークにまんま乗っかって有罪とする、それは確立された採証法則だ! 検察はそこから一歩も退く気も進む気もない!」

 そしてとうとう、来週、来た(来ることがわかった)のだよぅ、2件も、東京簡裁に道路交通法違反の新件が!!!

 もちろん、ラーメン屋台や100円マンガの路上販売など、道路の不正使用かもしれないし、むりやり略式に応じさせられた運転者が自ら正式裁判を請求した事件なのかもしれない。
 だが、オービス事件の正真正銘の新件かもしれない。
 どんな事件か、ああん、わくわくどきどきするよぉぅっ!!

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2006年9月15日 (金)

放置違反金2200万円 反則金500万円

 1泊2日傍聴の旅、をやってる間に、いろいろ報道があったようだ。
 以下は産経新聞の香川県内ニュース。

 県内、放置違反金で納付8割

 道路交通法の改正で駐車違反取り締まりの新制度「放置違反金制度」が導入されて3カ月が経過したが、県内での駐車違反で、警察に出頭する従来の反則金の納付件数が8月末現在で18・5%にとどまり、放置違反金による納付が81・5%に上ることが県警のまとめで分かった。
 放置違反金は反則金を納めないドライバーに代わり車の所有者に違反金を科す制度。ドライバーと所有者が同一人物でも所有者として放置違反金を払えば、ドライバーとして違反点数を科されることはない。制度のすき間を利用しているドライバーが増加しているとみられる。
 県警交通指導課によると、6~8月に県内で計2555件の駐車違反のステッカー(確認標章)を張り付けた。うち、1818件で反則金、放置違反金の支払いがあった。
 内訳は反則金の納付件数が337件(18・5%)、放置違反金は1481件(81・5%)。金額ベースでは、反則金が約500万円、放置違反金が約2200万円だった。駐車違反したドライバーの出頭率は例年70%前後だったが、6月以降は1割強に激減した。
 放置違反金を納付しなければ、車検を受けられないなどの罰則がある。香川陸運支局は8月8日、放置違反金を滞納した愛媛県四国中央市内の女性の乗用車の車検拒否を行った。こうした理由による車検拒否は四国では初めてという。  (09/12 09:31)

 こぉーれは面白い!
 警察庁のデータを見ると、05年の香川の駐停車違反の取締りは、3763件。
  3763件 ÷ 12カ月 × 3カ月 = 約941件
 いわゆる単純計算をするなら、05年(の3カ月間)は約941件だったのが、ステッカー取付ベースで2555件、カネの納付ベースで1818件へと激増したわけだ!

 「金額ベースでは、反則金が約500万円、放置違反金が約2200万円」だという。
 それぞれの件数で割り算すると、反則金も放置違反金も、1件当たり約1万5000円。
 それをもとに、05年の3カ月間の駐禁の反則金収入を計算すると、
  941件 × 1万5000円 = 1411万5000円
 だから今年(の3カ月間)は、反則金は900万円ほど減って、放置違反金という新しいダイレクトな収入が2200万円生まれたわけだ。
 反則金の減収分を引いても、新しい収入は1300万円ほどになる。
 これを12カ月続けるとすれば、およそ5200万円ですか。
 ここから、確認事務(新しい取締り)の委託費等々を引いても、香川はだいぶ増収になるはず。

 ま、反則金は、稼いだ自治体にそっくり交付されるわけじゃないし、香川はもともと駐禁取締り件数が少なかったので、どんと増やすことができたんだろう、という事情もあるし、そもそも私の計算が合ってるかどうか怪しいが(笑)、全国的にはどうなるんだろね。
 もし、全国的に増収となった場合、都道府県はその増収分をどこへまわすんだろう。
 いや、来年度は委託の規模をかなり増やすらしく、今年度は赤字覚悟で契約を取った業者も、そろそろ儲けに転じようとするかもしれない。
 どうなるんだろうね。私は楽しみでたまらない。

 記事には、
「駐車違反したドライバーの出頭率は例年70%前後だったが、6月以降は1割強に激減した」
 ともある。
 逃げ得を許さないために、と始めた制度で、逃げ得が激増したわけだ。
 まぁね、逃げ賃(放置違反金)を払っての逃げ得だけども。

 「駐車監視員に「公務執行妨害」 全国で逮捕者30人に」とANNニュース。
 こういう発表をするからには、警察庁は全国都道府県警のデータを集めてるってことだ。
 さっそく開示請求しよう。

 そ、そういえば富山県警と静岡県警から開示決定が出てるのに、ほったらかしだった。
 長野、滋賀、京都、兵庫県警へは、水曜に中津川で切手を買って封筒詰めし、木曜に名古屋から投函したよ。ってロシア民謡みたい。

 散歩するヒマがない! 日曜にプールへ行って血圧を測定したら、運動の直後なのに約130-90。やっぱ散歩を怠ってると血圧が高くなる、と震撼したのに…。

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2006年9月14日 (木)

中津川簡裁と名古屋地裁・簡裁 1泊2日傍聴の旅

 さてさて、今日の記事は長いよぅ。休み休み読んでくださいね。

 13日(水)は早朝から高速バスに乗り、またも中津川簡裁のオービス事件を傍聴してきたのだ。
 中津川市役所では、今回は定食・半ライス370円を食ったよ。
 小さな茶碗のご飯(それでも農林水産省第5食堂の半食よりずっと多い)と、赤だし味噌汁と漬け物と、惣菜はハンバーグ、揚げ物、肉野菜の煮たの、から選べるところ肉野菜に。これで370円は、かなりお得だろう、ねえ。

 今回は、最終弁論(13:30~14:22)と、結審に当たっての被告人の最後の陳述(14:22~14:37)。
 岩野壽雄弁護人の最終弁論は、凄かったねえ。
 こういうの、お願いして書面をもらえば内容はわかるんだが、やっぱナマで聴くのは違う。

 面白かったのは、岩野弁護人が最初に、「体調が良くないので座って弁論を行いたい」旨言ったのに対し、山崎松三裁判官が検察官にわざわざこう言ったこと。
「検察官、今のに対してご意見は」
 はあ? 弁論を立ってやるか座ってやるか、法的に手続き的に何の意味もない。
 そんなこと、いちいち検察官の意見を求めるなんて、「私は検察官の下僕です」と言ってるのでなければ、公正中立でない者が公正中立をアピールしようとして、ちぐはぐなことをやってる、としか思えないんだけど。

 弁論のなかに、こういう部分があった。
「本件は、当職(※岩野弁護人)の33年に及ぶ裁判官としての、6年の弁護士としての、それぞれの経験を通してみて、希有の審理が行われた案件である」
 たしかに希有だと、何度か傍聴してきた私も思ったよ。

 それから、中津川駅近くの「五平餅の喜楽」へ寄り、みんなで一服。
 喜楽のご主人、傍聴に来てくれていたのだ。
 『五平餅味栗毛』という冊子によると、「中津川で最も古い歴史を持つ昭和18年創業の五平餅の老舗」だそうだ。
 私は1人だけ昼間っからビールを飲んぢゃう。

 それから名古屋へ移動。
 栄(さかえ)の珍しい店で、ある方々と秘密の会合(笑)。
 お2人とは初対面なのだが、なかなか良さそうな人たちで安心。

 深酒はせず、キャバクラへも引っかからず、ビジネスホテルで1泊。
 14日(木)は朝から、名古屋の裁判所合同庁舎。
 地裁刑事第1部B係(池田信彦)裁判官の704号法廷で傍聴三昧。
 検察官は、なんちうかルノアールの絵画を思わせる、しかし生意気風なお姉さん。女性の立会い検察官は、ああいう人、多いね。って偉そうにすんません。
 以下、開始時刻は開廷表のとおり。

(1) 9時55分 道路交通法違反 判決 在宅
 坊主頭でジーンズにデイパックの被告人は5分遅刻。
 懲役6月・執行猶予3年。訴訟費用については言及せず。
 朝寝坊してイベント会場へ急ぐため、60㎞/h制限を161㎞/hで走行したんだそうだ。
 前科前歴なしで懲役6月(速度違反の最高刑)とは、一般道だったんだろうか。
 裁判官が「執行猶予の意味はわかりますか?」と被告人に尋ねることはよくあるが、池田さんは尋ねて被告人に答えさせていた。へえ。

(2) 10時 窃盗 審理 身柄(拘置所)
 被告人は俳優顔。
 社会へ出たら再び雇うという社長(?)と、内縁の妻(狭心症で不整脈ありと弁護人)が情状証言。
 宣誓書の文面は、東京とは違うんだね。
「本当のことを申します。知っていることを隠したり、ないことを申し上げたり致しません。以上のとおり誓います」
 そんなふうな宣誓だった。ちなみに東京は…。
「良心に従って真実を述べ、何事も隠さず、偽りを述べないことを誓います」
 客として行っていたスナックのママの車から財布(?)を盗み、郵便局のキャッシュカードで223万円を窃取。あてずっぽうで暗証番号を押したところ、3回目でヒットしたんだそうだ。
 求刑は懲役1年10月(の実刑)。

(3) 10時40分 業務上過失致死 判決 在宅
 リクルートスーツの、見た目しょぼい若者、という感じの被告人。
 制限40㎞/hを90㎞/hで走行。左側から左折して出てきた車を避けきれず、対向車線へ出て、対向車と衝突。被害者を死亡させたんだそうだ。
 禁錮3年・執行猶予4年。
 事件番号は「平成17年」。速度等について否認していたらしい。
 事故で人を殺しても、ほとんど執行猶予、と『交通死―命はあがなえるか』にあったのを思い出す…。

