20万円で身代わりを頼んだオーナー逮捕
ぎょっ!?
社員に身代わり出頭させる 人気ブランドのオーナー逮捕
人身事故を起こし、社員に身代わり出頭させたとして、警視庁渋谷署が犯人隠避教唆と道交法違反などの容疑で、人気ブランド「マウジー」を展開するアパレル会社「フェイクデリック」(東京都目黒区)を設立したオーナーの■■■■容疑者(34)を逮捕していたことが17日、分かった。
身代わり出頭した元社員の男(25)も8月、犯人隠避容疑で逮捕、起訴され公判中。冒頭陳述によると、■■容疑者は六本木ヒルズの自宅に男を呼び出し身代わりを依頼。報酬は20万円だった。男は起訴事実を認め「オーナーの発言は絶対だった」と証言した。
男の話が不自然だったことから、渋谷署が捜査して発覚した。
同署などによると、事故を起こした車は会社名義で、同社は発生直後「誰が使っていたか分からない」と説明する一方で、オーナーが身代わり出頭を依頼したことを、幹部を含む複数の社員が知っていたという。
調べでは、■■容疑者は2003年9月13日午前1時半過ぎ、渋谷区松濤1丁目の交差点を乗用車で走行中にタクシーと衝突して乗客に軽傷を負わせて逃走し、当時社員だった男に出頭を依頼した疑い。
■■容疑者は02年に大麻取締法違反容疑で逮捕され、その後有罪が確定。当時は執行猶予期間中だった。
同社は「個人的な事故と認識している。公判中なのでコメントできない」としている。 (共同) (2006年10月18日 02時00分)
と毎日新聞。
先週金曜、簡裁の無免許新件が終わってから、たまたまちょうど数分後の開廷だったので、何げに傍聴した「犯人隠避」、あの被告人の「稼働先のオーナー」のニュースじゃん。
へえ!
「軽い事故なのにオーナーはなぜ逃げたのか不思議じゃなかったのか」
旨を検察官はしきりに突っ込み、被告人は「さあ…」と答えていたが、オーナーは大麻で執行猶予中だったのか。
いや、どうなんだろ…。
事故は過失で起きるもの。だから「業務上過失致死傷」というのだ。
軽い事故で執行猶予取消とは考えにくい。
20万円は贖罪寄付へまわす等して(しなくても)、執行猶予の取消を免れることはできたろう。もしかしたら、不起訴にもなったかもしれない。
オーナーは、そういうことを知らなかったのか。
あるいは、そのときも大麻を所持していたり、酒を飲んでいたりしたのか。
オーナーはたぶん今年中に、犯人隠避教唆・道路交通法違反(措置義務違反)で地裁のどこかの法廷へ出てくることになるのだろう。
次号発売の『ラジオライフ』に、
<<傍聴席に着き、審理が始まってから「あっ、これはあの事件だ!」と気づくこともある>>
と書いたが、傍聴してから数日後、「あーっ、これはあの事件に出てきたアレだ!」と気づくこともあるわけだ。
ま、だからどうだってこともないんだが、傍聴はヤメられない止まらない。
しかし…。
この事件の判決、今日午前9時50分からだったのね。
今日はえらく早起きして、仕事関係のメールをばりばり片付け、寝ちゃったのね。裁判所へは行かず、今日は資料の整理にあてよう、と。
失敗した~!
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