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2007年5月の27件の記事

2007年5月31日 (木)

駐禁レッカー 盗み賃稼ぎの泥棒忍者

 放置違反金制度=とにかく簡単・確実にカネを取る制度。
 駐禁取締りの民間委託=ニュー駐禁ビジネスの創設。
 という、一体となった2つ、これが06年6月1日にスタートして、もう1年なんだねぇ。
 なーんか見切り発車だったような気もするが、発車というものは(発射も?)たいがい何かを積み残して見切って為されるものともいえるし、小泉フィーバーの勢いに便乗する必要もあったんだろうか。

 以下、5月30日19時13分配信の毎日新聞記事。■部分は記事では実名。

<器物損壊>フジテレビ社員逮捕 駐車違反でレッカー車ける
 駐車違反でレッカー移動された自分の車を引き取りに行った際にレッカー車をけったとして、警視庁渋谷署は、フジテレビ情報制作局副部長、■■■■容疑者(43)=東京都内在住=を器物損壊容疑で現行犯逮捕した。■■容疑者は「レッカー移動されたので面白くなかった。申し訳ない」と供述しているという。
 調べでは、■■容疑者は29日午後11時ごろ、レッカー移動された車が保管されていた渋谷区宇田川町の立体駐車場で、近くに止まっていたレッカー車のドアをけって壊した疑い。レッカー車の運転手が取り押さえた。フジテレビ広報部は「誠に遺憾。事実関係を確認して厳正に対処します」とコメントした。【苅田伸宏】 
最終更新:5月30日19時22分

 現場はどうも、01年8月にSMAPのメンバーが女性警察官とモメて公務執行妨害で逮捕された、その付近らしい。
 渋谷は、駐禁取締りが多いんだよ~。
※ 画像は調布署管内。調布署も周辺の署に比べて多い。昨日も雨の中、カッパ着て取り締まってたし。

P1010349b  この被疑者、もともと居丈高で乱暴な人物だったのかもしれないが、そうでないとしても、ムカ~ッとくるのはよくわかる。
 新制度におけるレッカー移動は、交通安全のため必要な限度において、なんて法律の縛りには完全に背を向け、その駐車の迷惑性には一切関係なく、直ちに確認標章(新しい駐禁ステッカー)を取り付けるや直ちに車を持ち去る。
 泥棒忍者…勝手に盗んでおいて盗み賃を要求する忍者。
 そのくせ忍者自身は、駐車禁止場所に長々駐車して、なかで寝てたりするんだから。
 迷惑性のない(または極めて低い)短時間の駐車でレッカー移動されたなら、ムカ~ッとこないほうが人間として異常だと思う。

 この被疑者、レッカー移動された車を保管場所へ取りに行ったというから、その前に警察に出頭したんだろう。
 車の引き取りを求められるのは、「当該車両の使用者」であり、レッカー料金および保管料金の支払いを求められるのは「運転者等又は使用者等」であり、違反者の出頭は求められてないのだが、『改訂新版 なんでこれが交通違反なの!?―警察では教えない126の基礎知識』を読んでない人は、そんなこと知らない。
「私が違反しました」
 と自白して違反キップを切られ、違反歴となって違反点数を登録されてしまう。
 ムカムカは倍加することになる…。

 ともあれ、新制度はプロローグにすぎない。
 本丸は、駐車違反に限らずすべての違反について、「放置違反金」を超えた、もっと完全な形の「行政制裁金」制度を導入し、さらに巨大な「交通違反ビジネス」を構築することだ。
 そのとき、交通違反は完全に(事実上ではなく制度上)、カネを取られるかどうか、捕まるかどうかの問題になる…。

          ★

 ところで、昨日たまたまテレビのニュースを見たら、東京地裁での裁判員制度の模擬裁判のことを報じてた。
 裁判長は、犀川博正さんに似てる…てことは合田悦三さん?
 右陪席は、白石篤史さんでしょ。
 そして左陪席は、よく見る余裕がなかったけど、あれはもしかして、小林愛子さん? いや、わかんない。

 裁判員制度について、ある元裁判官は、
「国民に説明しちゃダメなんだよ。説明すればするほど、国民は背を向けるんだよ」
 という趣旨のことを言っていた。
 私も、知れば知るほど、こりゃ最悪だと思う。
 6月29日、大集会、来てね!

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2007年5月29日 (火)

ターレットの無免許運転

 先々を考えて月曜朝には出す予定だった短い原稿が…どうにも書けない。
 あ~、これは、追いつめられないからなのだ。
※ 指定された締切り日を過ぎないと集中力が高まらない、場合が往々にしてある。
 と気づいて(もっと早く気づけよ!)、数日間四苦八苦した原稿を投げ出し、ご相談等に対応してから、裁判所へ。

 東京簡裁に、久々の、道路交通法違反の新件。
 10時45分から、刑事2室1係(櫻井廣美裁判官)534号法廷。
 検察官は、草山哲郎さん? 間違ってたらごめんなさい。

 被告人は身柄(拘置所)。
 小柄で元気そうに見えたが、私より年配。
 今年4月の、築地での、小型特殊自動車の無免許運転だった。

 たくさん傍聴してきたが、小型特殊の無免許は初めて。
 築地というから、フォークリフト?
 いや、違った。ターレット・トラックだった。被告人は「ターレ」と呼んでいた。
 ターレ…。懐かし~~~!
 もう30年くらい前になるか、秋葉原に青果市場があった頃、羽田から運んできたハワイのパパイアを、ターレに山積みしたもんだ。ちょろっと運転させてもらったことが、あったかなかったか、もう思い出せない。あれって運転免許が必要だったのか~。

 我修院達也さんに似た被告人は、その人物も身上経歴もなかなかに興味深くて、あ~、こういう人生もあるのだな~、と思えたのだが、それはまた別の機会に。

 求刑は罰金10万円。
 普通車の無免許の相場は20万円。自二だと15万円。
 小型特殊は原付と同じ相場なのか~。
 11時20分。直ちに判決。
 罰金10万円。未決勾留中の1日を金5000円に換算して、その罰金額に満つるまで算入。訴訟費用は負担させない。

 次の事件の前に、検察官が交替。
 次の人は、宇鉄安幸さん。初めて見る検察官だ。おおぅ。
 宇鉄って、そんな姓があるのか。
 青森県の人なんだろうか。
 青森には「水喰(みずはみ)」って地名もあるんだよね。

          ★

P1010740b  裁判所内をうろうろしてから、農林水産省地下・第5食堂で、カツ野菜定食(半食)440円。
 それから同地下の書店をうろうろしてたら、12時13分頃、「松岡大臣のご遺体を載せた車が外を通過するので、職務に支障のない者はお見送りにくるように」という趣旨の館内放送が。
 正面玄関前へ出てみると、ぞろぞろぞろぞろ職員が出てきた。200人は楽にいたろう。300人かも。日の丸は「半旗」になっていた。
 空にはバラバラとうるさくヘリコプターが。5機まで確認できた…。

          ★ 

 13時10分から、簡裁826号法廷(後藤征弘裁判官)で、邸宅侵入の判決。
 「邸宅」侵入は、たまーにあるが、私は傍聴したことがない。
 「住居」の附属地を「邸宅」というのか。わかんない。
 結局、「金具のネジを外して入った」としかわからなかった。
 求刑どおり罰金10万円。これも満つるまで算入。訴費不負担。

 13時20分から、地裁の719号法廷(戸苅左近。もろ時代劇の名前だね)で、業務上過失傷害の判決。
 タクシーを運転中に、赤信号を看過し、原付バイクに衝突したのだという。
 禁錮1年、執行猶予3年、訴訟費用負担。

 急いで非常階段を降り、13時30分から地裁419号法廷(裁判員制度用の法廷。白石篤史裁判官)で、業務上過失傷害の判決。
 タクシーを運転中、赤信号なのに行けるだろうと思って進行(右折したのかな?)対向ダンプとぶつかり、ダンプ運転者とタクシーの乗客2人に傷害を負わせたのだという。
 禁錮1年5月、執行猶予3年、訴訟費用不負担。

          ★

070521_n3  急ぎ東京を出れば、横浜地裁のレーダ事件(15時から)に間に合うのだが…。
 ここんとこ忙しく、あまりバタバタするとロクなことはないので、すぱっとあきらめ、警察庁へ。
 2件開示請求。犯罪統計から、昭和8年(1933年)以降の殺人の検挙率を調べる。
 そうそう、先日開示を受けた「車載式(自動式)(いわゆる車載オービス等)」の3枚目の文書、「1」とあるのは誤植なんだそうだ。
 右の画像は、1996年のそれ。同じものが本来は開示されるはずだったんだという。
 したら私、マニア垂涎(すいぜん)のお宝、誤植文書をゲットしたわけ?
 やった、自慢できる。どこで? キャバクラで…。それって何キャバ?
 いやいや、そーゆー話じゃなくてぇ、96~05年ぜんぶ0件の可能性があり、そんな文書をなぜわざわざ作成してるのか、興味が湧くのはそこだよね。

 東京地検へ寄り、殺人と殺人未遂のデータについて…。
 少しずつわかってくる…。といってもまだまだ霧の中だけど…。

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2007年5月28日 (月)

殺人 不起訴 嫌疑なし

 原稿がどうも進まなくて、ふと警察庁の犯罪統計資料を見てみた。
 殺人の検挙率は…。
   06年  96.8%
   05年  96.6%
   04年  94.6%
   03年  94.1%
   02年  95.7%
   01年  94.1%
 ずいぶん高い。

 そして、「殺人 不起訴 嫌疑なし」でネット検索してみた。

<<徳島自衛官変死事件>>
http://wilderness.web.infoseek.co.jp/jiken/mikasa/mikasa.htm

<<故・省三氏が神戸市中央区のビル近くの路上で死亡したのは1998年8月31日。警察は「飛び降り自殺」として即決処理したが、この死因について疑問を抱いた遺族の直子さんは、この日から友人らの協力を受けつつ、ほぼ独力で調査を開始した。そして1999年7月、神戸地方検察庁に「罪名殺人、被疑者不詳」で刑事告発した。だが、神戸地検は同年12月、殺人の嫌疑なしとして、不起訴処分とした。>>
http://news.livedoor.com/article/detail/1705329/?rd

 いずれも「被疑者不詳」。不詳だから嫌疑なしってことはないわけで、これらはそもそも殺人と認められないってことなんだろう。
 それでもいちおう「認知」したことになり、こういうのは検挙率を下げることになるんだろうか。

 以下は、刑務所内での話。

<<続く府中の「14―15」は、「病名・病歴」のところを「吐物誤えんによる窒息の疑い。精神総合失調症(統合失調症)」と記載しているのみである。さすがの検察官も司法解剖にまわして、不審死として捜査対象としている。後日、「殺人被疑事件としては不起訴(嫌疑なし)」との記載がある。誰が誰を殺すという疑いを持ったのか、定かではない。>>
http://www.hosaka.gr.jp/toppu/toppu48.html

 「誰が誰を殺すという疑いを持ったのか、定かではない」ってことは、被疑者不詳なんだろうか。
 刑務所内といえば、こんな話も…。

<<55年から57年までの間においては殺人の起訴率が39.3%と極端に低くなっているが,これは,特定の受刑者が刑務所の看守等合計2,249人を殺人未遂罪で告訴し,これらがすべて嫌疑なしとして不起訴処分に付されたという特殊事情があるためである。>>
http://hakusyo1.moj.go.jp/nss/list_body?NSS_BKID=28&NSS_POS=162&NSS_QUERY_ID=8716

