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2006年9月24日 (日)

朝日記者の酒気帯びと懲戒解雇

 朝日新聞甲府総局の記者(27歳)が酒気帯び運転で検挙され、懲戒解雇になったという件。

 「酒気帯び朝日記者、外国人キャバクラ好きだった」というZAKZAKの記事(9月21日)だと、こんなふうになってる(以下は記事の一部)。

 山梨県警甲府署の調べだと、記者は休みだった17日夜から18日午前にかけて、居酒屋や自宅で1人、焼酎やビールを飲みまくった。
 そして2日酔いが抜けきらない19日午前1時40分ごろ、甲府市相生の自宅から乗用車で外出。繁華街から郊外へ抜ける飯豊橋で取締をしていた甲府署員が検問し、酒のにおいがしたため検査したところ、呼気1リットル中0.15ミリグラム以上のアルコールが検知された。

 ええっ? 24時間か20時間くらいたって「2日酔いが抜けきらない」?
 讀賣新聞の「酒気帯び運転の記者、朝日新聞が懲戒解雇」という記事では、こうなる(以下は記事の一部)。

 中川記者は19日未明、自宅近くの甲府市内で乗用車を運転中、山梨県警甲府署の検問で検挙された。社内調査によると中川記者は、休みだった前日の18日、日中に自宅で焼酎を飲んでいたという。飲酒量などについて同社は、「具体的な調査結果の説明は控えたい」としている。

 じつは、そのほかにも飲んでいたのかもしれない。
 じつは、27歳なのに肝臓が悪くて、アルコールの抜けがものすごく悪かった(本人も常々承知していた)のかもしれない。
 じつは、午後2時40分までに、25度の焼酎ペットボトル(4リットル)を2本くらいイッキ飲みしており、全身アルコール漬けの状態だったのかもしれない。

 そういうのは論外として、そうじゃない可能性(あくまで可能性だよ)の話をしよう。

 「18日日中」というのは、何時までを指すのか。
 「夕方」といわないところをみると、正午からそう外れないのだろう。
 午後1時40分までとすれば、午前1時40分まで、12時間。
 午後2時40分までとすれば、午前1時40分まで、11時間。
 日中とは、だいたいそのへんをいうのだろう。
 11時間とか12時間とか、間を空けて、「俺はまだ酒が残ってるよ」と、普通、思うか?

 酒気帯び運転には、FAQにもあるとおり、過失犯の処罰規定がない
 つか、多くの犯罪は、

刑法第三十八条 罪を犯す意思がない行為は、罰しない。ただし、法律に特別の規定がある場合は、この限りでない。

 のである。
 道路交通法の場合、ほとんどの罰則は第1項と第2項に分かれる。
 第1項が故意犯で、第2項が過失犯だ。
 でもって、酒気帯び運転の罰則には、第2項がないのである。
 本件記者氏が、飲んだ量と、飲み終えた時刻等から、「酒気を帯びてるはずがないよ」という状況であったなら、それでも酒気を帯びていたのは、過失であり、処罰の対象にならない。

 そしてもうひとつ。
 本当に0.15mg以上だったのか? ということ。
 前々から私は言っているが、あの酒気帯び検査の値は、どこまで信用できるのか。
 0.15未満か以上かで、普通車で初犯なら20万円という大金、場合によっては懲戒免職、懲戒解雇さえかかるというのに、1回だけの、しかも普通の運転者にとっては正しい方法・手順でちゃんと検査してるのか、わかりようもないやり方で…。それでいいのか?

 私は昨年暮れ『ラジオライフ』で、アルコール消しグッズだっけ、あれの被験者をやった。何十回も呼気検査をした。最低3回は連続して検査する必要があると痛感し、雑誌には3回のデータを載せた…。

 よし、ここらでちょっと休憩。
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 はい、休憩終わり。
 で、何が言いたいかというと、だ。
 じつは本件記者の酒気帯びは過失であり、あるいは無実であり、本来ならきちんと争うべきなのに、
「とにかく飲酒・酒気帯び運転と名がついたものは叩け! 血祭りに上げろ!」
 というムードを朝日の上のほうは感じ取り、叩かれ血祭りになるのを怖れて、早々と幕引き(懲戒解雇)した、そういう可能性もあるんじゃないかと、私はどうも想像してしまうのだ。

 なんでそんな想像をするかというと、まだご記憶の方もいるだろう、以前、宮崎支局の朝日記者氏の交通違反で、「記者は争うつもりだったのに、批判を怖れた上のほうが幕引きさせた」という臭いがぷんぷんする報道があったでしょ、あれがどうにも頭に浮かんでくるのだ。
 以下は私が『ドライバー』に書いた囲み記事。

2004年8月22日(日) 朝日新聞東京本社の記者が昨年10月、宮崎支部にいたとき夜間通行禁止の道路を走って捕まり、不服があって反則金を払わず、取り調べにも素直に応じなかったところ今年7月、なんと宮崎地裁に起訴されたという。そのことについて『週刊新潮』に「交通違反で起訴されたバカ記者は常習犯」との記事があり、どんな「バカ記者」なのかと買って読んだ。はりゃ~。いきなり冒頭から「たった9000円の罰金を払わなかったために宮崎地検から在宅起訴された」ときた。起訴されて罰金刑になるんであって、罰金を払わなかったら労役場留置だよ。反則金の誤記としても、反則金の納付は任意であって、払わないから起訴されるなんて法律上あり得ない。どうやら新潮は、「罰金」と「反則金」の区別がつかないばかりか、捕まる=罰金払う、払わなかったら裁判、と完全に思いこんでるらしい。違反の悪質性自体にはまったく言及なし。しかも「常習」の根拠は2年前に記者氏がオービスに捕まったことのみ。記者氏がオービスの信頼性に疑問を持ったことも、悪いことであるかのように新潮は書いている。「バカ記者」はどっちなの。いちばんバカは、そんな記事を読むために300円出して新潮を買った今井だって? ぎゃふん(死語)。

 今回、『週刊新潮』はどんな記事を書くんだろう。ある意味、楽しみ…。

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