オービス定期点検時の写真撮影は肖像権侵害?
9時45分から酒気帯び(「車に寝泊まりして発泡酒500mlを2本」)の判決、だったのだが、いくらなんでもこの判決は決まり切ってるし…で、ご相談等にきりきり対応し、秋晴れの下、有酸素散歩約1時間。週に少なくとも2回は散歩するよう、心を入れ替えたのだ。前回の散歩は日曜。
15時から、東京簡裁・刑事2室2係(関口政利裁判官)728号法廷。首都高中央環状線内回り、足立1-29のオービスⅢLj事件、の第5回公判。
※ Lj までフィルム式。Lkから電子式。
定期点検のとき、総合精度試験といって、テープスイッチの測定値とオービスの測定値とを比較する(測定対象は、たまたまそこを通過した一般車両)。
そのとき写真撮影もするのだと、東京航空計器の森成社員は証言した。前回、検察官(私の好きな検察官)は、その写真があれば提出すると述べた。
さあ~、どうなるのか。
いや~、これが面白かった。今日はこれだけ傍聴しに、往復約2時間かけて出てきたのだが、十二分に堪能できた!
検察官、弁護人、裁判官とで、けっこう長いやりとりがあったのだが、一部かいつまんで言うと…。
検察官は、出さないと言う。その理由の1つに、こういう趣旨のがあった。
「撮影は点検のために行っており、ナンバーとか顔とか犯罪に関係ない個人情報が写真には写っているので…」
ええ~っ? それって、違法の可能性がある撮影を当たり前に行ってると、検察自身が言ってることにならない?
ま、それはともかく、オービス事件の、唯一の証拠といっていいものは、写真である。
写真に焼き付けられた測定値(とされる記号)が、被告人車両の速度と同一(とみなして良いもの)かどうか、が問題なのである。
たとえば102㎞/hと測定して、102㎞/hと表示するよう信号を出して(それを定期点検ではテープスイッチの測定値と比較する)、しかし写真には120㎞/hと写ってることはないのか、そこが問題なのである。
写真を出さずに、総合精度試験は「良」でしたと言っても、何の意味もない。
関口さんは、写真の開示命令を出すかどうか、保留にして、被告人質問が始まった。
被告人はなんと、しきりにこういう趣旨のことを言うのだった。
「写真に写った速度が、本当に正しいのか、被測定車両のメータを確認しないと意味がない」
そして、裁判官から何度も尋ねられ、こういう趣旨のことも言うのだった。
「誤測定の原因は、スタートループとストップループとの間の測定に誤りがあったからだと思う」
被告人はあまりにしゃべりすぎるものだからポイントがよく掴めなかった、ともいえるが、少なくとも、写真の開示を求めた理由は、私が上記問題だとしたこと、とは到底思えなかった。
うわ~、それじゃ、写真をチェックする必要がなくなるじゃん!
当然、関口さんは、写真の開示は必要ない、とした。なんと、もったいない!
被告人はネットでいろいろ調べたと言っていたが、私のブログまでは知らなかったようだ。
え? 知ってたが、ややこしくて読み切れなかった? うぅ…。
他にも見所というか聴き所はあったのだが、今回はこれくらいにしとこう。次回は論告・弁論。
エレベータを降りたところで、霞っ子クラブのユキさん、毒人参さんにばったり。
広報へ開廷表を見に行くというので、私も。最近やたら傍聴人が多いので、1階ロビーの開廷表を増やしてほしいと、広報のお兄さんにお願いする。
地裁刑事分、高裁刑事分、とかばさっとバインダーに綴じるんじゃなくて、1枚ずつ掲示板に貼りつける裁判所もある。
あれをやったら…。
いや、日本一事件数が多いという霞が関の裁判所ビルでそれをやったら、1階の壁という壁にずら~~~っと貼りつけることになって、景観上…楽しいことになるかも(笑)。
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