<<こうして、最初の年は、この刑務所の職員延べ963人を、次の年は728人を、その翌年は558人を、すべて殺人未遂事件で3年間の服役中に告訴し続けました。 いずれも訴訟の乱用と認められ、裁判までたどり着いた事件は1件もありませんでした。   しかし、この事件の波紋は、検察統計に現れました。 例年、殺人罪の起訴率は、50%から60%が普通でしたが、第1年目の起訴率は35.3%と前年の52.4%から激減し、2年目は38.8%、3年目は42.9%になり、4年目は、この受刑者が出所したために、通常値の53.9%に戻りました。 これは、統計上、殺人も殺人未遂も同じ項目で分類、集計されることと、「嫌疑なし」 が理由で不起訴処分になる事件は、例年おおむね10%でしたのが、それが60%に急増したために全体として起訴率の低下となって現れたのです。>>
http://ksei.exblog.jp/5696279/

 統計を大きく動かすほど、「特定の受刑者」「この受刑者」が告訴って…。
 もしも、こういう告訴も「認知」に数えるなら、検挙率にとってはオイシイはず。
 だって、検挙人員というのは検挙した人数であって、そのあと不起訴になるかどうかは関係ないんだから。

 万が一、嫌疑なしの不起訴になるに決まってる無理ムリの告訴・告発、被害届でも、受理して殺人を1件認知した形にし、被疑者を検挙した形にする、ということをやっているとすれば、100%に近い殺人の検挙率は、じつは虚構だったということになる…。
 うーん、どうなんだろ。 

 本当かどうか(実務としてそんなことが行われてるのかどうか)、以下のような話までネットにはあった。

<<また、おかしな話ですが、死刑を執行すると法律上は殺人行為になります。しかし、刑法の規定で業務上の正当行為は罰せられないことになっていますので、執行担当官に対しては、一応の形式として、検察官により「嫌疑なしにより不起訴」の決定が下されます。>>
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa392899.html

 まさかとは思うが、もしも本当なら、死刑を執行するたびに殺人の検挙率が上がることになる…。

 あ~、もう、原稿に戻ろう。

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2007年5月27日 (日)

最高裁の「更正決定」

 秋田のオービス事件は、検察上告だったのに、最高裁の破棄・差戻し判決では、
「被告人から上告の申立てがあったので…」
 とされていた。
 立証責任は検察にあるのに検察は立証せず(メーカー作成の資料を出して「だからオービスは絶対大丈夫」と主張したけれども)、被告人のほうが検察に立証を迫った、という異例の事件だったので、最高裁も混乱したのかな…。

070527  という件について、どっちの上告か間違えたことは、どうなるのか、山下幸夫弁護士から、「更正決定」というものが出るんだろう、と聞いた。
 ほんと、そのとおり、「更正決定」というものが出たそうだ。

 画像は不鮮明だが、「平成19年4月24日」付けになってる。
 4月23日の私のブログ記事を見て(または、見た誰かから知らされて)、気づいた? んなこたないよね?

 ところで、当ブログの左側、サイドバーっていうの? その下のほうに「検索フレーズランキング」ってあるでしょ。
 あんまり動くもんでもないようだな…。
 と思ってたら、「岩垂 裁判官」というフレーズが8位に登場。
 阿曽山大噴火さんも、堀内信明さんが移動した今、岩垂正起さんが注目だ! という趣旨のことを言ってた。
 そういう裁判官なので、ばんばん検索されたのか。
 いや、岩垂さんは現在、東京簡裁の裁判官。
 簡裁の傍聴人は少ない、または、ない。
 ランキングに影響を及ぼす、何かあったんだろうか。

 「山本正名」というフレーズが9位に登場。
 これは、たぶんあれだよね。
 以下は、5月23日付けスポーツ報知の記事の一部。

女子高生と性行為の32歳に無罪
 18歳未満の女子高生と知りながら性的行為をしたとして、愛知県青少年保護育成条例違反の罪に問われ、罰金40万円を求刑された同県の会社員の男性被告(32)に、名古屋簡裁の山本正名裁判官は23日、「2人には恋愛感情があり、真摯(しんし)に交際していた。犯罪の証明がない」として無罪判決を言い渡した。

 山本正名さんは、06年12月6日、レーダ事件で公訴棄却判決を出してる。
 取締り前の音叉試験がダメだったのに測定機を使用しちゃった、という事件だ。そんなもの起訴すんなよ、裁判所をナメてんのか? という事件だと思う。

 5月23日の無罪判決について、スポーツ報知の記事にはこうある。 

 山本裁判官は判決文を朗読後、「無罪判決は条例を厳格に判断した結果。法令と道徳は一致せず、道徳的に許されないと考える人も多いと思う。妻子ある立場をよく考えてほしい」と私見を男性に説明した。

 刑罰を科す(国家が刑罰権限を発動する)には、厳格な判断が必要となる、法令と道徳が一致しないこともある、というのはそのとおりと思うが、世間的には「とんでもない判決が出たー!」であり、だからランキングに入ってきたのかな。

 その関連でちよと検索してたら、「名古屋地方裁判所やじうま傍聴記」に、山本正名裁判官が窃盗(万引)で罰金20万円の実刑判決を言い渡した、とあった。
 自白事件のようだ。
 自白なら、普通は略式で処理される。公判廷へは出てこない。
 出てきたってことは、捜査段階では何か否認してたか、とにかく略式に同意する書面に署名・押印しなかったか、あるいは、逮捕・勾留され、「未決勾留期間の1日を金5000円に換算し、その刑に満つるまで算入する」(または被告人の資力に応じて10万円分くらい算入する)とされたか、そんなところなのだろう。
 酒気帯びや無免許では、そういうのがたまにあるが、あ~、窃盗もそんな時代になったんだ~。

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2007年5月26日 (土)

『0(ゼロ)からの風』と「生命のメッセージ展」

5月25日(金)

 また間違えたyo。
 「運転免許取消処分取消等」は、11時からではなく、11時30分からだった。
 1階へ降りて、そういえばあれ(殺人の公判で取調べ時のDVD録画を上映)は何時からだ? と開廷表を見ると、ちょうど11時からだった。
 傍聴券じゃない。おおぅ! でも、なんで?
 急いで法廷へ向かうと、テレビカメラのスタッフとすれ違った。
 はは~、やっぱ史上初だから、2分間の撮影が入ったんだ。
 てことは、審理はこれから始まるわけだ。間に合う。
 ところが、法廷前に職員がたくさんいて、もう満席という。
 そりゃそうだよね。
 なぜ傍聴券じゃなかったのか。どうも、普段はガラガラだから、らしい…。

 来週の東京地裁の開廷表を(時間がなかったので水曜分まで)チェックし、そして11時30分から、東京地裁・民事3部(定塚誠・古田孝夫・工藤哲郎裁判官)606号法廷で、「運転免許取消処分取消等」の弁論。
 双方の書面提出を確認し、
「これで双方、主張・立証はおしまいということでいいですか?」
 と結審。8月31日判決。
 この事件、私は内容を知らない。さっぱりわからない。

 せっかく出てきたので、次の事件を傍聴。
 「遺族厚生年金不支給処分取消」の第1回だった。
 被告・国の代理人は7人出廷。
 第1回期日までに2カ月おいたが、被告側が出すべきものを出しておらず、
「では次回期日は近いところでいいですか?」
 と裁判長が言うのに対し、
「1カ月半くらい…」
 と被告代理人。そしたら裁判長、声を大きくした。
「それは困ります! 処分はすでに行われてるんですから、すぐ出せるはずです!」
 国が不支給処分とした理由を出せ、という話なんだろうか。
 でも、最初にぴしゃりと叱って、あとでフォローする、というやり方だったのか、一般論としては「困る」が、個別事情を認めないものではない、ということで、次回は7月20日になった。

 これで今日の傍聴は終わり。
 何のために出てきたのか…って気もするが、いやいや、裁判所内の某所で某氏から、すり未遂についてまた新しい情報をいただいた。捜査3課、すり係の…。

 すぐに電車で移動し、早稲田松竹で『0(ゼロ)からの風』を。
 その感想は、またの機会に。
 ともあれ、「生命のメッセージ展」というのは、すごい企画だと思う。
 次回、東京では7月21日(土)22日(日)丸の内マイプラザだそうだ。

 文庫本の原稿は、明日からということで…。

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2007年5月25日 (金)

サレジオ学院前9人死傷 危険運転致死傷の控訴審

5月24日(木)

 13時前、裁判所ビルの玄関脇の2番交付所(傍聴券の交付所)に人だかり。
 へえ、また何か有名な事件があるんだ…。
 でも私は、今日は無名事件の傍聴予定がぎっしり…。
 と手荷物検査をすませて裁判所に入り、一服して何げに傍聴券事件の掲示板を見たら、危険運転致死傷とあった。
 危険運転の公判は、そうはない…。

 直ちに玄関を出て、交付所へ。
 さっき見た2番交付所は、重慶大爆撃の国賠で、危険運転はその奥に設けられた3番交付所だった。へぇ、そんなふうになってるんだ。私は傍聴券の事件はほとんど傍聴しないんで、知らなかった。

 13時10分、先着順で傍聴券の交付を受け、急ぎ東京地裁・刑事5部・532号法廷へ。
 13時20分から、5月18日に傍聴した公務執行妨害の判決。
 求刑は懲役1年のところ、懲役10月、執行猶予3年。
 訴訟費用(国選弁護人に支給した分)は負担させない、としたのが意外に感じた。
 執行猶予を2年とするより、訴費不負担のほうが適当、ということなのか…。
 そのへんの量刑(私が言うところの「二次量刑の相場」)の、相場表(基準表)のようなものはあるんだろうか。そこは裁判官の個性によるんだろうか。

 主文を聴いて退出。
 13時25分から728号法廷で、窃盗未遂の判決。
 なのだが、やっぱ、あんまりあたふたするとロクなことはない、と思い直し、危険運転の102号法廷(東京高裁刑事12部。長岡哲次・姉川博之・片山隆夫裁判官。濱隆二検察官)へ。
 すでにたくさんの人が並んでた。
 「ここが列の最後ですか?」と聞いて並んだが、法廷に入ってから、違うとわかった。ごめんなさい~。

 どんな事件か、私は知らなかったのだが…。
 05年10月17日(降雨)11時22分頃、横浜市の私立サレジオ学院前へ、時速100キロを超えるとされるスカイラインGTRが突っ込み(制限40キロ)、中間テストを終えて下校途中の生徒2人を死亡させ、7人に重軽傷(うち1人は右足切断)を負わせた、という事件だった。
 傍聴席には遺族らが。
 被告人(身柄。拘置所)は、整った顔立ちの若者。
 業過致死の法廷でよく見かける、自責の念で消え入りそうな態度、ではなかった。
 原審は横浜地裁。求刑懲役20年のところ、懲役16年。
 被告人、検察官、双方が控訴した事件だった。

 長岡裁判長が、遺族と、右足を切断された被害者の陳述の書面(証拠)、の要旨を告知(朗読)。
 なんとも、悲惨をはるかに通り越した内容だった…。

 続いて、検察官が弁論。
 弁護人が、一審での検察側の鑑定・解析を否定する鑑定を出したようで、それに対する反論を長々と。
 …しかし、検察の職務は、法廷へ出てきた事件を必ず有罪にすること。白を隠して灰色だけを並べ、あるいは白を理由に、黒だと強弁したりもする。そういうのを見てると、「これもどこまで本当なんだ?」という気がしてしまう。非常に残念だ。

