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2006年12月28日 (木)

報道された飲酒死亡事故の判決

12月27日(水)11時~

 10時から危険運転致死傷・道路交通法違反の新件。
 しかしなんとなくぐずぐずして、裁判所へは10時30分頃行く。
 開廷表で確認すると、そんな事件はなかった。
 手帳のこのメモは何なんだ…。

 11時から、東京地裁・第8刑事部(川本清巌裁判官)415号法廷(広いほうの法廷)で、業務上過失致死・道路交通法違反の判決。

 被告人は30代か、スーツの会社員風で、ひどくうなだれてるというか、他の被告人とはだいぶ違う感じ。
 傍聴席に、若い女性と、乳児ないし幼児がいる。奥さんか。
 すっごく可愛い子どもだ。奥さん似か。

 やがて、検察官に近いほうの傍聴席へ、4~5人の男女が入ってきた。遺族か。
 立会い検察官が書類を見せて何か話してる。やっぱり遺族なんだろう。

 どっちとも離れた席に、男が2人。
 検察庁の職員らしき雰囲気。なに?

 川本裁判官が登壇し、弁護人から弁論再開請求。
 保険会社のほうで保険金額の提示をしている、という書面を証拠請求。
 提示? 示談はできていないのか。
 検察官は(証拠とすることに)同意。

 再び結審し、裁判官は弁護人、検察官の意見が従前どおりであることを確認し、被告人に最終陳述の機会を与えた(それを忘れて書記官が裁判官に注意する場面も別の公判で以前見たっけ)。
 被告人はとくにつけ加えることがないようで、遺族に深く礼をした。

 そして判決。
「主文。被告人を懲役2年に処する。わかりましたか? 懲役2年の判決です」
 実刑である。

 これ、世間が飲酒運転、飲酒事故の糾弾で盛り上がっていた真っ最中の、飲酒(0.5mg)、猛スピードによる死亡事故の、その判決だった。
 無茶苦茶をやって人を死なせて(殺して)、懲役2年。
 いや、刑の重さの問題じゃないような気がする。
 「交通事故」って…と思う。

 驚いたのは、直ちに収監の手続きが取られ、被告人(在宅)は検察庁の職員らしき男2人に連れられ、奥のドアへ去ったこと。
 初めて見た。そんなやり方もあるんだ…。
 詳しいことは次の『ドライバー』原稿に書こう。

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