オービスを追いつめろ!(1)
2月12日現在で、東京航空計器のオービスⅢLh~Lkと三菱電機のRS-2000をあわせ、154件のオービス事件を傍聴してきた。
そのなかには真っ向否認で争う事件もたくさんある。
裁判官も検察官も傍聴人も同じ法廷へ、次々と新しい被告人(と弁護人)がやってきて、同じやり方で、みな手もなくヒネられ、退場していく。
10歩進んで無罪を勝ち取れるとすれば、みな、ゼロの状態から1歩か2歩進んで有罪で終わってる、といえるか。
“観察”はこのくらいにして、いや、まだまだ続けるけれども、そろそろ“行動”に出ようかと思う。
せめて5歩か6歩は進んでもらえるよう、お手伝いしていこうかと思う。
手始めに、情報公開で得た資料の一部の、そのまた一部を公開する。
最初の画像は、私の手元にある資料の一部の、いわばメニュー。
こういうものを、行政文書の開示請求によりゲットすることができる。
次の画像は、オービスⅢの「原理と取扱要領」という文書(表紙を除いて11ページ)の一部。
これ若しくはこれと同じようなものが「原理説明資料」として、法廷へ出てくる。
メーカー社員が言う基本的な機能等は、ここに書かれている。
画像、2ページ目の④にある、「撮影条件」とは、
(1) 前の車がストップループを抜けてから0.5秒以上経過していること。
(2) 3つの信号出力が、スタートループ→コントロールループ→ストップループの順であること。
(3) スタートループからコントロールループまでの通過時間と、コントロールループからストップループまでの通過時間との差が、約1.5%を超えていないこと。
(4) 測定した車の速度が、設定速度(セット速度)以上であること。通常、赤キップ(非反則行為)の違反を撮影するようになっている。
(5) ストロボ電圧や、ループの発振周波数などに異常がないこと。
これらの「撮影条件」を満たした場合、ストロボを発光させて撮影する、とメーカー社員は言う。
オービス事件で重要なのは、2ページ目の⑤だ。
つまり、スタートループからストップループまでの通過時間をもとに、ストップループから40mほど先の撮影地点(小さな白線がある)へ到達するまでの時間を計算し、タイマーを作動させ、車がちょうど撮影地点に到達したときに撮影する、というもの。
この機能を理由に、
「実速度より速く測定したなら(実速度が測定値より遅ければ)、車は撮影地点の手前で撮影されるはず。本件写真では車は撮影ポイントで撮影されている。したがって測定は正しく行われたのだ」
とされてしまうのである。
しかし…。
え~、本日はここまで。
もっと基本的なことは『なんでこれが交通違反なの!?―警察は教えない126の基礎知識』を読んどいてね。
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