 13時58分から弁護人の弁論。
 速度は60キロか70キロだった、危険運転致死傷ではなく業務上過失致死傷だと、これも長々と。
 つい居眠りしてしまった…。
 気づくと14時37分。
 14時30分から簡裁のほうで道路交通法違反の審理があるのだ。
 私は途中で退出。簡裁のほうが早く終われば戻ることに。

 東京簡裁728号法廷は、4月17日に第2回を傍聴した酒気帯び否認の審理。
 今回も、衝立を立て、被告人にからまれたというご婦人の証人尋問をやっていた。前回とは違うご婦人のようだった。
 町井検察官、そのキャラをばりばり全開という感じ。
 証人の証言を聴く限り、被告人の酒気帯び運転は明らか、と思えるのだが、尋問の終わりに被告人は裁判官から、何か証人に尋ねたいことがあればと言われ、答えるのだった。
「自分にしてみれば、(証人が)言ってることが全部ウソなんで(尋ねたいことは)ないです」

 3時55分閉廷。
 傍聴席に見慣れぬ男がいるな…と思ったら、じつは自分も起訴されそうなので交通違反の裁判を傍聴に来た、という人だった…。

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2007年5月24日 (木)

15歳の少女の夢は…

5月23日(水)11時~

 東京地裁・刑事16部(伊藤敏孝裁判官)423号法廷で、業務上過失致死の新件。

 被告人は49歳(在宅)。
 白いポロシャツから伸びた腕(肘から先の部分)が、やけに長くて逞しい。
 事故当時の職業はトラック運転、現在は鳶(とび)。
 傍聴席に遺族…。

 06年3月24日(木)20時33分頃、静岡から車庫へ帰る途中の被告人(普通貨物)は、環八通りの渋滞を避けようと上高井戸1-3の交差点を、というから環八外回りから甲州街道上り方向へ、ということなのだろう、以前傍聴したブーツナイフで殺人未遂の現場の少し北だ、そこを右折するに当たり、交差点出口の横断歩道・自転車横断帯の手前で右側の黒い普通乗用車が減速、ちょっとぶつかりそうになって気をとられた被告人は、前方注視を怠り、その普通乗用車を追い抜いて進行、青信号の自転車横断帯を右から左へ自転車で通りかかった少女(15歳)に自車右前部を衝突させ、自転車もとろも転倒させ、頭蓋内損傷の傷害を負わせ、少女は意識が戻らないまま数日後に死亡…。
 現場には交通事故自動記録装置があり、その画像解析によれば、衝突直前の被告人車両のスピードは29.7キロだったそうだ。

 被害少女は、幼いときからアメリカ・カリフォルニアで暮らし、05年に帰国。デザイナーやモデルになるのが夢で、ダンススクールに通っていたという。06年4月には高校に入学予定で、3月25日には高校で着るはずの制服が送られてきたという。
 明るく誰からも親しまれ、葬儀には友人らが200人も詰めかけたという。
 死亡したことは、アメリカのローカル新聞のニュースになったという。

 一方、被告人は、病院へは2度、見舞いに行ったが、少女が死亡してからは1度も連絡・訪問していないという。
 その理由を、情状証人(被告人の兄の妻)は、勇気がなくて度胸がないから、と言うのだった。この情状証人は、そして被告人も、証言台の前へ行くとき、席へ戻るとき、傍聴席の遺族に頭を下げることを(私が見た限りでは)しなかった。

 次回、少女の父親の意見陳述を予定し、12時02分閉廷…。

 午後は、東京地裁・刑事12部(井口修・細野敦・佐藤傑裁判官)104号法廷で、児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律違反・著作権法違反の新件を、傍聴券(先着順)に並んで傍聴。

 朝日新聞──「遺体写真に性的興奮」起訴事実認める HP転載元教諭

 被告人はどうも、特殊な性的嗜好・性癖のせいにしたい、ような印象を受けたが、それは通らないだろう。
 どんな嗜好・性癖があろうと、やっちゃいけないことは、いけないのだ。やったのは、欲望に負けたからであり、他人の痛みへの想像力が乏しいか欠如しているから。という考え方を裁判官がするのを、何度も見てきた…。

 16時55分閉廷。
 次回は6月25日。

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第2次Nシステム訴訟 第3回期日

5月23日(水)10時~

 東京地裁627号法廷で、第2次Nシステム訴訟、の第3回口頭弁論。

 その前に、小学館が被告で、原告が、埼玉県本庄市の保険金殺人で死刑判決を受けた被告人と同姓同名の、口頭弁論があった。
 原告は不出廷。
 「刑事事件の進展を待ちまして…」とか被告代理人が言っていた。
 何なんだろう…。

 N訴訟のほうは、原告が「準備書面(1)」を陳述。
 甲3~7号証を提出。
 被告・国が「準備書面(2)」を陳述。
 乙5~15号証を提出。

 被告の主張・立証は、もうないそうだ。
 私としてはちょっと信じられない感じがする。
 愛媛県警のNデータ流出は、被告の言葉を借りるなら、
①「その(Nデータの)分析を担当した警察官が
  「上司の許可なく当該データを複写
 できたという、そのことだけでも重大な管理ミスなのに、そのうえさらに、
②「消去すべきであったにもかかわらずこれを消去せず
 ということができてしまい、しかもなんと、
③「漫然と個人的に保管し続け
 るということもできてしまい、あろうことか、
④「ウィニーを導入した個人所有パソコンで取り扱った
 という、もう悶絶しそうなデタラメぶり…。

 ところが被告は、「当該警察官」には「懲戒処分」がなされ、「当時の上司」も「厳正な処分」がなされたとしか言わない。被告の主張を見る限り、再発防止のための手は何も打たれてない。
 そうして、「通過車両のデータ管理には厳格な管理措置が講じられている」とだけ言い張る。
 通達によれば、Nデータを公判の証拠に使ってはならないという秘密ぶり。
 ものすごぉく不安。
 不安を煽るだけ煽ってオシマイなの? みたいな…。

 次回は7月31日16時536号法廷(ラウンドテーブルの法廷)。
 原告側が、憲法を専門とする学者氏の意見書を出す予定。
 原告個人の陳述書も出すことになるはず。

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2007年5月23日 (水)

無免許、酒気帯び、死亡事故…

5月22日(火)13時10分~

 時間を間違えて裁判所へ行き、けっこう多くの裁判を傍聴することになった。

 13時10分、東京地裁419号法廷に入った瞬間、「ありゃ?」となった。
 傍聴席の椅子が、やけにピンク色が強く感じ、床はツルツルではなく絨毯仕様で、そして、裁判員制度対応というのか、壇上に席が9つ、設けられていたのだ!
 そういう法廷がすでにあるよと聞いていたが、ここがそれかぁ! 初めてみたよぅ!

 裁判官は、学生風の白石篤史さん1人。
 事件は、覚せい剤取締法違反、の判決。
 被告人は身柄(拘置所)。長身で背が丸く、口ひげがあり、上下しゃれた白色のスウェット。左肩がやけに下がっていた。
 同種の犯罪で3回有罪判決を受け、服役までしている、その仮出獄から6年余り経過しているとしても…と、懲役1年10月、未決算入20日

 13時20分から同じ法廷で、道路交通法違反の判決。
 被告人は在宅。カジュアルな格好の中年男性。
 無免許で罰金前科3犯。
 直近の罰金前科からわずか6カ月余りでの無免許運転
 懲役6月、執行猶予4年、訴訟費用負担。

 13時30分から519号法廷(こっちは普通。上岡哲生裁判官)で、道路交通法違反・業務上過失傷害の新件。
 東京都××町って、聞いたことないけど、どこ?
 と思ったら、島嶼(とうしょ)部での事件だった。
 そういうのが、たまーにあるんだよね。
 夏祭りで出店を手伝い、打ち上げでたっぷり飲んで、いっしょにいた女子高生を送ってから自宅へ帰る途中、車内に虫が入って気をとられ、対向車線に侵出、対向車の右前部に自車右前部を衝突させ、対向車の運転者に右膝打撲(加療1週間)の傷害を負わせた、という事件。
 被告人(在宅)は、えらく若く、格好は(オヤジのファッションセンスでは)チンピラ風なのだが、だいぶんにマジメで純な青年のようだった。
 酒気帯び罰金前科1犯、交通違反の前歴3件。
 求刑は懲役8月
 東京地裁へ出てくるのは相当たいへんだろうに、次週判決となった。

 運転者の性格・人格、日々の生活や思いがどうであろうと、一瞬で凶器に変わり、自分の日常も他人の日常も一瞬でぶっ壊し破滅させる、それが車だってこと、月並みで偉そうで申し訳ないが、肝に銘じたいと思う…。

 15時から、高裁717号法廷(阿部文洋裁判長)で、麻薬及び向精神薬取締法違反の判決。
 被告人は身柄(拘置所)。坊主頭の若者。
 同罪および覚せい剤で執行猶予中の、MDMA。
 贖罪寄付100万円。
 原判決の懲役1年4月(実刑)は重すぎる、との量刑不当の主張。
 原判決破棄、懲役1年2月、未決10日算入

 15時10分から同じ法廷で、5月8日第1回を傍聴した道路交通法違反(酒酔い0.6mg)の判決。今日はこれだけ傍聴に出てきたのだ。
 被告人(身柄。拘置所)は、映画『灰とダイヤモンド』の主人公・マチェクに、10%ほど似てるような。
 窃盗・住居侵入等の執行猶予中。
 控訴棄却、未決50日算入

 15時15分から同じ法廷で、業務上過失致死の判決。
 傍聴席に、遺影を持った喪服の男女。
 普通貨物で時速35キロメートル毎時で進行中、前方左右を注視し適切にハンドル操作する義務があるのにこれを怠り、左手に(?)ジュースのペットボトルを持ち、助手席に置いた弁当(?)に気をとられ、路側帯を歩行していた歩行者(40歳)に衝突、ボンネットにハネ上げ、フロントガラスに衝突させ、脳挫傷で8時間後に死亡させた…。
 原判決の禁錮1年は重すぎる、との量刑不当の主張。

 原判決破棄、懲役1年2月、執行猶予3年、原審における訴訟費用負担。
 被告人は最初から、両膝をそろえ、これ以上曲げられないくらいに背を丸めていたが、証言台のところでその判決を聞き、さらに丸まった。泣いているようだった…。
 遺族(と思われる男女)は、どういう思いで判決を聞いたのだろう。ちらっと見たが、表情からは何も読みとれなかった…。

 これで傍聴は終わり。
 簡裁と地裁の今週の開廷表をチェックし、警察庁へ寄り、ふと思い出して総務省へ。
 今年度の交通安全特別交付金(反則金が原資)の予算額を聞いてきたよ。
 警視庁で開示請求したいことがあり、たぶん「今井君、なんでこれまだ請求しないの?」と思われてるんだろうけど、どうにも時間がなく、帰る…。

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2007年5月22日 (火)

上原さくらさんの「うっかり無免許」

 タレントの上原さくらさんが、交通違反で警視庁第三方面交通機動隊により取締りを受けたという。
 以下は、読売新聞の「タレント上原さくらさん、免許証失効中に速度違反で摘発」という記事の一部。

 同隊によると、上原さんは今月15日午前1時20分ごろ、東京都世田谷区鎌田の国道246号線で、制限速度を23キロオーバーして乗用車を運転し、同隊の取り締まりを受けた際、運転免許証が先月末で失効していたことが発覚した。上原さんは、同隊の隊員に「更新期限に気づかなかった」と説明したという。

 23キロオーバーってのは、全国的には、いちばん捕まりやすい速度といえる。
 警察庁の06年の統計(←紙のページでは37ページ。PDFでは全54ページ中39ページ)によると、スピード違反の取締り266万171件のうち、超過速度が20キロ以上25キロ未満がいちばん多く、98万220件を占める。

 都道府県別の超過速度別の取締り件数については開示を受けており、けっこう地域差があって面白いのだが、その文書が見当たらない。
 だーかーら、ちゃんと整理しとけっつーの!

