フォト
2024年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
無料ブログはココログ

« 殺人の判決2件 | トップページ | 植草一秀さんの期日がようやく入った »

2006年11月30日 (木)

痴漢冤罪? 泣きじゃくる妻

11月30日(木) その4

 2件目の殺人と同じ高裁法廷で、小西秀宣裁判官が小川正明裁判官に交替し、強制わいせつの判決。
 えっ? 弁護人が5人?
 電車内での痴漢の、否認事件か?
 そのとおりだった。

 05年4月18日午前7時47分から同7時48分にかけて、16歳の女子高校生に対し、手指をパンツに差入れて臀部を触る等した、やってない、事実誤認だ、という事件。

 「パンツ」ねぇ。
 成人女性の下着を裁判所は「パンティ」と言う。
 「パンツ」と「パンティ」、その分け方に、裁判官という人種の、女性下着観ないし女性観を感じたよぅ。 

 いや~、これは、たまげた。
 主文は、本件控訴を棄却する。
 痴漢行為をしている、まさにその手を、女子高生に掴まれたのだ、という認定をもとに、他のさまざまなことをぜーんぶ切り捨てるのだが、そもそものその認定をした途端、弁護人が全員、のけぞった。
 傍聴席の私の左斜め後ろに、被告人の奥さんらしき小柄な女性がいて、判決理由が告げられる間、ずっと泣いていた。
 言渡しが終わりに近づくにつれ、泣きじゃくり、になった。
 言渡しが終わってからは、ほとんど声を出しそうに泣いていた。

 いちばん驚いたのは、さっきの殺人のときは淡々としていた河辺義正裁判長が、この強わい事件の判決では、もんのすごく力を入れて、声を張り上げんばかりだったことだ。
 東京簡裁、地裁、高裁の法廷では、じつにいろんな事件が審理されているが、あんなに叫ぶような判決を、少なくとも私は聴いたことがないよ。
 痴漢行為をしている、まさにその手を、女子高生に掴まれたのだ、という認定には、よっぽど無理があったんだろうか、ちらっと判決を傍聴しただけの私だけど、ドキドキしながらそう感じたよ。

 原判決は、懲役1年10月の実刑だそうだ。

  Banner_02_2 人気blogランキング ← 11月30日22時55分現在、週間INが540で25位~♪

冤罪の構図 Book 冤罪の構図

著者:江川 紹子
販売元:新風舎
Amazon.co.jpで詳細を確認する

« 殺人の判決2件 | トップページ | 植草一秀さんの期日がようやく入った »

刑事/色情犯」カテゴリの記事