弁護人なしの無免許とスピード違反
1月17日(水)10時00分~11時44分
今日は東京簡裁・刑事1室3係(堀内信明裁判官)534号法廷で、道路交通法違反が続けて2件。
堀内さんのとこで続けて2件なんて、マニアにとっては贅沢な配点だ。
なのに、間違えて1時間遅く起き、それでも余裕があり、たまにはのんびり鈍行(各駅停車の電車)でと思ったら、予想外に遅く、途中で急行に乗り換えたものの、その後の地下鉄が、先がつかえてるとかでやたら止まり…。
こういうのを美しい日本語では「翻弄(ほんろう)」というのであろうか。
いつもは5~9分前に傍聴席に着くのに、10時1分着。
礼田計さんが既にいた。
なんと、壇上に堀内さんの姿はなく、検察官が被告人に書証(被告人を有罪にするために検察官が用意してきた証拠書類)を閲覧させてた。
審理は始まってない。
ラッキー! どれほど安堵したことか。
私が不覚にも遅れると、審理の開始も遅れる、こういうこと、なぜかよくあるんだよね。
※ 通常、書証は公判前に(普通は弁護人が)閲覧するのだが、本件は弁護人なしで身柄のため(しかも朝一の公判のため?)、公判廷へ出てきてから閲覧しているのだった。
被告人は金髪、つか明るい黄色の茶パツ。←それも茶パツというのか?
根本がだいぶ黒くなってた。
身柄(警察留置場)。
猿がラジカセを担いでるイラスト入りの、グレーの、あれは何ていうんだろ、擦れるとシャカシャカ音がしそうな上下。
被告人は書証を、じっくり丹念に読み、10時16分、やっと読み終えた。
そして堀内さんが登壇。審理スタート。
被告人は30代。
風俗店の従業員だという。
2回目の無免許。
弁護人なし。
裁判官「キミのほうから、これを聞いてほしいということは?」
被告人「いやべつにないですけど」
通常なら略式で罰金25万円だが、払わずどこかへ行ってしまいそうなので、身柄を拘束したまま公判請求し、未決勾留期間のうち×日を1日5000円に換算して、体刑に代えて執行する…というケースらしかった。
前回の罰金20万円は、会社の誰かが払っており、現在の所持金は2~3万円だという。
求刑は、仮納付命令付きの罰金25万円。
直ちに判決かと思ったら、来週になった。
上記「×日」の部分、何日の算入になるのか。
★
次は、首都高・都心環状線外回り、芝2丁目2番地付近のオービスⅢLjによる超過67㎞/h(測定値117㎞/h)。
ここのオービスも、ときどき公判廷へ出てくる。
この被告人は、さっきより約半年、年下。
黒のしゃれたジーンズに、白のしゃれた靴。帽子。
ちょっと高座を離れた噺家さんのような雰囲気。
これも弁護人なし。
道に迷ったそうで、少し遅れてやってきた。
6分ほど休廷して、書証を閲覧…。
普通なら略式で罰金9万円の事件。
公判請求になる(略式に応じなかった)からには、何か不服があったはず。
堀内さんはそれを確かめようとするのだが、被告人はとくに言わず、審理は進み…。
ところが、最終陳述の段になって初めて、「覆面(パト)みたいなのに後ろからあおられたのが…」と言い出すのだった。
じつはそのことは、最初に警察へ出頭したときから毎回言っており、そのことを記載した書面もあるのに、検察官提出の書証には含まれていないのだった。
堀内さん、翻弄されましたね。
おあとがよろしいようで…。
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