論理矛盾で有罪の理由を拾わせる
9月20日(水)
5月17日、第1回公判。「初めて遭遇、酒気帯び検査拒否!」。
6月21日、第2回公判。「1交機の警察官2人を証人尋問」。
8月9日、第3回公判。「酒気帯び検査拒否 仰天の展開!!」。
の15時30分から第4回公判。東京簡裁刑事1室3係(堀内信明裁判官)534号法廷。
この日は、検察官からの被告人質問の残り。残りと言いながら30分以上やったね。何が長かったのか。
被告人は、医療関係者。
酒が弱くてほんの少ししか飲まず、その後だいぶ寝て、完全に醒まし、運転して帰ることに。
検問で簡易な感知器に息を吐きかけたところ、意外にも酒気の反応が出たと言われた。
警察官はフーセンで検査するからと準備にかかったが、そのやり方は、医療の検査をしたことがある身からは、到底正確な検査はできないものと思えた。
そこで、血液検査でやってほしいと求めたところ、フーセンでなければダメだと警察官は言い、ならば血液検査はダメだという根拠(書面)を示してほしいと求めた…。
そんなふうなやり取りをしているうち(警察官はどうしても応じず)、呼気検査拒否で現行犯逮捕という事件なのだが、そのあたりのことは、前回まででよくわかっていた。
要するに、検査に応じる意思はある、拒否するつもりなどない、ただ、正確に検査してほしいので血液検査を求めた、どうしてもダメと言うならその根拠(書面)を示してほしかった、というもので、これでは検査拒否は…と思えた。
そこで検察官は(人柄はたいへん良さそうなんだけど、職務上)、
【書面を示されれば検査に応じる=示されなければ応じない】
へ、なんとかもっていこうと頑張った。
【今回、書面を求めた=あらゆる場合に書面を求める → あらゆる場合に書面を求めることまではしない=今回求めたのは検査拒否または時間稼ぎの意図からだった】
へ、なんとかもっていこうと頑張った。いっしょに傍聴していたトコさんも、あとで、「あれはおかしいですよね」と苦笑していた。
傍聴席で、私はこんなことを思った。
あることを、徹底的に細かく分解(意味のない、分解のための分解を)していくと、もとの意味から遠く離れた末端のほうで、もとの意味とは異なるように見える要素が出てくる。それを突きつけて、「ほぅら、やっぱりもとの意味はウソだったのだ!」とする…。
なにかそういうマニュアルが、ないし引き継がれた伝統が、検察内部にはあるんじゃないのかな。
それを支えているのは、論理矛盾でもなんでもテキトーに拾って有罪判決を書いてくれる裁判官がいるから、なのかな。
そういう裁判官は、きっとこう考えるのだろうと思う。
「真実が何か、どうせ誰にもわからない。もしも万が一、被告人がウソを言ってるなら、無罪を書いたとき被告人はペロッと舌を出し、また犯行を重ねるだろう。罪のない人が被害を被るかもしれない。治安上よろしくない。万が一にもウソつき被告人に騙されてはいけない。警察も検察も犯人だというなら、ま、それに乗っかって、有罪の理由をテキトーに拾って有罪にしとこう。裁判所の門を、ウソつきが笑って出て行くことは、万が一にもあってはならない」
でも、この被告人は、非常に頭が良くて誠実な感じで、供述は見事だったと思う。
逮捕されて約2時間後、任意で応じた呼気検査の結果は0.02mg(政令基準値は0.15mg)。それが意味するものは何か、「へえ!」と思わされた。
次回は論告・弁論だ。
いったん帰宅して夜、新宿ロフトプラスワンで霞っ子クラブのイベント。
ところが、やってないじゃん! ネイキッドのほうじゃん! 誰だよ、ロフプラって告知したのは! お、俺かよっ。
20時すぎに行ったのに、私と礼田計さんの出番は21時半頃というので、この機会にと、百人町の界隈をぶらぶら歩く。ドンキホーテで買った「百歳酒」の2合瓶を、紙袋に包んでちびちび飲みながら。あの界隈は、ほんとにコリアンタウンなんだねぇ。やー、良かった。
イベントのほうは大盛況。
霞っ子クラブに最初会ったとき、
「これから裁判員制度へ向かう。裁判のことがマスメディアに出ることが多くなる。君らは売れるよ、きっと」
とか私は言ってたわけだが、ほんとブレイクしましたねぇ。
次は、被告人演歌でCDデビューだ。がははははは! ← 勝谷誠彦さん風
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