駐車監視員への公務執行妨害で逮捕第1号を偶然傍聴!
11月2日(木) その2
締切りが押してる。もう帰ろう。
いやしかし、10時から公務執行妨害が、地裁の2つの法廷である。
万々が一、駐車監視員への公妨だったら…。
んなわけあるはずないけど、念のためちらっと確認して帰ろう。
2件の公妨、どっちにする?
1件は、被告人が2人。うーん、1人のほうにしとこうか…。
東京地裁・第6刑事部(河田泰常裁判官。体は大きめだが、なーんとなくオカマみたいで萌え!)416号法廷へ、10時40分頃に入ると、弁護人からの被告人質問の最中だった。
被告人は、だいぶ若い男性(在宅)だった。
「バイクが…」
と聞こえてきた。
車両がからむってことは、駐車監視員への公妨?
いやいや、そんな都合のいい偶然はなかろう。
ネズミ捕りか何かで、警察官とモメたんだろうか。
だが…。
「コアズのツカモトさん…」
と聞こえてきた。
コアズ!?
それっちゃ、警視庁管内の契約をいくつも取った警備業者じゃん!
当ブログで、契約書の分析モドキをやった業者じゃん!
そうなのだ。
駐車監視員への公務執行妨害で逮捕、全国第1号と報じられた事件だったのだ!
ななっ、なんという偶然! 途中からとはいえ、たまたま傍聴できるとは!
06年6月5日、事件。
6月6日、逮捕。
6月7日、弁護士をつける(当番弁護士だろうか)。
6月8日、勾留するかどうかの裁判があり、釈放。
サンケイスポーツの報道だと、
5日午後4時半ごろ、東京・六本木の都道にミニバイクを停車しようとしたところ、男性監視員(36)に「この場所は駐車できませんよ」と注意を受けた。これに腹を立て、「うるさい」と言いながら左ひざで右脚を1回蹴り、公務を妨害した疑い。監視員にけがはなかった。
となっているのだが、「左ひざで右脚を1回蹴り、公務を妨害した疑い」の部分、公判では、「コアズのツカモトさん」のほうが被告人の通行を妨害し、ま、被告人のほうもカッとなってるところがあって、歩み出した被告人の左ひざが当たったの? とも聴き取れた。
警察はもう、おそらく全国発表する予定で逮捕し、暴行の事実があったという自白調書を取っちゃってるんで、裁判所としては、「自白は証拠の王」という日本の刑事司法の大鉄則に従い、警察の見解どおり認めざるを得ないんだろうか…。
そんなことを、ちらっと思ったよ。
次回、検察官は、まだ出してない弁解録取書を出し(※)、論告・弁論までやる予定だそうだ。
あ~、最初から傍聴してればよかった。
いや、でも、この公妨があの事件とは露思わないし、私の目標は「東京簡裁の道路交通法違反を全件傍聴!」だし、ねぇ。
※ 日本では、検察官は法廷に出す証拠を選べる。検察の仕事は、起訴した事件を必ず有罪にすること。有罪にできる範囲で、証拠を選んで出すのだ。本件ではどうか知らないが、無罪を示す証拠を隠すのは、まったく合法。検察が隠していた証拠が、再審で明らかになり、死刑を免れた人も複数いるという。
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