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2007年1月26日 (金)

制限40キロの環七で測定値97キロ

1月25日(木)10時45分~

 

 東京簡裁・刑事2室1係(櫻井廣美裁判官)534号法廷で、道路交通法違反の新件。今日はこれが私のメインだ。
 検察官は鈴木健一さん。髪、伸びたねー。坊主のほうが似合うですよ。

【場   所】 環七 大田区山王4-19 
【日  時】 2005年3月5日 午前1時55分頃
【装   置】 三菱電機 RS-2000
【測定値】 97㎞/h 制限速度40㎞/hを57㎞/h超過
【被告人】 40歳 会社役員  
【弁護人】 1月17日に地裁の危険運転致傷・道路交通法違反で見た、高齢紳士の弁護士。国選だろう。左耳辺りから細いコードが垂れている。補聴器か。

【主   張】 「取調べのときも申し上げてきたとおり、メーター読みでは96㎞/hは出てなかったんじゃないかと」

 

裁判官 「弁護人のご意見は」
弁護人 「ちょっと(被告人と)打ち合わせしたいと」

 …………その場でごにょごにょ…………

弁護人 「甲乙いずれも同意致します」
裁判官 「公訴事実に対するご意見は」
弁護人 「ただ、犯情として被告人が言ったことを考えていただきたいと思います」

 メーター読みでは90㎞/hはどうしても出ていなかったが、測定値については争わない、確定的な意思をもって97㎞/h出したわけじゃないので、どうか寛大な判決を、ということだった。

 どうなんだろうね。

 以前、環七の高円寺南の同じくRS-2000の事件で、警察と親しい関係にあり「何かあったら言ってくれ」と言われていた被告人が、測定値は低すぎると正直に言い続けて…というのを傍聴したっけ。

 誤表示・誤測定は、プラスのほうにだけ起こるとは限らない。かつ、メーター速度と大いに違うこともあれば、少ししか違わないこともあるはず。
 運転者は、免停の基準や、オービスのセット速度(それ以上の超過だと撮影するよう設定された速度)、を考えて走行速度を決めがちだ。

「超過50㎞/h台だと12点。免停90日だ。超過40㎞/h台ならオービスは光らない」

 とか考えて速度を調整していたことは、あり得る。が、

「日本の裁判の有罪率は99.9%。起訴されたらオシマイだ」

 と考えて争わないことにしたのかもしれない。

検察官 「さきほどおしゃったように(本件道路をいつも)60~80㎞/hで走ってるのか」
被告人 「他の車がいれば(流れにあわせて)…」
検察官 「他に車はいたか」
被告人 「いなかった」
検察官 「40㎞/hで走れば」
被告人 「ま、あそこの通常値(通常の流れ)は…」
検察官 「だいたいの人が、みなさん、そう言うんですが、参考までに聞いてください。05年の事故死亡者数はご存知ですか? 東京都内で263人です。6年連続で減少している。1年に263人が事故で死ぬのは、少ないか多いか、どう思う? あくまでこれ、個人的な見解だけど、263人、私は異常な数字だと思う。私の理想では、ゼロ、という数字へもっていきたい。参考までに、今年に入って昨日までにもう19人死んでる。運転する人は、明日は我が身なんですよ。だから、他の車が60だ80だで走ってるからという、そういうふうな考え方は、やめてもらいたい。速度を出せば出すほど、事故は大きくなるんです」

 私も同様に思う。思うのだがしかし…。

 環七(東京の主要幹線道路)のあそこが、終日40㎞/h規制ってどうなの。
 そんなの誰も守らない。ザル法ほど人々の遵法精神を損なうものはないと、元内閣法制局長官も言っている。

 守らないなかで、じゃあどうやって運転者たちは自車の速度を決めるか。
 捕まっても重い免停を食らわない速度、オービスが光らない(撮影しない)速度…。こういう、遵法環境、自律環境では…。

 40㎞/hを超えない速度で走ることが絶対に必要というなら、その合理的理由を周知徹底させ、かつ、違反したらほぼ必ず捕まるようにする必要がある。そうせずに違反者のごくごく一部を捕まえて処罰してても、と私は思う。

 求刑は相場どおり罰金9万円。

裁判官「えー、それで、判決ですが、証拠がこれだけなので(少ないので)、すぐにしようと思えばできるんですが、どうしましょうか」

 被告人は、どういうことかまるでわからないようで、弁護人の顔を見た。弁護人は、では次回、と。来週判決。11時19分閉廷。被告人はまったく無駄にもう1日裁判所へ来ることになる。

 

 1階の喫煙室で(ってまだ煙草やめてないのかよ!)、再び刑裁はうすの方にお会いする。13時15分から、公然わいせつ幇助の判決ですね、と言われ、あっ、そうだったのか、となる。

 あの事件、第1回公判を私は途中で出たし、忙しくて木曜以降の地裁開廷表をチェックしてなかった。判決期日を知らなかったす。
 今日は『それでもボクはやってない』を観に行く予定にしてたんだけど…。

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