いささか世の中を甘くみてるというか
1月12日(金)13時15分~
東京か千葉か悩みに悩んだ末、よしゃ、久しぶりに千葉地裁(改装工事中だという)を見てくるかと、2時間半前に出かける。
13時30分から、千葉地裁(簡裁?)でオービス事件の新件があるのだ。
…が、電車の中で、なんだか気持ち悪くなった。
あんまり寝てないからだろう。
どうしよう。
交通安全教会の戒律にこうある。
押すべきときは少々無理しても押し、退くべきときはあっさりとっとと退くべし。
急遽、東京地裁へ行き先変更。
1時間半以上余ってしまうが、しょーがない。
それが功を奏したか、いや、千葉のオービス事件の内容を知れば後悔することになるかもしれないのだが、とにかく、この日、東京地裁で興奮の事件を傍聴することになるのだった…。
★
まずは農林水産省地下・第5職員食堂で、早めの腹ごしらえ。
鯖味噌煮定食(半食)380円。
地下の売店のほとんどが撤去し、廃墟のようになっていた。
まさに昭和の廃墟。
入札で入れ替わるんだそうだ。
あの風情が失われるのか。哀しい。
★
裁判所1階で、最近あまり見なかった民事の開廷表をチェック。
「不当利得返還」という事件がずいぶん入ってる。何割かを占めてる。
被告は見る限りサラ金。
これはあれか、払いすぎた利息を返せ、というやつなのかな。
★
5階の関係者控え室でだいぶ居眠り。
13時15分から東京地裁・第13刑事部(村上博信・中川正隆・小林麻子裁判官)で、道路交通法違反・偽造有印公文書行使、の判決。
村上さんの公判は、私はたぶん久しぶりだ。
最前列中央の傍聴席の傍聴人と、目があった。
この人、知ってる。誰だっけ。思い出せない。
最前列左側に座ると、あとから霞っ子クラブの毒人参さんが隣に。
あ~、毒さんは“村上さん好き”なんだっけ。
13時14分、みんなそろってるところへ、やっと被告人(在宅)が来た。
検察官(茶系のスーツで背の高い、一度見たら忘れない感じの若めの女性)が弁論再開を求め、ブツを証拠請求。
ビニール袋に入れられた、偽造免許証だ。
そして、求刑2年に加え、押収してある偽造免許証の没収を…。
村上さんいわく、没収の手続きは5分や10分では終わらず、次の事件もあるそうで、14時40分まで求刑となった。
なんだよぉ~。
こっちは14時30分から別の事件がある。傍聴できないかもしれないじゃーん。
傍聴席最前列の傍聴人に、廊下でご挨拶。
もしやと思ったら、やっぱり「裁判傍聴愛好集団刑裁はうす」の方(団長?)だった。
★
それから私は別の法廷で2件傍聴し、14時50分頃に戻った。
説示の最中だった。
主文は懲役2年、執行猶予4年だったようだ。
偽造免許証は当然没収となったんだろう。
で、その説示が、まー、村上さんらしいというか。
低く通る、ドスの効いた声。昔の東映ヤクザ映画の組長役がぴったしずっぽりじゃん?
「(被告人の反省は)真摯な反省とは見ていないけれども、まぁそれなりに反省している…。
(なぜ執行猶予にしたか)従前、前科がなかった、これがいちばん大きい。
なぜ3人で裁判をしているか、わかりますか?
キミがやったことの重大さを、考えてください。
いささか世の中を甘く見てるというか、バカにしているというか、世の中のルールを守るということに…。
あぁこれで終わった終わったと、そのような甘い考えが再び頭をもたげ、今回のように法廷で裁かれることになると、間違いなく実刑の判決になります…。
うーんと多くの人がそういうこと(執行猶予の取消および実刑)になってます。
あなたにはそういう要素があります!」
そんなこと言い切る裁判官はあんまりいないよ。
それを、昔の東映ヤクザ映画の組長役のように壇上から言うんだから、人気あるわけだ。
※ 興奮の事件は、「別の法廷で2件傍聴」したうちの1件。
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