(4) 10時50分 恐喝 審理 在宅
 論告・弁論。
 被告人は現役の暴力団員で、17、18歳の暴走族に因縁をつけて現金50万円を脅し取ったと検察官。
 明示の金銭要求はしておらず、その後の請求もしていない、と弁護人。
 求刑は懲役3年。

(5) 11時10分 大麻取締法違反 審理 身柄(拘置所)
 同じ弁護士が弁護人。これも検察官によれば、現役の暴力団員。
 開廷表では「等」となっていなかったが、どうも、グループを組んでのATM荒らし? 被害総額は2200万円を超えているとか。
 求刑は懲役5年(の実刑)と、押収してある大麻没収。

(6) 11時40分 建造物侵入・窃盗 審理 身柄(留置場?)
 サッカーのユニフォームのような格好の、中国の少年風の被告人。
 少年風というのは、連行してきたのが私服の男3人で、ええっ? 何? 拘置所でも警察留置所でもないなら鑑別所とか? と私が勝手にイメージしたせい、ということがある。
 腰縄は青。もしかしたら私服の警察官なのか。不明。
 バールなど犯行用具を車に積んで、仲間と盗み(店舗荒らし?)をくり返していたそうで、余罪があり、「合議事件と併合」になるらしい。

 次々と、よくもまあ、いろんな事件があるもんだ。
 裁判官という仕事もたいへんだ。検察官もずっと同じ。たいへんだ。

 これで午前中は終わり、地下の食堂へ。
 東京の裁判所ビルの地下食堂より、だいぶお得感あり。
 大名天丼(だっけ?)か、わらじカツカレーか、悩んだ末、後者に。460円。ご当地感はなかった。失敗。

 それから、家裁と簡裁民事のビルと、いわゆる交通裁判所とはちょっと違うらしい交通違反処理の建物、をぶらぶら見学。
 職員とモメてる、ラフな格好の男性がいた。
 勝手にどこかへ入った…? トイレに入ってはダメなのか…? よくわからなかったが、ぎょっ、男性のズボンの腰とお尻のところに何やら茶色いものがべったり! とりあえず洗おう、とか職員が…。うんち? ええっ、なに?

(7) 13時20分 危険運転致傷 判決 在宅
 被告人は、黒スーツ、髪ぼさぼさ(今風のヘアスタイル?)。左手薬指にリング。
 酒酔いで対向車線を走り、赤信号無視で80㎞/hで交差点に進入、衝突。運転者に全治約1カ月、同乗者に71日間のケガを負わせたんだそうだ。
 懲役2年6月・執行猶予4年。
 私は事故のことはよく知らないが、危険運転でその量刑なのか、とは思ったよ。

 そして13時30分から、名古屋簡裁・刑事2係(山本正名裁判官)403号法廷。
 このレーダ事件を傍聴したくて、名古屋に1泊したのだ。
 前夜、栄でお会いした「ある方々」の1人は、この被告人なのだ。

 機械はEY-020C。
 松下通信工業、改め(親会社に統合され)松下電器産業の、ヤマダサトシ社員の尋問。
 宣誓のとき、全員起立。おぉう、そういうの久しぶりだ。
 地裁の池田信彦裁判官の法廷では、証人以外みんな座っていた。

 ヤマダ社員は、大学院卒業(電子情報工学専攻)だという。
 私がスピード違反事件を傍聴してきた限り、メーカー社員では最高学歴だ。

 検察官(珍しく上着とズボンの色が別。どこかスナックのバーテン風)の尋問には、もう、うんざり。
「コップがここにありましたね?」
「では、ここにあったのはコップですか?」
「そうすると、コップがあったのはここということで間違いないですね?」
 みたいな。
 よっぽど自信がないのかな? と感じた。
 具体的な内容は、上記リンク先のサイトを待つとして…。
 今回のヤマダ社員も、三菱電機、東京航空計器の社員と同様、旅費日当の茶封筒を受け取るのかと思ったが、そのシーンは見られず、証言が終わるとすぐに退廷した。
 松下の社員は、旅費日当を受け取らないんだろうか。
 だとしたら、偉い! そんなことを「偉い!」と思えるのがスピード違反裁判なのだ。
 あと、山本正名裁判官、だーいぶ変わった感じだね。
 テキパキ感がものすごい。進行というか、裁判官としての反応に、ものすごく気合いが入ってる。あれが個性なのだろうか。そのうち鬱病になるんじゃないかと、心配したよ。

 被告人に名古屋駅まで送ってもらい、16時30分発の京王バスに。
 ありがとう! 自力で電車で行ったら、絶対迷って乗り遅れてた。

 さあ、ご相談等に対応しなければ。2日休んで、まただいぶ溜まってしまった…。

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2006年9月13日 (水)

ひき逃げ厳罰化は何を生むか

 12日(火)のアクセス数は974。自力HPのほうは781。
 駐禁取締りの民間委託がスタートしたとき(つまり私がテレビ・ラジオに出まくっていたとき)に比べれば大したことないが、それにしてもかなり多い。なんで?
 どうも、飲酒(酒気帯び・酒酔い運転)の、とくにひき逃げ厳罰化に興味をもって検索してきた方が多いように思われる。ありがとございます。

 今ここでは、1つだけ、どうにも不思議なことを述べておく。

060913_  ひき逃げ厳罰化の報道は、私がここまで見てきた限りでは、どれも、00年か01年のひき逃げ人身の件数を引き合いに出してたんじゃないかな。
 だが、右の画像(警察庁の統計)を見てほしい。

 1999年11月28日、東名高速で飲酒トラックが乗用車に突っ込んで幼い女児2人が焼死するという無惨な事件があった。
 その後、トラックの飲酒運転のこと、その厳罰化を求める声が、これでもかと報じられた。
 そして2000年2001年12月末、危険運転致死傷罪が創設された。
 2001年2002年6月には、飲酒運転の罰則が大幅強化された。

 93年から6年間かけて1574件増えたひき逃げ人身は、00年の1年間だけで5269件増えた。
 01年には2453件増えた。
 02年には2079件増えた。

 厳罰化は、ひき逃げの大きな動機、誘因になった…。
 そしたら、今回のひき逃げの厳罰化は、最後まで逃げ切ってやろうとする者の激増、翌朝自首する者の激減を生むんじゃないか…。

 99年以前のデータを見るなら、そう考えるのが自然ではないのか。
 そのことを、なぜ誰も言わないのだろう。
 いや、言ってるのかな…。

 じゃあ、本当はどうすればいい、どうあるべきと私は考えるか…。
 とにかく今日はもう出かけなきゃ。

 名古屋のみなさんへ。
 名古屋簡裁で、こんなレーダ裁判をやってるそうですよ。

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2006年9月12日 (火)

NシステムとTシステムとの接続

 いま気がついた。
 99年の10月あたりの発出だったか、

警察庁 丁刑企発第165号 自動車ナンバー読取システムとの接続について

 Tシステムで読みとったナンバー情報も、Nシステムといっしょに使っていい、接続していい、というこの通達、たしか警察庁の訓令・通達のページにあって、私はそこからプリントアウトしたはずなのだが、消えてるんだね。
 プリントアウトを書斎内紛失して、何度も警察庁のそのページを見たんだが、見つからなくて、あれ…? と思ってたんだが、消えてたんだね。

 Nの設置場所は、秘密だ。
 開示請求しても、犯罪捜査に支障をきたすとか、犯罪者から攻撃されるとかいう理由で、開示されない。

 一方、Tは、タテマエは、交通信号機なんかの並びになるため、設置場所が開示される。
 しかし、本当はNと同じ働きをする。

1、Tの設置場所も秘匿する
2、NとTを接続するんだという通達を秘匿する

 後者を選んだ、ということなんだろうか。
 そうすると、HPにアップしちゃった担当者は、叱られたんだろうか…。

 でも、私がこうやって記事にしてるし、書斎内で見つけたらアップする可能性があるし…。
 そのうち、Tの設置場所も開示されないようになるんだろうか。そんなぁ…。

 いや、当ブログは、まだまだ、一部の物好きな方しか見てないといえるから、当分は大丈夫かな…。
 一部の物好きな方しか見ないといえば、このブログ…。
放置車両確認事務・駐車監視員他総合ビジネス情報ブログ
 これも人気blogランキングに登録していたので、クリックして見てみたら、週間INが40で111位だった(12日14時50分現在)。
 ワタシ的には、参考になる(ことがあるかもしれないのでときどき見ておきたい)ブログなんだけどねぇ。

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バスカメラと環境対応型Tシステム

 ここ数日、ご相談等の対応にほとんどかかりっきり。
 管理のためエクセルに入力したのは、新規だけで3107件。
 同じ日の同じ時間帯に同じ容疑で、しかし遠く離れた地方で捕まってる方がいたり、同姓の方が続いたり、いろいろある。

バスカメラ ナンバー照会し警告 スムーズ運行に「一役」
 路線バスに搭載したカメラで、専用・優先レーンで違法走行や違法駐車をしている車両を撮影する「バスカメラ」システムの運用が、東京都内などで始まり、スムーズな運行に一役買っている。映像を解析して違反車両の使用者に警告することで違法走行を抑止する効果があるためで、複数の路線でバスの運転速度が上がっていることも実証された。業界では今後も導入路線を拡大していくつもりだ。

