『裁判員制度はいらない』『グーグル八分とは何か』
じつは、福利厚生を兼ね、箱根の温泉で宿泊していたのだ。
正月の温泉は良いね~。しかも源泉掛け流し。良いね~。
湯船で(もちろん部屋でも)読もうと、本を3冊持っていった。
『裁判員制度はいらない』は、裁判所への往復電車で半分ほど読んでいた残りを、読み終えた。
この本、最終章(第6章)が、「戦争できる国へ」の流れのなかに裁判員制度を位置づけて、その危なさを熱く語っており、そこに違和感とか持つ人もいるんだろうけど、プロローグおよび第1~5章は、いやはやびっくり。
裁判員制度って、そんなだったの!?
法務省や裁判所の宣伝は、ぜんぜん違うじゃーん!?
と驚いてしまう。
私がいちばん震撼したのは、「アメリカの陪審員候補者に対する質問事項の実例」。
日本の裁判員制度でも、裁判員の候補者(実際に裁判員になる人よりずっとずっと多くの人)に「質問票」が送られるという。
まだ日本の「質問票」の内容は発表されてないので、アメリカの実例を紹介してるわけだが、その詳細なこと!
詳細どころの話じゃないね。著者の高山俊吉弁護士も書いてるように、「あなたは文字通り素っ裸にされる。それこそ、胸の内、腹の内、脳味噌まですっぽんぽん」である。
「俺は悪いことしてねーから、政府に対しては素っ裸を見せてもいい」
なんて人も、マジでびびるんじゃない?
びびって虚偽を書けば、罰則があるんだという。
処罰されないよう、ていねいに書こうとしたら、数日かかるんじゃない?
ま、アメリカの陪審制度と日本の裁判員制度とは、中身も形もまるきり異なるようで、「質問票」もどうなるかわからないとはいえ、こぉれは震撼したね。
![]() |
![]() |
裁判員制度はいらない 著者:高山 俊吉 |
続いて『グーグル八分とは何か』を、こっちは最初から読み終えた。
私はパソコンのこともネットのこともよくわからないんだけど、わからんオヤジにもわかるよう砕いて書かれてる。その砕き方に味がある。それでも完全にはわかんないのがオヤジとはいえ(笑)。
いや、でも、これもびっくり。そんなこと知らなかったよぅ。
試しに、仕事場へ戻ってから、文中にあった「渡邉文男」でグーグル検索してみたら、あらまぁ、画面下のほうに、ほんとに出るのね、そんな断り書きが。
温泉の湯船ではなくパソコンの前で、文中に出てくるあれこれを実際に検索しながら読めば良かった?
調べものといえば、図書館が本家。
そこで、社団法人日本図書館協会の人にインタビューしてるとこが、この本の(著者の)味を示してるといえる。
その話も興味深かった。
しっかしまぁ、世のなかには、いろんなことがあるんだねぇ。
![]() |
![]() |
グーグル八分とは何か 著者:吉本 敏洋 |
『徴税権力―国税庁の研究』も持っていったのだが、1泊ではさすがにそこまでは読めず、来週も温泉へ行きたいっ!
![]() |
![]() |
徴税権力―国税庁の研究 著者:落合 博実 |
人気blogランキング ← このページに当ブログが載ってますぅ♪
« 駐車監視員が外国人にヘルメットを叩かれた? | トップページ | ICカード免許証 券面の本籍は? »
「私の本棚」カテゴリの記事
- わたくしテレビを卒業しました(2023.05.02)
- 「白人至上主義」と「ネトウヨ」(2022.11.13)
- 韓国は男の形に似た半島、日本はイブの位置(2022.08.11)
- 文鮮明は16歳のとき天啓を受けた(2022.08.10)
- 有力政治家のご子息ご令嬢は(2022.06.17)
最近のコメント