高山俊吉弁護士『裁判員制度はいらない』(講談社)
ある会議のため、高山俊吉弁護士の法律事務所へ。
恥ずかしながら初めて知った、高山さんが『裁判員制度はいらない』(講談社)を出してたと。
法務省とか最高裁とか、そっち方面がたぶん大金を投じて宣伝してる裁判員制度を、真っ向から全否定する本だそうだ。
さっそく事務所で買った。
裁判員制度はねぇ、いろんな面があるにしても、一言でいえば、ロクなことにはならないだろうと私は思う。
刑事裁判を公平・公正なものにするには、たとえば、無罪ないし無実をうかがわせる証拠を検察官が巧みに隠すのは合法であるという、びっくりするような珍制度を壊すとか、過去の冤罪事件(※)を徹底検証するとか、いろいろあるはずなのに…。
そもそも、いまの「司法改革」って、自民党が突然言い出して「官」が推し進めてるものだ。国民のための改革であると思うほうが、どうかしてるってもんじゃないのか。
※ ただ、日本国の見解としては、日本に冤罪はないのだそうだ。なぜなら、三審制および再審により、無実なら必ず無罪になるし、無罪にならなかったものは無実でない(有実である)から。
国民が裁判(審理や判決)に関与しないのは、いわゆる先進国では日本だけとか?
それは格好悪いとか、アメリカから何か指示されたとかで、「裁判員制度」なるものを持ち込んだか、大掛かりな改悪の目くらましに持ち出したか、そんなとこじゃないのかと私はぼんやり思ってる。
世はどうも、「やっつけろ! ぶっ殺してしまえ!」という風潮が強いような。
マスコミが凶悪殺人犯と決めつけた有名事件で、裁判員が相場より軽い量刑にしたら、あるいは無罪にしたら、某巨大掲示板などでボロクソに叩かれ、「バカ裁判員の実名と顔をさらせ!」とか“祭り”になり、裁判員を擁護するブログは“炎上”させられる、あぁ、そんな時代が目に見えるような気が…。
ま、読ませてもらいます、この本を。
「高山俊吉の考え」という、これも面白そうだよ。
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