 と毎日新聞(記事はその一部)。こうもある。太字は今井。

 このうち都内では、東急バス(目黒区)と西武バス(埼玉県所沢市)が渋谷区と杉並区の計3路線で、合わせて車両10台にカメラを搭載。システムの仕組みは、まず運転台と運転手の頭上に計2台のカメラを設置、1台で交通状況を広範囲に、もう1台でレーン内に進入している違法車両のナンバーを撮影する。撮れた映像は記録媒体に保存され、東京バス協会が解析。レーン内で違法走行や違法駐車を繰り返している車両について、国交省へナンバー照会する。特定された所有者に対して、撮影された日時・場所を記したうえで、レーン内への違法進入をやめるよう文書で警告。これまでに計84件の警告文書を出した。また、違法進入が多い場所については警察に情報提供して取り締まり強化も促してきた。

 Nシステム、Tシステムは、ナンバーの文字情報を機械的に読みとる。
 「バスカメラ」はどうなのか。
 記事からは、人間が人力で読みとるように推察される。
 念のため、東京バス協会に電話してみた。

 そしたら、なんと!!
 なんつって(笑)、やっぱり人力で読みとるんだそうだ。
 後ろから交通の状況や車両の後ろ姿を撮るだけであり、肖像権の問題は生じないんだそうだ。
 でも、カメラはけっこう高価で、『ラジオライフ』の広告欄を見慣れた者にはギョッという感じだった。
 いずれ、NやTのように電子的に読みとるシステムが普及していくんじゃないかな。

 昨日はNの話をしたが、Tシステム(旅行時間計測システム)、これもかなりの数になる。
 端末装置の設置場所がわかる文書について、すでに開示を受けたか、間もなく開示を受けるのは、北海道、青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島、茨城、栃木、群馬、千葉、東京、神奈川、新潟、長野、静岡、富山、石川、福井、岐阜、愛知、三重、滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山、鳥取、島根、岡山、広島、山口、徳島、香川、高知、福岡、佐賀、長崎、大分、熊本、宮崎、鹿児島。

 このうち、青森、岩手、栃木、群馬、鳥取、島根、山口、徳島にはTはないそうだ。
 熊本はなぜか53カ所(開示文書では「地点」)もある。
 メーカーは三菱とオムロンで、オムロンのほうが多い。
 熊本は、オムロンの会社または偉い人の、ゆかりの地だとか?

060912t  東京は、やたら多くて354カ所。
 驚くのは、それ以外に数十の端末装置(「環境対応型」)が、どういうわけだか大田区に集中してあること。
 これ、一部か全部か忘れたが、警察庁の予算なんだそうだ。
 大田区に何があるんだ!?
 「環境対応型」って何なんだ!?

 さて、ご相談等の対応に戻ろう。
 未対応がまだ20件近くある? えーっ、うっそぉ!
 メールのタイトルが「ご相談等の方へお願い」にあるようになっている、新規のもの、を優先的にやっております。遅れている方、申し訳ありません。

 情報公開のほうは、次々開示決定をもらい、郵便小為替も切手も買ったし銀行振り込みも終わってるのに、そのあとの作業にかかれてません。もうすぐ…。

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2006年9月11日 (月)

国民監視網せばまる!

 昔、『捜査網せばまる』という映画があった。
 さしづめこれは、「国民監視網せばまる」か。
 以下は朝日新聞、の栃木県版ていうのかな。

県警、Nシステム増強へ
2006年09月09日

 重要犯罪の捜査が難航する中、県警は自動車のナンバーを自動で読み取る装置「Nシステム」の増強に乗り出す。手始めにコンピューターのシステム設計費として714万円を9月補正予算案に計上した。プライバシー侵害につながりかねないとの議論もあるが、県と県警は同システムの補強で犯人逮捕に役立てたい考えだ。

 Nシステムは設置地点を通過する車両すべてのナンバーなどを記録し、コンピューターに一定期間保存する。旧南河内町の5億円強奪事件をはじめ、さまざまな犯罪捜査で活用されている。

 今回予算案に計上するのは「簡易Nシステム」と呼ばれるもので、現行のシステムより設置しやすいのが特徴。従来は道路上に門型の構造物を設置し、ナンバー読み取り用のカメラなどの機材を数台並べているが、簡易型は既存の信号柱に取り付けられる。1カ所に1400万円かかった費用も900万円に抑えられるという。

 従来型は今年度末までに県内で30カ所に達する見通し。簡易型は補正予算が成立すれば、来年度半ばにも運用を始める予定だ。県警によると「100カ所以上」の設置を検討しているが、設置個所は捜査上の秘密のため、明らかにしていないという。

 昨年12月に発生した今市女児殺害事件では、連れ去り現場から茨城県内の遺体の遺棄現場まで犯行に使用されたとみられる車の特定や走行経路が分からず、捜査が難航する一因にもなっている。

 事件以後、県警は同システムの強化を強く希望しており、高速道路や国道、県道だけでなく市道などにも範囲を広げる考えだ。県財政課も「安全・安心の県づくりや治安の向上という必要性にかんがみて、早急に対応しなければいけないと判断した」としている。

 犯人の移動のみならず、一般市民の動きも網羅的に把握できるNシステムをめぐっては、東京都内の弁護士らが「移動を監視されるなどプライバシーを侵害された」として国に損害賠償を求め提訴したが、最高裁で敗訴が確定した。

 一審の東京地裁判決は原告の請求を棄却したものの、Nシステムが数多く設置されれば国民の行動に対する監視の問題が生じる可能性があるため「目的や方法を一切問わず収集が許される情報とはいえない」と乱用にくぎを刺している。

 へえっ!!
 浜島望さんが、「信号柱などに取付けられ、目立たないNが増え始めてますよぉ」と言っていた、それがこんな形で警察側から発表されるとは! 驚くというか感慨深いというか!

警察がひた隠す 電子検問システムを暴く Book 警察がひた隠す 電子検問システムを暴く

著者:浜島 望
販売元:技術と人間
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 浜島さんによると、栃木の「従来型」のNは現在16カ所。
 それを30カ所に増やし、「簡易Nシステム」を100カ所以上…か。
 栃木だけにとどまるはずがない。
 全国数千カ所で、電子の目が光ることになるんだろう(記事にある裁判の時点では全国400カ所)。
 Tシステム(旅行時間計測装置)が得たナンバー情報も、Nと連動させていい、との通達も出てるし。

 まぁね、「もっと監視を!」が国民の合意であるなら、それも良かろうとは思う。
 ただ、それって、
「警察は正義でなければならない。正義であってほしい。よって警察は正義である」
 という論法の上にあるんじゃないのか。

 愛媛県警から流出したとされるNデータをダウンロードしていじると、その便利さにを舌を巻く。道路の地点、日時、ナンバーの陸運支局名、4桁の数字、等々をクリック一発、たちまち検索できてしまうんだから。
 犯罪者は偽造ナンバーを取り替えたりするようだが、野党議員や反戦運動のおばさん、その親戚やご近所の人たちは、あんまりそんなことしないだろう。
 ※ 親戚や近所の人たちを、「なんで私が警察から見張られてるの? あの人とつき合ってるから?」とびびらせ、ターゲットを孤立させるのも、ひとつの作戦だ。

 「もっと監視を!」と言うなら、同時に、
(1) いつどんな理由で誰がどの情報を閲覧したか、をしっかり監視し、
(2) 目的外の利用をした者、させた者は「3年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処す」とか、
(3) また、国民の側は、自分の車の移動情報を、いつ誰が何の目的で閲覧したか、開示請求できるとか、
 そういう手当が必要と思うけど。
 しかし、世論を動かすのは“ワンフレーズ”。
 「もっと監視を!」だけで突き進んでいきやすいんだわねぇ。

群衆心理 Book 群衆心理

著者:ギュスターヴ ル・ボン
販売元:講談社
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 え? テロ対策?
 はは~、それは肯ける気がする。
 私ゃ世間のことはよく知らないんだが、ジャマな日本国憲法を変え、某巨大帝国の同盟軍になりたいと、はっきり打ち出してる人(たぶんお金持ち)が、内閣総理大臣になるんだとか?
 もしそうならテロ対策は当然だし、戦時体制では国家が好き放題できるほうがいい。国家を監視するなど利敵行為。非国民だわさ。

 いま気がついた。非国民と被告人、mとnの違いなんだね。

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2006年9月10日 (日)

そんなときだけ 特効薬を 観客席から 求めても

 ところで、 「飲酒・ひき逃げ」に厳罰を、という動きが出てきている。

 酒気帯びの罰金が02年6月1日、上限5万円から30万円に引き上げられ、その後、
「検査拒否の罰金が5万円のままでは、拒否したほうが安上がりだ。これはマズイ」
 ということで、そっちも30万円に引き上げられた。
 危険運転致死傷罪(最高刑懲役20年)を設けて厳罰化したけれども、逃げて酒を醒ませば業務上過致死傷(同5年)ですみやすい、だから、ひき逃げ(道路交通法72条。のうち救護義務違反は最高刑懲役5年)の厳罰化を、という主旨かと思われる。
 それはわからないじゃない。
 だが…。

 私にはどうも、北風をぴゅーぴゅー吹きつけて旅人のマントをはぎ取ろうとしている、かのように見える。酒を飲んで運転する者に、ぽかぽか太陽を、などと言うつもりは毛頭ないけれどもさ。

「まぁ、いいだろう。捕まらなきゃいいさ。大丈夫。気をつけて運転するから」
 そんな者は、いくらでもいるのだ
 人を死傷させ、しかし危険運転致死傷罪の最高刑を思い出して逃げる(または怖くて逃げてから思い出す)ような者は、ひき逃げも厳罰化になった(なる)と知れば、きっと、最後まで逃げ切ろうとするだろう。
 翌朝、自首、というケースが激減するのではないか。
 ひき逃げ事件(人身)の検挙率は、どんどん下がって04年は26.3%。
 さらにがくんと下がるのではないか。
 ※ 「死亡・重傷」に限っての検挙率は56.3%(04年)。

 車はぴかぴかで便利で快適で格好いいが、一瞬で凶器に変わる
 2tもの重さに速度が加わるのだから、凶器にならないはずがない。
 素面(しらふ)でも事故は起こる。
 そんなものを、酒を飲んで運転するなど論外、なのだ。

 …なのだが、運転する者自身は上述のとおりだし、その周囲の、酒を飲ませたりいっしょに飲んだりする友人、家族、親戚、同僚、同業者、何かの仲間、飲食店主、店員、また運転者が酒気を帯びているとわかっていて同乗する者の意識が、運転する者自身よりずっと低いというか甘いというか、そういう社会のまま、とびきり悲惨な事故(事件)が起こって大きく報道されると、世間は観客席から特効薬を性急に求める…この構造では、まったくどうにもならんだろ、と私は思う。 
 
 ※ 誤解のないよう言っておくが(ってどんな誤解かな?)、私も昔(30年近く前)は、「俺は運転うまいし注意するから大丈夫さ」と思って、毎夜のように原付バイクを飲酒運転してた。

 ※ タイトルを都々逸(どどいつ)にしてみたの、わかった?

