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2006年11月24日 (金)

駐車監視員のストレス

 警視庁の今年度の確認事務、つまり駐禁取締りの民間委託の契約は、14区(14契約)、43警察署の管轄で行われた。
 来年度の契約は、未確認の情報だが、5区(5契約)、9署、増えたらしい。

 日経新聞によると、愛知県では「豊橋市など県内数カ所に拡大される見通し」という。
 ただまぁ、警視庁の今年度の確認事務は07年3月末までだが、なぜか愛知県は07年9月末まで。したがって、愛知県の入札はまだ先になると思われる。

 ところで、駐車監視員個人の人格や資質、ある警察署に配属された集団の雰囲気ないし意欲、各統括責任者の人柄や方針、各署の担当警察官の人柄や方針…これらは、当然のことながら、さまざまらしい。

 とくに、新制度の末端といえる駐車監視員は、善良な運転者から誹(そし)られ恨まれる確認事務(ニュー駐禁ステッカーの取付け。要するに取締り)は、なるべくしたくない、という人もいれば、えげつなく数を稼ごうとする人もいるらしい。

 前者の人がストレスを感じて辞めてしまうようでは困る。
 かといって、駐車監視員が“善悪”を判断するのが当たり前になるのも如何なものか。
 後者のやり方がまかりとおるようになると、確認が不十分になる等して、トラブルが増える。後処理に手間がかかる。

 駐車監視員は、巡回計画にしたがって巡回し、放置車両を見つけたら、十分な確認をして粛々とステッカーを取付けていく、それでいいのだ。
 ただし、それで善良な運転者から誹られ恨まれることがないためには(=善良な駐車監視員がストレスを感じないためには)、そもそもの規制が、合理的かつ必要最小限でなければならない。
 これは当然のことであり、ゆえに警察庁は、

  04年1月15日発出「きめ細かな駐車規制の実施について
  06年1月24日発出「更なる駐車規制の見直しの実施について

 という2本の通達を出している。
 その「見直し」がほとんど行われていないことが、諸悪の根元なのだ。

 しかし、「見直し」がしっかり行われれば、違法駐車は激減してしまう。
 駐車してもとくに迷惑はなく、駐車需要がある場所、における短時間の駐車が、違法でなくなってしまうからだ。
 残る迷惑駐車をびしびし取り締まれば、違法駐車はほとんどなくなってしまうだろう。
 そうなってしまっては、ニュー駐禁ビジネスは成り立たない…。
 ジレンマである。ってこういうのをジレンマっていうのか?

 という結論へ、新制度について語れば、必ず行き着く。
 そのことを、当ブログにも雑誌にもさんざん書いてきたし、テレビのVTR撮りでもさんざん言ってきた。
 でも、どうも、なんつーか見向きもされないような…。
 世間は、
   違反かどうか、
   お目こぼししてよ、ダメだよ、
 そのあたりにしか興味がないような…。

 

 酒気帯び運転も、あれだけ厳罰化だのイッパツで懲戒免職・解雇だの(その善悪は別として)騒ぐのに、そもそもの呼気検査の信頼性については、だーれも見向きもしない。
「検査の手順を知らない運転者に対し、警察官が一方的に、1度だけしか検査しないのは、マズイんじゃないか。3回やって中間値、平均値をとるとかすべきじゃないのか」
 と言ってるのは、どうも私だけのような…。

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