アクセルとブレーキが逆配置だったら
4月12日に傍聴した、「航空の危険を生じさせる行為等の処罰に関する法律違反」の判決について、ご自身もグライダー乗りだという読者氏から、メールをいただいた。
どうも、相当珍しい事件だったらしい。
今年は、「貨幣損傷等取締法違反」という、裁判官も「珍しい」と述べる事件を傍聴できたし。
傍聴マニアとしては嬉しいかぎり。
って、そういう話じゃなくてぇ。
その読者氏から、その事件についての「航空事故調査報告書」を教えてもらった。
左側の操縦席(操縦桿等の配置は単座式と同じ)に訓練生が座り、右側の操縦席に教官である被告人が座り、うっかり右手でエアブレーキのレバーを引いてしまい、失速して墜落というか地面に激突…の過失責任(つまり過失墜落罪か)を被告人は問われたわけだが、その「付図3」(画像)を見てびっくり!
操縦桿とエアブレーキレバーが、被告人が言ってたとおり、ほんとに真逆じゃん!
右ハンドルの車と、左ハンドルの車とで、アクセルとブレーキが逆についてるのと、同じじゃん!
えっ、待てよ。車も逆なのか?
と念のため、ベンツとアウディとBMWとジャガーと、そのほかいろんな外車に乗ったことある人に、電話してみた。
「すみませんが、ちょっと教えてください…」
と尋ねたら、いきなり10数秒間、爆笑されてしまった。
逆の車なんて、あるわけないよと。
逆の車を製造販売したら、アクセルとブレーキの踏み違えによる事故が続発し、メーカーは賠償責任を負わされるんでない?
ところが…。
グライダー(ダイヤモンド・エアクラフト式HK36TTCスーパー・ディモナ型。動力機付き)は真逆なのである。
真逆ゆえに、うっかり操作を誤って事故り、機体構造を問題にしたら、裁判所は何と言った?
「思慮を尽くせば誤操作は防げたはず…」
うわーお!
ま、裁判所の仕事は基本的に、起訴されてきたものを有罪にする(検察の処罰にお墨付きを与える)ことだから、仕方ないといえば仕方ないのだが…。
読者氏は言うのだった。
「きっと、関係した裁判官はアビエイター(エィヴィエィター)の世界なんて、何も判ってないし、知りたくもないだろうし、■■さん(被告人)も、裁判の事を何も判ってなかったんだろうな、と、せつなさをかみ締める夜更けです」
いや~、道路交通の世界だけでなく、空の世界も、
「当人が注意すればいい。注意を怠って事故ったら、当人を処罰すればいい」
だったの?
これはもう、ほとんど犯罪に近いんでね?
と思うのは、どうも私だけのような。寂しいよぅ。
ちなみに、自動車教習所の教習車はどうなのか、コヤマドライビングスクールに尋ねてみたところ、助手席側にはブレーキだけしかない、アクセルはない、とのことでした~。
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