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 ※ 速報! 秋田のオービス事件、検察側が上告趣意書を出したそうだ!

超過70キロで懲役5月?

 以下は朝日新聞の記事の一部。太字は今井。

裁判費用にも裏金? 岐阜県、交通違反の元職員に渡す
2006年09月10日00時36分
 岐阜県の裏金問題に絡み、約2億8000万円の裏金が隠された県職員組合の元役員が、悪質な速度違反を繰り返して有罪判決を受けた職員に対し、集約された裏金の中から20万~30万円の現金を渡していたことが、弁護士による検討委員会の調査などでわかった。この職員は刑が確定する前の01年11月に依願退職した。
 関係者によると、裏金を受け取ったのは、健康福祉環境部にいた30代の男性職員。00年に長野県内の国道で最高速度を70キロ上回る120キロで走行したとして、道路交通法違反(速度超過)の罪で在宅起訴され、岐阜地裁で01年に懲役5カ月(執行猶予2年)の有罪判決を受けた。それまでに2回にわたって速度違反で検挙された前歴もあったという。
 職員は判決を不服として名古屋高裁に控訴したが、刑が確定。裏金はこれらの裁判費用に充てられたといい……

 これまで裁判を傍聴してはエクセルに入力したデータが444件。
 そのうちスピード違反が158件。
 超過40㎞/h以上を10㎞/h刻みで分けると、超過70㎞/h以上80㎞/h未満は一番少なくて、9件。
 ※ 別件のスピード違反との併合は除く。
 9件のうち8件は、制限40㎞/hの一般道の事件も含め、罰金10万円。 
 残る1件は、犯人隠避教唆(オービスで身代わりを立てた)との併合で、懲役1年執行猶予3年。

 別の見方をしてみよう。
 スピード違反で懲役5月(ごげつ)は、たった4件。
 1件は、113㎞/h超過(執行猶予3年)。
 1件は、82㎞/h超過と73㎞/h超過との併合(執行猶予2年)。
 1件は、53㎞/h超過と無免許との併合(執行猶予3年)。懲役5月のほとんどの部分は無免許と解される。
 1件は、66㎞/h超過で否認して簡裁へ公判請求され、第1回公判で、別に公判請求されていたスピード違反(かなりの超過?)があることがわかって地裁へ移送された事件(執行猶予3年)。

 私がどうも不思議に思うのは、記事の事件が、70㎞/h超過でなぜ懲役5月なのか、ということ。
 東京と違って岐阜は、略式(罰金)か公判請求(懲役)かの境(原則としての境)が、超過80㎞/hではなく超過70㎞/hなのかも、とは思う。
 とくに、地方では、一般道だと超過70㎞/h以上で公判請求、という運用をしていておかしくない。

 でも、だったら、懲役3月でいいのではないか。
 境が超過60㎞/hだとしても、懲役4月でいいのではないか。
 「前歴」2回は、量刑を1月も2月も変えるほどの理由では普通はない。
 執行猶予が2年てことは、情状は良かったはずだし…。
 これ以上のことをあれこれ想像で述べると、長くなる、やめとこう。

 とまぁ、こういう報道に接してマニアはまずそんなことが頭のなかを駆け巡るってことね。

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※以下、2010年8月28日追記

 「教えて!goo」の「速度超過で起訴されました」からこのページを訪問された方へ。
 まずは、リンクを貼って下さった方、ありがとうございました。
 以下、簡単に。

(1)裁判の判決が、罰金刑になる可能性はないか?

 可能性があるかないかでいえばありますが、一般的に極めて低いです。どうしても罰金刑を望むなら、公判請求される前に努力しなければなりません。どんな“努力”があり得るかは、拙著『改訂新版 なんでこれが交通違反なの!?』のQuestion134をご参考に。

(2)過去に罰金刑を受けた場合は、初犯扱いにならないのか?

 「初犯扱い」が何を意味するのか分かりませんが、過去に罰金刑を受けた事実がある以上、その被告人は「罰金前科1犯」です。一般的には、10年も前の罰金前科はあまり影響しないと言えます。

(3)懲役刑の場合、執行猶予のつく可能性はどれくらいか?

 一般道で超過73キロ。前科は10年前の罰金前科のみ…。他に特別悪い情状がなければ、執行猶予となる可能性は100%といえます。ただそれは、「もしかしたら実刑かも」と不安な被告人の場合であって、「100%執行猶予さ(笑)」と余裕の被告人の場合は、また違ってくるかもしれません。

(4)弁護人を選任しないことで裁判上不利になるということはあるか?

 被告人が選任しなくても、いちおうは懲役刑(執行猶予付きでも懲役刑は懲役刑)を科す裁判なわけですから、裁判官が職権で国選弁護人をつけるでしょう。弁護人ナシで裁判になった場合、それゆえに被告人の権利が守られない、ということがないよう、裁判官はていねいにやってくれるでしょう。

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2006年9月 9日 (土)

放置違反金の自動引落し

 8日(金)、やっぱり裁判所へ。
 霞っ子クラブのmixi の公判予定に、8日10時から東京地裁で、業務上過失致傷・道路交通法違反・犯人隠避教唆、というのがあり、
「事故って(刑法211条)、逃げて(道路交通法72条)、身代わりになってくれと誰かに言った(刑法61条と103条)んだろうけど、逃げた動機は、たぶん無免許か飲酒運転。飲酒なら福岡の事件と似ている。ナマの公判を見ておきたい」
 と出かけたのだ。

 動機は、飲酒だった。
 しかし、逃げたおかげでアルコールは検知されなかったらしく、飲酒運転は起訴事実には入ってなかったような。
 被告人の父親が情状証人。「息子は非常に怖がり」と言っていた。

 ところで、その8日、アクセス解析のリンク元に、「車庫法(自動車の保管場所の確保等に関する法律)」の8時間、12時間の根拠は薄弱だという記事があり、その記事中のリンク先に、こんな報道があった。

[差し押さえ]駐車違反金で、車「所有者」の預金を 公安委
 駐車違反金の納付命令に従わなかったとして、東京都公安委員会は8日、車を所有する東京都千代田区の会社から、違反金と同額の3万円を差し押さえた。今年6月施行の改正道路交通法で、運転者が違反金を納めない場合、代わりに車の所有者に納付を命じることができるようになった。警察庁によると、これに従わない所有者への差し押さえは、今回が全国初のケースとなった。
 警視庁によると、この会社が所有する普通トラックは今年6月1日と翌2日、中央区と渋谷区の駐車禁止区域の路上にそれぞれ放置され、駐車監視員らに違反の確認標章を取り付けられた。
 しかし、運転者が名乗り出なかったため、都公安委は7月4日、同社に違反金の納付を命令。督促状に回答もなく、9月8日、同社名義の銀行預金から2回分の違反金として3万円を差し押さえた。 【佐々木洋】 2006年09月08日22時32分

 「駐車違反金」というのは存在しない。
 ま、駐車違反の放置違反金、を合体させたと解そう。

 違反者が正直に(バカ正直に)出頭しない等の場合の、車の持ち主(車検証上の使用者)対する責任追及のうち差押えは、以下のような流れになっている。

 確認標章(新しい駐禁ステッカー)の取り付け
   → 放置違反金の仮納付の納付書と、弁明通知書とを郵送
      → 本納付の納付書を郵送
         → 督促
            → 差押え

 督促について定めているのは、道路交通法51条の4、13項。
 その後段に、こうある。

この場合において、公安委員会は、放置違反金につき年十四・五パーセントの割合により計算した額の範囲内の延滞金及び督促に要した手数料を徴収することができる。

 毎日新聞の記事には、2回で「3万円」とある。
 1万5000円2回、と解するのが相当だろう。
 記事は、「延滞金及び督促に要した手数料」 は徴収されなかったように読める。

 今は詳細は省くが、私も昔、交通違反関係で差押えを食らったことがある。
 銀行の通帳の件名欄に「差押え」と見慣れぬ文言が印字された、自動引落しだった。
 私のほうの手間は一切ない。

 駐禁の新制度は、要するに、形が違反でありさえすれば、個々の迷惑性などには関係なくとにかくカネを取るもの、といえる。
 早い話、運が悪けりゃカネを取られるゲームのようなもの、とさえいえる。

 「延滞金及び督促に要した手数料」、あるいは差押え自体の手数料を(それは法律的にどうなのか知らないが)、多少徴収されたとしても、
「放置違反金を振り込みに銀行や郵便局に行くのも、そもそも何かの通知を開いて読むのも面倒だ。カンペキ知らん顔してるから、欲しけりゃ持ってけ。差押え(自動引落し)を食らった? あ、そ。ご苦労さん」
 という人は、当然いるだろう。
 そういう考え方のほうが、新制度になじむ、ともいえる。

 そうすると、やがて、ETCのような形の自動引落しになっていくかもね。
 エレクトリック・チューキン・システム、なんつって。あ、それだとETSか(←CとS、よく気がついたな)。  
 料金まとめ払いの公道駐車場、便利なプリペイドカードをご利用ください、なんつって。

 ただ、そのためには、反則金と二本立てではダメだ。
 間借りなりにも刑事罰の対象としておいてはダメだ。 
 刑事罰の対象から外し、完全な行政制裁金にしなけれけばならない。
 そのとき、取締りの民間委託は、駐禁以外にも広がるチャンスが(行政制裁金でないときより格段に)ある。 
 行政制裁金制度は、警察庁の悲願でもある。
 どんな“識者”が、いつ、どんな理由づけで、言い出すのか。
「ここは、やはり、放置違反金一本にすべきでしょう」
 と…。

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2006年9月 8日 (金)

取締りの警察官が違反者を殴った!?

