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2006年12月22日 (金)

刑罰運用のバリエーション

12月21日(木)14時30分~

 東京地裁・第16刑事部(白石篤史裁判官)610号法廷で、道路交通法違反の審理。
 白石さんて、他の裁判官に比べて劣るってことはぜんぜんないと思うんだけど、頭髪から何から、まったく若い学生風なのね。
 裁判所は、ほんとキャラの宝庫だ。

 この公判が、私の今日はメイン。
 前回、空振りを食らったので、東京地裁の道交法の否認を意地でも見てやろう、と出てきたのだ。

 だが、否認じゃなかった。
 どうも情状証人の関係らしい。
 情状証人は、第1回期日に在廷させといて、さらっと尋問すればいいわけで、そしたら第1回または2回目で判決となる(開廷表には「新」または「判」と記載される)のだが、本件証人は仕事が多忙で、第1回に間に合わず、続行としたが、その期日にも来られなくて、今回になったと、そういうことなんじゃないのかな。
 傍聴人ができる一般的な推理は、そこまでだ。

 考えればみれば傍聴人て、天井桟敷の人々、といえる。
 でも、芝居小屋から遠く離れてマスコミ報道しか見られない人々に比べれば、桟敷席にいられるだけ大したもんかも。
 遠く離れて? ←『遙か群衆を離れて』、劇場で観たよ私は昔。
 離れてるのはどっち?
 傍聴人のほうが、世間から遠く離れてる、と言うべきかも。
 戻れなくなっちゃうよ
 話が飛びました。えへっ。

 証人は「建築の設備工事」の会社の代表取締役。年配。
 被告人は建築関係のいろんな免許(地下で工事するときに必要な「酸欠の免許」とか)を取ってマジメに働いており、出所したらまた雇いたいと。

 そんな証人が被告人と知りあったのが「インターネットのチャット」だという。
 白井さんも興味を持ったようで、チャットとは何か、証人に尋ねた。
 証人いわく、ゲームの中にチャットの部屋があるんだという。へえ。

 01年に原付の無免許で罰金刑。
 03年に窃盗と普通貨物の無免許で、懲役1年6月、保護観察付き執行猶予4年(?)。
 05年10月に本件無免許(普通乗用車?)。
 求刑は懲役5月くらい、だったんだろう。
 直ちに判決。
「主文。懲役3月。主文は以上です」
 実刑である。
 前刑の1年6月とあわせ、服役することになる。が…。
「刑務所での行動次第では、仮釈放といって、早く出られることもあるので…」
 と白石さんは言っていた。
 訴訟費用は不負担。

 14時48分閉廷。
 終わってから検察官が、「説明しときます」と被告人(在宅)に。
 収監の手続きの説明の中で、
「裁判官も言ってたように、長くは入らないと思う」
 と言ってた。

 なるほどねえ。
 懲役1年6月のほとんどは、窃盗の刑だろう。
 無免許は窃盗とは罪種が違う。
 これで1年9月も服役させるのは、酷といえる。
 けれど執行猶予中では、実刑はやむを得ない。
 再度の執行猶予とするほどの特別の情状はない。
 なんたって前刑は、保護観察付きなんだから。
 そこで、刑務所へ送るけれども、早めの仮釈放とする…。
 そんな運用をしてるのかな。
 刑罰は、罰金か懲役か、執行猶予をつけるか、何年つけるか、以外にいろんなバリエーションがあるようだと、傍聴を長く続けると感じられてくるが、これもそのひとつかしら…。

 在宅の被告人が下獄するのは、来年になる。
 じゃあ、年内一杯働いてもらえるんですねと、多忙な社長氏(証人)は喜んでいた。
 年内に片付けるべき工事が山積みなんだろう。
 なんか人間臭くて微笑ましく感じた。 

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