町の電気店の哀しい無免許
1月16日(火)14時40分頃~
東京地裁・第8刑事部(山下博司裁判官)407号法廷で、14時15分から道路交通法違反の新件。
だいぶ遅れてしまったが念のため、と14時40分頃行ってみたところ、外に職員がいて、
「被告人が空気感染症に罹患しているようなので…」
とマスクをくれた。
なかなか厳重な、つけるのに苦労するマスクを。
けっこう息が苦しいぞ。
そういう法廷を、前に(外から)見たことあるけど、自分で傍聴するのは初めて。うれし~(笑)。←バカですな。
入ると、もう全員、口先の尖った白いマスクをつけてるではないか。
なんか笑いそうになった。
審理は、被告人(身柄。拘置所)の妻の証人尋問の途中だった。
被告人は、60歳くらいなんだろうか。
93年に「免許更新漏れ」で無免許となり、その後、目が悪くて(右目の視力があまりないらしい)再取得できず、しかし電気店をやっており、小さな電気店は廃れる一方で、なんとか生活するためには、お客さんからの電話を受けたら直ちに出張るのが必須で、車を運転せざるを得ず、それで運転を続け、00年と03年に無免許で罰金となり、04年には無免許で執行猶予付き懲役刑を受けたのに、今回、その執行猶予中に、電話代の滞納で電話が通じず、急いで払おうと、自転車でも時間的にはそう違わないのに車を運転し、一時停止違反で止められたのかな、捕まったのだという。
事故って他人を死なせたら取り返しがつかないとはいえ、なーんかもう、時代に取り残された町の電気店の、わびしい哀しい事件、という感じがした。
もう電気店は廃業し、自宅は売り、奥さんと一から出直すんだそうだ。
若い検察官による求刑は、「懲役6月の実刑」。
次回判決。
あの年齢で、無免許で刑務所へ行くんだろうか。
実刑判決でも、控訴して、
「原判決は、その言渡しの時点においては、重すぎるとは言えない。しかしその後、被告人はこれこれ反省を深めたことが認められるので…」
と執行猶予に落ち着く、という道もあるんだろうが。
さぁ、次は、珍しい珍しい「貨幣損傷等取締法違反」だ。
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