 で、上原さんはどうなるのか。
 23キロ超過は「反則行為」とされ、取締りに不服がなければ(または、あっても無責任だったり無知だったり、その他やむを得ない事情があったり等すれば)、「反則金」というペナルティ(本件では1万5000円)を払ってすますことが、普通はできる。

 けど、道路交通法125条2項1号により、無免許の状態だと、23キロオーバーは「非反則行為」とされる。
 だから、「反則金」は払えない。
 カネを払うときは、そのカネは「罰金」になる。
 罰金は刑罰なので、いちおう前科になる。
 普通は交通違反の罰金は「略式」の裁判手続きを経て払う(本件だと1万5000円を、多くの場合は即日納付する)。

 無免許のほうは、これは過失犯の処罰規定がない。
 「更新期限に気づかなかった」と説明したと報道発表までされてるわけで、「うっかり失効」であることは動かし難いと思われ、不起訴になるだろう。
 場合によっては、不立件(不送致)もあり得るのか。そこまでは私は知らない。何の処分もない可能性も、もしかしたらあるかも。

 違反点数は、2つの違反が同時にあるときは(酒気帯び・酒酔いを除いて)、重いほうの点数だけ登録される。
 無免許は19点
 上原さんは免許取消し(または拒否)処分…。
※ 拒否処分とは、新規にまたは再度免許を取得しようとしたとき申請を拒否する処分。

 だが、「うっかり失効」の場合、取消・拒否処分とするのは、だーいぶ無理があるだろう。
 だって、学科・実技試験免許で免許証を取り直せる、つまり運転能力に衰えはほぼないとされてるんだから。
 ただ、具体的にどこまでの軽減になるのか、それなりに言えるだけのデータが私のほうにはない。

 ともあれ、「うっかり失効」中の運転を「無免許運転」と呼んで送検すること自体、なんかおかしいんじゃないかと思う。
 そこ、突き詰めていくと、「じゃあ、運転免許制度って、いったい何なんだ?」という話になる…。

 上原さんが、刑事処分は不起訴、行政処分はかなりの軽減またはナシになったとき、「警察はタレントに依怙贔屓(えこひいき)した」とかゴチャゴチャ言う人もいるんだろうけど、んなこたない。誰だってそうなるはず。
 ただし、「失効してたの知ってました」という調書を取られると、話は別だよ。それだと故意犯になっちゃうから。
 ま、可愛い女の子なら「知らなかった」を認めてやる、ゴチャゴチャぬかす野郎なら「知っていた」という調書を強引にとってやる、という警察官もいるかもしんないけどさ。

 とりあえずそんなところで。

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2007年5月21日 (月)

府中刑務所へ面会に

P1010701b  昨日に続き今日も有酸素散歩約1時間。こうでなくちゃ。
 それから車で府中刑務所へ。
 殺人の有罪(懲役10年)が確定して服役しているFさんの面会に。
※ 画像は、東八道路、府中市新町1丁目のオービスⅢLkの、撮影地点。

 府中刑務所へは初めて行くが、広大だねぇ!
 東八道路から折れ、かの有名な「カロリーハウス」を見て、ぐるっと廻って行った。
 団地が敷地内に…って職員の宿舎なの?

 待合室には、あんまり人がいなかった。
 東京拘置所に比べれば、もうがらがらと言っていい。
 そんな待合室で、ゴビンダ事件の集会や裁判所でよくお会いするご婦人に偶然ばったり。
 め、珍しいところでお会いしますね、と。

 法改正により誰でも自由に面会できるようになった、と誤解してる人もいるようだが、それは違うよ、という趣旨の説明書きがあちこちにあった。
 げ~、それじゃ、私はダメかな~。
 面会の申込書に、関係は「友人」、用件は「出所後の運転免許証のこと、仕事のこと」と記入。
 それをチェックして、面会させるかどうか決めるんだという。

 偶然お会いしたご婦人の用件は、私より深刻そうなのに、ダメだったという。
 他の刑務所も行ったが、府中は厳しいとのこと。
 あ~、じゃあ、私は完全にダメかな~。
 ところが、とりあえずOK、ということになった。
 どうも、特別な条件を満たしたらしい…。

 面会室(2番)は狭く、壁に幼児のイタズラ描きがあった。
 Fさんは、明るく元気そうだった。
 あんまり元気じゃないのかもしれないが、清々しい感じで明るかった。
 運転免許の学科試験の勉強で、よくわからないというところを“講義”。
 だってそれ、私の専門だもの。
 熱が入り、刑務官が横で苦笑してたみたい…。

 帰り道、府中の試験場へ。
 服役中に失効した運転免許を取り直すとき、どういう手続きになるのか、詳しいことを教えてもらう。
 なかなかややこしいことになってるのね…。

 ところで、「きっこのブログ」で知った「ボーガスニュース」。
 私もそういうのが好きで、昔『週刊プレイボーイ』に書いたことあるけど、完全に脱帽だ。
 次々と記事を開き、腹を揺すって笑ってしまった。
 あまりに馬鹿馬鹿しくて、毒がある。
 「愛読者からの激励のお言葉」が、さらに笑いを誘う。

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2007年5月20日 (日)

移動オービスの取締りが激減!?

 文庫本を急ぎ1冊書かねばならないのだが、その前に、ためていたご相談等に対応。土曜から日曜正午までに25件。
 久しぶりに有酸素散歩1時間をこなし、次々たまる資料の整理。

070520_2  画像は、 05年分の、
車載式(自動式)(いわゆる車載オービス等)
 として警察庁から開示を受けたもの。
 3枚ものの文書で、1枚目の上に、2枚目を斜めに重ね、その上に3枚目をさらに斜めに重ねて、スキャンした。

 ふんだんにコピーのトナーを使った、ほとんど真っ黒な文書なのだが、非常に興味深い。

 「車載式(自動式)(いわゆる車載オービス等)」として3種類あるらしいことがわかる。
 レーダ式と光電式、に分けるなら2種類。
 3種類って、どういう分け方をしてるんだろう。

 「現有数」とは保有してる数、「運用数」とは実際に運用してる数だそうだ。

                運用数 現有数
  1枚目   69    76
  2枚目   22      22
  3枚目    1        1

 単位を仮に台とすれば、1台だけって、いったい何なんだろう…。
 ここでいったんCM入りまーす。

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 というわけで、あと、「費用区分」。
 「国費」ってのは、高速道路交通警察隊の現有分だろうと思う。
 印字式のアルコール検査器なんかも、高速隊の分は国費で購入・契約する(場合がある)。パトカーもそうだっけ?
 気になるのは、「損保」。
 費用は損害保険の会社が持った、つーことなんだろうか。

車載式(自動式)速度測定機(いわゆる車載オービス等)による取締り状況
 の05年分の開示も受けた。
 こっちは、さらに激しく墨塗り。略してハゲヌリ。←それ、なんか嫌な響き(笑)。
 05年の取締り件数と思われる合計数は「4,007」。

 それで、だ。
 このデータは10年間保存だそうで、開示請求には1年分300円かかる。
 どんな文書が出るのか、わからないのに、10年3000円は、もったいない…。
 つーことで手始めに、最新の(05年)と、96年のを請求し(て開示を受け)たんだが…。
 96年の取締り件数(と思われる合計数)は、なんと「27,117」。
 激しく多い!
 つか05年が10年前に比べて激しく減ってる!
 なぜ!?

 ひとつわかると、わからないことが増える。さらに知りたくなる。
 こうして深入りし、帰れなくなっちゃうのだ。資料の整理が進まなくなっちゃうのだ…。
 「交通違反バカ一代」の、バカ度がどんどん深まる(笑)。
 ちよと反省し、時事的なことも…。

NHK経営委員長の人事への安部政権の傲慢で違法な介入
共謀罪を語る(7)野田敬生さん(ジャーナリスト)
衆議院法務委員会が強行採決続きの異常事態となっている
悪法量産・安倍内閣への警告(海渡雄一さん)

 3~4年後には、いよいよ戦争(アメリカの戦争への協力?)が始まるんかのぅ。
 「低所得者層」といわれる若者たちが、戦場で殺し殺され、国内ではテロ勃発…。
 って、そんな勇ましいことだけが戦争じゃない。
 戦争における敵は、まず誰よりも、国内の反戦国民(反戦世論)だもんね。
 ジャニーズの事務所と、モーニング娘。の事務所の協力を得て、あと、反戦のブログを匿名の者たちによる“祭り”で“炎上”させ、「反戦っぽいこと書くとやべーみたい。ブルブル」という雰囲気をつくる…。
 そうだ、日本の軍需産業の株を買わねば! ってオイオイ。

 裁判員制度はいらない!大運動 ◆ ←裁判員制度を目玉にした「司法改革」とやらも、そっちへの流れのひとつに感じられるんだけど。 

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※ 06年5月30日追記  移動オービスに関する3枚目の文書の「1」という数字は誤植で、本当はゼロだったそうです。5月29日の記事に書きました。

2007年5月19日 (土)

痴漢冤罪の次は、すり未遂冤罪!?

5月18日(金)14時15分~

 「それでもボクは(すりを)やってない!」で書いた、すり担当のウチダミツノリ警察官(警部補)、が証人出廷するかもしれない窃盗未遂(電車内でのすり未遂)の公判(審理)がある、との情報を得て(ありがとうございますっ!)、今日は傍聴に来たのだ。

(窃盗)
第二百三十五条  他人の財物を窃取した者は、窃盗の罪とし、十年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。

(未遂罪)
第二百四十三条  第二百三十五条から第二百三十六条まで及び第二百三十八条から第二百四十一条までの罪の未遂は、罰する。

 東京簡裁・刑事1室1係(岩垂正起裁判官)826号法廷。
 真っ向否認のこの事件、弁護人席には2人。
 検察官は、いつもの木村昇一さんと、ミヤタという検察官との共同立会。
 傍聴人は、途中から来た阿曽山大噴火さんも含めて10人ほど。簡裁にしては、めっちゃ多い。

 まずは、
裁判官 「前回聞き忘れがあったので、ほんのわずか…」
 と、在廷していた若い警察官を証人尋問。

 現場は、新宿駅、山手線、12番ホーム(へ入線した電車内)。
裁判官 「被告人をマークして逮捕に至った経過を前回うかがったが、最初に被告人のスリガン(すりが獲物を物色する目つき)を確認して、ウチダ警部補に合図を送ったということだが、その合図がウチダにわかったと?」
警察官 「はい」
裁判官 「どうしてわかった?」
警察官 「(ウチダが)私のほうを見て軽くうなづいたので」
裁判官 「そのあとウチダはどのような行動をしましたか?」

 そんなふうに始まり、なんと14時40分近くまで続いた。
 やっぱり、「それでもボクは(すりを)やってない!」と同じく、開口部の広い女性バッグに手を入れたところを、すり未遂の現行犯で逮捕した、という事件だった!

