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2007年5月24日 (木)

15歳の少女の夢は…

5月23日(水)11時~

 東京地裁・刑事16部(伊藤敏孝裁判官)423号法廷で、業務上過失致死の新件。

 被告人は49歳(在宅)。
 白いポロシャツから伸びた腕(肘から先の部分)が、やけに長くて逞しい。
 事故当時の職業はトラック運転、現在は鳶(とび)。
 傍聴席に遺族…。

 06年3月24日(木)20時33分頃、静岡から車庫へ帰る途中の被告人(普通貨物)は、環八通りの渋滞を避けようと上高井戸1-3の交差点を、というから環八外回りから甲州街道上り方向へ、ということなのだろう、以前傍聴したブーツナイフで殺人未遂の現場の少し北だ、そこを右折するに当たり、交差点出口の横断歩道・自転車横断帯の手前で右側の黒い普通乗用車が減速、ちょっとぶつかりそうになって気をとられた被告人は、前方注視を怠り、その普通乗用車を追い抜いて進行、青信号の自転車横断帯を右から左へ自転車で通りかかった少女(15歳)に自車右前部を衝突させ、自転車もとろも転倒させ、頭蓋内損傷の傷害を負わせ、少女は意識が戻らないまま数日後に死亡…。
 現場には交通事故自動記録装置があり、その画像解析によれば、衝突直前の被告人車両のスピードは29.7キロだったそうだ。

 被害少女は、幼いときからアメリカ・カリフォルニアで暮らし、05年に帰国。デザイナーやモデルになるのが夢で、ダンススクールに通っていたという。06年4月には高校に入学予定で、3月25日には高校で着るはずの制服が送られてきたという。
 明るく誰からも親しまれ、葬儀には友人らが200人も詰めかけたという。
 死亡したことは、アメリカのローカル新聞のニュースになったという。

 一方、被告人は、病院へは2度、見舞いに行ったが、少女が死亡してからは1度も連絡・訪問していないという。
 その理由を、情状証人(被告人の兄の妻)は、勇気がなくて度胸がないから、と言うのだった。この情状証人は、そして被告人も、証言台の前へ行くとき、席へ戻るとき、傍聴席の遺族に頭を下げることを(私が見た限りでは)しなかった。

 次回、少女の父親の意見陳述を予定し、12時02分閉廷…。

 午後は、東京地裁・刑事12部(井口修・細野敦・佐藤傑裁判官)104号法廷で、児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律違反・著作権法違反の新件を、傍聴券(先着順)に並んで傍聴。

 朝日新聞──「遺体写真に性的興奮」起訴事実認める HP転載元教諭

 被告人はどうも、特殊な性的嗜好・性癖のせいにしたい、ような印象を受けたが、それは通らないだろう。
 どんな嗜好・性癖があろうと、やっちゃいけないことは、いけないのだ。やったのは、欲望に負けたからであり、他人の痛みへの想像力が乏しいか欠如しているから。という考え方を裁判官がするのを、何度も見てきた…。

 

 16時55分閉廷。
 次回は6月25日。

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