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2007年3月18日 (日)

最初に施された処置が人工呼吸…

 希有な才能のイラストレーター、中野豪さんが亡くなって早1年。
 追悼の作品集を出すそうで(あの独特のユーモアと風刺が蘇る。楽しみ!)、短い原稿を書かせていただくに当たり、私の物書きとしてのデビュー記事を読み返した。
 1985年夏の『THE BIKE』(毎日新聞・すでに廃刊)に書いた、ホンダCB250RSの6万㎞レポート。
 中野さんによる7点のイラストが、今も懐かしく笑える。

 その記事のなかで、私はこう書いている。

 事故現場を見る。衝突の瞬間は見なかったが、若い男女の2人乗りバイクとトラックの事故だ。うつぶせに倒れたままの女性にトラックの運転手が必死に声をかけるが、ピクリとも動かない。足が奇妙に折れ曲がり、足から腰にかけて異様にふくれあがっている。その足の指先が、サンダルといっしょに、ヤスリをかけたように削れている。痛いだろうに、女性はピクリとも動かない。
 救急隊員が到着して、最初に施された処置が人工呼吸だった。彼女はもう息をしてないのだ。あそこにあるのは若い女性の形をした重い肉の塊(かたまり)なのだ、と思った瞬間、私はひざがガクガクとふるえ、ある種のめまいを感じた。人間の肉体とは、こんなに脆(もろ)いものだったのか、ガラスの積み木の上で、人は夢や愛や希望をうたっているのかと思うと、なぜか言いようのない「怒り」を感じてしまうのだった。
 額に汗を流して人工呼吸を続ける隊員の背を、バイクを運転していた若者が顔じゅう血まみれで倒れたまま、うつろな目で見ていた。
 交通事故は、ほんとうに悲惨だと思う。それは、明るく連続していたはずの日常が、ある日突然プツリと断ち切られてしまうからだ。このことをよく肝に銘じて…。

 このシーンを目撃したのは、10年ちょっと前くらいか、という認識でなんとなくいた。
 しかし記事によれば、84年8月18日。22年半も前のこと。
 深く鮮明に記憶に刻み込まれており、そう古くないはず、という認識になってたんだろう…。

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 どうも喉の痛みが引かなくて。熱や咳はないんだが…。 

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