 この警察官、駅のホームの監視カメラの映像について、どうせ録画してないだろうからと、まったくチェックしてなかったのだという。
 その後、別の事件で確認したら、1週間で上書きされることがわかったという。
 えぇーっ?
 被告人が当初から否認していたなら、(警察官のほうが)相当怪しいんでない?
 ま、ある種の警察官の職務は、検挙した被疑者を有罪に仕立てることであって、それに役立たない(かえって妨げとなる)ものを無視するのは、その職務上当然かつ合法とはいえ。

 14時40分から、被害者に当たる女性を証人尋問。
 季節外れのコートに、暖かそうなブーツ。はは~、これは、と思ったらそうだった。
 当時着用していたコートとブーツなのだという。
 美容師だそうで、色白の、金に近い茶パツの、感じの良い女性だった。
 バッグは、ガルシア・マルケスというブランドのものだという。

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 このガルシア・マルケスと、どういう関係なんだろうか。関係ないのか?

 それで、だ。
 この日は法廷内で、検証をすることになった。
 被害女性がバッグを左肩に提げて立ってるところ、すぐ後ろに被告人が立ってるところ、少し離れて警察官が立ってるところ、などを書記官がコンパクトなデジカメで撮影し、被告人と警察官とそれぞれの目の高さを、検察官の金属製の巻き尺で特定し、その位置から被害女性のバッグを撮影…。
 へえー、私ゃそんなの初めて見たよぅ!

 開廷表では15時15分までだったのだが、16時07分閉廷。
 次回は、犯行を見てないけれどもいっしょに逮捕したという相勤者、ウチダミツノリ警部補を証人尋問することになった! どんな人物なのか、これは必見だ!

 痴漢冤罪は、けっこう無罪が出てるし、周防正行監督の映画『それでもボクはやってない』(←すっげぇリアル!)もあるし、多くの方が「危ないぞ」とわかってるだろう。
 しかし…。
 「開口部の広い女性バッグに手を差入れた」という警察官1人の現認だけで現行犯逮捕されてしまう、すり未遂…。 

 痴漢冤罪は、誤認とか、悪い女が男を陥れよう(金銭を得よう)としたとか、起こる理由がそれなりにわかるが、すり未遂はどうなんだ。
 警察官の実績稼ぎの犠牲なのか。
 完全に故意のデッチ上げ、とまでいかなくても、実績を稼ぎたくてうずうずしてる警察官が、誤認逮捕しやすい罪種、ということなのか。
 特別に悪い警察官がいて、その警察官およびその警察官に毒された相勤者が、誤認ぽくても強引に逮捕して実績を上げるのか。

 痴漢(のうち迷惑防止条例違反)は、罰金刑の選択肢がある。だから、「認めれば罰金ですましてやる」と、泣き寝入りさせやすい。
 窃盗にも、昨年5月28日から罰金刑の選択肢が設けられた。
 そうすると、電車に乗る者(とくに男)は、痴漢冤罪だけでなく、“すり未遂冤罪”にも、これからは相当におびえなきゃいけないのか!?

 またまた05年の「検察統計年報」を見ると、窃盗は、公判請求が4万880人で、不起訴のうち起訴猶予が3万6278人、嫌疑不十分が2万994人、嫌疑なしが52人…。 

 あるいは、ウソで真っ向否認する被告人がときどきいるってだけの話なのか。

 ともあれ、この岩垂正起裁判官、つくづく良いね~! 味がある!
 そのこと、阿曽山さんと意見が一致した。
 オービス事件をどう扱うか、私としては見物(みもの)だ。もちろん、被告人側の主張・立証の仕方にもよるけど。

 警察庁へ寄り、2件開示を受け、2件開示請求。
 警察庁交通局作成の「交通規制基準」をコピー。
 文書が大量なうえ、コピー機が不調で、えらく時間がかかってしまい…。

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六本木のキャバクラの客引きで

5月18日(金)14時~

 前の公務執行妨害が早く終わったので、同じフロアの東京簡裁・刑事1室3係(竹澤宏之裁判官)534号法廷へ。
 公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例違反の審理。

 審理ってことは、否認の可能性が高い。
 痴漢の否認か…。
 違った。
 前回(弁護人が)同意した(検察官請求の)書証の要旨告知から、一部わかったところによれば、1月16日、東京都港区六本木で、かねてから100名近い客引きによる客引き行為が横行していたことから視察取締りを実施した生活安全の警察官らにより現行犯逮捕された、という事件。
 被告人は茶パツの若い男性。

 あとで阿曽山大噴火さんから、ちらっと聞いたところによると、「そんなに長くしつこくつきまとってない」という趣旨で争ってるらしい。
 刑責を逃れたくてのウソなのか、あるいは警察官のほうが、視察取締りに出たからには実績を上げねばならず、逮捕したからには犯行態様は悪質でなければならないので、ウソの報告書をつくったのか…。
 一般的には、どっちかわからない場合は、警察官の言い分が信用される。
公正中立に職務を遂行する旨宣誓した警察官が、見も知らぬ被告人をことさら陥れるとは考え難い」
 として。 

 今日は、警察官2人を証人尋問することに。
 しかしその宣誓が始まる前に、私は退出。
 14時15分から、別の法廷で今日のメインの事件があるので。

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2007年5月18日 (金)

酔ってタクシーで寝て警察官に頭突き

 朝、イクラと、瓶詰めの焼きタラコの何とかを、炊きたての御飯にのせ、焼き海苔を崩して振りかけ、国産丸大豆醤油を少々かけて(以上すべて生活クラブ生協)、よぉくまぶして食った。
 旨いの何の。これは、たまらんね!

 そして今日も、盛りだくさんな一日だったよ。
 まずは13時30分から、東京地裁・刑事5部(景山太郎裁判官)532号法廷で、公務執行妨害の新件。

 10分前に法廷へ行ったら、まだ閉まってて、風呂敷包みを持った検察官を先頭に、傍聴人多数が待ってた。
 傍聴人の多くは、坊主頭でスーツの若者たち。何かのグループらしい。
 満員の傍聴席は嫌だな~。でもこうなったら意地でも傍聴してやる。
 なーんて待ってるうち、そこは533号法廷だと気づいた。

 あわてて532号法廷へ。
 こっちは、わりとがらがら。
 この事件を私は、「もしや駐車監視員への公務執行妨害か」と傍聴したわけ。
 まさかそんな、とは思うが、空振りを重ねないとね。

 被告人は在宅。黒いっぽいスーツ。職業は会社員(営業)。
 あごにヒゲ。←チョイ悪に見えるけれども、はきはき真っ直ぐそうな印象。 
 1月7日の早朝、酔ってタクシーで寝込んで起きず、困ったタクシー運転手が交番へ相談に。降車を促した警察官に対し、「税金泥棒、うるせえバカ野郎、お前がここへ来て説明しろ!」などとわめき、運転手との境の防護板をストレートで殴るなどし、ついには警察官(巡査部長)の胸に頭突きして尻もちをつかせた。現行犯逮捕され、署でも「俺はやってねーよ、何もしゃべらない」などとわめいた、という事件。
 翌日釈放。駐車違反などのほかに前科・前歴なし。

 昨年5月28日から、公妨(と窃盗)に罰金刑の選択肢が設けられた。
 その量定の相場がまだよくわからないうえで言えば、まぁ、罰金刑でも良さそうに思えるのだが、在宅で公判請求されたからには懲役求刑のはず。
 罰金と懲役刑、どのへんがおおよその分かれ目なんだろう。

 求刑は懲役1年
 最終陳述が、珍しかった。
裁判官 「最後に述べておきたいことがありますか?」
被告人 「誰に?
裁判官 「審理を終えるに当たり最後に…」
被告人 「あ、とくにないです」
裁判官 「ないですか?」
被告人 「あ、ほんとに迷惑かけてすみませんでした」

 直ちに判決、かと思ったら、翌週言渡しとなった。
 13時54分閉廷。

 533号法廷の罪名を念のため見たら、覚せい剤取締法違反だった。
 てっきり色情系かと思ったが…。

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2007年5月17日 (木)

オービスに撮影されたパトカー警察官の「不送致事件検討表」

パトカーが速度超過
富山県警、オービスが撮影

2007年05月16日 23:19 【共同通信】
 富山県警は16日、富山北署のパトカーが4月に、法定速度が時速60キロの富山市小西の国道8号を124キロで走行、速度違反自動監視装置(オービス)に撮影されていたと発表した。
 県警によると、パトカーは同署巡査部長(59)が運転、別の巡査部長(57)が助手席にいた。4月29日、同県黒部市で発生した自動車盗難事件で緊急配備指令を受け、同30日午前零時38分ごろ、同市方向へ向かったところオービスに撮影された。県警が15日にフィルムを現像して判明したという。
 パトカーは赤色灯を点灯しており、2人は「サイレンも鳴らした。オービスに気づかなかった」と話しているという。
 道交法施行令はパトカーなど緊急自動車の最高速度は一般道では時速80キロとしている。県警は「緊急配備を受け急行したもので、現段階では正当な業務行為だとみている」とするが、今後2人からさらに事情を聴き、道交法違反(速度超過)にあたるかどうか調査するという。

 と「47NEWS」。

 このオービスは、『全国オービス&ネズミ捕りマップ完璧ガイド (2006~2007年最新版)』によると、レーダ式でフィルム式のやつだ。

070517  4月29日の撮影分を含むフィルムを、5月15日に現像したらしい。
 それは、べつに不思議じゃない。
 不思議なのは、なんでそんなことがニュースになったのか、ということ。

 右の画像は、警視庁の「不送致事件検討表」。
 以前たくさん開示を受けたうちの1枚。
 固定式で伝送式の自動取締装置、つまり東京航空計器のオービスⅢLkか、三菱電機のRS-2000か、により、第7方面交通機動隊の巡査部長が運転する車を測定・撮影したが、
「現場に緊急走行で向かったものであることが判明した」
 から
「正当業務行為につき不送致といたしたい」
 となってる。
 オービスは、無人式の機械。緊急走行中のパトカーでも何でも撮影しちゃうので、こういう書式が用意されてるわけだ。

(正当行為)
刑法 第三十五条  法令又は正当な業務による行為は、罰しない。

 富山の事件は、なんでニュースになるのか。
 オービスの測定値が正しいことを前提に、の話だが、制限60㎞/hの道路を124㎞/hで走るのは、正当業務といえる範囲を逸脱してる(可能性がある)ってことなんだろうか。
 以下は道路交通法施行令12条3項。

 法第三十九条第一項 の緊急自動車が高速自動車国道の本線車道以外の道路を通行する場合の最高速度は、前条並びに第一項及び前項の規定にかかわらず、八十キロメートル毎時とする。 

 その最高速度を44㎞/hも超えちゃヤバイよ、ということなんだろうか。
 どうも、なーんか、おかしいんじゃない? という印象を禁じ得なくもなくもない? ←どっちなんだよ(笑)。

 普通はニュースにならないものがニュースになったとすれば、運転していた巡査部長氏(59歳)、助手席の巡査部長氏(58歳)の、本件についての、または普段からの、言動あるいは組織との関係に、何かあったのか。
 まさか、「124㎞/hも出してない。オービスの誤測定だ!」と言ったとか?
 いや、パトカーがオービスの赤いストロボを浴びるのを目撃した人(もしかしたらオービスに恨みを持ってる人)が、「お前ら、身内の速度違反はモミ消すのか!」とか警察にネジ込んで…?
 いやいや、やっぱねぇ、普通に考えれば、警察内部からチラッと聞いた話を、共同通信の記者氏が、本人(または上司等)や県警本部に当てて、記事にしちゃったと…。
 うーん、どうかなぁ…。
 などと、マニアは勝手にあれこれ想像を巡らすんだよぅ(泣)。

          ★

 ところで、交通安全スローガン、子供部門の最優秀作、
「青だけど 車はわたしを 見てるかな」
 これは素晴らしいと思う。
 青信号で横断歩道を渡ってるところへ車が突っ込んでくる、という事故は、いくらでもあるのだ。
「青進め 歩行者優先 赤止まれ」
 そんなことを教え込まなきゃ起こらなかった事故が、たくさんあるんじゃないか。
 そこへ、
「青だけど 車はわたしを 見てるかな」
 素晴らしいと思う。

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2007年5月16日 (水)

被告人死亡で期日取消し…

 つまり、先週月曜までに出す予定だった2本の原稿のほかに、長短3本の原稿があることを忘れており、計5本の最後の原稿をようやく本日午前に送信したと、まとめればそういうことなわけ?

