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2006年12月12日 (火)

元巡査長 執行猶予中の痴漢で実刑

 裁判所ビルで、山下幸夫弁護士にばったり。
 お久しぶり。しかしあわただしく別れ、エレベータへ。

 13時15分から東京地裁・第5刑事部(河本雅也裁判官)532号法廷で、「強制わいせつで執行猶予中の元巡査長が電車内で痴漢」の第2回公判(判決)。

 被告人は、あのひさしのようなカッパのような髪を坊主にし、あの小型のおしゃれ系のメガネを変えれば、もう少し心証良いだろうに…そんなことは関係ないのかな…と思ううちに河本さんが登壇した。

 証言台の前に立つ被告人の、左肩が相変わらず下がっている。背骨が曲がっているのか。
「主文。被告人を懲役4月に処す。以上が主文です」
 実刑である。未決算入もなかった。
 前刑は懲役2年。その執行猶予は取り消され、2年4月を服役することになる。

 再度の執行猶予を付さなかった理由について、以下は私の荒いメモからの拾い書き。
「同種の前刑のとき、警察を解雇(ママ)され、妻とも離婚され、人生における重大事を経験したにもかかわらず…その無反省な態度は…被害女性の恐怖感は察するに余りある。被告人の父が今後監督すると誓うが、その実は、実刑をひたすら避けようとする態度に終始している。示談、宥恕(ゆうじょ)の…があるとしても、情状とくに酌量すべきものがあるとはいえない」

刑法 第二十五条  次に掲げる者が三年以下の懲役若しくは禁錮又は五十万円以下の罰金の言渡しを受けたときは、情状により、裁判が確定した日から一年以上五年以下の期間、その執行を猶予することができる。
 前に禁錮以上の刑に処せられたことがない者
 前に禁錮以上の刑に処せられたことがあっても、その執行を終わった日又はその執行の免除を得た日から五年以内に禁錮以上の刑に処せられたことがない者
 前に禁錮以上の刑に処せられたことがあってもその執行を猶予された者が一年以下の懲役又は禁錮の言渡しを受け、情状に特に酌量すべきものがあるときも、前項と同様とする。ただし、次条第一項の規定により保護観察に付せられ、その期間内に更に罪を犯した者については、この限りでない。

 被告人は裁判官にぺこりと頭を下げ、再び手錠・腰縄をつけられ、傍聴席の父親に背を向けたまま奥のドアへ去った。
 その後ろ姿を、父親がずっと見ていた。悲しそうに見えた…。

 「その実は、実刑をひたすら避けようとする態度に終始している」、それは私も傍聴していて感じた。
 もちろん、被告人も情状証人も弁護人も、こういう事件で実刑をひたすら避けようとするのは当たり前、地裁の裁判はほとんどみんなそうだともいえるのだが、裁判官がそんなことを言うのは異例だ。

 まあ、本当にどうしても執行猶予がほしいなら、控訴して、性犯罪者処遇プログラムなりカウンセリングなりを、控訴審までに両親も本気で取り組むなりして、父親は警察を息子の犯罪ゆえに退職し、保護観察付き執行猶予5年を…狙ってもダメな可能性は高いが死んだ気で狙う…という道もあるのかもしれないが。
 なんとも言い難い事件だった…。

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