違反して停止させられ暴言吐く…警官キレて殴る蹴る」とZAKZAK。以下はその一部。

 警視庁は7日、富坂署地域課の男性巡査長(27)が東京都文京区後楽1丁目の路上で、交通違反の取り締まり中、一時停止違反の車の男性(24)と同乗者の男性(25)の顔を殴るなどしてけがを負わせたと発表した。
 巡査長は事実関係を認め、「違反者に暴言を吐かれたので頭にきた」などと話しているという。同署は特別公務員暴行陵虐容疑での立件も視野に巡査長から事情を聴いている。
 調べでは、巡査長は6日午後5時半ごろ、一時停止せずに逃走した男性2人の車を追跡。停止させた後、車から降りた2人と口論になり、顔を殴ったり、右足をけったりしたという。

 読売新聞によると、
 この時、車から降りてきた運転手の男性(24)と口論となり、この男性の顔を殴った上、止めに入った助手席の男性(25)の顔を殴ったり、足をけったりしたという。
 なのだそうだ。
 こういうのが報じられるのは、初めてじゃない?
 世の中、なんだかどんどん…という気がしてくる。
 今月下旬発売の『ザッカー』に書いたあのことも、多少は影響あったのかもしれないが、でも、この巡査長、他の取締りでも、近いことをやってた可能性がある。
 そのときどき、公安委員会への苦情申出を利用しておくと、警察のほうも「偶発的な出来事で」とは言えなくなってくるわけだ。苦情申出は、そういう役立ち方もするわけだ。
 「特別公務員暴行陵虐」は重い。以下は刑法
第百九十五条  裁判、検察若しくは警察の職務を行う者又はこれらの職務を補助する者が、その職務を行うに当たり、被告人、被疑者その他の者に対して暴行又は陵辱若しくは加虐の行為をしたときは、七年以下の懲役又は禁錮に処する。
 法令により拘禁された者を看守し又は護送する者がその拘禁された者に対して暴行又は陵辱若しくは加虐の行為をしたときも、前項と同様とする。

第百九十六条  前二条の罪を犯し、よって人を死傷させた者は、傷害の罪と比較して、重い刑により処断する。

 罰金刑の選択肢がないから、略式では終われない。
 被害者から寛恕の情の調書を取れないなどで、起訴猶予にできないなら、公判請求するしかない。
 そうすると、東京地裁へ出てくるわけだ。
 「特別公務員暴行陵虐」の公判は希有だから、希有だと知ってる傍聴マニアは詰めかけるんだろうな。
 私? 期日がわかれば私も傍聴したいけど。

 さて、現在朝の7時ちょい。
 今日も裁判所へ行くか。
 5日連続行ってたんじゃ、他のことが疎かになる。
 どうしよう。
 悩む…。

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2006年9月 7日 (木)

偽造通貨行使と酒気帯びと薬事法違反と

 今週はこれで4日連続裁判所。

 霞っ子クラブのmixiのモキュもとえコミュで、「偽造通貨行使」の新件があると知り、まずはそれから傍聴。
 13時30分から東京地裁・第4刑事部(高麗邦彦・佐藤弘規・柏崎秀幸裁判官)421号法廷。
 ※ 「邦彦」の「邦」は偏の縦棒の上にカタカナの「ノ」がつく。
 ※ 「崎」は「大」の部分が「立」の下の横棒を省いたやつ。
 弁護人は、どっちかといえば年寄りで、紺色のソフト帽を弁護人席に置いた、よく見る弁護士だった。

 暴力団員ら多数(15名以上?)で共謀のうえ、05年1月1日0時25分頃、台東区浅草の浅草寺の屋台で、1万円札に模した偽造銀行券を行使した、という事件。
 隣の店で0時00分頃、偽造1万円札の被害があり、屋台の店員はそのときそれを触らせてもらい、つるつるした感じがあることを知っており、被告人から渡された札もつるつるしていたため怪しみ、灯りにかざしたら透かしがなかったので、
店員  「ニセ札じゃないの?」
被告人「じゃあ、返せ!」
店員  「(大声で)ニセ札だぁ!」
 となり、被告人は逃げようとしたが通行人に現行犯逮捕(私人逮捕?)されたのだという。

 認否で被告人は述べた。
「私は使ってません」
 真っ向否認だ。
「共謀はしたが…ヤクザの事務所へ行って…(ニセ札を)使うつもりで(現場へ)行ったが、ニセ札を見て怖くなり、断ろうとしたが、何言ってんだ今さら、お前ぜんぶ買い取れと言われ、しかしカネがないので…じゃ運転だけしろと言われ…」

 300枚のニセ1万円札が用意され、
「素手で触らないこと。怪しまれたら何としても取り返すこと」
 などと指示されたそうだ。
「使った1万円札1枚につき6000円と、余った1万円札を返すように」
 とも指示されたそうだ。

 共謀者のうち2人の調書について、弁護人は不同意。
 検察官はその2人の証人尋問を求めた。
 1人は帯広刑務所に服役しており、10月3日、裁判官、弁護人、検察官で帯広へ出張尋問に行くことになった。帯広の裁判所の法廷が満杯なら、刑務所へ行くんだそうだ。は~、夜はどこで一杯やるんだろ。傍聴人代表も1名同行する、とは言ってくれなかったよ。

 高麗さんは、その1週間後を東京での次の期日と決め、2人目の証人尋問と、被告人質問と、論告・弁論までやって結審したいという。すごい急ぎっぷり。
 検察官は、出張すると前後の仕事が押すので「証人テスト」の時間がないからと…。

 検察側証人は、完璧に準備して出てくるのだ。
 それで、東京での次回期日は10月23日になった。
 論告・弁論までやることについては、検察官は、これは「論告決裁」を要する事件ですのでと、別期日を求めた。
 論告決裁…。初めて聞いたよ。へえ。

 14時20分から、東京地裁・第12刑事部(小林愛子裁判官)402号法廷(前回は515号法廷だった)で、先日第1回公判を傍聴した酒気帯びの判決。

「主文。被告人を懲役5月に処する。この裁判の確定した日から3年間その刑の執行を猶予する。訴訟費用は被告人の負担とする」

 14時24分閉廷。
 相場どおりだが、念のため傍聴に来たのだ。
 今日は私にとってこれがメイン。
 でも、これ1件のために交通費700円、往復2時間は辛いので、早めに出て偽造通貨行使を傍聴したと、そういう次第。

 終わって帰ろうとすると、402号法廷へぞろぞろ人が入っていく。
 開廷表によれば、14時30分から薬事法違反の新件。
 うー、どうしよう、ええい、冒陳(冒頭陳述)だけ傍聴して帰ろう、と傍聴してみる。
 バイアグラ100mgの最初は個人輸入代行をやってたが、そのうちシリアス20mgもいっしょに貯蔵し販売するようになったという事件だった。
 歌舞伎町の店ほかで、バイアグラ7422錠、シリアス924錠を売ったんだという。へえ。
 被告人は2人だが、弁護人は1人。
 被告人の老母ないし祖母かと思ったら、事件記録を抱えてて、あれ? と思ったらそれが弁護人だった。失礼ながら、もろ田舎のお婆ちゃんという感じのお婆ちゃん。耳が少し遠いようだった。味はあった。

 弁護人が同意した書証の、検察官による要旨告知が始まったところで、そっと退廷。
 警察庁へ。
 7月と8月の駐車違反取締り状況を開示請求。
 電子申請は100円安いけど、やっぱアナログオヤジには面倒で、だから紙で開示請求したよぅ。

 国土交通省の蕎麦食堂で、天ぷらそば大盛り350円。
 庁舎内の郵便局で、福井、滋賀等々から開示決定が出てる確認事務関係の、定額為替と、郵便切手を買う。
 まとめて買うと、けっこうな額になる。
 こうして財布から続々カネが出ていく。
 もう、すっぽこぺっぽこ、ぽこぽこぴー、としか言いようがない(泣)。

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運転中に性行為をしたことありますか?