 いつも傍聴してる簡裁の刑事事件記録符号は「ろ」。地裁は「わ」。高裁は「う」。
 2件か3件か傍聴した検察官請求の再審事件は「ほ」だった…。

    事件番号 東京地裁 平成19年(ぷ)931号

 とかつぶやきつつ(アホや~)、今日は今週初めて裁判所へ。

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 さて、まずは13時30分から東京簡裁で、児童買春・児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律違反の審理。
 被告人は株式会社コアマガジンのこの事件、法廷でDVDだかビデオだか上映する、とかいう情報を得て、そういうのも後学のため見ておこうかと来たのだが…。
 やんないじゃーん。
 「上映する」じゃなくて「上映した」だっけ。ま、いーや。

 14時から東京高裁で、道路交通法違反の控訴審判決。
 ところが、法廷前の廊下へ行ったら、開廷表に斜めの傍線が入ってる。
 期日取消しになったという。
 どうやら、被告人が死亡したらしい…。

 ちょっと話は飛ぶが、裁判所ビルの地下にファミリーマートが入るらしい、との情報もあり。

 じゃあ、東京地裁の404号法廷で、13時30分から始まってる道路交通法違反の新件を。
 と入ったら、生徒さんおよび何かの団体さんでぎっしり満席(5×4=20席)。
 えーっ! …ま、いーや。

 1階で、刑裁はうすのヤスさんにばったり。
 ヤスさん、ある新聞記者の密着(?)取材を受けてた。お~。

 14時21分、また404号法廷へ。
 14時30分から、別の道路交通法違反の新件なのだ。
 ところが! 前の事件は終わってるのに、たぶんさっきと同じ傍聴人でぎっしり満員。
 ま、今日はいーけどさ、追っかけてる事件だったら、困るよ!
 被告人の家族・友人だって、これから来るかもしれないじゃん。
 グループで傍聴するときは、いくつか席を空けとくのが、マナーだろ!
 って、いま思いついたマナーだけどさ。えへ。

 しょーがないので、金曜までの地裁の開廷表をチェック。
 農林水産省地下で、もりそば170円+大盛り40円。
 食ってから警察庁へ。今日のメインは警察庁なのだ。

 2006年の「行政不服申立事件調べ」の開示を受ける。
 2006年のこのデータでギョッとなるのは、ずいぶん頑張って処理した(未済を減らした)のか?ってこと。
 「審理中の事件数」が、えらく少ない気がする。
 ま、それは、「当期中の発生事件数」が減ったからなのかどうか、以前の文書と照らし合わせてみなきゃいけないが…。

 『警察公論』から、職務質問に関する記事をコピー。
 コピーを、帰りの電車で読む。
 感動! 職質されたくて夜中、自転車でうろうろしそう(笑)。いやほんとに。

 それやこれやの詳細は、また後日。
 溜めていたご相談等に急ぎ対応しなければ…。

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2007年5月15日 (火)

オービス身代わり出頭 本当は無実?

5月14日(月)

P1010651b  ぎりぎりまで原稿を書いてから、浜島望さん(『警察の盗撮・監視術―日本的管理国家と技術』)と待ち合わせ、栃木方面へNシステム踏査に出かける。
 盛りだくさんな1日だった。
 以下その一部…。

 関東ダンプの栃木分会で、下野新聞を見せてもらった。
 栃木県さくら市の市議会議員(63歳)が、免停中に国道4号のオービスに撮影され、知人(68歳)を出頭させて罰金8万円の略式命令を受けさせていた、罰金は議員が払った、議員は知人に「身代わりの報酬」として10万円を渡した、という事件について、下野新聞は連日一面トップでデカデカ報じてたんだね。
 これ、もしかして、下野新聞のスクープだったの?

 以下、刑法より抜粋。

(教唆)
第六十一条  人を教唆して犯罪を実行させた者には、正犯の刑を科する。
2  教唆者を教唆した者についても、前項と同様とする。

(犯人蔵匿等)
第百三条  罰金以上の刑に当たる罪を犯した者又は拘禁中に逃走した者を蔵匿し、又は隠避させた者は、二年以下の懲役又は二十万円以下の罰金に処する。

 交通違反の身代わりは、何件か傍聴したっけ。
 フェイクデリックのオーナーの件(判決は懲役2年・執行猶予5年)は、執行猶予中に業過致傷で措置義務違反の犯人隠避教唆だったけれども、ずばりオービスの、本件議員のとほぼ同様のも傍聴したことがある。
 その被告人は有名な会社の社長か会長だった。
 罪名は「道路交通法違反・犯人隠避教唆」。
 判決は懲役1年・執行猶予3年だった。
 その後、身代わり出頭したという人物(のスピード違反の罰金刑)を、検察官請求の再審で無罪にする公判も(東京簡裁で)偶然傍聴した。
 事件番号は「平成×年()×号」だった。
 まぁすっごい事件だったよ。
 
 本件議員も、とくに前科とかなく、然るべき情状立証をすれば、懲役1年・執行猶予3年くらいで終わるんだろう。
 知人男性は、罰金8万円について再審で無罪とされ、それとは別に、犯人隠避で、略式処理か公判請求になるんだろう。

 そんなことより私が気になるのは、5月13日付け下野新聞の記事にある、
「『10キロか20キロオーバーの速度違反をした。罰金を払うだけだから、代わりに行ってくれないか』などと依頼」
 という部分。

 身代わりを依頼するに当たり、「軽いことだからちょっと頼むよ」という調子で言ったのか?
 そうかもしれないが、もしかしたら、本当に10~20キロの超過と思っていた(少なくとも40キロ超過とは夢にも思っていなかった)のかもしれない…。
「免停中だから十分注意して運転してたが、10~20キロの超過でまさか捕まるとは。出頭してキップを切られて、ちょろっとバッキンを払えばすむから、代りに頼むよ」
 という調子だったのかもしれない。

070515_lk1  本件オービスは、オービスマップなどによると、東京航空計器のオービスⅢLk。ループコイル式で電子式(画像伝送式)のやつだ。
※ 画像は、警視庁保有のⅢLk(柱上型)の仕様書の一部。

 これは、ってどのオービスもそうなのだが、写真に焼きつけられた記号(測定値とされるもの)が、測定値を示す唯一の証拠でありながら、実際の走行車両の速度とその記号との一致について、一切チェックをしてないらしい。

 しかし、オービスのメーカー社員は、オービスは絶対に正しい、絶対にプラス誤差を出さない、と法廷で(何の客観的裏付けもなくただ)言い張り、被告人はみな有罪にされていくのだ。
 仮に本件議員が、スピード違反については無実だったとしても(測定値は誤っていたとしても)、オービスについてのそこまでの知識はなく、
「おっかしいな。でも、警察の取締り装置が40キロオーバーだと言うからには、たぶんそうなんだろう」
 という程度の認識でいるのかもしれない。
 誤測定と確信があっても、
「今さらそんなことを言っても、さらに立場が悪くなるだけ」
 と思い、非難の嵐が過ぎ去るのを、執行猶予付き判決で終わるのを、ただただ身を縮めて待っているのかもしれない…。

 わかんないけれども、確かなのは、オービスの信頼性を客観的に裏付けるものは一切ない、ということだ。

P1010668  ループコイル式の誤測定のカラクリについて、車中、浜島さんから重要なヒントを得る。うおう!

 右の画像は、国道17号の、更新されたNシステム端末。
 筐体1個のタイプだが、先日交番の屋根に見つけたN(らしきもの。以下同)とは若干違う。
 その下の画像が、“交番N”のアップ。

 帰りに、その“交番N”を見に行く。
 びっくり!
P1010623  車が通るたびに、ストロボ部分が赤く発光してたよ!
 …でも、発光しないことが、少なくとも1割くらいある。二輪車にも発光するが、その不発光は四輪の場合より多い…。
 あれは、いったい何なんだろうと、浜島さんとマニア談義。楽しいな~(笑)。

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2007年5月12日 (土)

殺人の不起訴606人

5月11日(金)

 7日(月)に出すはずだった原稿を、ようやく出したが、予定を30分ほどオーバー。
 山手線・高田馬場駅で出口が見つからず迷い、東西線に乗り換えるとまた迷うことが予想されるので、ええい、歩いてしまえと歩いたら、えらく遠かったうえ、途中、腹が減って(昼食とってなかった)、もしも300円くらいのラーメンがあったら食っちゃえ、と歩いて行ったら300円のラーメンがあり…。

 そんなこんなで、<<午後6時から日本基督教会館(地下鉄早稲田駅徒歩7分)4階会議室で、「“ニッポン警察は何処へ逝く”連続討論会第25回 刑事裁判が変わる! 報復裁判が始まる?」。講師は山下幸夫弁護士>>に1時間ほど遅れてしまう。
 着いたのは山下さんのお話がちょうど終わる頃。
 何しに行ったんや! ちうこっちゃ。

 内容については、霞っ子クラブのユキさんのレポートを。
 飲み会の席で山下さんから、救援連絡センターの山中さん(朝、家宅捜索を受けたという)は、東京高裁・刑事10部の須田贒裁判官に似てると言われ、感嘆。たしかに似てる。
 そのうち須田さん、誤認逮捕されたりして。
※ 「贒」の字は、「貝」の上の左側が「臣」で、右側が「忠」。すっごい字だよね。

 裁判員にならずに済む10の方法、なーんて記事がそのうち週刊誌に載りそう…。
 というヒントを得たのが、今日の収穫かな。

          ★

070512  ところで、先日気づいた、殺人の嫌疑なし不起訴が異様に多い、ちう話やけど、左の画像が、05年の1年間の全国のデータだ。

 殺人は、殺人予備を含め、公判請求が770人で、不起訴が606人。
 その不起訴の内容(理由)は、

   起訴猶予  27人
   嫌疑不十分  114人
   嫌疑なし  161人
   罪とならず  3人
   心神喪失  87人
   時効完成  44人
   その他  170人

 嫌疑なしが161人(約26.6%)? 殺人で?

