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2006年10月 7日 (土)

久々のオービス新件 しかも否認!

10月6日(金)その2

 14時10分から、東京簡裁・刑事1室3係(堀内信明裁判官)534号法廷で、2件続けての道路交通法違反の新件。長い空白期間が明けての、5件目。
 最後の男女各1名のうち男性のほうが被告人席へ。
 傍聴席に残った女性は妻らしく、しかし証人尋問は先になる、という趣旨のことを弁護人が書記官に言った。第1回で情状証人までいく、のでないということは、否認なのだな。

【場   所】 首都高5号線下り 豊島区南池袋2-41 5.95kp
【日  時】 2005年4月24日 午後0時17分頃
【装   置】 三菱電機 RS-2000
【測定値】 121㎞/h 制限速度60㎞/hを61㎞/h超過
【被告人】 60歳 身なりが良く、背筋が伸びた感じ  
【弁護人】 あり
【主   張】 「121㎞/hで走行した事実はございません。ちょうど抜いてきた車のせいで生じた誤動作の類と確信しております。自分では、流れに乗っておりましたんで、70か80ぐらいじゃないかと推測しております」

 おお~っ!!
 ようやくオービスの否認事件がきた。
 それも、よりによって、「汚名を着たまま墓へ行けない」事件(やはり三菱RS-2000)を長く審理中の、堀内さんの1室3係へ!!

 堀内さんは、秋田の事件のこと、「寺澤オービス事件」のこと、わかってる。
 被告人、弁護人はわかってるんだろうか。どうも、見た感じでは、わかってないような。
 このままだと、
「抜いてきた車の速度を測定したなら、写真に必ずその車が写る。本件では被告人車両しか写っていない(または被告人車両が写真中央にある)ので、抜いてきた車が仮に存在したとしても、測定値は被告人車両のものである」
「被告人車両は撮影ポイント付近で撮影されているので、測定は正常に行われた」
「被告人が121㎞/hを否認するのは、何の裏付けもない推測にすぎない。しかも(被告人質問でまたくだらない突っ込みを重ねたうえで)被告人の状況説明には矛盾と変遷が見られ、信用できない」
「三菱電機の菅井宗一社員の証言によれば、オービスは撮影が行われた以上は絶対無謬である」
 として、ごくごく普通に有罪(罰金9万円)で終わるのは目に見えている
 もしそうなるとして、いちばん残念に思うのは、堀内さんじゃなかろうか…。

 次回は三菱電機鎌倉製作所の菅井宗一社員を証人尋問と決め、14時32分閉廷。
 菅井さん、相変わらず元気で全国の法廷を飛び回っているようだ。
 この事件でも、やっぱ国に対し旅費・日当を請求・受領するんだろうね。

 ところで、本件は8月末頃の起訴だという。
 前の無免許は8月中頃の起訴だということだった。
 他の3件の起訴日は不明だが、4カ月半ほど、東京区検は道路交通法違反を公判請求しなかったことになるのか…。ふうむ。

 即決裁判手続きが始まっており、簡裁は午前中を空けておくとか、なにかそんなふうなことになってるらしい。
 今度傍聴してみよう。

 交通違反一筋23年の立場から言わせてもらうと、「扱う事件の量が多いから、処理手続きを簡略化しよう」というやり方は、世の中をどんどんダメにすると思う。ま、そのことはまた別の機会に。

 土曜、突然良い天気になったねえ。
 40分ほど有酸素散歩。

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