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2006年11月 2日 (木)

こそこそせず、胸を張って生きるんですよ!

11月2日(木) その1

 東京簡裁・刑事1室2係(横川保廣裁判官)826号法廷。

 9時55分から、窃盗の判決。
 被告人は身柄(警察留置場)。太って背の低い女性。若そう。
 傍聴席に母親らしき女性。

 歌舞伎町の某ホテル505号室で明け方3時45分頃、ソファにあった男性のズボンのポケットの財布から現金13万円を窃取したというもの。
 示談が成立し、両親が監督を誓い、前科・前歴なし。
 ホストクラブ通いは、もうヤメるのだという。ええっ、ホ、ホストクラブ…!?
 懲役1年4月、執行猶予3年。訴訟費用は負担させない。

 そして10時00分から、道路交通法違反の新件。

 被告人は身柄(警察留置場)。33歳。元塗装工。住所不定・無職。
 容疑は無免許。自白。
 窃盗前科2犯、建造物侵入前科1犯、住居侵入前歴1回。

 18歳のとき運転免許を取得したが、更新しないま失効。
 前の勤務先の会社(新宿区内?)のトラックが、盗まれて国立市内(?)にエンジンキーをつけたまま駐車しているのを見つけ、ドライブしてから返そうと運転。
 パトカーから停止を命じられて無免許が発覚。

 母親と姉がいるが、母とは10年以上会っていない。
 母親を情状証人に呼ぶか、弁護人から問われたが、断った。
 今後、母親と接触するつもりはない…。

 新江正治検察官が、こう問うた。
「大切なもの、あるか。守らなきゃいけないものが、ありますか?」
「そういうのはないんですけど」
「お金に困ったら、また窃盗やっちゃうとか、ないか」
「そういうことは、したくないんで、はい」
「支えになってくれる人がいないと、風来坊になっちゃう」
「絶対しません」
「最も大切なものが、あるんですよ!」
「……自分自身…」
「そうです! 無免許なんて、こんなものは、免許とればいいんです! ちょっと苦労して免許を取れば。ちょっとは努力しなさいよ!」
「…………」
「私なら、人の車に乗ってドライブ行きたいなーなんて、とてもできない! あんた、なんでできるの?」
「…………」
「そこが、規範意識が弱いというんですよ!」
「…………」
「なんで他人の車を!」
「…………」
「ハードルがあるでしょ、そこには! あなた、簡単に飛び越えてる! なんでかと訊いてる!」
「……会社の車で……」
「もう辞めた会社でしょ! 堂々と生きるんだよ! 胸張って生きるんですよ! こそこそしてるんじゃないんだよ!」

 なかなか聞き応えがあった。
 こういうの、地検の若造検察官が言っても、「エリート坊ちゃんが何言ってやがる」と聞こえがちだが、新江さんくらいだと似合う。
 被告人質問の枠を飛び越えちゃってると思うが、刑事司法の目的に照らせば、その程度は良かろうと思う。
 ただ、オービス事件がねぇ…。
 バカげたオービス無謬神話を維持し続けてることが、非常にわかりやすく、検察の威信、威厳をぐずぐずにしてると思うんだけど…。

 直ちに判決。
 求刑どおり罰金20万円。
 未決勾留期間の1日を金5000円に換算し、その刑に満つるまで算入する。
 訴訟費用は負担させない。

 前の窃盗に続き、この被告人も勾留場所が警察留置場だから、その場で解放され、自力で警察署へ荷物を取りに行くことになる。
 ジャージ姿でビニールのスリッパを履き、裁判所から出て行く者が、1日にたぶん何十人かいるわけだ…。

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