オービス事件はどこへ消えた!?
9月22日(金)
10時50分から東京簡裁・刑事1室1係(松本弘裁判官)826号法廷で、道路交通法違反の新件。
法廷前の開廷表を見ると、その事件がない! ぎょっ!
取下で流れたそうだ。
あれ~、せっかく眠いのガマンして出てきたのに。
でもま、これはしょーがない。
運転者が、いったん略式で罰金の支払命令を受け、不服だからと正式裁判を請求したが(刑事訴訟法465条)、やっぱり取り下げた、ということなんだろう。そういうのがまた1件あった、というデータ自体がマニアには重要なのだ。
運転者のほうから刑訴法465条により正式裁判を請求したのは、「検察統計年報」の公判請求の人数にカウントされない。
今年4月以降の東京区検の公判請求は、「普通なら略式でいいんだけど、住所不定・無職だったので勾留し公判で罰金刑を言い渡すことにした。未決勾留期間を1日5000円に換算して、相当の金額または全額を執行したことに…」という酒気帯び1件、かもしれないと、現時点での傍聴からはわかる、そんな状況だ。
来週は、新件の予定なし。
毎年あんなにあったオービスの新件、どこへ消えたんだろう。
略式で落としまくってるのか、溜めている(いずれまとめて法廷へ出てくる)のか。
今日の取下の事件など、もしかしたらオービスだったのかも…。
826号法廷では、窃盗の判決をやっていた。
前科複数ありで、懲役2年6月、未決20日(?)算入。
築地のどこかの倉庫へ、ハシゴをかけて入り、冷凍バチマグロ約5万円相当、ホンマグロ24万1500円相当を窃取したんだそうだ。
刑法第二百三十五条 他人の財物を窃取した者は、窃盗の罪とし、十年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。
11時から地裁414号法廷(高山光明裁判官)で、傷害の新件。
被告人は28歳になったばかり。
どうも不思議に思うんだけど、誕生日が第1回公判の直前ないし1、2カ月ほど前、という事件がやけに多いような気がする。偶然なんだろうか。気になるから目立ち、多く感じるんだろうか…。あるいは、「人は誕生日へ向け犯罪を犯しやすくなる(検挙されやすくなる)」という法則でもあるんだろうか…。
仲間(スロット仲間?)の送別の飲み会で飲み過ぎ、「もっと飲め」「そっちがもっと飲め」でケンカになり、店の外へ出て、手拳で顔面を殴打、倒れた相手に馬乗りになり、気を失って顔面血だらけの相手を、交番の警察官が駆けつけるまで殴り続け、眼下底骨折、尾骨骨折で全治2カ月の重傷を負わせた、という事件。
さしたる前科・前歴はないんだそうだ。
求刑は懲役2年。
11時54分閉廷。
同じく11時からだった強制わいせつの法廷へ行くと、満員札がかかっていた。
9月に入って、やたら傍聴人が多いような。
強制わいせつの法廷は、いつも満席だ。さっきの傷害も10人ほどいた。
強制わいせつは、たいてい電車内の痴漢(のうち下着の中へ手を入れたもの)。
これからソレをやると、満席の傍聴人からじろじろ見られることになるよ。
刑法第百七十六条 十三歳以上の男女に対し、暴行又は脅迫を用いてわいせつな行為をした者は、六月以上十年以下の懲役に処する。十三歳未満の男女に対し、わいせつな行為をした者も、同様とする。
警察庁の情報公開室は、12時から1時まで休み。
しょーがない。裁判所1階ロビーのソファでうとうと。3時頃から起きてるので。
12時40頃目を覚まし、農林水産省地下第5食堂で、カツ丼410円。
ここのは具(とくにタマネギ)がいっぱいで、肉は少ないけど満足。
13時15分から地裁522号法廷(平出喜一裁判官)で、偽証の判決。
私が「ニコニコお姉さん」と勝手に呼んでる書記官は、今日は松葉杖をついていた。あらら。
黒のタイトスカートのスーツで茶髪の若い女性がきて、若い弁護士だな、と思ったら被告人だった。
懲役1年、執行猶予4年、訴訟費用(国選弁護人の費用)負担。
刑法第百六十九条 法律により宣誓した証人が虚偽の陳述をしたときは、三月以上十年以下の懲役に処する。
「もう高校生とかではありませんからね」
と平出さん。被告人は20歳くらいなのだろう。
何の事件か知らないが、親友に頼まれ安易に偽証したんだそうだ。
執行猶予、4年は長めだ。
交友関係を平出さんは心配したんだろうか。
私はそれで席を立ったが、かなりの人数の傍聴人はそのまま。
廊下の開廷表を見ると、次が麻薬及び向精神薬取締法違反の判決。その次が強姦致傷と傷害・強姦致傷(被告人は2人)の審理。ふうん。
どっちかまたは両方を、あの傍聴人たちは待ってるのだ。
通りかかった阿曽山大噴火さんに「これ、何ですかね」と尋ねると、強姦…のほうは、例のアダルトビデオのアレらしい。ははぁ、そうなのか。
しっかし阿曽山さん、なんでも知ってるなぁ。「裁判所案内人」とかやったらどうでしょ。
13時30分から、102号法廷で、安田好弘弁護士の公判を傍聴。
広い法廷はかなり埋まっていた。
私は14時で退出。警察庁へ。
いずれも都道府県別の、確認事務(新しい駐禁取締り)に係る公務執行妨害の検挙・逮捕の人数及び件数と、確認事務に係る弁明の件数と内容と結果、がわかる文書を開示請求。計600円。
犯罪統計などコピー。約1000円。
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なんでこれが交通違反なの!?―警察は教えない126の基礎知識 著者:今井 亮一 |
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