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2007年4月20日 (金)

驚天動地のオービス事件 第3回公判

4月19日(木)15時10分~

 東京簡裁・刑事2室2係・728号法廷で、3月6日に第2回公判を傍聴した「オービス事件 あり得ないデータが漏れた!」の第3回公判。

 前代未聞、空前絶後、驚天動地の第2回公判については、たぶん4月24日発売の『ラジオライフ』6月号に書いた。

 第3回公判は、まずは公判手続きの更新。
 裁判官が、関口政利さんから、石井清弘さんへ交替したのだ。
 公判立会検察官も、田口照子さんから、今井重夫さんへ交替した。
 書記官も交替した。

 そして、検察官が書証を1通、証拠請求。
 定期点検における精度試験の、100台のデータの差し替え分、かな。
 データの項目の並び方も違うらしい。
 そんなの今さら出しても、「なんだ、精度試験の結果は、自由自在につくり直せるんじゃん」でしかないと、私は思うんだが。
 書証は、刑事訴訟法323条2号の業務書面ということで、証拠採用された。
 弁護人は、「信用性を争う」。

 続いて、被告人質問。
 測定値は122㎞/hであることが、ようやくわかった。
 制限速度は50㎞/hだから、72㎞/h超過だ。
 オービスの測定・撮影日時は、05年11月20日午前6時43分頃。
「第1車線(進行方向左側の車線)に、大きな荷物を持った人が歩いていたので、60㎞/hくらいに減速し、第2車線へ移った。その先(宝町ランプ付近)にバイクが止まっていたので、バイクで走行中に荷物を落として拾いに戻ったのだと思う。それから第1車線に戻り、加速した。オービスのストロボには気づかなかった。オービスのところを通過するときの速度は、80㎞/hか90㎞/h…。70㎞/hか80㎞/hで、上限として90㎞/hくらいだろうと思う」
 旨、被告人は述べた。

 オービスのストロボに気づいてないのに、なんでそんなことを覚えているのか。
「首都高のそこを通るのは、静岡へ行くときで、05年11月に静岡へ行ったのは、オービスに撮影されたその日しかなかった」
 旨、被告人。
 こういう主張は、
「人が歩いていたとか、そういう事実があったという証拠が何らないうえ、仮にそういう事実があったとしても、それがオービスに撮影されたその日であるとの証拠も何らない。したがって、上限90㎞/hで運転したことが仮にあったとしても、それは別の日だろう」
 と簡単に蹴られる。
 だから、通行券やETCの記録、静岡で飲食等したならその領収書、会った人物の証言、同乗者の証言(当時、同乗者がいたそうだ)など、裏付けを出さねばならない。
 ところが被告人は、そんなことはまったく考えてないようだった。

 警察からの呼出になかなか応じなかったこと、検察へは一度も出頭しなかったことは、
「単に刑責を逃れたいだけだったのだろう。本当に無実なら、直ちに出頭して積極的に無実を訴え、わかってもらおうとするはずだ」
 と解釈されてしまう。
 当局にとってオービスは無謬であり、積極的に無実を訴えても、無実ゆえに不立件、不起訴ということは(軽自動車の測定値が190㎞/hだとかいうことでもない限り)普通あり得ないのだが、そう解釈されてしまうのだ。
 だから、当時、仕事が忙しかったとか事情があったなら、その事情について、裏付けを出さねばならない。
 突っ込まれそうなこと、悪く解釈されそうなことは、1つひとつ丹念につぶしていかないといけない。そうしてやっと、「果たしてオービスは信頼できるのか」という問題にしっかり向き合うことができるのだ。
 ところが被告人は、そんなこともまったく考えてないようだった。

 …しかし、以上のようなことは、180件ほどのオービス事件を傍聴してきたマニアだから、当たり前のように言えるんであって、被告人を責めるのは酷というものだろう。弁護人についても同様かもしれない。
 もちろん、本当は被告人は静岡へ行った日を勘違いしているか、あるいは、本当に刑責を逃れたく虚偽の弁解を弄しているのかもしれない。
 真実はわからない。
 確かな真実は、いつも言うけれども、オービスの測定値(写真の焼付け値)が信用できるとの客観的な裏付けデータは一切ないという、そのことだけだ。

 次回は6月、同乗者の証人尋問を、できるならやり、結審までいくそうだ…。

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