フォト
2023年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
無料ブログはココログ

« 年金問題は国民の自己責任 | トップページ | 酒気帯び否認と罰則強化 »

2007年6月15日 (金)

駐禁取締り1.3倍って、やっぱ少なすぎない?

 06年6月1日から「確認事務」(新しい駐禁取締り)ないしニュー駐禁ビジネスがスタートして1年、関連データがようやく発表されたね。
 以下は毎日新聞の記事の一部。

駐車監視員制度:導入1年 駐車違反、激減です 東京65%、大阪78%
 ◇反則金「逃げ得」も少なく
 全国警察が行った駐車違反の取り締まり件数が、昨年6月の民間駐車監視員導入からの1年で278万6993件(前年比約1・3倍増)に上ったことが、警察庁のまとめで分かった。駐車違反台数は今年5月時点で、東京、大阪、名古屋のいずれでも6~8割減少し、自動車盗、車上狙いも減少するなど、取り締まり効果が表れている。
 取り締まり件数278万6993件のうち、警察官が行ったのは約4割で、残りは民間駐車監視員が行った。制度実施前は取り締まりを受けても約23%は警察署に出頭しないなど「逃げ得」が問題になっていたが、この1年では85・7%が反則金、放置違反金の納付に応じていた。応じない人には車検拒否の処分や車の使用制限命令などが出された。 

 「反則金『逃げ得』も少なく」って、こういうのは、一般読者(無知な読者)に雰囲気をわかりやすく伝えよう、ってことなんだろうとは想像され、それは、まぁ、わからないじゃないんだけど、マニアはどうも引っかかる。
 多くは、出頭せず、したがって反則金の納付書を交付されることも、違反点数が登録されることも、違反歴となることもない、つまり、反則金や点数から「逃げ得」になってるわけで、「反則金『逃げ得』も少なく」は、逆を伝えてることになる…。
 「応じない人には…使用制限命令などが出された」も、違う。
 使用制限命令は、放置違反金の納付に応じないから出るってもんじゃない…。

 そんなことはともかく、こう感じた方もおいでなのでは?
「違法駐車が65%とか78%に激減? それで、2倍になると見込まれてた取締り件数が1.3倍にしか増えなかったのか。そんなんじゃあ、都道府県は大赤字。制度は破綻するじゃん!」

 いや~、その心配はないと、私は思うです。
 65%も78%も激減したのは、新制度の効果を測るための一部道路において、でしょ。
 日本全国のすべての道路から一斉に65%も78%も激減したわけじゃないでしょ。
 大丈夫。

 「1.3倍」というのは、私が持ってるデータからすると、「えっ、そうなの?」って感じもするのだが、ま、とりあえずこの1年間のトータルは「1.3倍」だとしとこう。
 で、「1.3倍」にしか増えなかったのは、1つには、新制度スタート当初、不慣れなどから件数を上げられなかったことがあるはず。
 それと、「2倍」という見込みは、駐禁以外の違反をじゃんじゃん取り締まれば「2倍」までは必要ないかもしれない(その理由について、うるさい説明を省きます。自力HPの記事などお読みください)。
 また、深読みすれば、初年度はどの業者も安めの金額で応札・契約したんで、取締り件数は見込みより少々減ってもいい、って事情もあるのかもしんない。

 でもまぁ、今回の集計以降に納付される放置違反金もあるとしても、集計時点で「1.3倍」っていうのは、やっぱ少なすぎるはず。
 今後、これまでとくにノルマがなかったグループも、しっかり尻を叩かれることになるんじゃないか。

 ともあれ、記者クラブに発表されたペーパーは、もっと詳細な可能性がある。
 半年目の発表のときもそうだったもん。
 詳細なやつを、早くみたい~。

 それよか、最近の報道で注目すべきはこっちだ。以下は毎日新聞の記事の一部。

警視庁情報流出:暴力団データ、Nシステム資料も流出
 警視庁北沢署地域課の男性巡査長(26)の個人パソコンから、ファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」を通じて捜査情報が流出した問題で、指定暴力団山口組に関する複数の内部資料やNシステム(自動車ナンバー自動読み取りシステム)の全国設置場所一覧表が含まれていたことが分かった。いずれの資料も使用にあたっては上司の許可を必要とするなど厳重に管理されている情報。個人パソコンに保存されていたことから、新たに内部の情報管理体制の問題も浮上した。
 毎日新聞が入手した「構成員」と題した資料には約400人分の山口組の構成員、準構成員と周辺者の氏名、住所などのデータが記載されていた。「山口組関連場所一覧」には、東京都内の山口組の関連先として、連絡事務所や関連企業の少なくとも2000件以上のデータが確認されている。
 Nシステムの一覧は全国1000カ所以上の設置場所が記載されていた。都内分の一覧表もあり、460カ所について設置場所が具体的に書かれていた。

 以前、愛媛県警から、やはり「Winny(ウィニー)」を通じて漏れた情報の、Nシステムのデータは凄かった。某氏を通じて見せてもらい、感動、じゃなくて震撼した。
 今回のは、どんなデータか。もう興味津々ですよ。
 しっかし、私ゃよく知らないんだけど、「Winny(ウィニー)」って、違法なソフトを、または合法なソフトを違法に、タダでゲットするためのものじゃないの? だから、それをつくった人は逮捕され、起訴されたんじゃなかたっけ? いや、違うから、警察官もパソコンに入れてるのか…。
 うーん、専門外のことに口出しするのはヤメとくです。とほほ。

Banner_02_2 人気blogランキング ← 6月15日10時00分現在、17位~♪

改訂新版 なんでこれが交通違反なの!?―警察では教えない126の基礎知識 Book 改訂新版 なんでこれが交通違反なの!?―警察では教えない126の基礎知識

著者:今井 亮一
販売元:草思社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

裁判員制度はいらない!大運動

« 年金問題は国民の自己責任 | トップページ | 酒気帯び否認と罰則強化 »

駐車違反/民間委託後」カテゴリの記事

Nシステム」カテゴリの記事