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2007年1月 4日 (木)

『裁判員制度はいらない』『グーグル八分とは何か』

 じつは、福利厚生を兼ね、箱根の温泉で宿泊していたのだ。
 正月の温泉は良いね~。しかも源泉掛け流し。良いね~。
 湯船で(もちろん部屋でも)読もうと、本を3冊持っていった。

 『裁判員制度はいらない』は、裁判所への往復電車で半分ほど読んでいた残りを、読み終えた。
 この本、最終章(第6章)が、「戦争できる国へ」の流れのなかに裁判員制度を位置づけて、その危なさを熱く語っており、そこに違和感とか持つ人もいるんだろうけど、プロローグおよび第1~5章は、いやはやびっくり。
 裁判員制度って、そんなだったの!?
 法務省や裁判所の宣伝は、ぜんぜん違うじゃーん!?
 と驚いてしまう。

 私がいちばん震撼したのは、「アメリカの陪審員候補者に対する質問事項の実例」。
 日本の裁判員制度でも、裁判員の候補者(実際に裁判員になる人よりずっとずっと多くの人)に「質問票」が送られるという。
 まだ日本の「質問票」の内容は発表されてないので、アメリカの実例を紹介してるわけだが、その詳細なこと!
 詳細どころの話じゃないね。著者の高山俊吉弁護士も書いてるように、「あなたは文字通り素っ裸にされる。それこそ、胸の内、腹の内、脳味噌まですっぽんぽん」である。
「俺は悪いことしてねーから、政府に対しては素っ裸を見せてもいい」
 なんて人も、マジでびびるんじゃない?
 びびって虚偽を書けば、罰則があるんだという。
 処罰されないよう、ていねいに書こうとしたら、数日かかるんじゃない?
 ま、アメリカの陪審制度と日本の裁判員制度とは、中身も形もまるきり異なるようで、「質問票」もどうなるかわからないとはいえ、こぉれは震撼したね。

裁判員制度はいらない Book 裁判員制度はいらない

著者:高山 俊吉
販売元:講談社
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 続いて『グーグル八分とは何か』を、こっちは最初から読み終えた。
 私はパソコンのこともネットのこともよくわからないんだけど、わからんオヤジにもわかるよう砕いて書かれてる。その砕き方に味がある。それでも完全にはわかんないのがオヤジとはいえ(笑)。

 いや、でも、これもびっくり。そんなこと知らなかったよぅ。
 試しに、仕事場へ戻ってから、文中にあった「渡邉文男」でグーグル検索してみたら、あらまぁ、画面下のほうに、ほんとに出るのね、そんな断り書きが。 
 温泉の湯船ではなくパソコンの前で、文中に出てくるあれこれを実際に検索しながら読めば良かった?

 調べものといえば、図書館が本家。
 そこで、社団法人日本図書館協会の人にインタビューしてるとこが、この本の(著者の)味を示してるといえる。
 その話も興味深かった。
 しっかしまぁ、世のなかには、いろんなことがあるんだねぇ。

グーグル八分とは何か Book グーグル八分とは何か

著者:吉本 敏洋
販売元:九天社
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 『徴税権力―国税庁の研究』も持っていったのだが、1泊ではさすがにそこまでは読めず、来週も温泉へ行きたいっ!

徴税権力―国税庁の研究 Book 徴税権力―国税庁の研究

著者:落合 博実
販売元:文藝春秋
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