中津川簡裁から名古屋高裁へ!
月曜も火曜も裁判所へ。
ぎりぎりまでご相談等に対応して、裁判所へ飛び出し、戻ってまたご相談等に対応…。
今月中に仕上げるはずの文庫本、どうなるのか…。
とにかくこれじゃあ、ブログに傍聴記を書く余裕はない…のだが、ちらっと。
ここんとこ、無免許によく当たる。
娘3人の学費、家賃、老母の介護費、自治体からの借入金の返済、だけで月約50万円払ってる不動産業者の無免許と、仕事がうまくいかず兄弟のところに住まわせてもらってる自営業者の無免許と、続けて傍聴すると、なーんか妙な感じがしたり。
あれもこれも印象深く、書き出すとキリがない。
1つだけ、簡単にご報告しとこう。
6月7日15時10分から第4回公判を傍聴した、オービス否認事件、の判決が7月10日、あった。
予想どおりというか、予想を超えるというか。
お見事な有罪判決(求刑どおり罰金10万円)だった。
定期点検に異常値があった事実が発覚したことについては、
「エクセルに誤った命令が書き込まれていたと認められる」
と、もちろん何の根拠もなくメーカー社員の言い分を鵜呑みにして切り捨て、社員の言い分をそのように鵜呑みにできる理由として、
「(社員は)本件違反に何の利害関係も有しないのだから」
と述べたのには、さすがに、がっぴょーん!! となったよ。
そりゃさ、社員は被告人個人に何の恨みもないだろうが、オービスという自社商品の信頼性、定期点検の信頼性、それが崩れた場合のメーカーおよびメーカー社員の「損害」は、はかり知れないだろうに。
たとえばさ、腐った端肉を混ぜて原価を下げたコロッケ、を食って腹こわしたと言う人がいて、しかし検察官はコロッケは大丈夫だと言い、その裏付けとしてコロッケ会社の社長を呼んで、「我が社のオービスは、じゃなくてコロッケは安心牛肉100%。点検でも13項目すべて良でした」と、口先だけで言わせる、すると裁判官は、「社長は、腹こわした人の腹具合に何の利害関係も有しないのだから」と鵜呑みにし、したがって検察官に軍配をあげる、そういうことだ。
ほか、この判決には、どうも論理的におかしいところが目立ったように思う。
「AゆえにBと認められる」と言うときの、AとBが結びつかないというか、AがBの理由になってないのだ。
間違った結論を正当化しようとすると、どうしてもそうならざるを得ないんだろうな、と思った。
訴訟費用を全部、被告人の負担とさせたのも、強がり(判決に絶対の自信があるふり)なのかな、と思った。
でもでも、裁判官の普通の考え方というものを、勉強できたのは、収穫だった。
さて、そんななか、真っ向から非常に良い闘いをしてるんじゃないかと思えるオービス事件、がある。
中津川簡裁で長く争われてた事件だ。
あの山崎松三裁判官に有罪とされ、名古屋高裁に控訴した。
その控訴審第2回が、7月11日午後4時から、名古屋高裁901号法廷である。
被告人質問だそうだ。
山崎裁判官は、被告人の立証をほとんど封じたので、高裁が審理の本番といえるかも。
私は、この状況ではとても傍聴に行けない。
お近くの方、ぜひ傍聴して、レポート書いてください~!
アクセス解析で、「霞っ子クラブ」からのアクセスがやけに多いことに気づいた。
リンク元を見たら、例の窃盗未遂の詳細な傍聴記をユキさんが書いてて、当ブログを紹介してくれてたのね。
いや~、ユキさんの傍聴記は詳細だ。
傍聴席での感覚がリアルに蘇ってきたよ。
しっかし「霞っ子クラブ」の諸君、まとめてたくさんアップしたね~。
シベリア鉄道に乗ると言ってた毒人参さんからレポートも…ってそんなことができるんだ~。
とにかく、裁判は、こう言っちゃ何だが、面白いよ、今のところは。
裁判員制度を目玉というか錦の御旗にする「司法改革」が進むと、公判前整理手続き、期日間整理手続きの密室で、リアルな争いはほとんど終わってしまい、公開の法廷での審理は、抜け殻、単なる儀式に完全になっちゃうんじゃないか。
しかし私は、オービス裁判を追うぞ!
オービス無謬神話がガラガラと崩壊するまで!
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