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2006年9月 2日 (土)

酒に頼ろうとする警察の文化

 産経新聞の記事。

「日本は飲酒に甘い」 福岡の追突事故で警察庁長官 
 警察庁の漆間巌長官は31日の記者会見で、福岡市で飲酒運転の車に追突され、幼い子供3人が死亡した事故に関連し、「日本は全体として飲酒そのものに甘い。法制的に手が打てるなら打つが、飲酒運転を絶対に許さないという風土ができあがるようなキャンペーンをする必要がある」と述べた。さらに同乗者が飲酒運転を許す場合について「飲酒したら運転しない、運転させないということを国民に徹底する施策を打っていかなければならない」と話した。 (08/31 18:22) ※太字は今井

 これ、何割かの人は、「日本」を警察に、「国民」を警察官に、置き換えて読み、「おぃおぃ~」と思ったんじゃなかろうか。

060902_1  「懲戒処分及び内部処分の概要がわかる文書」というのを、あちこちの警察本部に開示請求してみると、飲酒(酒気帯び・酒酔い)運転がらみがたくさん出てくる。

 警視庁の「懲戒審査事案」には、
「前任所属の上司が本部に異動になったお祝いをするため…ビール、日本酒等を飲酒…『慎重に運転すれば大丈夫だろう』などと安易に考え…
 と書かれた文書もある。

 ざっと見た感じ、右(神奈川県警)の文書のように一般人に追跡されたとか、事故を起こしたとか、もう逃れようのないものが目立つ。
 上記の警視庁の事案は、「民家のブロック塀に追突する交通事故を起こしたことにより」となっている。アルコールは0.3mgだったそうだ。

 元警視庁警部補・犀川博正さんの『警察官の現場―ノンキャリ警察官という生き方』に、こんな部分がある。

「なにごとにつけても『酒』に頼ろうとする警察の文化は、私から見ればとてもまともなものだとは思えませんが、当時の池上警察署長は、『部下を掌握するには飲ませるにかぎる』という強固な信念を持っている一人でした。」

「『係員の気心を掴むには酒が一番』という、上からのこうした“指導”は、この会議だけでなく、様々な場面において過去に何回も繰り返されてきました。昔のメモをめくってみると、幹部会議のたびに、『それ飲ませろ、やれ飲ませろ』という言葉が記入されています。」

「やはり警察というところは、飲んべえにとって出世に有利な職業かもしれません。」

「しかし、一方では、酒で身を持ち崩す警察官も実に多いのが現状です。酔っ払って国民に迷惑をかける警察官は、昔も今も後を絶ちません。」

警察官の現場―ノンキャリ警察官という生き方 Book 警察官の現場―ノンキャリ警察官という生き方

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 それで犀川さんは、「チーズケーキクラブ」をつくり、飲まない職員たちから好評を得たんだそうだ。

060902_  ちなみに、開示請求のやり方。
 処分には、なんだっけ、だいぶ何種類かあって、「懲戒処分」(※)だけ請求すると、重いか軽いかでいえば重いほうだけしか出てこない。「所属長注意」とか軽いほうの処分も見たい場合は、だから「及び内部処分…」と請求しなければと、そんな感じだったかと記憶するんだけど…。

 ※ 「丙人発第211号懲戒処分の指針の改正について」に、どんな態様の行為はどんな懲戒処分の対象になるのか、表がある。右は、「私生活上の行為」の一部。

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 ※ ここんとこずっと、自分で料理したもので焼酎を少し飲み、もう眠くてたまらなくなり、22時頃就寝、2時か3時頃に、酒などぜんぜん残ってない状態ですっきり起きて仕事、という日々なのですぅ。

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