六本木で警察官の顔に唾を吐き
12月27日(水)11時30分~
東京地裁・第8刑事部(山下博司裁判官)407号法廷で、公務執行妨害の審理。
10分ちょい前に法廷に入ると、前の地方税法違反の論告をやっていた。
壇上には大量の書類がいくつも山になってる。書記官のそば、キャスター付きのラックにも大量の書類。どわ~。あんなの全部読むのか~。
密造軽油の事件らしかった。「ヌキ」とか、初めて聞く言葉が。
被告人は、顔にしわの多い、ちょい小太りのオジサン。原料費、加工費を踏み倒すつもりで、1リットル43円で販売していた? 多数の関係者が密造に関わっていたそうだ。
求刑は、懲役2年、罰金1000万円。
続く公務執行妨害のほうも論告だった。
今年8月、六本木で、被告人はタクシーに対して大声を上げ、ちょうど清掃活動に付き添っていた警察官に、「なんでタクシーを捕まえないんだ。お前の名前はなんてんだ。バカ野郎、国家権力が」とか言い、「帰りな」となだめられたが、警察官を追いかけていき、前にまわって肩や胸をぶつけるなどし、三井住友六本木ビルのあたりで警察官の顔に唾(つば)を吐いた…というふうな事件(検察官のストーリィ)らしかった。
01年4月、道に広がって歩いていた人の左手首(?)を蹴った。
01年6月、公衆電話の受話器が外れていたと、工事の人(?)に文句を言い…暴行で罰金20万円。
06年2月、麻布署に車の取り締まりを頼み、1時間待ったが何もしてくれないと、警察官の後頭部を平手で殴った。
06年4月、その件で公務執行妨害で懲役1年、執行猶予3年の判決を受けた。
06年8月、本件犯行。
母親にも暴力をふるっている、とか。傍聴席に、だいぶお年寄りの婦人がぽつんと1人。母親らしい。
被告人(身柄。拘置所)は、論告の間、終始体を動かし、口をとがらせ眉をつり上げ、ぎょろりと検察官をにらんだり、手に3冊ほど持った大学ノートに、刑務官から借りたボールペンで何やら熱心に書き込んだり、ぎゅっと目を閉じて集中したり、ぎょろりと天井を見上げたり…。
被告人からの最終陳述は、8分間も!
要するに、唾を吐くのは生理現象で、吐いた唾がたまたま警察官の顔にかかった、人間というのは相手から誤解されるもの、自分は警察官を誤解した、警察官も自分を誤解した…ということらしかった。
途中、なんだか力が入ってきて、泣き出しそうにも見えた。ふとふり返ると、傍聴席の後ろに警備の職員がいた。
求刑は懲役10月。
判決期日は1月25日と聞いて、被告人はものすごーく困ったような、すごい顔をした。が、それだけだった。
再び手錠・腰縄をつけられ、母親らしき婦人には一瞥もくれず、奥のドアへ去った。12時18分閉廷。
刑事司法が対応すべき人物ではない、ように思えた。
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