オービスはみんなの憧れ
06年12月19日が第1回公判(東京簡裁2室2係、728号法廷。関口政利裁判官・田口照子検察官)だった、
【場 所】 首都高・湾岸線東行き・羽田空港3-3
【日 時】 2004年10月24日 22:13頃
【装 置】 東京航空計器 オービスⅢLk (俗称・LHシステム)
【測定値】 137㎞/h 制限速度80㎞/hを57㎞/h超過
【被告人】 50代 タクシー運転手
【主 張】 「110㎞くらいで走行していました」
この事件(第3回公判から石井清弘裁判官・今井重夫検察官)の、15時10分から第5回公判。
論告・弁論。
オービスの正確性は「電子式オービスⅢLk原理説明資料」によって明らかになっており…信用性が高いことは論を待たない…と検察官。
何の裏付けもなく、メーカーの言い分を鵜呑みにし切ってくれる…。
ミンチ肉の偽造や、スパ施設や、ニュースに次々と出てくる企業の人たちは、
「オービスのメーカーは良いな~。楽だな~」
と、心底うらやましがるだろう。
みんなの憧れ(あこがれ)、それはオービスぅ。
求刑は相場どおり罰金8万円。
続いて、弁護人による最終弁論。
原理説明資料などは、作動原理の説明にすぎず、直接信頼性を立証するものではない…「これまでの試験(によりオービスは信頼できる)」と言うが、そのデータは一切提出されていない…オービスが正確に作動していたことを裏付ける証拠はない…等々と、オービス裁判の根幹(病理)を指摘。
まったく正論なのだが、しかし…。
これはアレだ、刑事裁判は、まず検察官が犯罪事実を立証し(証拠により証明し)、被告人・弁護人がそこに合理的な疑いを見出す、という形なんだけども、オービス裁判においては、検討の材料、つまりそもそもの検察立証がないから、手も足も出ないっつーことなんだな~、と思ったよ。
次回判決。
求刑どおり罰金8万円となるだろう。
そして、メーカー社員が、業務で証人出廷しといて、裁判所に請求して受領した旅費日当を、被告人は負担させられるのだろう。
16時すぎ、裁判所内の静かな場所で、RKBラジオの「門間良 ディリーファイル」に、携帯電話から数分間、生出演。
帰りの電車で、都庁の広報広聴部・情報公開課からの郵便を鞄に入れたまま開けてなかったことに気づく!
オービス(本件では三菱電機のRS-2000)の「交通流情報集計表」(何10㎞/h台の通過車両が1時間毎に何台あったか測定・記録した一覧表)の不開示部分について、今年3月26日付けで審査請求したところ、公安委員会から「理由説明書」が出たので、意見があれば7月6日までに「意見書」を提出せよ、というお手紙だ。郵送するよと、先週か先々週、電話をもらってたんだ。
うわ~、そんなの、あったんだ~。忙しいのに~。
って私が審査請求したからか。しょうがないな~もう(泣)。
★
外山恒一さんが、鹿児島拘置支所へ移送されたそうだ。
起訴前は警察留置場にいて、起訴後は拘置所へ、ということはよくある。
が、ずっと留置場暮らしで、留置管理課の警察官に腰縄を持たれて法廷へ来る被告人もいる。
そのへんの扱いの差が、どこから生じるのか、私はまだわかんないです。
外山さんのブログの、
「20キロ超過のおれを40キロ超過で護送するかキミらは!」
これは秀逸だと思う。
墨書して、掛け軸にしたら良いと思う。
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