 やっと締切り3本終わった。

 『ドライバー』は、8月23日に裁判所ビルであったことの詳細。
 「へえ!」という情報が出てくるよ。

 プラス、北海道警察の駐禁規制緩和のこと。どんな内容の補助標識かわかったので。
 これ、規制緩和というより、これまでの駐禁規制の根っこを揺るがすものといえるかもしれない。
 他の都府県も見習うべきと思う。

 『ラジオライフ』は、先日東京高裁で、被告人(一審は懲役3月執行猶予2年)の願いどおり「主文、原判決を破棄する…」となった事件の、かなり詳細なレポート。
 第11刑事部の白木勇裁判長は、
「交通違反は大量に発生し、画一的な処理はやむを得ないが、しかし個別の事情を一切顧みないものではない」
 と判決理由を述べた。
 同じ理由を、東京簡裁刑事1室3係の堀内信明裁判官も述べたことがある。
 そういうことなんだよね。

 『ザッカー』は、駐禁が放置違反金へ流れる(反則金を払う者が激減する)ぶん、警察は他の違反で反則金を稼ごうとするんじゃないか? に対する答え。
 この原稿を書くに当たり、8月に出たあるデータを調べてみた。
 驚いた!
 自分でもちょっと信じ難いのだが、データははっきり“そのこと”を示している。
 うーん、びっくりだ。

 8月6日、駐車違反の取締りについて、「熊本県商工団体連合会が熊本県警に業務用の車の取り締まりの緩和を求める要請書を提出した」という。
 これはおかしいだろ、と私は思う。
 交通違反も一応犯罪だよ。
 犯罪の検挙を、特定の業者や団体だけ許してくれって、そりゃないでしょ。
 業務用の車だからって、それ1台のために渋滞するような場所に駐車してもらっちゃ困る(もちろん、救急車や消防車など、国民の生命・財産を守るための緊急やむを得ない駐車は別だが)。
 ここは、交通の安全・円滑の観点から、また駐車需要の観点から、たとえば20分程度の駐車は許すべき場所であれば、規制から除外すればいいわけだ。
 そして、とりあえず普通貨物(軽貨物を含む)に限ってだけれども、それをやったのが、上述の北海道警なのだ。
 熊本の人たちは、北海道警から資料を送ってもらい、視察に行ってみては如何でしょう。

 熊本のそのニュース、県警側の対応が、
「ガイドラインの 見直しを含め、今後も意見を聞きながら考えていきたい」(熊本朝日放送
「現在、日時や場所を特定して警察署長が発行する駐車許可証は県の条例で定められているものの特別許可証というものは法律に根拠がないため、検討は困難などとしながらも、全国的な問題であるため警察庁に報告する」(テレビ熊本
 と、だいぶ違うのが面白い。

 ニュースといえば、
最近の調査によるとロシア人の25%は車の運転中に性行為をしたことがあるそうです
 って、ウソでしょ? 
 「問12 運転中に性行為をしたことがありますか? はい・いいえ」なんて調査、するか?

 そんな外国のニュース、地方のニュース、私がどこで見聞したかというと、「自動車ニュース&コラム」というメルマガなのだ。
 これとレスポンスだけで、ニュースは腹一杯だ、私にとってはね(笑)。

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なんでこれが交通違反なの!?―警察は教えない126の基礎知識 Book なんでこれが交通違反なの!?―警察は教えない126の基礎知識

著者:今井 亮一
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2006年9月 6日 (水)

裁判所→総務省→裁判所→警視庁

 3時にむりやり起きて『ザッカー』の原稿。
 書き進めるうち、どうしても総務省のあるデータが必要不可欠となり、中断。
 明け方じゃ電話もできんので。
 他の部分を書きつつ、世間が動き出すのを待つ。

 10時30分から東京高裁・第7刑事部で、「寺澤オービス事件」控訴審第1回。
 やっぱ荒川英明裁判官が右陪席。
 傍聴人は、ある通信社の新人研修なのかな、そういうふうな若い人たちが9人ほど来たけど、「寺澤オービス事件」を狙っての取材者は、お1人だけだったような。って私もいるから2人か。
 こんな重要事件なのに、世の中どうなっとるんぢゃ!
 ま、世の中、私の興味を中心に回ってるわけじゃないってことね。
 次回、検察の答弁書に対し弁護人が反論し、その次で判決の予定。

 その公判は13分で終わり、寺澤さんと堀敏明弁護士に少しお話をうかがって、11時30分頃から総務省へ。
 いま世間では駐禁取締りが話題だが、他の取り締まりはどうなるのか、はは~、やっぱり(または意外にも!)そうだったのか、というデータを教えてもらう。びっくり。

 国土交通省の地下で、ラーメン大盛り420円。

 裁判所へ戻ると、報道陣でいっぱい。
 姉歯さんの刑事裁判の第1回公判なのね。
 傍聴券の倍率は、3~4倍だったらしい。違ったかな。
 霞っ子クラブのユキさんん、毒人参さんも、阿曽山大噴火さんも傍聴するんだそうだ。

 私は東京簡裁へ。
 13時20分から、刑事1室3係(堀内信明裁判官)534号法廷。
 事件番号が1つで被告人が男女各1名の、窃盗の新件。
「おや? 今井くん、なぜ窃盗を傍聴するのかね」
 と堀内さんも濱田立検察官も思ったに違いない。

 15時すぎに、また警視庁へ。

 「寺澤オービス事件」の検察官(高検の検事だよ)の答弁書は、見るも無惨な愚かしい内容だったし、窃盗のほうも非常に考えさせられる内容だったのだが、それはまたあとで。
 詳しく書いたのを編集者氏に見られると、「あんた、原稿ほったらかして何やってんの!」と言われるに違いないので。

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駐車監視員への公務執行妨害で逮捕 15人目

 これで15人目か。
 駐車監視員への公務執行妨害で逮捕(検挙)と報じられたのは。

公務執行妨害:駐車監視員に暴行容疑、自営業者逮捕--静岡中央署/静岡

 静岡中央署は3日、静岡市駿河区登呂の自営業、■■■■■容疑者(45)を公務執行妨害容疑で現行犯逮捕した。調べでは、■■容疑者は同日午前1時10分ごろ、静岡市葵区両替町でパトロール中の駐車監視員3人に対し、駐車違反の取り締まりについて因縁をつけ、男性監視員2人の顔を殴った。さらに、もう1人の女性監視員の通報で駆けつけた警察官の頭を殴った疑い。男性監視員2人と警察官が軽いけがを負った。■■容疑者は酒に酔っていたという。駐車監視員への暴行で逮捕されたのは県内初。   毎日新聞 2006年9月5日

 この事件、被疑者本人が確認標章(新しい駐禁ステッカー)を取り付けられたとも、取り付けられそうになったとも、書かれていない。
 まぁ、酒に酔っていたというのだから、自分の車はないんだろう…とも思えるが、車で来て酒を飲み、運転できる者(代行業者とか)が来るのを待っていたのかもしれないし…。わからんね。
 なぜ「因縁をつけ」たのか。自身過去に取り締まられたことがあったのか、なくて社会的憤怒のようなものが腹にあったのか、それとも…。記事からは、まったくわからない。
※ ■部分は元記事では実名。

 ところで、

 駐車違反取り締まりの民間委託などを盛り込み六月に施行された改正道交法で、施行後三カ月間の県内の放置車両確認ステッカー(標章)取り付け件数は二千六百四十三件で、昨年同期(五百四十一件)の約五倍に上ったことが四日、県警交通指導課のまとめで分かった。同課は「法改正による取り締まり強化で件数が大幅に増えた。放置車両自体がなくなるよう、引き続き取り締まりを徹底したい」としている。

 と下野新聞(上掲はその一部)。
 たぶん栃木県警のことをいうんだろう。

 栃木はもともと、駐停車違反の取り締まりがものすごく少なかった。
 「交通事故統計年報」によれば、05年は2668件。構成率は2.0%にすぎなかった。

 警視庁(東京)は46万8918件。構成率は31.4%。
 構成率の全国平均は17.8%。
 だから、栃木は増やしやすいってことがあるんだろうね。

 ちなみに、件数も構成率も全国最少は、佐賀県。
 674件で1.2%。
 佐賀も、そうとう増えたんだろうか。

 6月から3カ月間の、全国のデータをまた開示請求しなきゃ。
 警察庁の電子申請は、紙の場合より100円安いけど、やっぱアナログなオヤジには面倒だよぅ。
 100円泣いて、紙で開示請求しよっか…。

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2006年9月 5日 (火)

囚人服の被告人を初めて見た!

 東京地裁は昨日から、ホリエモン氏の公判で盛り上がってたのかな。
 私はそーゆーのぜんぜん興味ない。

 今日は、先日無罪求刑された事件の、偽証した2人の初公判だった。
 傍聴券なし、だった。

 これ、そこそこ報道されるんだろう。
 けど、マスコミは絶対報じないだろう、「へえ! そんなことまでわかるんだぁ!」「うわぁ、そうなのかぁ…!」ということがあった。濃かった。

 何より、被告人は2人とも別件で服役中のため、囚人服(てゆうの?)なんだよね。
 ああいうの、たぶん私は初めて直に見たよ。

 …しかし、締切りが押してて、レポート書くヒマがない。
 明日も朝から出かけなきゃいけないし。
 霞っ子クラブの毒人参さん(まつげがキラキラだったよぅ)が速報してくれるだろう。
 私は、あとで時間があれば…。
 とにかく今夜はもう寝るです!

