違法駐車はどこまで戻るか
違法駐車、減った?増えた? 大阪と東京で効果に差
2006年12月14日17時41分
今年6月から民間委託された違法駐車の取り締まりで、警察庁は14日、導入から6カ月の実施状況をまとめた。当初は導入の効果が比較的小さかった大阪で、違法駐車の台数が導入前の約2割にまで減ってきたのに対し、導入直後は約3割に急減した東京では、取り締まりが厳しくなる中で増加傾向に転じ、効果に地域差が表れた。新しい法制度に、大阪人はいったん反発するものの順応性が高く、東京人は従順だが冷めやすい?
と朝日新聞(上掲は記事の一部)。
路上駐車 じわり戻る/下関駅前の商店街
2006年12月07日
民間の駐車監視員制度の導入など駐車違反の取り締まりを厳しくした改正道交法が6月に施行されてから半年余り。施行直後には、繁華街の商店街から姿を消していた路上駐車が、少しずつ戻り始めている。一方で、商店街の関係者からは「車で来る客が減り、売り上げが落ちた」と悲鳴があがる。市中心部のJR下関駅前に延びる商店街グリーンモールを歩いてみた。
各都道府県警の発表データは、警察庁から「施行前・施行後のデータを取れ」と指示され、「ははっ、承知!」と路線を決めて頑張った(血相変えて頑張らなくても然るべく配意した)結果だろうから、あんまりアテにはならない(それをもとに全体を論じるのは危なっかしい)だろうと思う…。
★
国会答弁どおり取締りを2倍にするとしても、それは91年、92年頃だっけ、過去に体験したこと。
そのときだって、「違法駐車が一掃」には程遠かった。
検挙率はもともと1%をはるかに割る。
2倍にしたって1%にさえ届かないのだ。
5~6月あたりの怒濤のようなマスコミ報道、の強烈な印象が薄れ、現実が体感されてくれば、だんだんだともとに戻るのは必然だろう。
※ ってこれ、新制度の施行前から私ゃさんざん言い続けてきたよね。
※ 写真は、ある警察署の前。署の向かい側に、平気で何台も違法駐車してる。警察署の脇ではレッカー車が違法駐車して車内で昼寝してた。
ならば、どこまで戻るか。
違法駐車はどこまで戻って(減って)いいのか。
確認事務(新しい駐禁取締り)の委託費、放置違反金(新しいペナルティ)の関係事務(を委託する場合はその)委託費、携帯端末や携帯プリンタなどのリース費、反則金の穴埋め分、等々、新制度ゆえに都道府県が支出することになる金額は、これは確実に稼がねばならない。
プラス、余分に稼いで都道府県の収入を増やし、警察費を増額したい、なんてこともあるかも。
団塊の世代の退職金に充てる、なんてこともあるかも。
※ 放置違反金はダイレクトに都道府県の収入になる。
★
仮に、ある都道府県では、50万枚のステッカー(確認標章)を貼れば余裕でペイするとしよう。
もっと小さく、ある道路で1日に10枚のステッカーを貼ればヨシとしよう。
その場合において、もともと1日の(つか監視員の巡回時間における)違法駐車台数が、10台だとしたら、どうなる?
「うきゃ~っ! 駐車したら必ずヤラレちゃうよ!」
となり、誰も違法駐車しなくなるだろう。
それは絶対マズイ。
そんなことをやってた日にゃ、都道府県は赤字になってしまう。
5枚でも、相当マズイだろう。
3枚なら? 2枚なら? やはり、1枚、または1枚貼るか貼らないか程度かなぁ。
いや、待て待て、1日10枚が必要なわけだから、それじゃ話になんない。
1日10枚コンスタントに貼り続けるためには、1日に入れ替わり立ち替わり、何台の違法駐車が必要か。
100台? 200台? or more?
というあたりから、どこまで減らしていいのか、どこまで戻らせていいのか、もちろん地域の実情にもあわせ、決まってくる、そういうもんだろう。
そのこともあって、どの契約書にも(私が見てきた限り)、1日に活動できる駐車監視員のユニット数の上限が設けられてるんだろうと思う。
ま、そういう制度のいちばん末端で、駐車監視員は日々歩いてるわけだ。
足にあった靴を選ばないと、腰を痛めたり、そんなこともあるんだろうね。
どうせならガラゴロと鉄下駄で歩き、鍛錬する? そりゃ無理か。
なーんて、マニアはごちゃごちゃ考えるのでありました(笑)。
「知ら猿」を見たら、「駐車規制及び駐車許可制度の運用の見直しに対する意見の募集」のことがあった。
ぎょっ、最近、警察庁のHPを見てなかったよ。ダメじゃん、マニアなのに、ねえ。
★
ところで、
東北道の速度違反取締装置壊される/白河
2006年12月13日 11時05分
白河市大信地域の東北自動車道に設置されている速度違反を自動で取り締まる装置が何者かに破壊されていたことが13日までに分かった。
白河署と県警高速交通隊は器物損壊容疑で捜査している。
同署などの調べでは、装置は内外部ともに壊されており、正常な測定が困難な状態となっていた。
機材を点検していた高速隊員らが見つけた。
と福島放送。
手元のオービスマップ(05~06年版)によると、東北道下り、阿武隈川の3㎞先、東北新幹線の1㎞先、道路左側にある、東京航空計器のオービスⅢLhまたはLj(いずれもフィルム式)のような。
この際、電子式のオービスⅢLkに交換されるかもね。
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オービスGUIDE MAP ’06~’07 (2006) 販売元:三栄書房 |

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