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2007年5月22日 (火)

上原さくらさんの「うっかり無免許」

 タレントの上原さくらさんが、交通違反で警視庁第三方面交通機動隊により取締りを受けたという。
 以下は、読売新聞の「タレント上原さくらさん、免許証失効中に速度違反で摘発」という記事の一部。

 同隊によると、上原さんは今月15日午前1時20分ごろ、東京都世田谷区鎌田の国道246号線で、制限速度を23キロオーバーして乗用車を運転し、同隊の取り締まりを受けた際、運転免許証が先月末で失効していたことが発覚した。上原さんは、同隊の隊員に「更新期限に気づかなかった」と説明したという。

 23キロオーバーってのは、全国的には、いちばん捕まりやすい速度といえる。
 警察庁の06年の統計(←紙のページでは37ページ。PDFでは全54ページ中39ページ)によると、スピード違反の取締り266万171件のうち、超過速度が20キロ以上25キロ未満がいちばん多く、98万220件を占める。

 都道府県別の超過速度別の取締り件数については開示を受けており、けっこう地域差があって面白いのだが、その文書が見当たらない。
 だーかーら、ちゃんと整理しとけっつーの!

 で、上原さんはどうなるのか。
 23キロ超過は「反則行為」とされ、取締りに不服がなければ(または、あっても無責任だったり無知だったり、その他やむを得ない事情があったり等すれば)、「反則金」というペナルティ(本件では1万5000円)を払ってすますことが、普通はできる。

 けど、道路交通法125条2項1号により、無免許の状態だと、23キロオーバーは「非反則行為」とされる。
 だから、「反則金」は払えない。
 カネを払うときは、そのカネは「罰金」になる。
 罰金は刑罰なので、いちおう前科になる。
 普通は交通違反の罰金は「略式」の裁判手続きを経て払う(本件だと1万5000円を、多くの場合は即日納付する)。

 無免許のほうは、これは過失犯の処罰規定がない。
 「更新期限に気づかなかった」と説明したと報道発表までされてるわけで、「うっかり失効」であることは動かし難いと思われ、不起訴になるだろう。
 場合によっては、不立件(不送致)もあり得るのか。そこまでは私は知らない。何の処分もない可能性も、もしかしたらあるかも。

 違反点数は、2つの違反が同時にあるときは(酒気帯び・酒酔いを除いて)、重いほうの点数だけ登録される。
 無免許は19点
 上原さんは免許取消し(または拒否)処分…。
※ 拒否処分とは、新規にまたは再度免許を取得しようとしたとき申請を拒否する処分。

 だが、「うっかり失効」の場合、取消・拒否処分とするのは、だーいぶ無理があるだろう。
 だって、学科・実技試験免許で免許証を取り直せる、つまり運転能力に衰えはほぼないとされてるんだから。
 ただ、具体的にどこまでの軽減になるのか、それなりに言えるだけのデータが私のほうにはない。

 ともあれ、「うっかり失効」中の運転を「無免許運転」と呼んで送検すること自体、なんかおかしいんじゃないかと思う。
 そこ、突き詰めていくと、「じゃあ、運転免許制度って、いったい何なんだ?」という話になる…。

 上原さんが、刑事処分は不起訴、行政処分はかなりの軽減またはナシになったとき、「警察はタレントに依怙贔屓(えこひいき)した」とかゴチャゴチャ言う人もいるんだろうけど、んなこたない。誰だってそうなるはず。
 ただし、「失効してたの知ってました」という調書を取られると、話は別だよ。それだと故意犯になっちゃうから。
 ま、可愛い女の子なら「知らなかった」を認めてやる、ゴチャゴチャぬかす野郎なら「知っていた」という調書を強引にとってやる、という警察官もいるかもしんないけどさ。

 とりあえずそんなところで。

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