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酒気帯び検査器の取扱説明書

 酒気帯び検査。
 検査拒否(30万円以下の罰金)の公判が、東京簡裁で進行中だ。
 これはもしかして無罪かもしれない。

 裁判所の令状なしに、なぜ検査(呼気の提出)を強要できるのか、拒んだ者をなぜ逮捕できるのか。
 『なんでこれが交通違反なの!?―警察は教えない126の基礎知識』のQ058に書いたように、ややこしい理由付けになってるのだ。

 酒気帯び検査の具体的なやり方を、運転者(のうち同書を読んだ人以外)はぜんぜん知らない。060905se

「少し飲んだけれども(ってそれ自体、罰則はないものの違反なのだが)、0.15mgには届かないはずだ」
「届くかどうか微妙。やべぇ!」
 あるいは、すごく小心で、
「前日の夜、普通に飲み、風呂入って寝て、10時間以上たってるから、もう完全に抜けたと思って運転したんだが、まさか!?」(※)
 という人は、どんなやり方が正しいのか知らないまま、不安のうちに、警察官から言われるがままになり(多少猿知恵で検査値を低めようとし)、0.15mg以上だ、酒気帯びで取り締まると言われた場合、
「そんなはずはない。今の検査でいいのか。もう1回やってくれ!」
 とモメたりする。

 ※ 政令酒気帯び運転には過失犯の処罰規定がない

 警察官は、いったん制令値以上が出たら、絶対に再検査しない。
 逃れようとする違反者の求めに応じて何かしたりしない、ということもあるんだろうけれども、もしかして、検査値はけっこういい加減なので、二度やれば検査の信頼性にキズがつく、ということもあるのかもしれない。

 印字式のアルコール測定器は、警察庁も発表せざるを得ないトラブルがあったし、ポンプ式とでもいうのか、あの、人力でポンプを引っぱるやつは、Q059に書いたように、いくつか問題がありそうだ。

060905_dpa7__1 もしもの場合のインチキを防止し、また、不安でドキドキ、されるがまま、ということのないよう、つまらないトラブルがないよう、正しい検査のやり方、これを知っておく必要はあると思う。
 そのためには、検査器の使用説明書、取扱説明書を見ておくといい。

 画像(上)は、05年4月25日に警視庁から開示決定が出た、
「北川式飲酒検知器SE型使用説明書(光明理化学工業株式会社作成のもの)」
 の一部。

 画像(下)は、05年11月25日に警視庁から開示決定が出た、
「取扱説明書 DPA-7北川式呼気中アルコール測定器 光明理化学工業株式会社作成のもの」
 の一部。これが印字式。

 酒気帯び運転はねぇ、「捕まらなきゃいい」というのは論外として、
「0.15に届かなければ大丈夫」
「飲んでも醒ませば大丈夫」
 というのも、ぜんぜんダメダメだと思うよ。そりゃ地獄への入り口だと思うよ。

 一滴でも外で飲むときは覚悟を決めて、電車か自転車か歩きか泊まりか、その他か、にする!
 そこまで覚悟を決めて、一滴で帰ったらバカじゃん。
 だから、外で飲むときはとことん飲む!
 飲む用事以外で電車で出かけたときも、もったいないから飲んぢゃう(笑)。
 なーんてやってたのは昔の話。
 慣れれば、飲み足りないまま帰ることも、せっかく電車で出かけたのに、新宿思い出横町の岐阜屋へふらり寄って餃子とレバニラ炒めと酎ハイ2杯と紹興酒1杯(計1500円くらいだっけ)を飲食、することなく淡々と帰るのも、普通になるよ。

2006年9月 4日 (月)

監視員への公務執行妨害 罰金20万円

 これで、駐車監視員への公務執行妨害で…、と報じられたのは14件(14人)になった。

公務執行妨害:駐車監視員に暴行、男に罰金命令--府内初の刑事訴追 /京都
 ◇「どける言うとるやんけ」怒鳴って体当たり

 京都地検は1日までに、駐車監視員に暴行した公務執行妨害罪で左京区の風俗店案内所従業員(20)を京都簡裁に略式起訴し、同簡裁は罰金20万円の略式命令を出した。地検によると、民間委託の駐車違反取り締まりをめぐる刑事訴追は府内で初めて。
 起訴状によると、従業員は8月18日午後8時10分ごろ、中京区の歩道で、駐車車両について警告した監視員に「すぐどける言うとるやんけ」と怒鳴って体当たりをした。【太田裕之】  毎日新聞 2006年9月2日

 18日には大阪で1人逮捕されたと報じられているが、京都のこれは、検挙時には報じられてないのかな。
 これだけの情報から勝手に推測すると、
「逮捕はせず、在宅で略式起訴した。逮捕がなかったので、検挙時はマスコミ発表しなかった」
 のかな…とも考えられるのだが、マスコミ発表(監視員に逆らうなとのアピール)を、しないかなぁ…。

 ところでこの報道、地検が簡裁に略式起訴した、となっている。

 簡裁に対応するのは区検。
 「道路交通法等違反」の法務省資料を見ると、略式起訴(略式命令請求)はぜんぶ区検がやってる。地検の扱いはゼロだ。
 「自動車等による業務上(重)過失致死傷」についても同様だ。

 それ以外の刑法犯の資料は今、手元にない(と思う)が、地検が簡裁に略式起訴するなんて、あるのか。
 地検の検察官が、簡裁の公判に立ち会うことはあるけれども…。
 区検の検察官が、地裁の公判に立ち会うこともあるそうだけれども…。
「京都地検(の管内の京都区検)が略式起訴した」
「京都地検が略式起訴(が為されたと発表)した」
 つーことだろうか。
 しょーもないことにこだわっちゃう私(笑)。

 ともあれ、罰金20万円かぁ。

  第五章 公務の執行を妨害する罪

第九十五条  公務員が職務を執行するに当たり、これに対して暴行又は脅迫を加えた者は、三年以下の懲役若しくは禁錮又は五十万円以下の罰金に処する。
 公務員に、ある処分をさせ、若しくはさせないため、又はその職を辞させるために、暴行又は脅迫を加えた者も、前項と同様とする。
 上限50万円。
 どう運用するのかと思っていたが、20万円かぁ。
 酒気帯び運転は、上限30万円で、普通車の初犯の相場は20万円
 ふぅむ。そうなのかぁ。
 ま、京都のこの金額が相場といえるのかどうか、まだわかんないけども。
 さ、締切り原稿を書かねば!
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2006年9月 3日 (日)

飲酒運転の同乗者を幇助犯とする運用

 産経新聞06年9月2日の記事(■と●の部分は記事では実名)。

車ではね3キロ引きずり同僚死なす 飲酒の高校助手逮捕
≪「泡盛を20―30杯飲んだ≫
 沖縄県警は、同僚の高校事務職員を車ではねて3キロ以上引きずって死なせたとして業務上過失致死の疑いで、同県嘉手納町水釜、県立浦添工業高校の実習助手、■■■■容疑者(46)を逮捕した。■■容疑者は飲酒運転しており、同乗していた高校教諭3人と、高校臨時教諭2人の計5人を道交法違反容疑(酒酔い運転幇助(ほうじょ))で書類送検した。
 ■■容疑者は「泡盛を20―30杯飲んだ。引きずった感触はなかった」と供述しているという。
 調べでは、■■容疑者は8月25日午前0時半ごろ、沖縄県伊平屋村島尻の県道で、酒に酔って寝ていた同校事務職員、●●●●さん(28)に気付かずに車ではね、巻き込んだまま約3キロ引きずった疑い。高校教諭や臨時教諭の男女5人は■■容疑者の飲酒運転を承知の上で同乗した疑い。
 ■■容疑者らは●●さんを含めた県立高校関係者約10人と伊平屋村で旅行中だった。 (09/02 00:43)

 巻き込んだまま約3kmも引きずれば、人間の身体はぼろぼろに挫滅するだろう。
「どんな凶悪殺人犯でもこうは殺さないだろう、という無惨な遺体を交通事故の現場では目にするのだ」
 と現職、元職の警察官からよく聞く。警察官というのもたいへんな仕事だ。

 その同乗者らに、沖縄県警は刑法62条の「幇助」(従犯)を適用したという。
 どんなシチュエーションのどんな行為を「幇助」とするか、いろんな考え方(説)があるようだ。
 沖縄の事件のディテールはわからないが、単に同乗しただけで「幇助」とする運用は、これまで聞いたことがなかった。

 単に同乗しただけではない場合における運用は、これまであった。少し引っ張ってみる。

 「飲酒運転のクルマに同乗して道案内すると幇助犯」とレスポンス(03年7月23日。下掲はその一部)。

岩手県警は22日、酒気帯び状態だった友人に自宅までの道案内を行ない、自宅までクルマで送らせていた20歳の男を道路交通法違反(酒気帯び運転幇助)の疑いで書類送検していたことを明らかにした。飲酒運転の幇助容疑で同乗者の罪も問われるケースは珍しく、岩手県内では過去に摘発例が無いとしている。

岩手県警・盛岡東署の調べによると、この男は今月3日、友人の男と一緒に盛岡市内の飲食店で酒を飲んだ後、この男が運転するクルマに同乗。飲酒運転を容認するとともに、自宅まで経路を教えるなどして運転を幇助した疑いが持たれている。

乗用車を運転していた44歳の男からは酒気帯び相当量のアルコール分を検出したため、警察では業務上過失致死と道路交通法違反(酒気帯び運転)容疑で男を逮捕した。その後の調べで飲酒場所などを問い質した際、男は「友人宅でビールなどを飲んだ」、「クルマで訪れたことを友人も承知していたが、構わずに酒を飲むことになった」と供述。警察では飲酒運転幇助の疑いもあるとして、この友人宅の家宅捜索を決定。11日午後から捜索を実際に実施し、ビールの空き瓶やコップなどを押収している。
香川県警が飲酒運転幇助容疑で、酒類の提供が行われた場所の強制捜査に踏みきるのは今回が初めて。「飲食店ではなく、個人が対象となったのは全国的にもまだまだ珍しいのではないか」と話している。