 交通関係業過を除く刑法犯全体(道路交通法違反など特別法犯以外)では、公判請求が8万7772人で、不起訴が12万4184人。
 刑法犯全体の不起訴のうち、多いのは起訴猶予で7万7245人、次が「親告罪の告訴・告発・請求の欠如・無効・取消し」という項で5935人。
 刑法犯全体の不起訴12万4184人のうち、嫌疑なしは2242人(約1.8%)。

 そうしてみると、殺人に限っての嫌疑なし不起訴は、異様に多くない?
 日本の検挙率はだいぶ落ちてるけど、殺人など凶悪犯罪の検挙率はまだまだ高い、とか言われてたような気がするが…。

 この点について、元警視庁警部補の犀川博正さんは言う。
「日本の治安の怪しさが、この数字に見え隠れしています」
 検察に送致したあと、不起訴になろうがどうしようが、その不起訴が起訴猶予だろうが嫌疑なしだろうが、検挙の数字には変わりない、数字競争が好きな警察は…ということか。
 日本の治安の怪しさ…。

 このこと、今まで誰も問題にしたことがないらしい。
 私も今回、初めて気づいた。
 どなたか有能なジャーナリストの方、この問題、突っ込んでみたらどう?
 私? 私はそんな有能じゃないし(笑)、交通違反で一杯一杯あっぷあっぷだよぅ。
 あと、前々から言ってるけど、「人当庁費(じんとうちょうひ)」の問題(空振りかもしれないが、もしかしたらチョービッグなネタ)も、どなたか頼んますよ。

 さー、締切り原稿、残り3本か?

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2007年5月10日 (木)

岩垂正起裁判官の公判を初めて傍聴

5月9日(水)13時10分~

 月曜に全部出すよう言われていた原稿2本、のうち1本を送信し、また裁判所へ。
 ワタシ的には今、窃盗未遂の否認がちょっと注目なのだ。

 東京簡裁・刑事1室1係(岩垂正起裁判官)826号法廷。
 この人は、新しく来た人。私は初めて傍聴する。
 まさに時代劇の俳優顔。い~な~。しかもだいぶ個性的みたい。
 判決のとき、「主文…」と言わないで、「まず結論から…」と言ってたし。

 ネットで調べると(今どきは便利だのぅ)、横浜地裁にいたとき渡辺泉郎元神奈川県警本部長らに有罪判決を言い渡した人なんだ。福岡高裁・宮崎支部にもいたんだ。
 そして、前は立川簡裁にいたのね。←このリンク先のページを見ると、浅見牧夫裁判官が武蔵野簡裁に!

 岩垂さん、オービス事件をどう裁くのか、今後、楽しみ。

 13時10分から、窃盗・窃盗未遂の判決。
 渋谷駅と品川駅(?)での仮睡盗(眠り込んでる人から金品を窃取する、すり)だそうで、懲役1年6月、未決40日算入。訴訟費用不負担。

 13時20分から、窃盗の判決。
 渋谷の東急デパートのフードショーで、ご婦人の買物カートから現金等入った財布等を窃取したそうで、累犯前科もあり、懲役1年8月、未決40日算入。訴訟費用不負担。

 そして13時30分から、窃盗未遂の否認事件、の審理。
 黒い服を着た若いカップル、何者? と思ったら、女性(細くておしゃれな可愛い娘さん)のほうが被害者で、男性のほうが逮捕した警察官(警視庁刑事部捜査3課すり係の巡査)なのだった。
 2人を証人尋問。
 聴いた感じでは、被害者・警察官が言う状況と、被告人が言う状況とが真っ向違うような?
 だとすれば、「それでもボクは(すりを)やってない!」と同じだ。

 獲物を物色するときの、すりの目を、何て呼ぶか、知ってた?
 「スリガン(すり眼?)」と呼ぶんだそうだ。
 あと、すり係の警察官が、すりらしき者を発見したとき、相勤者にどう合図するか、それはまた別の機会にしようか。ふふ。

 警察官の証人尋問の途中で、私は退出。
 廊下で、霞っ子クラブのユキさんにばったり。昨日は毒人参さんにばったり会ったし。
 阿曽山大噴火さんにも会い、しばし情報交換。
 ちなみに、その3人に礼田計さんと私も加わった座談会が、今発売中の『週刊現代』に載ってる。

 原稿があり、早めに霞が関から引き上げる。
 10日(木)は東京簡裁で、女性かと思わせる被告人氏名の、迷惑防止条例違反のたぶん否認事件があって、ものすごく興味を惹くんだけど、さすがにもう、そこまでは…。

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2007年5月 9日 (水)

痴漢で窃盗(すり)未遂で、続々否認

5月8日(火)13時20分~

 担当編集者へ泣きの電話を入れ、またも裁判所へ。 

 13時20分から、東京地裁・刑事2部(神坂尚裁判官)529号法廷で、4月26日に第1回を傍聴した、「ストーカー行為等の規制等に関する法律違反・わいせつ図画陳列・名誉毀損」の判決。
 若い女性がぞろぞろぞろぞろ傍聴席へ。
 やっぱこういう事件は人気だ。
 ごく普通に、懲役1年6月、執行猶予3年、訴訟費用(国選弁護人費用)負担。
 拘置所には家族が待ってて、ソク郷里へ帰るんだろうか。

 ちょうど13時30分から東京簡裁で、迷惑防止条例違反の新件。
 はは~、これは、略式で罰金を払えば済むのに否認し続けたか、逮捕されいったん罰金の支払命令を受けて釈放されてから、自ら正式裁判を請求したか、どっちかだろ…。
 と思って傍聴したら、ずばり後者のようだった。

 07年1月12日(金)午前7時56分から8時にかけ、中目黒から渋谷へ向かう東急東横線の車内で、勃起した陰茎をズボン越しに押し付け、かつ衣服の上から陰部を触った、という起訴事実。
 罪状認否で、被告人(若い美容師)は、検察官をキッと見て、きっぱり言った。
「私は一切やっておりません」

 刑事訴訟法332条により、地裁へ移送となった。
 今週はもう1件、簡裁での迷惑防止条例違反の、こっちは審理(1時間半)がある。
 それも否認なのだろう、たぶん。

 このあと、惑星直列ならぬ公判直列で、いくつかの法廷で道路交通法違反の公判が続き、「ええっ、そんな!?」というものもあったが、ここに書いてる暇がない。

 ただ、これはご報告しとこう。
 裁判所内をうろうろするうち、窃盗未遂の否認事件、「それでもボクは(すりを)やってない!」に関して、貴重な情報をいただいた。
 うおおっ! やっぱりそうだったのか! ありがとうございますっ!
 引き続き情報を募集しますので、よろしくお願い申し上げます!
 明日も、否認の窃盗(すり)未遂の公判があるという。

 あと、月曜に2件あった、世田谷リサイクル条例違反の判決(横川保廣裁判官)、開廷表では2件とも言渡しが20分間だったので、そんじゃ有罪なのだろう、締切り原稿あるから、と傍聴せずに帰ったのだが、なんと無罪だったそうな。おお~!
 堀内信明裁判官の無罪判決は、45分間かけた、感動ものの判決だったが、横川裁判官のはどんなだったんだろう。

 あと、今日は、若い学生風の傍聴人がやけに多く、簡裁の逮捕令状待ちの警察官もやけに多かったね。
 刑裁はうすのヤスさんに、久しぶりにばったり会ったり。
 裁判所通いは、ヤメられない止まらない。

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2007年5月 8日 (火)

コアズがちょっぴり復活

 7日(月)、警視庁の副玄関で、来年度の確認事務(ニュー駐禁取締り)の、2つ目の入札(4月25日決定)の結果をメモってきたよ。
 1位の業者は、次のとおり。

<太田>大森・蒲田・池上警察署の管内 (株)アネシス 102,614,141円
<中野・杉並>中野・杉並警察署の管内 (株)コアズ 61,857,000円
<板橋>板橋・志村警察署の管内 (株)コアズ 45,414,000円
<葛飾>亀有・葛飾警察署の管内 東洋興業(株) 40,761,905円

 コアズがここでちょっと復活しましたねぇ。
 だけど、1契約で2億円、4億円のをぼろぼろ落としちゃったわけで…。
 こっちで何とかちょっと復活した裏には、どんな頑張り乃至駆け引きがあったのか…。

 7日(月)は、業過致死の判決を1件傍聴に行っただけのはずが、ちょうど良い時間に次々と公判や傍聴券の抽選や弁論(※)が続き、警視庁では面白い文書の開示を受けたしで、ネタは盛りだくさんなのだが、どうにも忙しくて…。

※ 2chで殺害予告があったそうな! もしも実行されたら(未遂でも)ニュースになるからか、いわゆる女子アナらしき、すらりスタイルの良い美女が来てたよぅ。

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2007年5月 6日 (日)

殺人で1カ月に18人が嫌疑なしの不起訴って?

 昨日の「被疑事件罪名別月表(1)」から、06年12月の意外な数字をちょっと。

 罪名「殺人」の既済人員は、こうなんだね。
   公判請求  5人
   略式命令  0人(※法律上、罰金ですまない)
   不 起 訴    28人

 え? 殺人って、そんなにたくさん不起訴になるんだ?

 不起訴の内訳は、
   起訴猶予      1人
   嫌疑不十分   2人
   嫌疑なし   18人
   時効      2人
   その他      5人

 06年12月の東京だけで、殺人で検挙・送検されて「嫌疑なし」が18人って…。
 なんか、びっくりしない?
 特別な事件で、まとめて「嫌疑なし」とされたんだろうか。
 だとすれば、それって何?
 検挙、送検のときは大きく報道されたんだろうか。だって「殺人」だもん。
 不起訴のときも、大きく報道されたんだろうか。
 一般のニュースをあんまり見ない私だけが、知らないの?
 誰か教えて~。

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2007年5月 5日 (土)

被疑事件罪名別月表

 5月20日発売号の『ザッカー』には、06年1月~07年2月のデータを載せたが、連休で当ブログのアクセス数が落ちてるのを幸いに、こそこそっと(笑)、そのうち06年12月の分だけご紹介しよう。

070505_0612  東京地検管内の「被疑事件罪名別月表(1)」。
 各月ばらつきがけっこうあるが、たとえば06年12月は…。

 罪名「公務執行妨害
   公判請求  10人
   略式命令  36人
   不 起 訴   23人

 罪名「窃盗
   公判請求  420人
   略式命令  29人
   不 起 訴    877人

 「公判請求」とは、正式な裁判のほうへの起訴のこと。
 公判で、公判立会検察官は、普通は懲役刑を求刑する。

 「略式命令」は、略式命令請求の略。
 略式命令請求とは、罰金の支払命令を出してくれと裁判所に請求すること。
 つまり略式の裁判への起訴だ。

 06年5月28日から、罰金刑の選択肢を設けたことを、公妨のほうは存分に利用してる。
 窃盗のほうは、あんまり利用してない。不起訴がやけに多い。
「万引など、懲役刑は重すぎ、かといって不起訴ともできず、ということがある。罰金刑の選択肢があっていい」
 と言われたわけだが、やっぱ、まだまだ不起訴ですますべきケースが多いってことだろうか。とすれば、どんなケースが罰金になったのかな、興味が湧いてくるよね。

 それにしても…。
「窃盗は数がものすごく多いから、罰金刑の選択肢を設けるのはまだわかるが、公妨は数も少ないし、おかしいんじゃない?」
 という趣旨のことを私は以前から言ってたが、上記データだけ見ると、窃盗はオマケ(つか罰金刑の選択肢を設けることの理由付け)で、本丸は公妨だった、なんて言えそうな気がしてくるよね。

