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2007年3月 5日 (月)

交差点の歩道は無防備!

中学生の列にワゴン車、生徒7人重軽傷…滋賀・栗東
 4日午前8時20分ごろ、滋賀県栗東市手原の県道交差点で、赤信号を無視して進入してきた同県豊郷町安食南、トラック運転手戸田翔容疑者(21)運転のワゴン車が、同市内の男性会社員(31)運転の軽乗用車と衝突した。
 ワゴン車ははずみで横断歩道を渡っていた大津市立志賀中の男子バスケットボール部員ら21人の列に突っ込み、2年生(14)が頭の骨を折る重傷、別の生徒6人が軽傷を負い、会社員も腰などに軽いけがをした。
 草津署は、戸田容疑者を業務上過失傷害の現行犯で逮捕した。調べに対し、戸田容疑者は「いい天気なので、空をぼーっと見ていて、気付いたら赤信号の交差点に入っていた」などと供述しているという。 

 と読売新聞(3月4日)。
 「重体」ではなく「重傷」ってことは、生命の危険はないと安心していいのだろうか。
 私は、骨は折らなかったが事故で頭蓋内に出血してだいぶ苦しんだことがある。他人事とは思えない。無事な回復を祈ります。

 ところで、

 軽自動車(中央)と衝突、中学生の列に突っ込んだワゴン車(左)=読売ヘリから

 と写真のキャプションにある。
 この記事および写真からすると、ワゴン車は、歩道の外側の、横断歩道に面したふちに突っ込んだらしいことがわかる。

 そういう「ふち」で、道路向こう側の歩行者信号をぼーっとながめてる歩行者が多くない? (滋賀のこのケースは横断中だったとのことだが)

 私は以前、甲州街道(東京)の交差点で、交差点の歩道へ突っ込んで止まっている乗用車を見たことがある。
 事故は、交差点および交差点付近でもっとも多い。
 衝突した車が路外に逸脱することはある。
 ガードレールがある道路でも、交差点はガードレールが途切れる。歩道は無防備だ。
 歩道のふちで歩行者信号をぼーっとながめていると、ある確率で、車が突っ込んでくる…。
 それって、いつ突風が吹くかしれない断崖絶壁で、崖っぷちに立つようなものじゃないか!

 私は必ず、信号柱など頑丈な構造物の後ろに立つようにしている。
 つまり、断崖絶壁のふちではなく、何mも下がって立つ、ということ。
 信号柱などでカバーされない場所に立つときは、ひりひりする。

 あなたも今日から、事故った車が歩道に突っ込んできても大丈夫な位置で信号待ちしよう。
 そして、他の人たちがどこにどんな表情で立っているか、見てみよう。
 あー、この人たちは、法律上の落ち度は何らなくても、突然被害者になるんだ。それなりの速度で行き交う1トンも2トンもの鉄の塊が突然突っ込んできたら、人間はひとたまりもないな、うわー。
 そう思う心は、他の場面での注意も鋭敏にするはずだ。

 法律上の落ち度が何らないのに、なぜよけいな注意をしなきゃならないんだ、悪いのは車のほうだろ、と言う人もいるかもしれない。そういう人って、悪いのは泥棒だからと、外出・就寝時、戸締まりしないんだろうか。

 …と、事故についてならそんなふうにコメントする、交通専門のテレビ番組を、自動車会社がスポンサーとなってゴールデンタイムに放送したら、ま、視聴率は少々低くても、事故は(事故被害)はだいぶ減るんじゃないのか。

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