 以下は、刑事ではなく民事の話。
 「泥酔運転の民事責任は一緒に酒を飲んだ同僚にも及ぶ」ともレスポンス(06年8月1日。下掲は一部)。

男は危険運転致死傷罪で懲役7年の実刑判決を受け、現在服役中だが、この事故で死亡した20歳の女性の両親が「飲酒を行った後にクルマで帰ることを認識しながら、それを止めなかった」として、クルマを運転していた男の同僚(一緒に飲酒)と、当時勤務していた会社(社有車を事故時に使用)、そして恒常的な飲酒運転を把握していた男の妻に対して、連帯して約8100万円の賠償を行うように請求する民事訴訟を起こした。
これまでの弁論で、同僚は「クルマ運転していた男性の方が年齢が上であり、意見できなかった」と主張してきたが、7月28日の判決で東京地裁の佐久間邦夫裁判長は「男と長時間に渡って一緒に酒を飲み、男の様子から正常に運転できないことを認識できた」、「男がクルマを運転して帰宅することも予見可能で、飲酒運転を制止すべき注意義務があったにも関わらず、これを怠った」判断。責任があることを認めた。しかし、妻には制止の責任を認めず、結局は運転していた男、同僚、クルマを所有する会社に対して約5800万円の支払いを命じる判決を言い渡した。

 以下は大阪府警の調査。
 「『少ない飲酒量なら大丈夫だし、時間も置いた』なんて甘い考えだと捕まるよ」ともレスポンス(02年12月6日。下掲はその一部)。

しかし、肝心の飲酒運転については全体の60%が「少ない量なら大丈夫」と回答し、飲酒量さえ抑えれば摘発対象にはなりえないと考えていることが明らかになった。また、「飲酒後に時間を置いてから運転すれば大丈夫」と誤認している人が意外に多いことも今回の調査でわかった。

 02年6月1日から飲酒運転の罰則が大幅強化され、「同乗者も罰金30万円」というデマが飛び交っていた、その真っ直中の調査である。

 「犯行を止めなかった」「止めずにそばにいた(同乗していた)」というケースもびしびし処罰していく運用へ、思いきって踏み出せば、飲酒運転・事故の防止に大いに影響するんじゃないかと思われる。

 ただ、「知ってて止めなかった奴、当局へ通報しなかった奴、そばにいた奴も同罪だ! やっつけろ!」という考え方・運用が定着すれば(『1984年』がいう「プロレ階級」の支持を得れば)、次に国はどこへ踏み出すか…。

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 結局、こういうものは諸刃の剣。
 その剣を、火付盗賊改方が持つのか、急ぎ働きの凶賊が持つのか、の違いなのかも…。
 ちょっとマジメ風なことを、慣れないもんだから舌足らずに言ってみますた。 

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2006年9月 2日 (土)

酒に頼ろうとする警察の文化

 産経新聞の記事。

「日本は飲酒に甘い」 福岡の追突事故で警察庁長官 
 警察庁の漆間巌長官は31日の記者会見で、福岡市で飲酒運転の車に追突され、幼い子供3人が死亡した事故に関連し、「日本は全体として飲酒そのものに甘い。法制的に手が打てるなら打つが、飲酒運転を絶対に許さないという風土ができあがるようなキャンペーンをする必要がある」と述べた。さらに同乗者が飲酒運転を許す場合について「飲酒したら運転しない、運転させないということを国民に徹底する施策を打っていかなければならない」と話した。 (08/31 18:22) ※太字は今井

 これ、何割かの人は、「日本」を警察に、「国民」を警察官に、置き換えて読み、「おぃおぃ~」と思ったんじゃなかろうか。

060902_1  「懲戒処分及び内部処分の概要がわかる文書」というのを、あちこちの警察本部に開示請求してみると、飲酒(酒気帯び・酒酔い)運転がらみがたくさん出てくる。

 警視庁の「懲戒審査事案」には、
「前任所属の上司が本部に異動になったお祝いをするため…ビール、日本酒等を飲酒…『慎重に運転すれば大丈夫だろう』などと安易に考え…
 と書かれた文書もある。

 ざっと見た感じ、右(神奈川県警)の文書のように一般人に追跡されたとか、事故を起こしたとか、もう逃れようのないものが目立つ。
 上記の警視庁の事案は、「民家のブロック塀に追突する交通事故を起こしたことにより」となっている。アルコールは0.3mgだったそうだ。

 元警視庁警部補・犀川博正さんの『警察官の現場―ノンキャリ警察官という生き方』に、こんな部分がある。

「なにごとにつけても『酒』に頼ろうとする警察の文化は、私から見ればとてもまともなものだとは思えませんが、当時の池上警察署長は、『部下を掌握するには飲ませるにかぎる』という強固な信念を持っている一人でした。」

「『係員の気心を掴むには酒が一番』という、上からのこうした“指導”は、この会議だけでなく、様々な場面において過去に何回も繰り返されてきました。昔のメモをめくってみると、幹部会議のたびに、『それ飲ませろ、やれ飲ませろ』という言葉が記入されています。」

「やはり警察というところは、飲んべえにとって出世に有利な職業かもしれません。」

「しかし、一方では、酒で身を持ち崩す警察官も実に多いのが現状です。酔っ払って国民に迷惑をかける警察官は、昔も今も後を絶ちません。」

警察官の現場―ノンキャリ警察官という生き方 Book 警察官の現場―ノンキャリ警察官という生き方

著者:犀川 博正
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 それで犀川さんは、「チーズケーキクラブ」をつくり、飲まない職員たちから好評を得たんだそうだ。

060902_  ちなみに、開示請求のやり方。
 処分には、なんだっけ、だいぶ何種類かあって、「懲戒処分」(※)だけ請求すると、重いか軽いかでいえば重いほうだけしか出てこない。「所属長注意」とか軽いほうの処分も見たい場合は、だから「及び内部処分…」と請求しなければと、そんな感じだったかと記憶するんだけど…。

 ※ 「丙人発第211号懲戒処分の指針の改正について」に、どんな態様の行為はどんな懲戒処分の対象になるのか、表がある。右は、「私生活上の行為」の一部。

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 ※ ここんとこずっと、自分で料理したもので焼酎を少し飲み、もう眠くてたまらなくなり、22時頃就寝、2時か3時頃に、酒などぜんぜん残ってない状態ですっきり起きて仕事、という日々なのですぅ。

2006年9月 1日 (金)

寺澤オービス事件 控訴審が始まる!

 さて、ジャーナリスト寺澤有さんを被告人とする「寺澤オービス事件」について。
 ネットから過去の記事を拾っておこう。

 06年5月2日 検察官を追いつめると求刑が重くなる?

 06年4月25日 「寺澤オービス事件」とうとう判決!

 06年3月25日 初めて「RS-2000」が敗れた日

 06年2月16日 「RS-2000」(三菱電機)裁判が結審

 06年2月9日 川越支部と東京簡裁で三菱RS-2000事件を傍聴

 06年1月3・10日 寺澤裁判もいよいよクライマックス

 05年12月6日 ※大槻義彦教授のブログ

 05年11月29日 ※大槻義彦教授のブログ

 04年5月5日 無人式自動速度取締り機は「えせ計測器」!!

 04年4月20日 寺澤裁判第17回。大槻教授、証人として登場し、新Hを一刀両断!

 03年1月31日 《ESPIO!》 大槻教授VS三菱電機

 その控訴審第1回公判が、9月6日(水)10時30分から東京高裁717号法廷で行われるそうだ。
 717号法廷を水曜に使うのは、高裁第7刑事部
 うわ! 荒川英明さんがいる部じゃないか!

 昔、千葉地裁で、荒川さんが裁判官のオービス事件(東京航空計器のオービスⅢLh)を傍聴したことがある。
 非常に高圧的で、被告人は怒っていた。私もムカついた。弁護人は「あの人は特別ですからねぇ」とか言っていた。

 その後、04年に、横浜地裁小田原支部のオービス事件(三菱RS-2000)を傍聴に行ったところ、壇上に荒川さんがいて驚いた。
 ムカつくところも若干あるのだが、非常にていねいで熱心な印象だった。たしかに有能な人物ではあるんだと思う。なんか好きになりそうになった。

 そして昨年2月、東京簡裁から東京高裁へ上がったオービスⅢLj事件を傍聴したら、荒川さんが壇上にいた。私と目があった(今井と意識してのことではなかったかもしれないが)。

 その荒川さんの部へ、寺澤オービス事件が配点されるとは!
 ワタシ的には運命的なものを感じるよぅ。
 寺澤さんはきっと、仙台高裁秋田支部の控訴棄却事件(三菱RS-2000B)を踏まえて争うのだろう。
 荒川さんは陪席裁判官だけども、さてどう応じるのか。
 普通の職業裁判官とはちょっと違う感じの、ムカつく部分はあるけれども有能そうな人だけに、期待できるような気がするよぅ!

 そういえば秋田支部の事件、検察が上告しており、この秋には上告趣意書が出るはず。
 東京簡裁では、たぶん元名古屋高裁の堀内信明裁判官のもとで、「汚名を着たまま墓へ行けない!」事件(三菱RS-2000)が進行中だし、ドキドキするよぅ!!

 こういう前代未聞の特異な状況なので、東京区検は今年4月以降、道路交通法違反(ほとんどがオービス事件)の公判請求を躊躇している、というのは考えすぎかなぁ…。

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