 同じ月表によれば、罪名「道路交通法違反」は…。
   公判請求   55人
   略式命令 2979人
   不 起 訴  2078人

 公判請求の55人の大部分は、酒気帯びや無免許の常習か、超過80㎞/h以上の速度違反だ。
 全国の1年間のデータと比較すると、略式に比べて不起訴がどえらく多い。
 東京に特徴的な現象なのか。
 他の道府県の同じ月表を開示請求してみると、都道府県別の“長いものに巻かれろ度”、あるいは“多忙で交通違反の否認なんぞ相手にしてられない度”、みたいなのがわかって面白いかもしれない。
 って、そんな暇も費用もないよぅ(泣)。

 ついでに、東京都の罪名「公衆に著しく…条例」は、
   公判請求   16人
   略式命令   167人
   不 起 訴      69人

 この167人のなかに、
「痴漢を認めれば罰金ですましてやる。認めないなら、勾留のまま正式な裁判だ。手錠をかけられ、被告人として、好奇心ばりばりの傍聴人の前へ引き出されるんだぞ」
 とか言われて略式に応じた人が、何割くらい含まれてるんだろうか。

 同条例違反は、神奈川、千葉、愛知、岐阜県のものもある。
 それらの県の条例に違反したとして、東京地検・区検が起訴・不起訴を決めたわけだ。へぇ。

 罪名「漁業法(除く選挙等)」なんてのもある。略式命令55人。
 いわゆる密漁とか、だろうか。へぇ。

 ま、こういうのをしみじみ見て傍聴に通うと、また一味違ってくるってことで。

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2007年5月 4日 (金)

公務執行妨害と窃盗の罰金刑の数

 今日は天気が良かったね~。
 青い空の下、公園のベンチで30~40分、午睡したよ~。
 いや、単にのんびりしてたわけじゃなくて、もう疲れて疲れて、自宅で仮眠すると2~3時間寝ちゃいそうだから、あえて公園の、30~40分で目が覚める固いベンチで寝たわけ。←もう必死で言い訳(笑)。

 さて、5月下旬発売の雑誌の、連載原稿3本、お知らせです~。

 『ザッカー』 5月20日発売号   「駐車監視員への公務執行妨害、罰金ですむとかいう話はどうなった?」と、「一時不停止で捕まり、無免許だったので『免許証を忘れた』とウソを言った。どうなる?」。
 前者については、06年5月28日に公務執行妨害と窃盗に罰金刑の選択肢が設けられてから、2つの被疑事件はその後どう処理されたか(懲役、罰金、不起訴)の毎月の人数(東京地検管内分)という、たぶん本邦初出のデータを載っけたよ。

 『ドライバー』 5月20日発売号   起こるべくして起こった交通事故、起こるべくして起こったグライダーの墜落事故、ま、裁判というものの限界はあるとはいえ、ありゃりゃ、これじゃ~ね~、という衝撃の傍聴レポート。ほんっとに気が遠くなる話だ。

 『ラジオライフ』 5月25日発売号   先日のオービス事件の、最高裁が開いた弁論と判決の、リアルレポート。

 ところで、先日の「2chの投稿で脅迫・威力業務妨害」で私が書かなかったこと、ZAKZAKが記事にしたね。「身勝手な四十路ニート…池内ひろ美さん脅迫男の素顔」として。

 さてさて、連休明けまでに、まだまだ締切り原稿が…。 

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2007年5月 2日 (水)

98回くり返せた駐車違反

駐禁98回、男を送検=「逃げ得防止」逆手、名義変えず-大阪府警
5月1日21時32分配信 時事通信
 駐車違反の摘発を逃れるために買った車の名義を変更せず、98回も違反を繰り返したとして、大阪府警西署は1日、道交法違反(放置駐車)などの疑いで、大阪市大正区■■■■、パチスロ機器販売員■■■■容疑者(24)を追送検した。同容疑者は「名義を変えなければ責任を問われず、やり放題だと思った」と供述しているという。
 ■■容疑者は4月21日、免許停止処分を受けた後も無免許運転を続けたとして、現行犯逮捕されていた。
 調べでは、■■容疑者は知人を通じ、静岡県沼津市の女性から乗用車を購入。名義変更しないまま、昨年6月から今年4月にかけ、大阪市内で駐車違反を98回繰り返した疑い。車は交際中の女性宅に通ったり、仕事に使ったりしていた。
 昨年6月施行の改正道交法は、駐車違反車両の運転者が反則金を納めない場合、「逃げ得」を防ぐため、使用者から同額の放置違反金を徴収できると定めている。■■容疑者はこの規定を逆手に取り、わざと名義変更せず、使用者を沼津市の女性にしたままだった。

※ ■部分は時事通信記事では実住所、実名。

 「駐車違反の摘発を逃れるために」が、車を「買った」ことにかかるのか、買った車の名義を「変更せず」にかかるのか、初っ端に悩んぢゃったのはどうでもいいとして、この記事、けっこうスゴイことを暴露してるよね。

 06年6月1日からスタートした新制度は、大ざっぱに言うと、ある駐車違反について、違反者が「反則金」を払わない場合、犯行車両の持ち主(車検証上の使用者)へ「放置違反金」の納付命令がいく、というものだ。
 放置違反金で決着すれば、違反者は(もちろん持ち主も)、違反キップを切られず、違反点数を登録されず、違反歴にならずにすむ。
 以前なら、逃げ回ってる違反者は、「いつか検挙されるんじゃないか」という不安があったわけだが、新制度では、放置違反金で決着してしまうのだから、もう不安はない。
 したがってこれは、逃げ得を防ぐ制度というより、カネ(放置違反金)さえ払えば逃げ得オッケーにしたもの、といえると思う。

 で、大阪のその男性は、カネ(放置違反金=逃げ賃)も払わず、逃げ切ろうとしたわけだ。
 しかし、だよ。そりゃあ、無理でしょ。
 前の持ち主、静岡のその女性が、いつまでも泣き寝入りするはずがない。
 公安委員会への弁明をつうじて、あるいは警察に相談して、大阪の男性に車を売ったことを、普通は言うだろう。
 警察は、駐車違反は大阪の男性がしたらしいことを知っても、大阪の男性が否認ないし無視したら、検挙は困難になる。
 でも、その車が次に違反するときを張り込んで、現行犯で逮捕することはできる。
 かつて、十数回目とかでそのように逮捕した、という報道がよくあった。
 ところが今回、98回だという!
 ずいぶん長くほっといたもんだねぇ。

 仮に、98回ぜんぶ、静岡の女性が放置違反金をかぶっていたとしても…。
 その車には、最初の4回目で「使用制限命令」が出ることになる。
 「使用制限標章」が貼られることになる。
 貼ろうにも、車の持ち主のところに車がなかった、としても、同じ車がその後何十回も駐車違反してるのに、警察(警察官や駐車監視員)は、ただただ黄色い駐禁ステッカー(確認標章)をぺたぺた貼ってたんだろうか…。

 この報道、「悪い違反者を送検しました」というものに見えて、うーん、どっちかというと大阪府警の不祥事のような、大阪府警としては発表されたくないことのように、私には思えるのだが…。

※ 記事に「98回」とあるのは、確認標章が貼りつけられた回数のはず。実際の違法駐車回数は、最低その数倍になるんだろう、たぶん。
※ 新しい制度における駐禁取締り(確認標章の貼りつけ)は、駐車自体の悪質・迷惑性には関係なく行われる。世間は「迷惑駐車(違法で迷惑な駐車)」と「違法駐車(単に違法とされるだけの駐車)」との区別がつかないので、「違法=迷惑。外見が違法なら直ちに取り締まってしまえ」となっている。

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2007年5月 1日 (火)

検察サポート制度ってどう?

 自民党が突然言い出して、「ヤラセ」と「サクラ」で「国民の理解」を得ようとするものが、「(国民・社会のための)司法改革」なんぞであるはずがない…。
 という話は置いといて、私流の司法改革を思いついたので、締切り原稿の途中に、取り急ぎちょっと。

 私はオービス事件を多く傍聴しているから、という面もあるんだろう、申し訳ないけど、でもどうしても、日本の検察が無能に思えて仕方ない。
 あれで通用するのは、自白の被告人に相場どおりの刑を食らわすときと、「被告人は推定有罪」「疑わしきは検察の利益に」との鉄則を守ってくれる裁判官に、否認事件を有罪にしてもらうとき、だけなんじゃないか。
 え? だったら、ほぼすべての場合に通用する?
 うーん、反論しにくい…。
 ま、検察が無罪の証拠を隠しまくるのが合法なのは、検察の無能さをカバーするためなのかも、とは思う。
 警察のほうで、罪をワンランク落として送検することがあるというのも、被告人が公判で争わず検察が有罪にしやすいように、という配慮に、意図してか結果的にか、なってるように思う。
 「被告人は推定有罪」「疑わしきは検察の利益に」「1人の無辜を罰しても、10人の真犯人を逃すなかれ」というのは、無能な検察を助けるための原則(=誤った原則)だろう。

 それでだ、無罪を有罪とされる被告人も困るけれども、一方で、犯罪の被害者・遺族の方々も困るんじゃないか。
「立証が不十分で、万が一にも被告人が無罪になったら、と思うと不安でいられない」
「事件の本質を外して、本質以外のところで形式的に有罪としたのでは、憎い被告人をあとでヘラヘラ笑わせることになる」
 とか。

 そこで、被害者・遺族の意を受けた弁護士が、検察官といっしょに公判に立ち会う。検察官をサポートする。ってのはどうだろう。
 いや、それって、国家による代理処罰ではなく私刑に近づくもの?
 でも、検察の無能さをカバーすることは、どうしても必要な気がして…。

 やっぱ、いちばん良いのは、裁判官がちゃんと無罪を無罪にすることかな。
 無罪を有罪してくれるから、検察はどんどん無能になっていくんじゃないのかな。
 って偉そうにすんません…。

          ★

 先日最高裁で破棄・差戻しとされた、仙台高裁・秋田支部のオービス公訴棄却判決。
 秋田支部の裁判長は、畑中英明さんだった。
 畑中さんは、ご存知のとおり、仙台地裁のとき、北陵クリニック事件で無期懲役の判決を言い渡してる。
 あの事件を無期懲役とする人物が、あのオービス事件で公訴棄却(実質無罪)って、信じられない、と多くの方が思っただろう。
 秋田支部には、寺西和史さんがいたわけだが、寺西さん1人の力であんなマトモな判決を書けたとは考えにくい。
 いったい何があったのか。

愉快な裁判官 Book 愉快な裁判官

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 最近ちらっと聞えてきた話によると、畑中さんは無罪を無罪とする力量のある裁判官で、じつは北陵クリニック事件の無期懲役判決は、2人の陪席裁判官の存在が大きく関係したような…。
 2人の陪席裁判官は、守大助さんを有罪にするために送り込まれたエージェントのようなもので、うち1人はその後、最高裁へ行ったとか…。
 いや、どこまで本当か確認は取れてないのだが、そんなふうな話が聞えてきたよ。
 畑中さんはその後(オービス公訴棄却判決のあと)、退官したそうだ。
 あと何年かして、北陵クリニック事件のこと、オービス事件のこと、激白してくれたら、ものすごーく司法改革のためになるはずと思うのだが…。
 さぁ、原稿に戻ろう。

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